IS Let's make you a happy days 作:AK74
無人機らしいISの襲撃を受けた日からしばらくが立ち、もう6月上旬になりかけていて、秋羅がいつの間にか帰ってきていたり、凪沙が謹慎中のあまりの寂しさゆえに一夏と生徒長権を使い同室になったりと、慌ただしくも穏やかに時が流れていたある日のこと。
”よぉ一夏久しぶりだな。鈴から聞いたんだけどよ、お前彼女作ったんだって?よかったなぁ!大事にしないと祟られるぞ。とゆうことで、んじゃあな。今度遊びに来いよな。じーちゃん会いたがってたぞ”
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾テメェ」
そんなことを電話越しで言う弾だった。
もちろん一夏はそれを聞いて終わりにするほど気が小さくない。
そのため・・・・・・・・・・・・・
「弾!!テメェちょっと表出ろ!!!」
「ッ!?」
早速殴り込みにいく一夏であった。
鈴曰く「IS学園での一夏はすごい穏やかになったわね。やっぱり凪沙さんの影響かしら?」との事だが、こうゆうところは変わっていないらしい。
「テメェには言われたくないわ!!死に腐れェェェェェェェェ!!!!」
「ちょっ!?おまっ!?や、やめ―――GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
「よう一夏。元気にしてたか?」
「まぁ、元気にしてたよ。最初は死にたくなるほど嫌だったけれど」
「ははっ!女嫌いの一夏じゃあ無理ねぇな」
弾を気が済むまでボコボコにしてからしばらく、厳さんが厨房の奥から出てきて、そのいかつい顔でニイッと笑う。80歳を超えているのにも関わらず肌は浅黒く腕も筋肉隆々であり中華鍋を一度に二つ振れるほどの剛腕の持ち主で、その腕から繰り出される拳骨は金属バットで殴られたかと思うほど、しかも歴戦の戦士(というか歴戦の戦士そのまま)と見間違うほどいかついため、秋羅兄でもビビるほどだ。が、見た目に反してかなり優しい。孫娘の蘭には顕著だ。
昔から要してもらっているから感謝はしているが、恥ずかしいから一度も言ったことがない。
ちなみに二つ名を持っているらしく、生きる伝説らしい。
噂じゃ、味方部隊が全滅し、銃は弾がれ武器はサバイバルナイフ一本。その上近くには300を軽く超えるアメリカの歩兵部隊を、たったひとりで撃退して生き延びたのだとか。
普通なら諦めるような状況だが、当時結婚したばかりの妻をひとりにさせるかぁぁぁぁ!!根性決めたらしい。
最強すぎて笑える。
「そういやお前さんなんか悠一に似てるな。身内か?」
不意に凪沙の方を見てそう呟いた。確か楯無さんの昔の名前がソレだったっけな。
予想通りというのか、凪沙は自分の親の名前を言われて困惑していた。それが初対面ならなおさらだろう。
「えっと、お父さんがその名前ですけど・・・・・・」
「ほぉー、悠一の娘か。そう言われるとほんとににてるなぁ」
そりゃ子供なんだから似るだろと、突っ込みたかったが瞬時に止める。
本音と虚さんと翔太さんがいい例だった。超好戦的な戦闘狂とも言える性格は少しは遺伝しているものの、容姿に関してはこれっぽっちも似ていない。本音なんかそうだ。
「あの、お父さんとはどんなご関係で・・・・・・・?」
「おっと、わりいわりい。俺は悠一の、そうだな、簡単にいえば師匠ってとこだな」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハイ?」」←俺、凪沙
あまりにも唐突に言われたことに頭が付いていかない。
「オイオイ。そこまで驚く事もねぇだろう?」
「いや・・・・・・・・・・」
「だって、ねぇ・・・・・・・・」
凪沙と顔を見合わせた。驚かなかったらなんと言うのか。
だって神でも超えれないような壁を越えちゃってるような、キチガイじみた戦闘能力(+子供のような心)を持ってる楯無さんだぞ?
怒らせたら場合帰ってきた人は皆廃人になるって言われているし、瞬間移動が出来るとか、かめ○め波をできるとか、ISと生身で戦闘して無傷で帰ってきたとか、握力が200超えてるとか、5~6mは軽くジャンプする、高校生で熊をぶちのめした、サバイバルナイフ一本でアマゾンのジャングルに放り出され生きて帰ってきたetc、色々言われてるあの人に師匠がいたなんて信じられない。
普段はゲーム廃人だけど。
つまり人の皮を被り、日本語をしゃべる何かという人が世界NO1じゃないなんておかしいということ。
・・・・・・・・・・あれ?となると楯無さんを完全にてなずけてる(間違いではない)瑞樹さん(凪沙のお母さん)って一体何者・・・・・・・・・?
