ーある教団の魔道士ー
イード砂漠の奥地にある神殿にて、教団に属する魔道士である私は召集された。如何なる理由で召集されたのか? まだ分からぬが、私の他に数名の魔道士が召集されている。そのことから考えるに、我らが教団に関する重大な事案があると読む。…でなければ、地下に潜んで生きねばならぬのに召集はしないだろう。万が一でも存在が表沙汰になれば、我らが教団は
我らが教団の司祭であるベルド様からのお言葉、
「神託を承った。レンスター地方の山村に、我らが神の血肉になり得る存在が現れた。彼の存在は極めて強大な力を持つロプト一族の生き残り、シギュンに勝るとも劣らない者である。大司祭マンフロイ様からの命を伝える、速やかにその身を確保し神殿へとお連れしろ。…拒むのであれば、…痛めつけるのもやむ無しとの仰せだ。」
…おお! なれば我らが大願成就の時が!? 召集されたのにも納得が出来るというもの、…責任は重大であるな。失敗は許されぬ、召集されし者全ての力を以てこの命を果たさねばならない。
素性を隠しレンスター地方の山村へと赴けば、彼の者は既に旅立ったとか。何処へ向かったのかと問えば、イード砂漠のある方角へ向かったのではないか? …とのことである。それが事実であるのなら、入れ違いとなったわけだが好都合というもの。イード砂漠は我らが領域、迷い込んだとすれば手中に収めたも同然よ。
この一帯の捜索は一時中断し、イード砂漠へ戻ってみようぞ。おらねば捜索を再開させ、…おればその身を確保すれば良い。無駄な行動となっても些細なことよ、彼の者を捜索する範囲が狭まる故。…確保は時間の問題となる、クハハハハハ…!!
…そして、彼の者をイード砂漠にて確認。直ぐ様行動し確保せんと迫ったのだが、召集されし
何処から現れる? 何処から強襲してくる? 警戒する私に
「…ぐぼぉぉぉぉぉっ!!?」
私の体に拳が突き刺さっていた。…いつの間に、…いつの間に懐へと入った?
崩れ落ちる私が見たのは、黒き魔力を纏った小さな
「…おお! …ロプト神様!」
我らが神の手にて死を賜られた、これ程の誉れは…ない。…ロプト神よ、…我らが
…永らく焦がれた光を、………我らにも光を、……………与え…たま………。