本日もほのぼのと行くよー!
長身のサルカズって誰だろう(すっとボケ)
では、まったりしていってね!
目の前の銀髪サルカズの女性と目が合ってしまってから、暫く俺と彼女は目を合わせ続けていた。
「あー、失礼しましたぁ〜」
「っ!」
うん帰ろう、そうしよう。俺はささっと彼女から背を向けて自室に向けて歩き出そうとしたら、ガシッと肩を掴まれた。
「お久しぶりですね。ドラグーン?」
そう言ってニコッと微笑む長身サルカズーーシャイニングに対して俺は引きつりながら
「お、おう。まさかシャイニングがロドスに居るとは思ってなかったよ」
そう返事をしている最中もどうにかして掴まれた手を剥がそうとするが全然剥がれない。この人力強いなっ!
「暴れないで下さい。...久々に友と会ったのです。少し部屋で話しませんか?」
「いえ結構ーーはいワカリマシタ」
ギロっと睨まれた。普段は余り表情は豊かではない筈なのだが俺相手だと何故ここまで表情豊かなのか...そう思いながら俺は彼女の部屋に連行されて行った。
中に入ると、まぁ予想通り余り荷物は無かったが小綺麗な部屋に案内され、小さい丸テーブルの片方の椅子を示し座れと言われたので指示通り座った。
「綺麗に整頓されてますね」
「そうですか?」
最低でも俺の部屋より綺麗だと返すとシャイニングは入室してから続けていた手を止めて此方を向く。
「まだ来てからそんなに経ってませんよね?」
「あはは...ま、まぁ荷物は総量が少ないからそこまで散らかってないよ」
鋭い視線にのせられて届けられた言葉に俺は苦笑いをしながらそう返した。
「そうですか...まぁそれは今はどうでも良いです」
そんな事よりとシャイニングはコチラに何かの箱と彼女の武器である杖?剣を持ってコチラに近付いて来た。
「見せて下さい」
「へっ?」
彼女は椅子には座らずそのまま箱をテーブルの上に置き、杖剣も立て掛け此方に接近しながらそう言ってきた。俺は椅子ごと後ろに下がる。
「駄目でしょうか?」
「いや、健康体だからーー」
大丈夫と続けようとした瞬間、彼女は迷わず俺のあばら辺りに触れ。
「負荷が掛かる戦闘をしたのですね?これでよくメディカルチェックを抜けれましたね」
「...引っ掛かってるさ。でもそこまで重度ではないからな」
まぁ質問等々は嘘やら誤魔化しをしているがな。心の中でそう繋げていると彼女はおもむろにアーツを発動した。
「おいっ!?これは治らないって診断がーー」
「それは普通の治療アーツの場合ですよ」
優しい光が俺を包んだ。それと共に急に眠気が俺を襲ってー
「おぃ...」
本気で使うなよ。確かアーツって自室での無断使用駄目なんじゃと言おうとするが、その言葉が出る前に俺の意識は落ちた。
「大丈夫ですよ。安心して眠って下さい」
最後に伝わってきたのは支えられる感触であった。
ーーーーー
意識が戻ったと同時に目の前には、どこかで見たことのある天幕の中であった。そこには夥しい数の怪我人が寝転ばされていた。
一体どこで見たんだろうな?と暫く悩んでいると勝手に身体が動き始めた。これは夢だったのか。
それならどこなのかが分かったと同時に視線の先にシャイニングがアーツを使っていた。俺が近付いて来たのを確認すると彼女は若干申し訳なさそうに顔を歪めた。
それと同時に俺は手に持っていた医療キットを開き、その治療アーツを受けて尚怪我が塞がりきっていない怪我人の手当てを始めた。
「すみません。ありがとうございます」
「別に構わないさ、料金分の働きはするさ」
ぶっきらぼうにそう返すと、シャイニングはもう一度お礼を行ってまた別の怪我人の方へと向かっていく。
ーーーーー
「んっ.....あぁ??」
目を開けるとそこには見慣れたロドスの天井があった。あれ?俺はいつの間に寝てー!
