ウルティアが不憫すぎる件について   作:神信陸

7 / 11
1628回目⑤

『ゲームは、三単(Word)究明(Investigation)だ』

 

 と、悪魔のレオンが今回のゲーム名を宣言しました。

 ところで皆さん、レオンと聞いてどんな姿を想像しました? 獅子ですか? ライオンですか? 哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類ですか? それともライオネルですか? ちなみに僕はデュエマの影響でライオネルからライオンを連想しますが、ライオネルはアーサー王の物語に出てくる騎士です。獅子じゃありません。韻は踏んでますが。

 まあそれはさておき、レオンの姿は二足歩行の大きいカメ"レオン"って感じです。

 では悪魔の説明もしたので今回のゲームの説明でもしますか。

 元ネタの作品の『アクマゲーム』でも出てきたゲームなので読んでいる人は既に知ってると思いますが読んでない人のために説明をさせて頂きます。

 

 三単(Word)究明(Investigation)は先ず両プレイヤーが三つの単語を考えます。単語は両プレイヤーが知ってるもので(悪魔が判定してくれます)、且つ具体名詞であることが条件です。

 そして選んだ三つの単語を先に全て当てた方が勝ちというゲームです。

 進行はターン制で、自分のターンでは『質問』か『回答』を"宣言"してから実行することになります。

 質問は相手の選んだ単語について質問をします。ただし『YES』か『NO』で答えられる形式の質問じゃないといけません。

 しかし、質問に対して例外的に回答不能として『△』を出される場合があります。

 例えば、色々な大きさがあるものに『○○より大きいか?』と質問しても、大きい場合もあれば小さい場合もあって『YES』『NO』では答えられませんよね。

 回答は相手の選んだ単語を答えるだけです。

 ゲームの大まかな流れとしては『質問』によって相手の選んだ単語を特定して、相手より先に三つ全てを『回答』するというものです。

 

『もしこの説明で分からなければアクマゲーム第179話 三単(Word)究明(Investigation)を読むことをお勧めします。マガポケをインストールすれば無料で読めますよ』

 

 おや? 今何か聞こえたような···? 言い忘れたことでもありましたかね···?

 あっ! そうでした、忘れてました忘れてました。何を賭けているか言ってませんでしたね。でも、言う必要ありますかね? 皆さん予想できてると思うんですけど···普通に互いに絶対服従ですよ?

 いや、アイリーンさんを手玉にとるとか流石に無理ですけど、十回以上も辛酸を嘗めさせられてますからね? 能力が取られそうかどうかくらいは分かります。ちなみにその経験則から言わせてもらうと、アイリーンさん、悪魔の鍵取る気満々でした。適当なものを賭けさせて負けてもらうってのは無理そうでした。どの道負けたら詰みなので、勝った時のリターンを大きくすることにしました。そしたら絶対服従を賭けさせられました。

 

 これでもう言っておくはないですかね···えっと···うん、ないですね。

 ではそろそろ三つの単語を選ぼうかと思います。

 さて、何が良いですかね? ゲームの性質的に、"特別な場合"が多いものですかね。

 でも"特別な場合"が多いものって何でしょう?

 ······。

 わっからん! 知るか!

 あぁ~ヤバイよぉ~勝てる気がしないよ~。僕アイリーンさんにレジェンカで3勝してますけど、実は実力で勝ってるのが1勝だけなんですよね。『もう一回』を繰り返して根負けさせたりイカサマしたりで2勝を挙げました。

 そんな僕が勝てるの?

 あぁ~ヤバイ~いっそ当てやすい単語選んだ方が裏を掻けるんじゃないの? そうすべき?

 あぁ~もう~勝つ気満々のアイリーンさんに勝つとか無理ゲーだろうが~。『負けよう』or『負けてもいい』とか思ってないと無理だって~。

 でもそう思わせるのも無理ゲーっていう。難易度鬼畜すぎません?

 アイリーンさんが負けてもいいと思うなんてそんなんアイリーンさんのドラゴン体質関連でしか無理···それだぁぁぁっっっーーー!!!!??!?!?!?

 えっ! えっ? えっ!?

 あれ? あれ! あっれぇぇぇっ!!?

 これもしかしてイケルか? イケルかも? いやイケルよな···?

 

 よっしゃあああっっっ!!! 勝ったアアアアアッッッ!!! やったあああああっっっ!!!!! 優勝だあああああああっっっ!!!

 

 失礼、取り乱しました。

 そうだよ、このゲーム、相手が知ってることを知らない、を通り越して予想できないものを選べばいいんですよ。今回の場合、アイリーンさんが、僕が知っていることを想像もできないモノを考えればいいんですよ。

 要はこういうこと、

 

 A:ベルセリオン

 

 まさか! 予想できねえよなあっ! 僕みたいなちっぽけなクソガキが! 四百年以上前に死んだドラゴンのことを知っているなんて!

 もう一つはアイリーンさんの旦那だった人にでもしましょうかねえ、あっはは!

 もう一つは適当でいいでしょう。

 ふっ、勝ったな。

 

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

「『回答』ベルセリオン」

 

『正解』

 

 ぬわぁぁぁんで分かるのおおおおおおお!!!!????!??!?!??!!?

 ま!? え!? ファッ!?? 何故なんだWhy!?

 なんで!? なんで!?? いやホントになんで!!?

