ウルティアが不憫すぎる件について   作:神信陸

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 古代メソポタミアにあったシュメール人の都市および都市国家、またはその遺跡のことをウルというそうです。
 他にも男神だけど、北欧神話にウルという名前の狩猟、弓術、スキー、決闘の神がいるとか(両方ともWiki調べ)。
 いけるか? ウルが実は神さまだった、って展開(やりません)。


1628回目シリーズ
1628回目


 現在X773年。

 この頃からウルティアの不遇な人生切っ掛けとなる、高い魔力が身体を蝕んだことが原因の高熱が出始めます。

 もう一年を切った。そろそろ決めなければ。

 ウル──ウルティアの母親を救うか、見捨てるかを。

 既に何千回と繰り返していますが、この選択は毎度迷ってしまいます。

『ウル生存ルート』にする場合ならば半年後、失敗のリスクを抑えようとしたなら一月(ひとつき)後には行動に出なければなりません。ウルが生きている時にも修得することから、ウルティアが時のアークを修得する理由はやっぱり『母親(ウル)を憎む前に戻りたい』という想いからなんでしょうが、ウルティアはウルが生きている時に戻りたいという願いは、『母親(ウル)は自分の手で殺したい』という想いと履き違えて認識しているため、無策でウルを延命させた場合はウルティアがウルを殺すバッドエンドならぬデッドエンドとなります。

 しかもウルティアはウルを殺してから自分の本当の想いに気付くので、その後の様はとても見てられるモノではない酷いモノです。

 

 初めの頃は迷うまでもないことだったけれど、最近は見捨てることも考えた方が良いと思うようになってきてます。

 何故なら、『ウル生存ルート』は結構なリスクを伴うからです。

 もしウルがX784年時点で生きていた場合、ウルはゴッドセレナを凌駕して聖十第一位となり、挙げ句『聖十より上の称号をつくるべきか』とされる程に強くなるのです。

 まあ、対象となる死者の記憶の持ち主のイメージに左右されるとか、バフが掛かるとか、肝心のグレイとリオンが攻撃するのに抵抗があったとか、こじつけはできるけれど、X774年に死んだ、屍のヒストリアによって蘇った? ウルがX792年時点のグレイとリオンと互角に渡り合ったことで、ウルが凄く強いこと確実です。

 ああ、でもトゥエルブとの連戦であるラクサス、ウェンディ、エルザ(一日以上のタイムラグがあるが)が苦戦を強いられただけ(・・・・・・・・・・)だということを鑑みると、死亡時の能力値(パラメータ)なのかも。そう考えると攻撃を躊躇されただけで、十八年の不利(ディスアドバンテージ)を負ってグレイとリオンと善戦するウルって何者? 年齢でいえばあの頃のリオン──天狼島での封印がなければグレイも──とウルはほぼ同年代だけど、ウルの人生の足跡(そくせき)にバラム同盟やドラゴンやゼレフ書の悪魔(死に際のデリオラは除く)と戦ったりなんてありそうにないし、成長度合いに差があるべきでは?

 

 結論。ウル最強。

 

 因みに、僕の立ち回り如何によってはウルは氷の滅竜魔法を覚えるのだが、この場合ウルはエクリプスによって四百年前から来襲した七頭のドラゴンどころか、アクノロギアをも倒すチートっぷりを魅せます。

『ウル生存ルート』だと東から来る三人のスプリガン12(トゥエルブ)の内の二人、ゴッドセレナとジェイコブをウルは倒してくれます。オーガストには逃げられるし、殺しはしないのでユニバースワン後(最終的)には復活しますが。

 滅竜魔法を覚えていた場合はこの時に現れたアクノロギアを彼女は始末します。

 これは僕の予想ですが、最終的にはノーリスクで絶対氷結(アイスドシェル)を放つようになると思う。

 後はウルを生かすメリットは、そこに至るまでの展開を問わずウルティアがラストエイジスを使わない点。

 

 とここまで聞いて、何を迷う余地があるのかと、疑問にお思いでしょう。

 しかし、『ウル生存ルート』にはとんでもないデメリットがあるんです。

 竜にダメージを与える手段(滅竜魔法)があるのが条件とはいえ、あのアクノロギアさえも単独撃破するウルは、存命だとかなり暴れます。

 愛娘のウルティア、愛弟子であるグレイとリオン、延いてはその友人たちを気に掛けるのはいいんだけどさ、ウルが色々やってしまうせいでナツたちが弱体化して高確率で死亡するという。

 最悪の場合は僕の能力が戦闘能力に特化していなくても──そういえば僕の能力に関してはまだ説明してなかったですね。

 

 僕は転生者で、そしてウルティアが死ぬ度にエンドレスで転生します。

 転生後は容姿や年齢、名前や出身地まで完全にリセットされ、そして何かしらの能力が与えられます。能力は特殊能力の時もあれば、超人的な身体能力(振れ幅が大きく、悪くても人間を超越、現状出た最高値がデリオラをステゴロで倒せるほど)、膨大な魔力(最大値はエーテリオン並みの魔力量)、後は他作品の能力(念能力や幽波紋(スタンド)など)と、中々多様性(バラエティ)に富んでいます。

 後、(ソース)が不明なので(僕が知らないだけかも)カテゴリ分けした特殊能力は、当たりか外れかで言えばギリ外れです。

 これまで出た中で最も汎用性の高かった能力が『身体の一部、及び全身を別の生物にする能力』だったのですが、地球上に存在するような生物に限られ、ドラゴンは勿論のこと、バルカンみたいなこの世界特有の生物は対象外でした(できてもバルカンにはなりたくない)。まあ、ペットショップよろしく(ハヤブサ)の視力と翼を活用した偵察、犬の嗅覚による追跡、チーターの脚力の逃走、使い道は結構ありましたが。

