これからは、連載2つの状態でゆっくり更新して行きます。
こちらは、ほのぼのでは無いかもです。
それでは、どうぞっ!
地平線が見えるほどの平原を俺は歩いていた。この世界でこんな事をする物好きは俺くらいだろうな。
「ふぅ......」
流石に炎天下にこんな所を黙々と歩いていると流石にキツいな。まぁその理由は今俺の眼下にある。
そこには少し香ばしい匂いを出している、車輪が4つ付いているバイクがある。端的に言おう、壊れたのだ。
「まぁ、天災が来る場所では無いから良いけどさぁ~何でここで壊れるん?相棒ぉ」
そんな事を愚痴るが相手は無機物である。全くの無意味な行為だ。
「予定通りなら今頃目的地の移動都市に着いてたのにな」
そう歩いてると、微かに生物の足跡では無い音が聞こえた。
「......?可笑しいな、ここいらに都市は来ないはず」
俺は立ち止まり耳を澄ます。すると先程より鮮明に聞こえた。
「...これは戦闘音か?」
ここいらで戦うのか......一体誰だ?しかもさっきより此方に近付いて来るようだ。
「逃げるのは......無理だよなぁ」
チラッと相棒を見てエンジンを始動させようとするが、やはり起動しない。俺は溜め息を一つしてそのバイクを置き、貴重品である自身の背ほどあるバックを背負いまたバイクのサイドにくくりつけてあった長い棒右手に持った。
「行くかな」
そう言って俺は音がする方向に向かって走り出した。
走り出してから早1時間程、漸く遠くに戦場が見えてきた。結構掛かったな。この頃相棒に任せ過ぎてたかな?また鍛えないといけないな。
「さて、双眼鏡っと」
双眼鏡を使いよく見てみると、そこには人が何か猛獣っぽいのと戦っていた。
「あれって確か、危険生物じゃなかったか?!」
おいおい、しかも今戦ってるのは一人だけっぽいぞ?
他の面々はどうやら治療しているようだ。
「...加勢するとしますかね」
流石にここまで来て、何もしないのはポリシーに反するので俺は持ってきてた棒を軽く振るう。すると先端が展開して穂先となった。そして身を屈めて一気に加速した。
「ーを!ーーだ!」
近付き、何やら指揮官っぽい奴の声が聞こえた。しかし落ち着いているな。こんな状況だが焦りを殆んど感じない。誰がやってるんだ?
そう思い駆けながら、人が沢山いる方を見るとなにやら黒いフードを被ったヤツが何やら身振り手振り指揮をしていた。取り敢えずは安全か、戦闘してる奴はー
「ーあぶねぇ!」
「っ?!」
俺はそう言ってその鬼の女性に攻撃を繰り出そうとしていた猛獣の眼を槍で貫いた。
「ギャァ!!!」
猛獣は片目を失った痛みで辺りを暴れ始めるがその攻撃範囲より外に出た。すると後ろから声を掛けられた。
「貴方は?」
「只の通りすがりの遭難者かな」
俺は簡潔にそう答えた。あの猛獣は暫く痛みと戦うだろう。結構深くやったからな。
そんな事を思っていると、その女性は耳に手を何かのやり取りをしていた。
「はい......通りすがりだそうです......はい。了解しました」
「ーそろそろ来るぞ」
どうやら、無線機か何かで上司と通話しているようだ。
それが終わったと同時に猛獣が此方を威嚇し始めた。
「これをつけて下さい」
「...えっ?って!?」
それを受け取ったと同時に猛獣が襲い掛かってくるが彼女は般若が象られた三角形の大盾を掲げそれを意図も容易く受け止めた。
「速く!」
「っ!」
俺は素早く付けるそれと同時に若い女性っぽい声がした。
[あー、そこの龍属の方?聞こえますか?]
「聞こえますよ。貴女が指揮官さんですかね?」
そのまま問に彼女はあははと困った声を出した後声音が変わった
[色々此方にも事情が有りますが、取り敢えず一つ聞きたいです。『あれ』を倒すのを手伝って下さいますか?]
