龍騎士   作:無課金系指揮官

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はい。3話です。

今回は龍門のあるところに届け物をするようですよ?

では、どうぞ!


第3話:龍門と若き運び屋

ホシグマとの試合後、手当を受けてそのまま部屋に戻り眠った。

それからホシグマとは何故か良く会うようになった。話してみると同郷出身だった様で、気が付いたら普通に友人となっていた。

それ以外にも、ホシグマ繋がりでツンツンドラゴンのチェンや、サリアというこれまた硬物のワイバーンと仲良く?なった。

 

そんな事をしている内に、数日は楽しく過ぎていきそろそろ龍門に接近する様だ。

俺は動かなくなったバイクを押しながら、何故かいる見送り人達の方に向く。

 

「昨日要らないって言った気がしたんだが?」

「確かに言っていたな。だが、アーミヤから伝言を頼まれてな」

 

そう言うのはツンツンドラゴンこと、チェンである。

 

「伝言?」

「そうだ。『何時でもいらして下さい』だそうだ」

 

確かに伝えたぞと言ってチェンは足早に去っていった。

...嫌われたかね?

 

「さてと、そろそろ良いかな?」

 

そう呟き俺はロドスを後にした。

 

あれから特に問題もなく龍門に入り今は仕事であった届け物を運ぶ先に着いたは着いたんだがそこには誰も居なかった。

 

「ふむ。時間ぴったりに来たんだかな」

「そいつは上々だな」

 

返事が来ないはずの呟きに返事が来て俺はその声音の方に向け槍を向けようとするが、その前に銃に弾が装填される音がした。

 

「お?このエンペラー様とやり合うか?」

 

そこには拳銃を向けたペンギンが立っていた。ん?ペンギン?俺は槍を地面に刺し降参の意を伝えた。

 

「お届け物です。エンペラーさん」

「あ?届け物?」

 

届け物である封筒を一通彼に渡す。すると彼は受け取りその送り主を見て驚いた。

 

「おい、これは?!」

「クライアントからの伝言です。『元気だ』と」

 

依頼はこれで終わりだよな。俺は確認の為に手帳を見る。よしOKだな。俺は依頼の詳細を書いてあったページを破りライターで燃やした。それが終わるとエンペラーさんが呼び止めた。

 

「おいっ!これをどうやって持ってきやがった!?」

「企業秘密です。それでは」

 

俺はそう言って何やら叫んでいるエンペラーさんを放置してその場を後にした。先ずは相棒を直さなきゃな。

 

 

それからバイクの部品等が売ってる店にて部品を購入して、近くの公園の駐車場にてちゃちゃっと組み直し、その相棒に跨りキーを捻った。

 

「おぉ、良い感じ良い感じ」

 

機嫌が良いエンジンの駆動音を聞きつつそれ以外にも確認をする。

 

「よーし、特に問題無さそうだな」

 

駐車場をグルグルと周り調子が良いとこを確認した。また元停めてあった場所に止めると一人コチラに近付いてくる人影があった。

 

「あれ?ドラグーンさん?」

「...ん?」

 

声を掛けられそちらを振り向くと、そこにはフォルテ族の少年が立っていた。フォルテ族で俺を知ってるって事は!

 

「まさか、バイソン坊か?」

「はいっ!お久しぶりです!」

 

俺の言葉に頷きながら更に近付いて来るのは、フェレンツ運輸の御曹司であるバイソンであった。少し前に現社長からの依頼で一度護衛をした事があり、それ以降よくプライベートでも連絡を取っている人物だった。

 

「雰囲気が変わってたから一瞬分からなかったぞ。勿論良い意味でな」

「ありがとうございます!所でドラグーンさんはここで何を?」

 

質問に対して俺は苦笑いをしてここまでの道中を話す。すると彼は徐々に顔を青くしていった。

 

「大丈夫か?バイソン坊」

「相変わらず無茶苦茶しますね。ドラグーンさん」

 

そう言うがバイソン坊も結構揉まれたみたいだなと伝えると、彼は一瞬照れ顔になった後少し溜息を吐いた。

 

「まぁ、こっちも色々あったんですよ」

「そうか。暫くこっちに居るから愚痴言いたくなったら、呼んでな」

「ありがとうございます。では今夜空いてますか?」

 

ありゃ?思った以上に溜まって居たみたいだな。俺はそう思い、頷いた。

 

「じゃあ、場所はどうする?」

「そうですね。ならこちらが決めますね。また連絡します」

 

バイソンはそう言って仕事の途中だったのか足早に離れて行った。まだあと数時間あるな。

 

「なら、仕事を探すかな」

 

傭兵稼業はもう辞めたしな。ハロワにでも顔を出すかな。俺はそう思いバイクを走らせた。

 

「んー、いい仕事無いなぁ」

 

やっぱり傭兵稼業の方が命の危険はあれどその分割高なんだなも思いながら、普通の企業案内を見ていると見知った企業名が目についた。

 

「ロドス・アイランドか」

 

結構幅広く募集しているな。メンテナンス員やら看護師やら、事務職やら、ん?教官職?何が空いてるんだ?

