ーナナシー
やぁ皆さん、この俺ナナシは無事10歳になりました。…あれから変わらずに基本ぼっちな俺、多少のやり取りはしても知人友人と呼べる人がいない。この調子で成長したら万年ぼっちになるんじゃなかろうか? …と、内心将来の不安でお腹一杯です。孤独なぼっちである俺、…真っ当に生き抜けるかな?
因みにあの後、一年間過ごした山から移動しました。マジで山賊をよく見掛けるようになってさ、身の危険を感じたんよ。だから色んな所を転々と、人目を避けて元気に生きとるのよ。そのお陰で未だ健在の俺、この調子でアウトドアライフを送るぜ!…ぶっちゃけ、…寂しいけど頑張る!!
…で、三年間さ迷い続けた成果がこんな感じ。
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名前:ナナシ
クラス:旅人
LV:5
HP:28
力:10
魔力:3
技:12
素早さ:9
運の良さ:27
守備力:6
魔法防御力:2
移動力:5
所持金:3,000G
所持アイテム
錆びた剣
訓練用槍
まき割り斧
闇の魔道書(初級)
傷薬(下級)
魔法
ミィル(10)
指揮官:☆
所属:なし
武器レベル
剣E
槍D
斧E
弓E
杖E
炎E
雷E
風E
光E
闇D
拳D
スキル
待ち伏せ
祈り
忍び足
素手格闘
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三年でLVが3上がった。敵を倒さずに過ごしたら、一年でLVが1上がる世界のようだ。能力も前と同じようにそこそこ上がり、各地を転々としていたからかクラスも孤児から旅人に変わった。知らぬ間にクラスチェンジ、孤児よりも良いクラス…でいいんだよな? しかしながらいつまでもこの調子で生きるのってどうだろうか? …と思ったからこそ、俺はしどろもどろになりながらも他人と交流するようになったのだ。
その結果が所持金の3,000G、そして訓練用槍とまき割り斧である。俺が山で狩った獣に川で獲った魚、それに野草等を人里で売ったり物々交換したり。それで入手したのである、…ショボいかも知れないけれどもな。残念ながら錆びた剣は研ぎ代が高くて研げずにいる、傷薬は自作のゴミ効果。魔道書は山の中で拾った、難解な言葉を何とか理解して魔法を覚えた時は嬉しかった。
武器レベルは槍・闇・拳の三つがDに上がった。槍は、訓練用槍を譲ってくれたおっさんのお陰で上がったんだと思う。そのおっさん…騎士っぽかった、よく分からんけれど。譲ってくれただけではなく、数日間槍の手解きをしてくれた。おっさんと別れた後も教えて貰った槍の基礎? を毎日続けた、それがDに上がった要因だろう。…そういえばおっさんとの別れ際、
『ボウズ、…ナナシと言ったか? その気があればレンスターへ来るといい!』
とか言っていたけれどレンスターって何処?
闇はきっと拾った魔道書を理解したからだよね? …初級だけど。お金を貯めたら魔道書を買うのも良いかも知れないな、スゲー高いとは思うが他の属性もレベルを上げたい。やっぱり魔法はロマンだよ、せっかくの異世界転生だし。…しかし最初に覚えたのが闇、何つーか悪役っぽくね? 更に覚えて暫く、変なおっさん達が俺のことを探している…という噂を聞いたし。その光景を見たことがあるけれどヤバそうな雰囲気、見付からないよう〈忍び足〉を利用してこの地から逃げた。そんなわけで遠くに…ね、…捕まったらロクなことにならんと思うし。闇魔法が使えることを知られた時、住民にも気味悪がられたのもある。…闇ってヤベーの?
拳はアレだよ、転生してからずっと正拳突きをしていた結果であると言える。四年間も正拳突きをしていれば上がるでしょ、流石にさ。それに対人戦もそこそこ経験、訓練用槍を譲ってくれたおっさんや人里で関わった人の良い傭兵の人とか。ホント毎日の鍛練は大事だよね、つくづく思うよ。
スキルも新たに覚えた、〈待ち伏せ〉と〈素手格闘〉の二つ。〈待ち伏せ〉は狩りで覚えたのだと思う、罠を掛けて獲物を待ち続ける日々を送っていたからね。〈素手格闘〉は拳のレベルが上がった理由と同じであると予想、それしかないかと…。
…さて、次は何処へ行こうか? 俺を探している変なおっさん達がいるし、…少し遠くへ逃げるか。…確かこの先は砂漠だっけ? …越えるという賭けに出てみるか?