 やべえよ僕も今リーチ掛けてるけど同時にリーチ掛けられてるよ!?(前ダーンに旦那さんがバレました)

 

「勝った時の命令──なんでアナタが二人のことを知ってたのか···まずそれを聞くことにするわ」

 

 うっわすっごい目、怖っ、チビりそう。

 威圧感マックスです。さながらラスボスの風格。邪神か何かかな。あ、賢竜だった。"賢"い"竜"だった。

 はて? 火の竜は火、鉄の竜は鉄を喰いますが、賢い竜って何を食うんでしょうか? 謎です。知能でも喰うんですかね? あれ? もしかして僕の知能喰われてる? あれ? 負け確じゃね?

 そんなんチートや! チーターや! ビーターや!

 そういや竜関連で一つ思ったことが。

 ウェンディの魔法に、つまりは天空の滅竜魔法にミルキーウェイってあるじゃないですか? 死者の霊(ドラゴン限定)を呼び出して対話するっていうアレ。

 それとあとアレ、死ぬことの表現に"゚天に召される"ってあるじゃないです? 天に。天空に。

 天竜って霊魂に関する能力も宿してるんですかね? 百年クエストで天空の滅竜魔導士(ウェンディ)の身体にアイリーンさんの人格が宿ったのも実はそれが原因なのでは?

 天空属性兼氷のスレイヤー系の魔法を覚えたら絶対氷結(アイスドシェル)で氷になったウルさんを喰うことで精神だけ蘇らせるとか可能ですかね?

 ······。

 あれ? これ実現したら面白くね?

 しかも強靭! 無敵! 最強! のウルさんをほぼ完璧にコントロールすることも可能なのでは···?

 いつかた~めそっ♪

 

 さて面白そうな···ゲフンゲフン、下らないことを考えるのは止めてアイリーンさんが選んだラストの単語を真剣に考えましょうかねぇ。

 僕は後攻なので今回外して次アイリーンさんが正当してももうワンチャンスありますし、今回は『質問』にしましょうか···。

 でも言い換えればここで正当できたら勝ちですし。

 でも外してアイリーンさんに当てられたらその次に当てないと負けだし···頭こんがらがってきた。

 取り敢えずラストが何か、候補だけでも考えましょう。

 特定に役立ちそうなのはえっと···

 

Q:それは道具か?

A:YES

 

Q:それは命あるものか?

A:NO

 

Q:それは命あるものだったか?

A:NO

 

Q:植物あるいは植物だったものか?

A:NO

 

Q:僕が触れたことがあるものか?

A:YES

 

Q:アイリーンさんが触れたことがあるものか?

A:YES

 

Q:嗜好品か?

A:NO

 

Q:一般に販売されているものか?

A:NO

 

Q:僕が道具を使うことなく容易に持ち運べるものか?

A:△

 

Q:僕が道具を使うことなく持ち運べるものか?

A:YES

 

 こんなところですかね。

 道具で、命があるものでもあったものでもなく、植物でも植物だったものでもない。ということは原材料は鉱物の類ですかね? 金属製品とか、あるいは陶器か。

 でも普通に売り買いされてるものですよね。

 となるとオーダーメイド品のような特注品、あるいは剣や魔法みたいな流通の仕方が特殊なもの、ですかね?

 僕が道具を使わずに簡単には持ち運べないもの、っていうのは重量か法の規制が原因と考えていいでしょう。

 となると剣っていうのは結構良い線いってるのかもしれませんね。

 かといって『剣』と答えはしません。もうちょっと考えてからです。

 他には···あっ、横道十二門の鍵。一般には販売されてないものですし、価値があるもの(あと原作通りのところにないと詰みのシチュがあるもの)なので、盗難対策で″容易に″持ち運びはできないかも。

 あっ、でもアイリーンさんが触れたことがあるか分からないのでどうとも言えませんね。僕に関しては前世以前のもカウントされてる可能性があるのでそこで判定できませんし。

 取り敢えず質問でここを潰しましょうか?

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

「『質問』それは鍵状のものか?」

 

『質問を認識した。判定は──YES』

 

 鍵──か。

 そこまでバレたとなると次のターンで当てられるでしょうし、実質これが私のラストターンかしらね。

 

『では次、アイリーンのターン』

 

 ラスト一つは何なのか、取り敢えず特定に役立ちそうな質問を思い返すかしら。

 

Q:命あるものか?

A:YES

 

Q:私が触れたことがあるものか?

A:YES

 

Q:人間か?

A:YES

 

Q:故人か?

A:NO

 

Q:今現在から十年以内に私が触れたことがある人か?

A:YES

 

Q:五十年以上生きている人か?

A:△

 

 五十年以上生きているか? という問いの答えが『回答不能()』な理由を探るべきよね。

 しかしどういうことなのだろうか。五十年以上生きているとも、いないともいえない、というケース···ね。

 いえ、回答不能な理由はそこかしら?

 生きている"人か"? この"人"と限定したのが回答不能な理由なのだとしたら?

 しかし、人間か? という問いの答えは『YES』。

 人ではある。けれど"五十年以上生きている人か?"という問いでは回答不能。

 これは、"五十年以上生きている"が、"人"としては"五十年以上生きていない"、ということ···?

 この子は四百年前に死んだベルセリオンたちのことを知っていた。ならば私のことを知っている可能性は──ある。

 私はそれこそ四百年以上生きているけど、その大半は(ドラゴン)として生きたもの。"人として生きた"のは、三十年ほど。ならば──

 

「『回答』アイリーン」

 

『回答を認識した。判定は──』

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。