では、ゆっくりしていってね!
突然だがロドスに協力しているオペレーターが使う武器についてなんだが、人に向けて使う物では無いものを使う奴らが結構居るそうだ。
なので、それらの武器のアップデートやらメンテナンスやらを出来るロドスの技術者は全員変人である。
「......勿論褒め言葉だけどさ」
俺はそんな事を考えながらヴァルカンから貰った新兵器の説明資料を見ているわけなんだが...確かにハルバートは使えるな。だけどよー
「これ人に向けて使う物か?」
猛獣やら化け物と戦うなら分かるけどと思った時に脳裏に映る数人の姿......
「うん。これは深く考えない方が良いな」
そう呟いて端末をスリープにして机に突っぷす。因みに今日がその新兵器のテストの日なのでそろそろ行かなきゃ行けないのだが...あまり乗り気はしない。
「行くかぁ」
場所は何処かな?と確認するとそこにはガレージと書いてあった。
「えっ」
嫌な気がしてはいた。俺はガレージにて件の人を待っていると集合時間ピッタリくらいにその手に端末やら映像機械を持ったヴァルカンとクロージャ、そしてドーベルマンさんがこちらに近づいてきた。
「ドラグーン。おはよう」
「おう。それでどこでやるか何となく分かったけど一応確認するな?外でやるのか?」
その質問にヴァルカンは何を当たり前なことをといった顔になった。
「当たり前だ。資料に威力については書いておいたはずだが?」
「だよな」
と言う訳で我ら一行は武器が入っている装甲車にてロドスの外...だだっ広い荒野にて停車した。ちなみになのだが、護衛も勿論居るまぁ俺にとっては新しい面々ではなくて良かったと思った。
「護衛任務開始....zz」
「寝るな。任務中だ」
と言う訳で、護衛のフィリオプシスさんとサリアさんです。まぁ火力に関しては今回新武装の評価を手伝うらしいドーベルマンさんがいる。もし怪我したとしても、フィリオプシスさんやサリアさんが居るので問題にならない。そんな事を考えているとヴァルカンが武器をしまうケースの一つを開きコチラに渡してきた。
「ドラグーン始めるぞ」
「!観察開始」
「いや、観察じゃなくて周囲の警戒をだな...」
フィリオプシス本当は護衛じゃなくてただの野次だったり?そう思ったが少し強めのゲンコツを食らい涙目になりながら周囲の警戒を始めた。それを見守りながら、俺はヴァルカンから受け取った武器を持ちながら彼女達から十分に離れる。
離れながら手に持った受け取った武器であるハルバードをよく見る。ぱっと見た限りでは普通のハルバードにしか見えないが、実はこのハルバートの穂先根本に装飾によってカモフラージュされた回転式のチェンバーがついている。説明によるとこのチェンバーにアーツを貯めておくことができるそうで、そのチャージしたアーツを放ちいろんな使い方ができる......らしい。
[では、まずは軽く振ってもらう]
「型でもやれば良いのか?」
離れたので聞こえやすいように通信に変えて指示を出してきたヴァルカンにそう返すと肯定の言葉が返ってきた。
「じゃあ、久々にやるぞっと!」
それから暫く振り回す。うん特にチェンバー部の重さも殆ど俺は気にならないので問題なく出来たな。まぁ久々すぎて型自体は悪い癖が出ていたが。
「ヴァルカンへ、特に変な違和感なし。ただ重さは人によるかもしれない、この前持ったハルバートより結構重いからな」
[なるほど。ドラグーン的にはどうなんだ?]
「俺的には...普通に使えるかな」
俺は結構無茶な重さの武器も一時期使ってたりしていたのでそう答えると、ヴァルカンは成程と言った後
[では次はチェンバーチェックをしてみてくれ。ゆっくりで良いぞ]
まだ安定性は完全とは言えないからなと続けるヴァルカン。うんそれはありがたい忠告だな。俺は感謝の言葉を伝えチェンバーにアーツを流す。
「これ、どのくらい流せば?」
[ん?あぁお任せだ]
は?俺はアーツを流すのを止める。
「いやいや、俺がアーツ制御駄目な事知ってるよな!?お任せって言われても分からんぞ?!」
[ドラグーン。やってみろ]
荒ぶっている俺にドーベルマンさんは厳しくそう言ってくる。
「...了解」
俺はもう一度集中してアーツを起動、チェンバーにチャージして行く。すると淡い光が溢れ出てきた。こんな物か?でもーーー
「ーーまだ行けそうかな」
チャージを続ける。チェンバーの数は8つありその内光が漏れ出てる物は4つ程だなあと4つ!
