ウルティアが不憫すぎる件について   作:神信陸

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 なんか蛇足感が出てきたと思い始めてるこの頃です。
 はぁ、思い上がらず最初の短編で終わらせておけば···。

 そういえば、感想まで見てるような人は察していると思いますけど、前回立てた計画はなんだかんだあって実行不可になる予定です。
『なんだかんだ』の内容? 以外なことに大体固まってます。


1628回目④

 この時期ですが、実はアイリーンさんはまだイシュガルに居たりします。

 西の大陸(アラキタシア)に渡るのはそうですね、X778年くらい、今から五年後くらいですね。

 それまではアイリーンさんはイシュガルをふらふらと放浪したりしてます。

 状況的には今の僕と似てますね。

 特に目的地はなくて、ついでに路銀もなく彷徨っているだけという。

 寝泊まりは基本的に洞窟や樹洞(じゅどう)、金がないので宿なんて取れる筈もなく、町に辿り着いても精々家畜小屋を借りるくらいです。

 はい、まさに今のこの状況ですね。分かりやすくまとめると

 

根なし草の生活

街発見

寝床確保(家畜小屋)

アイリーンさんとエンカ←今ここ

 

 って感じです。

 はい最悪。

 能力が今回みたいな時に出会いたくない人トップランカーですもん、彼女。

 そりゃそうですよ、皆さんはご存知でしょうが、アイリーンさんは基本的に優しいんですよ。

 この時はアルバレス絡みの諸々がなければエルザと別れて数年ということもあって子どもには特に。

 だから彼女とエンカウントして、そして能力が凶悪なモノだったなら······取り上げられます(泣)。

 一体過去何度彼女に有用な能力を潰されたことか、確か十七回だったはず。

 別にいいじゃん、年端もいかないクソガキが老若男女問わず人心を掌握しようが理性を崩壊させるウィルスを作ろうがピーをピーしてピーピーしようが。

 こんな感じに大事を起こすとアイリーンさんに見付かって説教されます。そして彼女の分離付加術(エンチャント)で取り上げられる能力(もの)なら奪われ、無理だと小間使いにさせられて監視されます。

 美女の身の回りのお世話をして見張られるなんて、その手の趣味の人にとってはご褒美なんでしょうね。まあ僕的にはする方が好きなんですけど←(ウルをストーキングすること累計百余年の経験者ですがなにか?)

 因みに、この場合トゥエルブ及びアルバレス帝国の内情は探れますが、ウルティア絡みで直接動くことはできないので基本詰みです。

 

 となると僕の次に取った行動は、つまりはアイリーンさんに出会って僕がどうしたか、お分かりですよね?

 

 にっげろ~!

 ズコッ!

 はい、こけました。ビビりすぎて足が(もつ)れました。

 仕方ねえよなあ! 結構トラウマを刻まれているんですから! 何の準備もしてない突然のエンカなんですから!

 しかし、不幸はこれで終わりません。

 転んだ拍子に悪魔の鍵を落としてしまい、あろうことか床に刺さります(2combo)

 優しい優しい有り難迷惑な優しさを振り撒くアイリーンさんが心配してくれて寄ってきて鍵に気付きます(3combo)

 「待って、触らないで!」という想いで伸ばした手がぶつかった勢いで鍵が回ります(4combo)

 

 ······。

 ドチクショウッ!

 あーあ、黒壁出ちゃった、閉鎖空間に閉じ込められちゃった。

 あーあ、悪魔出現しちゃった。

 今さらだけど悪魔(関連)の能力とか主人公サイドで動きにくいじゃん。やっぱ悪魔はクソだな。ウル殺してるし、シルバー殺してるし、そのくせゼレフは殺せてないし。

 いつかの滅悪魔導士(デビルスレイヤー)になった、ウルティアの兄貴だったルートだって最終的に悪魔になって暴走するクソ展開だったしよぉ。

 何が『デビル』だよ、『出来る』と韻踏んでんじゃねえよ、種族名自体が蔑称のくせしてよぉ。

 はぁっ、仕方ない、切り替えていきましょう。

 黒壁と悪魔の出現でビックリしてるアイリーンさんを騙しましょうかねぇ、無理でしょうが。やるだけやってみる!

 

 へいへいお姉さ~ん、すいやせ~ん。実はこれ僕がやっちゃったんすよ~。

 あっ、いえ、決してわざとじゃないんすよ? やってしまっただけなんすよ、ごめんなさい。

 ついては、このままだと僕も出れないので、ちょっとゲームに付き合ってくれません? 終わったらぜ~んぶ消えるので~お願いしますよ~。

 

 一つ言っておきますが、こんな感じの内容のことを話した、ってだけですよ? こんな謝り方したら相手の顰蹙(ひんしゅく)を買うだけですもん。する訳がない。

 あと僕、今外見年齢、というか肉体年齢十歳未満ですしね。実際はこんな感じ。

 

「あっ···あのっ···お姉さん、ごめんなさい。僕、昔っからこんなの出しちゃって″へいさくうかん″にしてしまって···。ちょっとしたゲームをするだけで出られるんですけどっ、今お姉さん以外に頼める人がいなくてっ···。少し時間を頂けませんか···?」

 

 この時、肩を震わせるのと目に涙を溜めるのは忘れません。顔は伏せ気味にして、声や表情を目一杯申し訳なさ気にします。

 

「ええ、いいわよ」

 

 ハッ! 大人なんてちょろいちょろい! (ガキの内だけだけど)ちょっと涙を流すだけでイチコロよ、周囲をみんな味方にできる最終奥義(リーサルウェポン)、子供と戦うと痛い目を見るよー? ハ~ッハッハッハッハッハ!

 

「ところで坊や、あの″鍵″ななんなの?」

 

「······」

 

 世界(ザ・ワールド) 時よ止まれ!

 ······。

 まあ無理ですが。

 なついな~世界(ザ・ワールド)、昔使ったな~。いやほんと、ウルさんがマジ化け物だった。

 僕たしか少し前言いましたっけ? ウルは生きてると謎理論の構築であらゆるを凍りつかせるって。

 彼女、『時を凍らせた』とか言って時止めすらしてみせます。まあ難易度の問題なのか、ディマリアと戦わせてのぶっつけ本番では無理みたいですけどね。

 さてと、どうしましょう。

 鍵···。

 うっわー! 何も思い付かねえっー! 働け、僕の灰色の脳細胞ー! ところでなんで脳が灰色なんでしょうかね? 名探偵の優れた脳のことを指すらしいですが『灰色』のイメージが悪すぎてそんな気がしませんよね。

 ってヤバいよヤバいよ何か考えないと、そろそろ0.1秒くらい経つんじゃねえの!?

 何か···何か···。改造した星霊の鍵で乗り切る!

 

「これh···」

 

『それは悪魔の鍵という···(以下略)』

 

 悪魔グォラアッ!!!

 クッソッ! こうなったらもう真剣勝負でアイリーンさんに勝たなきゃいけねえじゃねえかよぉっ! ···無理じゃね?

 詰んだよー。

 終わったー。

 因みに僕とアイリーンさんのレジェンカでの戦績。

 3勝1415敗。

 ダメだこりゃ。

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