「…………………………………………………………………………
!!!」
レオルの身体に残る全ての魔力を注ぎ込んで放たれた《
「!!!
て、哲郎さん!! レオルさん!!!」
最初に彩奈の目に飛び込んで来たのは黒雲に覆い尽くされた暗い空だった。そして彼女の目は次に屋敷
当時の彩奈は吹き飛ばされたことで脚に怪我を負っていたがたどたどしくも気にせずに二人に駆け寄った。
「!!! 哲郎さん!!!!」
彩奈は近付いて初めて哲郎の両腕が
「…………………うぅっ…………………!!」
「グッ………………!!!」
「!!!」
哲郎とレオルは顔を顰めたものの無事に意識を取り戻した。それを見た彩奈の顔にも再び希望が宿る。
「…………あ、 彩奈 さん………………」
「哲郎さん!! その腕、大丈夫ですか!!?」
「は、はい………。
もう少しで動かせるようになると思います。身体はまだ動きませんが………………………」
「そ、そうですか。良かった……………………」
「……おいお前達、少しは私の事も心配したらどうなんだ?」
「!」
レオルも意識を取り戻し、顰め面で二人に話し掛けた。
「………何を言ってるんですか。
自分の魔力の反動を全部僕に擦り付けておいて。」
「………人聞きの悪い事を言うんじゃない。お前が提案した事だろうが。」
「二人共! 言い合いなんかしてる場合じゃないですよ!
倒せたにしろ倒せなかったにしろ、早くここから離れないと━━━━━━━━━━━
!!!!!」
二人を宥めている最中、上空背後にただならぬ気配を感じた彩奈は振り返り、そこに
「あ、あ、あ、あ…………………!!!!!」
「………………?
どうしたんですか? 彩奈さ━━━━━━━━
!!!!!」
「な、何だと…………………!!!!!」
三人の目は濃い雲の中に
「ハッハッハッハッハッハァ!!!!!
残念やったな ボンクラ共ォ!!!!!」
『!!!!!』
両腕を振るって黒い雲をかき消し、トレラが姿を現した。雷の直撃を受けて身体は元の姿に戻り、そして身体中が傷だらけになってはいたがその表情には依然として闘志が滾っており、哲郎達を確実に倒せるという確信があった。
哲郎達は一瞬にして絶望的な状況に突き落とされた。
「……な、なんという事だ…………………………!!!!
私の全力を持ってしても倒せなかったというのか………………!!!!!」
「いや。そりゃ違うなァ。
流石の
そんでもって誤解の無いように言うとくとな、今のワシの身体には体力は無い。せやけど今のワレ等を仕留めるのに体力なんて要らん。
この
『!!!!!』
トレラの三本の指が茶色く変色し、三人それぞれの心臓に向かって伸びて行く━━━━━━━
「はーい、そこまでだよ トレラちゃん。」
『!!!!?』
トレラの首に背後から
「な、何者だ…………!!?」
「だ、誰ですかあの人……………!!」
「…………………!!!
り、里香…………………!!!!」
「「!!!!?」」
トレラの背後に立った少女は顔も格好も哲郎の知る里香とは違っていたが、哲郎の耳はその声を覚えていた。
「あー! 哲郎君 久しぶり!
ボクの声覚えててくれたんだ 嬉しいなー!
……ならこんなもの、
『!!!』
少女の姿が一瞬光り、そして国王が出した新聞に載っている里香が姿を現した。
(……………リカ・ヒメヅカ………………!!!!
奴が私の根源魔法を
「…………おい
これは一体なんの真似や!!?」
「真似もなにも、そんな言い方ないでしょ!