「げ、厳さん?もし楯無さんと戦ったらどうなる・・・・・・?」
「ん?アイツ襲名したのか。えーっと、あいつと戦った場合か?ふん、楽勝だ。あんな餓鬼1分もあればぶちのめせる」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・(°д°)」」←俺、凪沙
開いた口が閉じれないというのはこのことを言うのだろうか。
厳さん、アンタ本当に80超えてんの?ごまかしていないよな?
そう、心の底から言いたい。
30代後半の働き盛りの男に圧勝する老人て一体・・・・・・・
「にしてもアイツの子供に会うなんてなぁ。俺も年取ったな。2、3歳の餓鬼んときからの付き合いだったけど、やんちゃだった」
思い出に耽るのはいいのだけれど、今も十分やんちゃです。
DS片手にポケ○ンにのめり込むくらいには。
「あぁそういや。翔太(本音のお父さん)のことも鍛えてやったっけな」
「「ッ!!??」」
某更識邸。
「「ぶえっくし!!!」」
「あらあら。貴方風邪でも引いたの?」
「翔太さん大丈夫?」
「「ズズッ。大丈夫だ(だよ)」」
同じ師匠に育てられた彼らはある意味、似たもの同士なのかもしれない。
「んでよ?アイツは俺のことクソジジイ呼ばわりして何度ボコボコにしたか数えたらキリがねえなぁ」
「へぇー」
「クソジジイってもまだ働き盛りだったんだぞ?向かつくったらありゃしねえ」
「それは・・・そうだなぁ」
なんだか外がうるさいが、それを気にしなくなるほど興味深い話をしてくれる厳さん。
楯無さんの過去ともあってとっても面白い。
「弟子にしてやったときは一番大変だったな。家ん中荒らされまくったんだよ。缶ビールなんか全部振られていて飲めたもんじゃなかった」
「うわあぉう」
「・・・なんていうか楯無さんまんまだな」
「だからムカついてアマゾンのジャングルに放り出してやったんだ」
「「!?」」
「2週間くらいたったのかねぇ、ぼろっぼろの状態で寝泊まりしていたホテルに帰ってきたんだよ。これでもかって言うほどな。聞いたところじゃ、サソリやアナコンダ、それに肉食動物に襲われたらしい」
「さ、さそりっ!?へび!?」
凪沙ってそうゆうの苦手だったっけな。
「というか、よく生きてかえってきたな」
「それか?俺をぶん殴りたいから必死こいて帰ってきたらしいんだよ。ま、返り討ちにしたけど」
「・・・・・・・・・・・」
そこはせめて殴られてやろうよ厳さん。
隣の凪沙も同じような顔をしていた。
「まぁな、俺にも慈悲はあるから東京の高級寿司屋で好きなだけ食わせてやったがな」
「そのままじゃ終わらせてないよな?」
「たりめーだ。諭吉が何人もすっ飛んだのにムカついて修行を厳しくしt―――」
「―――おっさん!!腹減った!おごってくれ!!」
「黙れクソガキ!!」
いきなりのれんをくぐって現れた数馬は偉そうなことを言っていた。
礼儀に厳しい厳さんが許すはずも無く、
スコーン!!といい音を立てて
「ごうっ!?」
額にお玉が直撃していた。
うん。やっぱり厳さんは80超えてると思えない。
外の太陽はいつの間にか真上にあった。
「あぁ、疲れた・・・・・・・・」
モノレールの窓から見える空はすっかり夕焼けに染まっていた。
「でも、楽しかったね。お父さんの意外な一面も知ることができたし」
「最初は聞けるなんて思いもよらなかったけどな」
やっぱり楯無さんの過去を聞けたのは新鮮だったし、意外な一面もたくさんあった。
ただ・・・・・・・
「やっぱり、問い詰められたのはさすがに堪えるよ・・・・」
「苦手だもんね、一夏はああゆうのは」
「まぁな・・・・・・」
やっぱり一斉に問い詰められるのは勘弁してもらいたかった。いくらなんでもアレにはなれそうにもない。というか集団行動すら俺にとってきつい事だ。
・・・・・・アレ?俺って社会不適合者?
