ではまったりしていってね!
目覚ましを入れていた端末が鳴り響く音で俺は目を覚ました。今日は久々の休暇だ。
「今日は何も無ければ良いな」
この前はドクターに呼ばれて手伝いしたし、今日こそ武器ラックやら何やらを買いたい。そう思いつつ俺は何時もの服装に棒を持ち自室を出た。
食堂に向かう為に歩いていると、後ろから声を掛けられた。
「ドラグーン!」
「ん?ホシグマとーサリアさん?」
振り向くと、何時もの格好をしたホシグマとサリアさんがこちらに歩いて来た。
「二人共、今から仕事?」
「いいや今日は休みだな」
俺の質問にそう答えるのはサリアさんであった。休暇はキチンと休む人で良かった。
「ドラグーンは今から朝食か?」
「おう。って事はホシグマ達も?」
頷く二人、なら一緒に食べようという話になってそのまま食堂に向かった。ホシグマは極東の定食を、俺とサリアさんは日替わり朝食を頼み席に座った。
今日は野菜とハムのホットサンドだ。
「うん。美味い」
「ドラグーンは極東の定食は食べないのか?」
サリアさんがそう聞いてきた。うーんそこまでこだわりは無いな。
「そこまでこだわりは無いかな。その日の気分で決める」
そう答えると、サリアさんもホシグマも納得してくれた様だ。
「ここで出てくる物は外れは無いからな」
「そうだな」
それから暫く食べるのに集中して食後の一息をしているが、サリアさんもホシグマも一向に離れない。
「そう言えば、二人は今日何か用事ないの?」
「ん?無いな。私としては運動でもしようかと思ったが体を休めるのは大切だからな」
ホシグマが先にそう返した。なる程なと頷き二人してサリアさんの方を見ると彼女は此方から目を背けて
「私も無い、そう言うお前はどうなんだ?」
「部屋の模様替えやろうかと」
俺はそう言った。すると二人は首を傾げる。
「「模様替え?」」
「実は今日まで支給された物以外、持っていた物だけで生活してたんですよ」
だから、模様替えとは少し意味合いが違うかと続ける。
まぁそろそろクロージャの売店が開くから行こうかなと席を立ち上がると二人も立ち上がった。
「なら手伝おう。それなりに家具を買うつもりだろう?」
「サリアの言うとおりだな。暇だし手伝うさ」
女性に手伝って貰うのはとも一瞬思ったが、この二人は別かな?俺は感謝の言葉を言って食堂を後にした。
「で?何を買うんだ?」
「取り敢えず決めてるのは、バックパック等をかける家具と武器ラックかな」
売店を目の前にしてサリアさんがして来た質問にそう答えると彼女はなる程と言った後、こっちだと店内に歩いて行ってしまう。追いかけるとそこには金属製のキャスター付き戸棚があった
「バックパック等をかけるものなら、この付近がいいだろうな」
「おぉ、ありがとう。じゃあこれくらいかな」
俺はそこの中から丁度良い大きさを選び持ち上げると、気が付いたら居なかったホシグマがカートを持って来てくれた。
「これがあった方が良いだろう?」
「おっ、ありがとうホシグマ」
持ち上げた物をカートに載せて、次の武器ラックを見に行く。ラックが売っている場所につくとそこには一見衣装ケースに見えるものから極東の横に立て掛ける物まで様々あった。
「まぁ、部屋の雰囲気的にこっちかな」
「即断だな」
俺の決定の速さにホシグマはそんな事を、言ってきたのでそうか?と振り返るとホシグマの隣にいたサリアさんの方も頷いていた。
「まぁ昔からこんなんですから、会計行きましょう」
そこから会計に行くとクロージャが此方を見て少し驚いていた。
「クロージャ、会計お願い」
「おやドラグーン。漸く家具買えるんだね。まいどー!」
決済は金管理するのは大変だが、社員証でやった。
「持ち帰りはどうする?そのままカート使ってもいいよ?返してくれれば」
「じゃあそうしー」
「いや、大丈夫だ」
ようかと言う前にホシグマが片方を軽々と持ち上げながらそう断った。ちょっそれ武器ラックの方だから分解されてるから持ち上げやすいとはいえ、重さは結構あるとおもうんだが!?