「おう」
俺は一人時間稼ぎをしている般若の鬼の援護を始める。
攻撃を繰り出す前にちょっかいをかけたり、その攻撃をいなしたりね。
[ではー、相手の今分かっている弱点を伝えます。敵の弱点は頭部だけの様です]
「成る程なっ!」
そして、アーツ系の攻撃が聞かないとの事だった。
[貴方は物理攻撃で相手を仕留められますか?]
「隙が少しでもあれば!」
そう言うと彼女はふむと悩んだ後
[分かりました。そういう事ならお任せを]
「おう、なるべく速くお願いしますよっ」
俺は平気だけど、般若の鬼がもたないぞ。と心の中で続けた。もしなかったら無理にでもー
そう考え始めた時であった。効かぬ筈のアーツ攻撃が敵の周囲を攻撃し土埃が舞い上がった。これじゃ此方がキツくなるだけー
「征け!」
「ーーーっ!!」
キツい筈なのに躊躇なく言われた言葉に反応してしまった。俺は土埃の中に突撃し、魔獣が放った攻撃を勘を頼りに受け流しそのまま奴の最大の弱点であろう残った目へと向かう。
「なぁ、これは『少し』痛いぞ?」
「ガァッ...?!」
魔獣が口をコチラに向ける前に俺は槍を右手に持ち替え思いっきり身体を振りかぶった。
「はっ!」
「ーーーーー!!、?!?」
槍を魔獣の弱点であろう見開かれた目の更に奥にあるであろう脳に向け放った。
ズガァァァン
大地に響き渡る爆音と衝撃波。俺はそれを至近距離でくらい天高く吹き飛ばされた。おぉ結構高くまで来たな。
「ーどうしよう」
俺はボソッとそう呟いた。そう考えているうちに上昇が終わる、ならばその次にあるのは落下なのでー
「へぶっ!?あぐっ!?へぁっ!?」
落下の速度が上がる前に何やら風のアーツ攻撃が俺に直撃する。そしてある程度の高さになった時、死体となった魔獣の最高点から飛び上がる鬼の姿がー
「っ!盾をー!」
「!はい!」
俺の声が届いたのか彼女は大盾を俺の方に向ける。感謝しつつ盾に足をつけ落下速度を完全に殺し魔獣の上に降り立った。
「おっ、槍残ってたぁ」
良かった、遥か彼方に飛んでたらヤバかったわと呟きどうやら頭蓋骨で止まった槍を引き抜き、コチラに近付いて来た集団の方に歩みを向けた。
「ご助力感謝します。通りすがりさん?」
「いえいえ、所で何故このような場所に?」
フードと仮面をつけた女性?が声を掛けてきたのでそう質問すると、今結構有名になってきたロドス・アイランドのドクターとその仲間達だそうで、作戦中に魔獣に襲われここまで撤退してきたのだそうだ。
「ーそれで、貴方は?」
「あぁ、俺の名前はードラグーンとでも呼んでくれ。実は龍門に向かっている最中にバイクがイカれてしまってなー」
そこから掻い摘んで説明すると暫く悩んだ後に助けて貰ったお礼に、どうやら龍門まで連れてってくれるそうだ。
「ありがとう。じゃあ少し待っててくれ、バイク取ってくる」
「あっ、それなら彼女を一緒に連れてって」
フードの女性.....ドクターが近くに居たクランタの小柄な槍使いが前に出てきた。
「私はグラニ!よろしくドラグーン!」
「お、おうよろしく」
かなり元気な奴だな。じゃあ、ちゃちゃっと持ってくるか。
それから無事にバイクを取ってきてそのままロドス・アイランドに着いた。そこでドクターに付いてきて欲しいと言われたので付いて行くと、会議室に通された。
入ると何やら裏がありそうな白衣の女性に
「我々の力になってくれないか?」
「え?」
と言われた。なんで?
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では、また次回お会いしましょう!