俺はそのままチェンバーを眺めつつアーツをチャージして行く。
「よしっ全部チャージ出来たな...っ!」
[大丈夫か?]
でもこれ維持メッチャキツイな!?俺はその事を伝えるべく返事をする。
「大丈夫じゃなさそうでっ!維持がキツイです!」
[なら手元にある窪みに指を開放するチェンバー数分押せ!]
窪み?あぁこれか、俺は槍のいたる所にある装飾かと思える窪みがあり一番近い窪みに指を押し付ける。するとガチャンと言う。確かこの後はーー
「全力で振り抜く!!」
それと同時に振り抜く軌跡にあわせた光の刃が飛んで行った。そして荒野にあった2メートル位の岩を切った。
[!?!?]
「次は2回ですか?」
[!いや計器的に危険域に入っているから連続の1を頼む]
ヴァルカンの指示に了解と返事して、そのままさっきの岩の方に軌跡が行くようにー!
「せいっ!」
7連撃の技をやりながら攻撃の一瞬前に窪みに指を押し付ける。ハルバートをふる風切り音と共にとてもロマンある機械音が聞こえる。技を終わらせた後にハルバート本体を見るとそこには熱を帯びているのが分かるくらい熱が出ていた。
「うわぁ...これヤバくないか?」
[そうだな。一旦戻ってきてくれ]
「了解」
最後に俺はチラッと目標地点にした方を見る。無残に切り刻まれた元岩であろう石の山ができていた。
「お疲れ。そこに立て掛けてくれ」
「分かったよっと」
指示された検査台の上にハルバートを置くとヴァルカンは直ぐに検査を始めた。その結果を後ろから覗いて見るが全然分からない。表情的にはいい結果では無かったようだ。
「取り敢えず今日はここまでだな」
「...そうだな、では警戒組に乗るよう伝える」
ヴァルカンの言葉にドーベルマンさんがそう反応して直ぐに外へと出て行く。あぁまさか壊したかな?
「悪い。壊したか」
「...いや、それに関しては予想通りだから気にしなくていい」
ヴァルカンはそう言ってハルバートを見る。そう言えばー
「ヴァルカン、これはアーツロッドに入るのか?」
「ん?...あぁそうだな」
ヴァルカン曰くアーツロッドは武器にアーツを使うための媒体が付いている物の事を指すらしい。
「なる程なぁー」
「ドラグーンはアーツ適正欠落って判断されていたな。あれは何故だ?」
その質問に俺も少し気になってはいた。基本的にアーツ適正欠落と言われている者たちはアーツ使えない筈なんだよな。俺はギリギリ欠落って事なのかね?
「アーツ制御がこの前まで全く出来てなかったからだと思う」
「今日見ている限りだと、使えていたみたいだが?」
「今再度受けたら違う評価受けそうだけどね」
そんな話をしていると外からドーベルマンさんが警戒組を引き連れ乗車して来た。
「では帰るか、クロージャ!」
「はいはーい!じゃあ皆しっかり掴まっててねー!!」
ドーベルマンさんの一言で今日半休?を取って見学に来ていたワーカーホリックのクロージャの運転で帰艦するのであった。
「では今日の試験はこれにて終了だ。お疲れ」
「「「お疲れ様でした」」」
ガレージに装甲車を停めて、全員が降りたのを確認した後、ヴァルカンが終わりの一言をつげた。よーし今日は特に訓練も無いし、ゆっくり休もーー
「ドラグーン。少し良いか?」
「ドーベルマンさん?何ですか?」
休もうとしたら何やら端末を忙しなく操作しているドーベルマンさんに引き止められたので立ち止まり話を聞く体制をすると、彼女は続けてこう言った。
「明日からドクターと任務だ」
「はい?」
え、どういう事ですかね?
という訳で16話目でした。
そろそろ突っ込まれそうなので少し捕捉ですが、ドラグーンのアーツ適正に関しては『欠落』で正しいです。
今後少しずつ判明していくのでどうぞお待ち下さいー!
次回はある意味旬のネタ行きますよー!!
評価・感想お待ちしておりますっ!
ではまた次回お会いしましょう!