IS Let's make you a happy days   作:AK74

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一章
 プロローグ


 最近、色々と変な体験をするようになった。R15やR18のような物ではないからな?

ここは間違えないように。

 一類に変な体験と言ったとしても、傍から見れば「そんな程度?」と言われておかしくない程度の物だろう。一から十まで上げていたらキリがないから簡単に言うと、変な夢を見たり、デジャヴ的な

物を見たりだ。

 何で俺がそんな体験をするのか全くわからない。というか分かったら怖いと思う・・・。まぁそれを体験してるうちに分かったことがある。

 俺が見知った人は出てくるが、それは現実の事でないってこと。

 俺も何が言いたいのか分からないんだが、そうとしか言えない。

 現実にしてはおかしい、かと言って夢かと言えば、妙に現実味がある。夢と現実の間って言うのか知らないけどそんな感じだ。

どんな内容かっていうと、日常?的なやつ。ぶっちゃけるとそんなもんだ。

 ただ、姉さんと秋羅兄が高校生であること、鈴や弾達までもが高校生って事は現実にしてはおかしいと言わざるを得ない理由だと思う。

 ちなみに姉さんは俺の姉の織斑千冬。秋羅兄が本名雪片秋羅で、俺の唯一の家族だ。

 二人のことを説明すると長くなるから手短に説明させてもらうと、かな~り強い24歳社会人だ。秋羅兄は、いっつも家にいることが多いから社会人言うのは微妙だけど。

 秋羅兄は俺の兄ではない、物心着く前から同じ家に住んでいたらしいけど。そこは父さんが関わっていると思う。あくまで個人的な考え。

 話を戻すけれども、二人は社会人だ。別に高校生なのはおかしくはない、いきなり大人じゃないしさ。ただ、鈴達と同じ学年であるのがおかしいのだ。

 なにせ鈴達は俺と同じ15歳なんだから。

 だからこの世界のこと(一応)じゃないとは思う。

 まっさきに考えたのは、別世界、つまりパラレルワールドじゃないかってこと。パラレルワールドを信じていないわけではないから故だけども。

 まぁ、パラレルワールドって言っちまえばある程度の説明はつく。だから何って言われちまえばそれまでだけどさ。

 だけどこうやって受検というものが迫っておきながらのんきにしているのだけれども、実際こうやっているのは実を言うと3年もない。

 軽く言うようだけど、こう感情を持って人間らしく生きてきた時間がほとんど無いって事。

 何がしたいんだか何一つ分からず、ただ繰り返される日々を過ごしていた。

 模範となる優秀な姉とずっと比べられる毎日。

 近寄ってくる奴らは皆、姉さんと近づくため。

 常に姉を通して見られ、俺自身は見てもらえなかった。

 出来損ないと、教師から、周りの奴らから、その親から罵倒された。

 周りの奴らからは暴力を振られ、教師は止めようとしない。

 言い換えれば俺はいじめられっ子、味方は唯一の家族のみ。

 そのせいなのかよくわからないけど、俺は心を殻に閉じ込めて、皆の言葉を信じなくなった。

そんな生活が変わったのは、小学6年の夏が始まりだ。忘れることのできない初めて楽しいと感じ、そして未だその楽しかった日々を超えることができない、それほどまでに素晴らしい日々。

そこで俺は更識家次期当主と出会った。だけど俺にとってはそんな固っ苦しいものじゃない、初め

て俺自身を見てくれたたった一人の凪沙だ。

 凪沙は一つ年上なんだけれど、はっきり言うと年上に見えない。凪沙の妹で俺と同い年の簪の方

が何倍もしっかりしているように見えた、少なくとも俺にはな。

 凪沙は過度と言うべきのいたずら好きで、よく(かなり)被害にあった。んで毎度まいど虚さんに叱られるというパターンが出来上がっていたけど、いつの間にか俺も凪沙とイタズラするようになり虚さんに叱られた。

 ちなみにだが、キレた虚さんはブチギレた姉さんに引けをとらなかった・・・。俺の数少ないトラウマの一つだ。

 逆に簪と虚さんの妹の本音は癒し系タイプ。姉と性格が正反対って言うんだろうかな?

 楽しかった日々は、たった1年で終わりを告げた。

 凪沙たちがロシアに行くことになったからだ。

 その頃の俺は、秋羅兄の特訓(リンチ)のおかげで前よりずっと全てにおいて、強く成長できていた。

 それでも、別れは辛い。

 でも、泣かなかった。

 泣きたくなかった。

 弱かった自分と決別するために泣かないって決めたから。

 もう弱い自分に戻るなんて、死んでもゴメンだったから。

 だから凪沙をロシアに見送る時涙なんて見せなかったし、それ以前に意地があったかもしれない。

でも、凪沙と別れ際にかわした約束のおかげで、不思議と辛さが和らいだっけ。

 再会するって約束したから。

 再会できるその時まで、お互いのものを交換しようって事になり、俺は腕時計、凪沙はペンダントを。

 女物のペンダントで写真を収めておけるタイプのものだが、下手すりゃ1万はいきそうな物。安物の腕時計を交換したのが恥ずかしかった。

 でも、それがあったおかげで「頑張ろう」と思うことができた。

 そして中学時代。

 正直言ってしまえば、結構荒れた。言い換えれば喧嘩ばっかしやってたという事だ。

 毎日毎日というわけじゃないけども週に2~3回はやってた、と思う。学校では律儀に売られた喧嘩

は買って、ボコボコにして、降参しようが、血まみれになろうが、俺の気が済むまで馬乗りになって叩きのめした。負けることはなかった。秋羅兄に鍛えてもらったおかげだと思う。今思えば最悪な力の使い方だ。

 そのせいで、親友だった弾たちにすごい迷惑をかけたし、意見が食い違ったときは殴り合いに発展した時なんてザラだ。

 それでも弾たちは、性格も愛想悪い俺の親友でいてくれた。本当頭が上がらない。

 凪沙と離れ離れになって二年以上が過ぎた。

 未だ、再会出来ていない。




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