 

 この授かる能力以外は、よっぽどの例外(身体能力向上の時の転生先が魔力量の多い一族とか)を除いて僕の素の能力値(パラメータ)を反映しているのか、そこまで高くない。

 よって、魔力量が多くても使えない魔法が少ないというのはよくあることです(その癖覚えられる魔法の属性や性質、能力が念能力の時の系統など、転生先によって変動するものもあります。なんじゃそら)。

 そういえば、とびっきりの外れ能力に『右目の視力をコントロールする能力』というものがあって、このただでさえ使えない能力なのに珍しいデメリット付きという。右目の視力と反比例して左目の視力も上下する。ハッキリ言って遠くのモノがよく見える以外に使い道はなかったです。

 ただこの時奇跡(ミラクル)が起こっていて、何とウルティアの双子の兄として生まれました。ウルの息子だけあって氷の魔法にメチャクチャ適性がありましたが、案の定高い魔力が災いして施設でモルモットにされるという。

 しかもウルティアと隔離されていて、僕が魔力をコントロールできるようになった頃にはウルは死んでました。

 その後も紆余曲折あって、ウルティアと一緒に僕も悪魔の心臓(グリモアハート)に入ったのですが、何故かこの時グリモアの書庫に氷の滅悪魔法の本がありました。

 ゼレフを追い求めていたんだから、冥府の門(タルタロス)との戦争を見越して集めていたんですかね? 取り敢えずそれを修得した後バラム同盟の繋がりで出会ったグレイの親父(シルバー)に上げました。

 僕が譲渡しないルートでも彼はちゃんと氷の滅悪魔法を使ってましたが、どうやったんでしょう?

 他にもグリモアに入ったルートはありましたが、何故かその時にはその本はありませんでした。謎です。

 

 少し脱線しましたが、そんな訳で、僕は必ずしも無双はできない。

 四割五分はナツと互角、二割はトゥエルブと互角、二割が雑魚、一割五分がチート、転生毎に変化する僕の能力値(パラメータ)、もとい戦闘能力は上記のようなモノとなります。正確なことを言えば、僕には主人公補正は掛からないので、ナツと互角だというのは違うかもしれません。

 まあそれは置いといて。

 完全にランダムな僕の能力値(パラメータ)では必ずしも戦闘に携われないのですが、そういう場合でも何とか『ウル生存ルート』に漕ぎ着けることができれば、上手く彼女をコントロールすることで大概の問題を解決に導くことは可能です。

 ジェラールもゼロもマスターハデスも彼女からすれば雑魚です。

 しかし、そのためにナツたちが弱体化して死亡します。

 楽園の塔やニルヴァーナ、天狼島での一件と違って、冥府の門(タルタロス)やアルバレス帝国との戦争では戦場の範囲が広く、複数箇所で同時に戦闘が起こり、敵味方総勢何十万人と存在します。それをウル一人でカバーするのは流石に不可能。

 これまで彼女に頼り切ったツケを支払うように、メインメンバーの半分以上が蹂躙されるのです。

 逆に彼女が暴れないようにしても、止められるのは最初の方だけで、ニルヴァーナ以降はどれだけ手を尽くしてもウルが勘付いて突撃するという。そうなったら止められません。

 一回だけなら止められますが彼女、同じ技とその同系統の技は基本的に二度通じないです。

 謎理論の構築であらゆるものを凍りつかせて行きます。

 

 さてと···。

 ウルを生かすか、見殺しにするか。

 生かすか、殺すか、生かすか、殺すか。

 マジでどうしようか。ウルを生かすとウルティアが確定でラストエイジスを使わない上にウルが無双するので死亡者が出ず、逆に死なすと高確率でラストエイジスを発動されて再スタート。何とか突破できてもディマリアが居るという。

 これ、味方サイドでは起きない現象なんですが、敵サイドでは『運命の修正力』が働いて原作の流れを無視して事件を解決させると代役が出てくるので、ディマリアが時の神(クロノス)接収(テイクオーバー)しないように動いたり、何だったら妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入るように仕組んだとしても、見たこともない誰かしらが代役として出て同じ役割を果たします。

 因みにウルがアクノロギアを倒した時は、ギルティナ大陸から五神竜が来襲しました。流石のウルも二頭倒して力尽きました(十分すげえよ)。

 

 どうしようかな。




 だいぶネタに走りましたが原作知識プラス転生を繰り返すことによるトライアンドエラーを考えるとこれくらいの難易度が妥当だと思います(寧ろ低いか?)
 何の気なしに氷の滅悪魔法を取り上げましたが、是非これを伏線にした何かにしたいです。何でウルの息子の時だけあったんですかね? 僕にも分かりません。
 感想でウルティアさん最強化を提案されながらウル最強化を実行するという。
 度々思うんですけどウルに敬称付けると語呂が悪くなりません?

 不思議なことに後先考えずに思い付きで書くのに限って感想がくるという。
 何か嬉しくなって続き書いて、というか書いていこうと決めましたけど、活動報告で書いたように肝心のストーリーがまだ出来上がってないので暫くお暇を頂きたく···。
 そういえば連載にしたのであらすじ考えてくれたら嬉しいです。活動報告に作っておきます。あらすじって何を書けばいいのか分からなくて苦手です。
 それと何かやってほしい展開があればそれでもいいです。上手いこと失敗ルートにして成功ルートが思い付くまでの繋ぎにしますので。
 解答を募集する場所に感想欄は使っちゃダメらしいのでお願いします。
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