今日はほのぼのかな?
ではまったりしていってね!
朝起きる時刻になる頃、俺は何時もの目覚ましではなく呼び鈴で目が冷めた。
「んぁあ?...少し待ってくださーい」
今日はオフなのに何の用だろうか?俺はちゃちゃっと寝間着から何時もの服装に着換えドアを開けるとそこには黒フードが立っていた。
「ドクター?」
「おはようドラグーン。今日暇?」
ドクターはそう挨拶と要件を言ってきたしてきた。
「まぁ、暇ですね」
「じゃあ今日一日休日出勤で良いから、ちょっと手伝って欲しいんだ」
......なる程、どうやら今日は遅くなりそうだなと思いながら俺は給料が出るなら良いと言った。
それから若干上機嫌となったドクターが歩いていく道を後から追いかけた。
「それで、何を?」
「医療オペレーター達の共有スペース兼会議室の片付けの手伝いかな」
俺の質問にそう答えるドクター。なる程なる程
「それ俺が手伝えるものですか?」
「大丈夫、危険物やら薬物はないから」
なる程人手が足りないパターンかな?
「了解です、報酬は?」
「あるよ、お金じゃ無いから不安かも知れないけどね。でも下手したらお金より価値あるかも」
ドクターはウインクしてそうな感じでそう言って、歩いていく。まぁ良いか、人との関係も良好であれはある程良いからな。
状況を聞こうとしたが見たほうが速いと言われてしまいどんな状況なのかヒヤヒヤしつつ着いたのは会議室と書かれた部屋であった。
中に入るとそこには散らばった紙の書類やらーーーではなく目を引いたのは、焼け焦げた会議室の備品達であった。
「皆ー!人手連れてきたよー!」
その声でバッと一斉に向く医療オペレーターの人々......余りに動きがシンクロしていたので、ビクついてしまった。
「ドクター。それで何をすれば?」
「まずはこの机達をザックリ解体してもらえるかな?」
確かにこの机達の大きさは解体しないと運び出せないな。俺は近付いて金具部を見てみると溶けていた。予想はしてたがどんな高温で焼いたらこうなるんだ?
「まぁ、深くは考えないでおこう......よしっ、少し離れていてください」
「え?」
ドクター含めこの場に居た人々は困惑しているが離れてくれた。俺は上着で隠れている腰上に隠して居た小刀を鞘ごと取り出し、右手でそれを保持し持ち手に左手を添え構えた。
「っーー退避!!」
「疾っ」
そこらかしらに、散乱していた机やらを持ち運びしやすい大きさに切り刻んだ。久々に抜いたけど案外腕が落ちてなさそうだ。
「よし、これで運び出し易くなりましたね?」
俺の言葉に帰ってきた反応は沈黙であった。振り返るとそこには何やら警戒している面々が棒立ちしていた。ーやっちまったな
「すみません、やる事もっと説明すればよかったですね」
「いや、大丈夫大丈夫。それじゃあ運び出そうか」
あれから手分けして運びその後予備の机等々を運び込むと昼を過ぎもう夕方となっていた。
「これで終わりっと」
「よし、終わったね。それじゃあ皆は今日はこれで帰っていいよ」
最後の一つの机を設置してそう呟くのと、その様子を見たドクターが号令を掛けた。それと共にワラワラと部屋から出ていく。俺も出ていくかと思ったらドクターに呼び止められた。
「あっと、ドラグーンはストップね」
「?はい」
立ち止まりドクターの方を見るとニヤニヤしていた。
「報酬だよ。まさか元傭兵なのに忘れてた?」
「忘れてませんが?ここで話すので?」
何を貰えるのか?金より価値がある物だと誰かとの関わり合いかなと思っていると、ドクターは服のポケットから紙切れを一枚取り出した。
受け取り開くとそこには、日時らしき数字列と不明な文字列が書いてあった。
「...これは?」
「ふっ、それじゃあね〜」
ドクターはそう言って会議室を後にした。呼び止めようとしたがドクターはそれを無視して会議室を後にした。
「...帰るか」
取り敢えず帰りながら考えるかと思い会議室を後にした。
「日時は今日の夜だな。後はこっちの文字列か...」
一人でブツブツと呟きながら廊下を歩いて進む。そんな時にふと壁に見るとそこの下の端に何やら文字列がー
「!あった」
その場でしゃがみその文字列を移す。進んだので規則性を覚える為に周囲の文字列を収集してみると、どうやら区画の座標の様だ。
「......なる程ね」
となると夜にここに書かれている場所ーー住居区画に行けばいいと言う訳かな?