「カートを戻すのは面倒だからな」
ホシグマはもうすでに入口の方で待っている。サリアさんは細々とした部品の入った袋を持ちながらそちらに向かって行く。いやっそれも結構重い筈なんだがなぁ。
「ー大丈夫そうですわ。じゃあクロージャまた来るよ」
「う、うん」
何か呆れ顔のクロージャにそう言って、俺は家具の方を肩に担ぎ急いで向かう。そんなに長く持たせるのも悪いしな。
「二人とも、設置までありがとう」
「気にしないでいいさ、丁度暇していたからな」
あれから組み立てやら設置は一人でやるつもりだったが、ホシグマがそれを却下サリアさんも始め帰るつもりの様だったが、なんか冷蔵庫を見てから何故か今買い出しに行って来てくれた。それプラスお小言も貰ってしまった。
「あの冷蔵庫の中身は研究者とは言え、医療関係者なら心配するぞ...今度はキチンと入れておけ」
「うすっ」
今の状況は2つある椅子にホシグマとサリアさんを座って貰って俺はベッドの上に座っている。
「時間も丁度いいですし夕飯行きましょうか。俺が奢ります。流石に何も礼をしないのは心苦しいので」
「なら、飲みに行くか!」
「「?」」
ホシグマがニヤっと笑ってそう言った。嫌な気がするぞ。
「ここだ」
そう言って連れて来られたのは、接続している龍門の居酒屋街の一店舗であった。流石にサリアさんは目立つ格好だったので私服に着替えて来たが、俺とホシグマはそのままである。
<イラッシャーイ
「3人だ。個室空いてるか?」
<アイテル、スキナセキドウゾー
店員さんと軽くやり取りをして、ホシグマは振り返り
「こっちだ」
「...サリアさんはここの店知ってます?」
「いや、知らん」
頷いて彼女に付いていく最中俺の後ろを歩いているサリアさんに聞いてみるが彼女も知らないようだ。そこまで高くないなら良いけど、店の雰囲気的には普通の居酒屋って感じかな。
そんな事を考えていると、ホシグマが一つの個室に入った。それに習い個室に入るとそこは今までとは違い結構落ち着いた雰囲気の部屋となっていた。
「個室って別料金だったり?」
「違うぞ?」
良かった。バイソン坊と行く店に似てたから少し不安になったのだ。
「さぁ、今日は奢りだし飲むか!」
「鬼が本気で飲んだら流石に出し切れんぞ!?」
ホシグマのボケか分からん発言にそう返すと彼女は大丈夫大丈夫と言っていた。
「そこまでガチでは飲まないさ!」
「ホントか?」
「親しい仲にも礼儀ありだろ?」
あまり信用ならないなぁと思っていると店員さんが、やってきたのでまずは、初めの一杯をそれぞれ頼むと直ぐに酒は来たーじゃあ始めよう
「「...」」
「...あぁーと、俺?」
ジッと此方を見つめて来る二人に対して俺が、そう確認すると頷きが返ってきた。
「じゃあー、今日はありがとうございました!乾杯っ!」
「「乾杯ー!」」
こうして飲み会は始まった。まぁ何もなく嫌な気がしているので俺は抑え気味に飲もうかな?なんて気軽に考えていたのだが...考えは正しかった。
はい、現在かれこれ飲み始めてから2時間程経ちました。結構コスパが良く美味い物が多かったので酒が進んだホシグマ一押しなだけあるな。まぁ個室にして良かったなと思う。そう思いさっきから突っ伏しつつ飲みながら愚痴っている彼女を見る。
「うぅ...イフリーターぁ...すまないぃ」
「何時もこんな感じなのか?ホシグマ?」
「そう言えばドラグーンは初めてだったか?」
彼女に届かないように隣で確かに抑えめに飲んでいるホシグマに聞いてみると頷きそう答えた。それから暫くサリアさんの言葉に付き合っていと寝始めた。
ホシグマ曰く、サリアさんは強いらしいが許容量を超えると一気に酔いが表に出てくるらしい。因みに5分もすれば目が覚めるそうだ。
「zzzz」
「ロドスに来る面々は何かしら抱えてるっぽいなぁ」
「そうだな。そう考えるとドラグーンにもあるのか?」
ホシグマの質問に俺はさぁ?と肩をすくめながら返事をする。
「それは肯定と同じだぞ?」
「隠したって無駄だろ?こちとら傭兵だぜ?」
「...普通の傭兵はもっと胡散臭いぞ」
あれ寝てるはずの声がしたな?とサリアさんの方を向くと彼女は何時もより若干恥ずかしそうにしかめっ面をしていた。
「大丈夫だ。言っていた事は軽く流してるから覚えてないよ」
「感謝する...」
「ははっ!形無しだな?元警備部隊長殿?」
おいっ、ホシグマ酔ってるのか!?そこで煽るなよっ!ほらサリアさんの眼差しに明らかに殺意が混じってるぞ!?
「怒るな怒るな、普段の冷静な所はどうしたんだ?」
「っ!''龍門スラング''!!」
はいっ、酔いの勢いか目の前には普段の元警備部隊長としての姿は無く、どうでも良い事でキレている一人の女性とそれを見て愉快そうに顔を歪めてる鬼が居た。因みにホシグマの方も若干龍門スラングが入り出してる。
「はぁ...」
流石にこの声は外に迷惑が掛かるので俺は火消しに回ることにした。まぁホシグマの狙いらしきものも達成しただろうしな。
それから数分かけてどうにか酔っ払い同士のじゃれ合いを止めて会計をして今日の所は終わった。
因みに会計はまぁ想定内であったよ。サイフは軽くなったけどね。
と言うわけで、ほのぼのでしたっ!
次回は少し時間が飛びます。
感想・評価お待ちしております!
ではまた次回お楽しみにっ!