と、とにかく厳さんが凪沙との関係を聞いてこなかったらこうはならなかったはず。数馬は知らなかったらしいし。
凪沙が俺の彼女だと知ったアイツ等の勢いは凄かった。やれキスはしたのか、ハグはしたのかなどなど。プライベートに関わりそうなことまで聞いてきやがった。
もちろん教えてなんていない。つか教えない。その必要性がない。
厳さんなんて「一夏に春が来た!!お祝いだ!好きなだけ食ってけ!!」なんて言い始めるし。
困惑する俺に比べて、凪沙はまんざらそうでもなかったり。
周りの客もお祭り騒ぎでやりたい放題騒いでいて、何がなんだかわからなくなったりもした。
「騒がしいのは嫌い?」
「いや、嫌いじゃないけどさ・・・・・・・」
まぁ、騒がしいのは嫌いじゃないが、そこまで好きという訳でもないというのが本音。
更識家の人たちも十分騒いでいるのだけれども、なぜか更識家の人たちとは普通にはしゃぐことができてはいた。
この違いがよくわからないところだ。
「いい人たちだったね。すごい楽しかったよ」
「そうかぁ?あの馬鹿どもは」
ニコニコしながら言う凪沙は本当に楽しかったと、体全体で表現しているようにも見える。
「馬鹿どもは余計。すごい一夏の事慕っていたよ?」
「むぅ」
確かに凪沙のいうことも一理はある。
アイツ等に言ったことはないけれど、アイツ等に精神的に助けられていたのは事実だ。でも、なんか面と向かって礼を言うのはなんだか癪だ。
というか、喧嘩慣れしているとんでもない奴と半ばそう思われている俺には似合わないはず。
・・・・・・今思えばやり過ぎたかもしれない。
「友達は大切にしないとね」
ニッコリと穏やかに言われる。
「・・・・・・・・・・おう」
優しく微笑む凪沙の笑顔の笑顔は、思わず見とれてしまいそうなほど綺麗だった。
「このクラスに転校生がきました!なんと二人です!!」
転校生
そう聞いた一組の生徒が一斉にざわつく。年頃となれば転校生が珍しく感じるのだろう。
だが一夏は対照的にいつもと変わらない様子だったが。
他にも、担任である千冬は事前情報があったために今更驚くこともなく、椅子に座って傍観している。
急遽一組に第2の副担任として配属された秋羅など、教室後方に設置された椅子に座り、机に突っ伏しながら爆睡していた。呑気なやつである。
「入ってきてください!」
そう真耶が声をかけると転校生と思わしき人物が2人入ってきた。
一人は金髪の髪を首元で束ねた中性的な容姿を持ち、その佇まいからは「いいとこ育ちなんだろうなあ」と思わせるような雰囲気をまとっている。
そして残る一人は銀髪に軍用と思わしき眼帯で左目をかくしていて、どこか軍隊の匂いを漂わせていた。ぴしっと立っているその姿はゆらぎもしない。
「シャルロット・デュノアです」
金髪の少女が口をひらいた。
「初めての日本なので不慣れなところがあるので、どうかよろしくお願いします。
僕の夢は―――」
いきなり夢を語ろうとするところに多少の疑問を覚える生徒はいたが、それを指摘するのはいない。
シャルロット。そう名乗った少女はちらりと千冬を、何故か親の仇を見るように睨んだあと、教室の後ろで眠りこける秋羅のことを優しく見つめる。
千冬を睨んだ時点で何かある。そう思った一夏。
「―――僕の夢は、秋羅お兄ちゃんのお嫁さんになることです」
とんでもない爆弾を放ったシャルロット。
平穏な日常は当分来ないんだと、本能で理解できた一夏だった。
一夏たちが厳さんと話し込んでいるその頃。
「お兄に取り付く悪い虫め!!お兄に話しかけるな近づくな!!!お兄が汚れるっ!!」
「ああぁん?蘭には言われたくないわねぇ。ブラコン猫被り!!」
「お、お前ら落ち着け・・・・・・」
「お兄はちょっと黙っていて?このクズ虫をやっつけるから」「弾!!アンタは黙ってなさい!!」
「あ、えと、はい」
「とっとと失せろクズ虫!!」「死ねぇ!!ブラコン猫被りィ!!」
わーわー!!ぎゃーぎゃー!!
「・・・・・・・・・俺もうシラネ」
とてもとても重度なブラコンの蘭と、弾とくっつこうとする鈴。
そして異常な鈍感で、二人の気持ちなんてこれっぽっちも理解していない弾
さすが、Tha スケコマシ、タラシと言われる弾であった。
キャラ紹介(簡易版)
雪片秋羅
千冬の現夫で暴走した千冬を止めることができる数少ない人物。
千冬のためなら日の中水の中!!やれって言うなら生身で宇宙にでも!と豪語してやまない。
本人曰く「千冬がいればなんでもできる」
五反田弾
喧嘩はそこそこといったところの実力。強いわけでもないが弱くもない。
原作弾+原作一夏のタラシを掛け合わせた感じに、多少アレンジを加えた性格。いじめられていた鈴を助けたのが弾。
妹に弱い。
御手洗数馬
チャラチャラしてるけどたいしてチャラくない今時の不良。
でも、見た目だけの不良と違いそれなりの実力がある。
自称一夏の親友。
一夏自信は結構助かっているもよう(あくまで一夏の心の中で)
五反田厳
史上最強の人物。とても80歳には見えない。
とっても一夏を気遣ってくれる面倒見がいい優しい人。
ただ切れさせると人生お先真っ暗。
最強という言葉がこれでもかと似合う人物。
五反田蘭
超ブラコン。
兄のためなら平気で命を捧げる。
弾に近づこうとする鈴とは犬猿の仲。
シャルロット・デュノア
男装させされることはなく、普通に転校してきた。
いきなり秋羅の嫁になるという爆弾を放ったとんでもない人物。
千冬と犬猿の仲になりそう、というかそうなる。