IS Let's make you a happy days   作:AK74

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書き終わって気づいた。
 
あれ?最近話進んでなくね?


 十六話

 鈴と再会した日の放課後、俺は食堂にいた。

 再開したところは省くが、ここにいるのは簡単で腹減ったから。

 やっぱりIS学園の食堂は量が少ないんだよな。

 うまいんだけど少ない。

 女子高だから仕方ないっちゃ仕方ないが。

 

「どーれーにーすっかなー」

 

 食券機の前で何を食おうか考える。

 後ろには誰もいないから平気だが、普通はやっちゃダメだがな。

 このあとには訓練があるから、重いものだと後で大変なことになる気がするため、カレー、定食類は全却下。

 残るのは麺類だが、うどんでいいか。

 単純すぎると思ってはいけない。

 

「うどんよろしく、おばちゃん」

 

 カウンターのところに行き、食券を置きつつ呼ぶ。

 ここのおばちゃんは気前がいいことで有名だ。

 学園で結構慕われている人で、学園のお母さん的存在。

 人気投票があると、必ず上位にランクインするほどらしい。(by虚さん)

 ちょくちょくサービスしてくれるいい人。元の量が少ないからアレだが、感謝している。

 

 ・・・・・・・・・なぜかいつまでたってもおばちゃんが出てこない。

 人の気配はするんだが。

 

「うぃーす。注文はなんだ?遅れてわりぃーな」

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!????」

 厨房の奥から出てきた人を見た瞬間、もはや声にならない悲鳴が俺の口から漏れる。

 だってな?

 

 コイツマジで㋳のつく自由業の人にしか見えねぇ・・・って人が、ピンクのエプロンつけて、歴戦の戦士みたいな厳つい顔で笑顔を作ってきたんだ。

 

 なんというのか、まだ夕飯時じゃないのが幸いして誰もいないことが幸運なのか。

 

「うどん、でいいんだな?」

 

「(ぶんぶんぶんぶん!!!!)」

 

 きっつい眼光で睨まれたようにみえた俺は何も言えず、首を振るだけで答える。

 どうしろと言うんだ。

 しかもこの人、顔の左側に額から顎にかけバッサリと切られたあとが存在してる。

 左目には、軍人が付けているような眼帯があった。

 

 ハッキリ言おう。

 ガチで怖い。

 何でIS学園にこんな人がいるの!?

 おばちゃんはどこいった!?

 

「オイ!てめぇら!!うどん一丁入ったぞ!!ちょっとでも失敗しやがったら指飛ばすぞ!!」

 

「「「「「「「押忍ッ!!!!!ありがとうございやす!!!!!全力で作らせていただきます!!!」」」」」」」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(゜д゜)」

 

 絶対突っ込まないからな。

 すごい不吉な事が聞こえたり、厨房にも㋳の人たちがいたなんて絶対突っ込まないから。

 ぜってぇ突っ込みたくねぇ。

 つか突っ込みたくない。

 

「オイ、坊主。やけに顔色悪いじゃねぇか。体調はどうなんだ?」

 

「・・・・・・へ、へーきっす。・・・・・・多分」

 

 この人たちの気迫に押されて青ざめていたのだろう。

 もしかしたらこの人は見た目によらずかなり優しいのかもしれない。

 だが、やっぱり怖い。

 

 

「ほれ、サービスしといた。まだガキなんだからきちんと食えよ」

 

 ゴンッ、とカウンターに置かれたうどんは、これでもかとてんこ盛りでサービスされまくりだった。

 

 どっからどう見ても大の大人2~3人分はある。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 ・・・・・・・・・これを食えというのか。

 

「ほら。さっさと食っちまえ。冷めちまうぞ」

 

「う、ういっす・・・・・・・・・・・・・・」

 

 あぁ・・・・・・このあとに訓練が待ち受けているのを考えたくもないなぁ・・・

 

 ちなみにこの人たちはおばちゃんが、買い出し中のピンチヒッターらしい。

 要はおばちゃんの知り合いみたいだ。

 

 ・・・・・・・おばちゃん。あんた一体何者?