「...何もなかったらドクターに文句言ってやら」
「む、ドラグーンか」
廊下の中心にて突っ立って居たからか声を掛けられたのでそちらを見ると、チェンが普段の服装ではなく結構ラフなTシャツとジーパン姿で近付いて来た。
「チェンさん、今日はお休みですか?」
「ん?まぁな」
そう言ってその両手に持った袋を見せつけてきた。その大きめなエコバッグから顔を出しているのは、レトルトだったり即席食料達であった。
「これは...」
「これは食料だ。こちらの方が安く済むからな」
確かに食堂よりか安くて済むとは思う。がこれでは健康に良くない気がする。特に彼女は結構ハードワーク気味だし、いつか絶対に体調崩す気がするな。
「食堂嫌なんです?」
「そうでも無いが、あそこは賑やか過ぎる」
チェンはそう言った後にではなと横を通り過ぎる。まぁ俺が関与する事じゃ無いか。
「あぁ、ここで会ったも何かの縁なんで運ぶの手伝いますよ」
「なに?」
俺の言葉にチェンは少し警戒する。何故?俺が変な傭兵なのはロドスに入る前に言っていた筈だけど
「他意は全く無いですよ?普通の人はするでしよ?」
「......今時、優等生でも珍しいぞ」
そう言ったチェンはそっぽを向いた。
「そうですかね?」
「ああ。全く、何故傭兵をやっていたのか分からん奴だな」
チェンはそう言って俺の方にエコバッグを一つ突き出してきた。
「手伝ってくれるんだろう?」
「おう。よっと」
チェンは俺が受け取ったのを確認して歩き始める。俺は隣を並走し始めると口を開いた。
「いい加減にそのさん付けは止めろ。からかってるのは分かってるぞ?」
「良いので?結局あの時は許可貰えて無かったので」
ロドスに入る前にホシグマと仲良くなる過程で何度か飲みに行ったのだが、その時度々引きずられてきていたチェン本人との会話の中で中々許可が貰えなかった記憶があったので聞き返しすると、彼女は目を見開いた。
「生真面目か...!あれはどう考えても振りだろう!?」
「すんません、ボッチ傭兵だったもので振りとかあまり分からんのです」
自虐ネタも含めて返すと、彼女はため息を一つした後に
「まぁ、この際ボッチとかどうでも良い。とにかくさん付けは止めろ。良いな?」
「分かったよ、チェン」
俺がそう言うと、そうだそれで良いとチェンは言って話が途切れた。
それからチェンの荷物を部屋の前まで持って行き、そのまま別れ自室にて一息つこうとしたが、そこで時計を見た俺は座ろうとした行動を止めて身支度を始めた。
「そろそろ時間だったか、危ない危ない」
誰の部屋だろうか?一応どんな状況でも対応出来るようにフル装備で目的地に向かった。
「ここだよな?」
俺は居住区のある一つの部屋の前でそう呟いた。指示された時間まであと少し。
「誰も居ないよな?」
今は俗に言う夜食時なので人通りもほとんど無い。
「時間かーーー」
何も起きないじゃ無いか。まさかこの部屋の住人が報酬とかか?
「いや、普通に見知らぬ傭兵っぽい奴が来たら最悪捕まるよな...」
よし帰ろう。無駄足だなと思いその場を離れようとしたら、その目的の部屋が開いた。そしてその中の人物と目が合ってしまう。
「「あっ」」
現れた人物は黒のボロボロの外装を身に纏った長身のサルガスの女性であった。その次の瞬間俺は心の中でこの状況を作り出したドクターの事を呪うのであった。
あぁ〜書きたい話が多いんじゃ〜
はい、暫くは日常編が続く予定です!
評価・感想お待ちしております!筆者の執筆速度に直結致します!
では、次回お会いしましょう!!