俺は上半身を思いっ切り持ち上げる。すると先程俺が座っていた場所の方から声がした。
「まだ眠っていて下さい。負荷だけでなく疲労も随分と貯めていましたね?」
「いや、休むなら自室へ帰る」
そう言ってベッドから起き上がろうとすると、いつの間にか立ち上がったシャイニングが俺の上半身を元あった位置に戻した。
「ちょっ!?」
「大丈夫ですよ。あの剣に誓って友を襲うなんて事しません」
俺は枕に体重を預けた。彼女がここまで言うなら信頼出来る。あれだけ傭兵稼業をやってきたんだ人を見る目はあるつもりだしな。
その反応を見てシャイニングは椅子をそのままこちらに近付けて来た。
「そう言えばシャイニングは夕飯食べたのか?」
「えぇ、食べました。ドラグーンは食べて無いですよね」
まぁ、腹はそんなに減ってないと返すとシャイニングは少し眉を細めたがそうですかと言った。まぁ健康には悪いかもしれんな。
「寝言を言ってましたが、何の夢を見ていたんですか?」
「シャイニングからの初依頼」
簡単にそう答えるとシャイニングは少し悩んだ後あぁと頷いた。
「あの傭兵らしからぬ処置をしていた時ですね」
「別にソロでやってるやつは、あの手の技術は持ってるだろ」
少しムッとしながらそう答えると、シャイニングは少し微笑みながら口を開いた。
「では治療の続きを始めましょうか」
「何だよその含みのある笑みはーーよろしくお願いします」
素直にそう返す。すると彼女はアーツユニットを持ってアーツを起動する。今度は眠くはならなかった。光に包まれながら集中する彼女を見る。
「先程より良くなってる様ですね」
「お陰様で...はぁ」
この医師には敵わん。下手に戦っても今の状況じゃ勝てないしな。ホントに何で医療オペレーターやってんだろ。
そんな事を考えているとポコと軽く頭を叩かれた。
「余計な事考えましたね?」
「ヒェ」
それから時々ポツポツと話しながら治療を受ける。何時間経っただろうか、彼女はアーツを停止させた。
「こんなところでしょうか」
「どうも。じゃ料金はー」
立ち上がり壁に立て掛けられていた武器を身に着けーと言っても棒だけだが、シャイニングの方を見ると彼女は持って来た箱の中身を取り出した。それはアクセサリーであった。
「これを身に着けておいて下さい」
「これは?」
俺がそう質問すると、シャイニングは少し微笑んで
「それには自動治療のアーツを仕込んであります。これで無茶しなければ残った歪みも治るでしょう」
「お、おう。それでりょ...」
色々聞き料金をまた聞こうとしたら、彼女は俺の両肩を掴んで押す。向かう先は出口である。
「別に要りません。今日の料金は既に貰ってますから」
「...!?ドクターか」
俺の質問に返ってきたのは沈黙であった。何時から気付かれてた?と考えていると廊下まで出された。
「では、お大事になさって下さい」
「そちらもな、治療感謝する」
真面目に挨拶すると、彼女はドアが閉まる瞬間に口を開いた。
「ドクターは気が付いていませんよ」
「はっ?」
そして閉まった。暫く呆然としていたが、そうしていても意味ないので自室に帰ることにした。
「ふぅ」
自室に戻る道すがら目先からドクターとサリアが立っていたのを発見、向こうもこちらに気が付いたのか声を掛けてきた。
「ドラグーン、どうだった?」
「ドクター貴女は本当に...」
俺は溜息をすると、サリアがふむと言った後
「どうやら、作戦通りに行ったみたいだな」
「はい?」
サリアさんは頷きながらそう答える。どういう事?と思っているとドクターが説明を始めた。長かったので要約すると、ドクターとサリアさんが相談してる所に偶然シャイニング本人が来て、俺かどうか確認と共に検診をして見るとの事であった。
「なる程、そういう事でしたか」
「そうなんだ。それで?どうだったの?」
「ノーコメントで」
その返事にえーと苦言をして来るドクター。因みにサリアさんも若干表情にて不服を申し出てきていた。
「報酬としては十分でしたっありがとうございます」
そう言って、それでは失礼しますとつげ自室へと急ぎ向かった。
それから自室に、つくと共にベッドへとダイブする。
「はぁ...」
傭兵ではもう無いのでそこまで心配事では無いが、シャイニングは何故か俺の心の内を透けて見えているかのごとく反応してくるのだ。なのでかなり苦手だ。
「まぁ、どっかのニートとは雲泥の差だけどな」
今後何だかんだバレそうなので身体の問題はなるべく隠さない方向性にしようと決めるのであった。
何か一番イチャコラしている気がするけど...何故こうなった?
評価・感想お待ちしておりますっ!執筆意欲に直結しておりますっ!
では、また次回お会いしましょう。