 

俺は給料も良いのでその紙をよく見ると、訓練の補佐と書かれており、戦闘経験がなるべく多い必要があるのか。

俺で行けるか?と思いつつ募集用の履歴書を記入して封筒に入れ、紹介カウンターの横にある配送カウンターに向かった。

 

「お願いします」

「はい、配送料金は1500弊です」

 

サイフからピッタリで出して、俺はハロワを後にした。

 

「おや、丁度良かったかな?」

 

ハロワを出ると丁度端末が震えたので見てみると、バイソンから店の場所と時間が書いてあった。

 

「了解っと、じゃあ駐車場に先に行って待ってるかな」

 

俺は相棒の火を入れ、目的地に向けアクセルを吹かせた。

 

駐車場に無事バイクを停め店の近くで待つこと数分、バイソン坊が店前でキョロキョロしだしたので、手を上げながら近付いていく。

 

「バイソン坊」

「ドラグーンさん」

 

合流したので立ち話もなんだし、すぐに店内にはいる。予約を取ってる様なのでそのまま個室に通された。

 

「ドラグーンさんは、お酒飲みますか?」

「おう。安全な駐車場に停めてあるから、飲むぞ」

 

バイソン坊の選んだ店は良いの置いて有りそうだしなと思いながらそう返すと、彼は分かりましたと言った。

 

「あまり飲み過ぎ無いで下さいね?」

「大丈夫だ。こんな所で酔うまで飲むだけの金は無い」

 

あったら飲むんですねと苦笑いしたバイソン坊。まぁそんなもんさ。

 

それから適当にツマミやら食事と飲み物を頼んで待ってる先に話を振った。

 

「そっちはどんな事があったんだ?こっちはさっき話した話くらいのもんだが」

「そうですね。ドラグーンさんはペンギン急便をご存知ですか?」

 

その問いに俺は一応頷く。結構ヤンチャしてる運送会社?だったはずだ。そう思っていると、彼はポツポツと呟く様に話し始めた。

 

「僕、実は今そのペンギン急便に一度行った話はしたじゃないですか」

「あぁそう言えば、あの時のバイソン坊は結構鬱憤溜まってたもんな」

 

俺は前回のこう言った場の時を思い出しながら何度も頷いた。

 

「それで、今ロドスにお世話になっているんです」

「ロドスにねーん?」

 

どうやら彼は現在ロドスで仕事をしているそうで、その中のトランスポーターがいわゆるペンギン急便式だったそうで、かなり苦労した様だ。しかもその例のペンギン急便の面々も居るそうだ。

 

「ーまったくエク姉は相変わらず考えるより先に引き金低しー」

「まぁ人は中々変わらんものだから...な?」

 

うん。今日はなかなか遅くなりそうだ。

 

ーーーーーー

 

その後酒が全く入ってないのに、愚痴が止まらない彼の相手をし続けそれが終わった頃には沈んでいた日が登り始めていた。

 

「すみません。こんなに...」

「別に構わねーよ。困った時には面を被らず言えって言ったろ?」

 

それに、人のエピソードを聞くのは何気に楽しいんだよな。そう心の中で呟きながら俺はバイソン坊に背を向けた。

 

「まぁ、また何かあったら連絡くれよ。じゃな」

「...はいっ!」

 




片手を上げながら結構な速さで去って行く人を僕は見送った。
僕がまだ仕事になれてない時に、護衛として知り合った龍族の青年。
そして、初めて仕事以外で出来た仲の良い友人である彼はまた何処かをフラフラと歩んで行くのだろう。それはまるで吹く風の如く。

僕は明るくなりだした空を見上げて一つ願う。
願うことなら、また彼と同じ仕事をしたいなと。

ーーーーーーーー

はい、と言うわけで初男性キャラの登場ですっ!

次回こそはロドスに入社できるかな?

感想・評価お待ちしております!

また次回お会いしましょう。
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