 

 

 

 

 きっかけは一本の電話だった。

 

”なんかミスって千冬キレさせちまった。後はよろ”

 

 という、久しぶりに声を聞いた秋羅のもの。

 いつの間にか数ヶ月単位でどこかへ出かけ、いつの間にか帰ってきている訳が分からない義兄。

 

 誰であろうといきなりこんな電話がかかってきて、一方的にブチ切りされればキレる。

 

 そんな一夏の不幸の始まりである。

 

 ・・・・・・なんちって。

 

 

 訓練が終わった一夏たちはアリーナの一角にある、休憩室にいた。

 今回はいつものメンバーに加え、鈴も一緒だ―――

 

「[天照]が余りにも使いづらい・・・・・・」

 

「候補生のプライドを完璧へし折られた・・・・・・」

 

 ―――が、一夏と鈴は二人揃ってorz状態だ。

 

 そうなっているのは先程までの訓練が原因。

 

 一夏は、[天照]の試験運用という名目で使ってみると、着弾時の閃光が強すぎて自身まで視界を奪われかねないという事態に。

 簪のオーバードウェポンの一つである、HUGE CANNONの扱いやすさを羨む結果に。

 

 鈴は、本音、虚、凪沙、簪の順にISで戦い、ことごとく返り討ちにされた。

 本音にあしらわれ、虚にメッタ斬りに、凪沙には一方的な蹂躙、簪にはMASS BLADEでホームランされた結果がこれだ。

 しかし、MULTIPLE PULSEで蹴散らされた一夏に比べれば易しいほうだ。

 余談だが、簪は本当なら名前はまだないが、別可動ジェネレーターを使用したレールキャノンの連射バージョンを使いたかったらしい。

 恐るべし簪である。

 

「どうどう。そこまで落ち込む事ないよ?」

 

 一夏は凪沙になぐさめて貰っていた。

 鈴は、本音による”元気いっぱーつ!!”を受けているが、結果は察しの通りだ。 

 

「りんりん元気いっぱーつ!!だよ。ポッキーおいしいよ?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」←鈴

 

「本音、あんまり意味無いと思う」

 

「・・・・・・簪様、こうなってしまったのには貴方の行動が原因ではないかと」

 

「きこえなーい、キコエナーイ」

 

 このざまである。

 色々とカオスな状態。

 

 と、そんなカオスな空気が充満している所に携帯の着信音が鳴り響く。

 明るい印象を与える曲だ。

  

「ん?」

 

 その曲に反応したのは一夏だった。

 またまた余談だが、一夏は巷で有名な無料通話アプリL○NEはやっていない。

 

「もしもーし」

 

”ういっす。俺だ、俺”

                     

 電話に出てみると、俺だ、俺と連呼する馬鹿(お出かけ大好き野朗)からだった。 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イラッ)」

 

 紛れも無い義兄だ。

 が、だからと言って律儀に出てやる一夏でも無い。

 何せ、コイツが出かけた所為で姉からのとばっちりを受けたためである。

 しかも、「おひさー。元気してたー?」と言うくらいのノリだ。

 

 一夏の心情を一言で表すなら、

 

 ウザい

 

 である。

 

「オレオレ詐欺だったら他所でやれ」

 

”おぉーっと。悪い悪い一夏。久しぶりだったからなんて言い出せばいいかわかんなくてさ。

あっはっはっは!!”

 

――――イラッ。

 

「・・・・・・・・切るぞ」

 

”ちょいまて。言いたい事があるから電話したんだった”

 

「手短にな」

 

”あいよ。手短に言ってやる。

 

なんかミスって千冬キレさせちまった。後はよろ”

 

 これでもかと言うほど手短過ぎた。

 

 そんでもってのぶち切りである。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「ど、どうしたの?一夏」

 

 とてつもない黒いオーラを撒き散らし始めた一夏を心配してか、凪沙が声をかけるが返事はない。

 と言うか聞えていない。

 

 ちなみに今の一夏はアニメ絵で表すなら、目の辺りは黒くなり見えず、口は無表情そのもの。

 そして黒いオーラ。

 黒すぎて、背後がゆがんで見える。

 

 皆ドン引き、当たり前だ。

 

 そんな中一夏は静かにリダイヤル。

 

”ういうい?酒飲んでっから後でな。うい”

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 馬鹿はほうって置いて、深呼吸。

 そしてぎりぎりまで空気を吸い込み、吐き出す。

 

「ふッざけんてんじゃねェェェェェェェェェェェェッ!!!!!!」

 

 怒声とともに。

 

「「「「ッ!!???!?!?!?!??!」」」」」

 

 怒声にみんなはびっくり、当たり前。

 

”おぉう。頭がぐっらんぐらんだ。いきなり大声出すなあほ”

 

「殺すぞテメェ!!何がいきなり姉さん切れさせちまっただ!!で、なにが後はよろ、だ!!!

ふざけんのも大概にしやがれ脳内花畑野郎が!!自分でしたことには責任持て言ったよな!!え!?」

 

”そうキレるなよ~。老化が早まるぞ?”

 

「あ゛ぁん?」

 

”ん゛んっ。説明しよう!俺が―――”

 

「あの事をIS学園中に言いふらしてやろうか?」

 

”それだけは勘弁だ。きちんと説明するからゆるしてちょ”

 

「分かればいい」

 

 あの事と言うのは家族だからこそ分かる事。

 噂大好きな女子が殆どのIS学園に言いふら巣ということは目に見えて分かる。

 

 なにせ、かなり恥ずかしい事だからだ。

 

”ホントは明日帰れるはずだったんだが、急用が入っちまってさー”

 

「ふむ」

 

”んで、千冬に電話したんだよな。明日帰れなくなった、悪いって”

 

”そしたら千冬がキレちまった”

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何て言ったんだ」

 

”ん?明日帰れなくなったから。そこんとこよろ~。だが?”

 

「はぁ・・・・・・」

 

 盛大にため息をつく。

 そんな事でドタキャンされれば誰だってキレる。

 それを分かっているのだろうか?

 

”でよ?もしかしたらお前んとこに向かってんのかもしんねーんだよ”

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

 

”千冬、割とガチでキレテルから”

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジで?」

 

”おうよ。だから電話したんだよ逃げ――――”

 

 ズドンッ!!!!

 

 その声が聞き取れなくなるほどの轟音が休憩室のドアの方から聞こえた。

 目を向けると・・・・・・・

 

「ふっふっふっふ・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 目から光が消え失せ、薄気味悪い声を上げながら後ろに般若をつれている千冬の姿が。

 

 ドアは蹴り飛ばされ、ひしゃげていた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・もう、遅いみたいだ」

 

”・・・・・・・・・・・・・・・そうか。生きて帰れよ。悪いな、俺の所為で”

 

「・・・・・・・・・・・・・・・後で見てろ」

 

 ここで少し思考。

 

 たたかう(バーサク状態の姉さんに勝てる訳がない)

 

 まほう (この世界にはまほうという概念は存在しない)

 

 アイテム(何も持っていない)

 

 ぼうぎょ(バーサクと化した姉さんには意味が無い)

 

 にげる (逃げ切れると本気で思ってる?)

 

 

 現実を受け入れなければいけないらしかった。

 

 

 

 

 姉さんが近づいてくる。

 逃げようの無い現実が目の前に。

 

 いやちがあうッ!!

 

 現実にあらがってみせてやるッ!!

 

「逃げろ!!」

 

 俺一人で姉さんに突撃し、少しでも気をそらせようとする。

 俺が犠牲になれば、凪沙たちを逃げさせる事ぐら―――

 

「ふっ」

 

「ゴッ!?」

 

 気が付いたら壁にたたきつけられていました(・ω・)

 どうやら俺には無理だったのかなぁ・・・・・・

 

 視界はいつの間にか真っ暗。

 

 あれぇ?おかしいな。なぜか浮遊感まd

 

 バギャッ!!!

 

「ぎゃうっ!!??」

 

 そしてまた投げ飛ばされ、壁に激突した。

 うっすらと目を開けると、投げ飛ばしたモーションでいた姉さんの姿が映る。

 どうやら俺はアイアンクローをされていたらしい。

 恐ろしい姉だなぁ・・・・ 

 

 そして目を閉じる。

 目を開けている事すら辛い。

 

「きゃっ!?」

 

「ぐふぅ」

 

 床にくたばっていた俺の上に凪沙が投げ飛ばされてくる。

 やっぱり俺と同じく気絶寸前。

 

「にげ・・・切れたか・・・・?」

 

「わから・・・・ない」

 

「「(ガクッ)」」

 

 そうして俺たちは仲良く気絶するハメになった。

 

 逃げ切れたら、いいなぁ・・・・・・・・

 

 




この作品のMASS BLADEは原作と変わりません。
 HUGE CANNONだけは、超高出力エネルギーカノン砲に。
 原作どおり、21の薬室を使い、核弾頭をぶっ放されたらIS終ってしまうからです。
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