IS Let's make you a happy days   作:AK74

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のほほんさん前回と違いますよ。

いわば原作キャラ崩壊?


 第四話

 とてつもないカオスと化した休み時間から少し時間が経ち、三時間目に突入した。

 あの後簪はどこかに行ってチャイムギリギリで帰ってきたんだが。

 

 嫌な予感しかしねぇよ!!!

 

 帰ってきた時の目がかなり逝ってたからなんだけど、これはやばいやばい通り越してヤヴァイぞおい。クソアマ簪を切れさせちまったか、ご愁傷様だ。

 簪は切れるとかなり怖い。一度だけその現場を見たことがあったが、あまりの怖さに震えが止まらなくなるほどだった。

 

(うぅ。思い出しただけで震えが・・・・・)がくがく

 

 上には上がいるという様に、簪よりも怖い人を知っている。

 

・・・・・・・なんで俺の知り合いの女子って切れるととんでもなく怖い人ばっかなんだ?

 

 う~む、よく分からない。

 ちなみに切れたところを見て一番衝撃を受けたのは本音。普段ののほほんとした雰囲気からは想像も出来ないほど性格がガラリと変わる。

 のほほんとしているのが本音だど思ってるととんでもない事になるの間違いなしだ。

 あれはとてつもない。

 ターミ○ーターの審判の日よりもすごいと思われる。

 んで今はHR中なんかクラス代表を決めなきゃいけないんだとさ。

 

「クラス代表者とは、分かり易く言えばクラス長である。生徒会の会議や委員会への出席などが主な仕事だ。それと、来月行われるクラス対抗戦も出場することにもなる。実力がある者がなるといい」

 

 珍しく姉さんにはわかりやすい説明だな。いい事でもあったのだ・・・・・・あ、ありそうだ。普通なら気づきそうもないけど、家族なら分かる微妙な変化といえばいいか。今回のは今までのでも特大級、こりゃ何かあるな。

 

「自他推薦で構わないぞ」

 

 あっはっはっ!俺がなる確率は0%だろう。落ちこぼれ(まだ根に持っている)を推薦するアホがいる訳――――

 

「はいは~い!私はいっちーがいいと思いま~す!」

 

(ここにいたーぁっ!?)

 

 おのれ本音め、後で見ていろデザートおごってやらないぞ。

 本音の一言でクラス中がざわつき始めた。だろうな。

 

「布仏、理由を聞こうか?」

 

「いっちーは強いからでーす!入試でせんせーを倒しちゃうくらいだもん」

 

 またまたクラス中にざわめきが広がる。色々と忙しいやつらだな、このクラスの奴等。

 入試っていうのはあれか、半日かけた超長期戦で集中力を切れたところを狙ったチキン戦法で倒したやつか。あれは疲れたよ、雨あられのように弾が降ってくるからさ。

 それにISがあるといえ銃を突きつけられるのはかなり怖かった、それがロケランやら機関銃だったら尚更。

 

「ふむ。ならばクラス代表は織斑で――――」

 

「なっと「俺はクラス代表はやりたくない!」・・・」

 

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

「ちふゲフンゲフン織斑先生!俺はクラス代表はやり――――」

 

 ズドゴォッ!!

 

「うごばっ!?」

 

「推薦された者に拒否権などない。布仏にはきちんとした理由がある、しかしお前にはやりたくないという私情だけだ。優先されるのはどっちだ?」

 

「なんでもないです(涙)」

 

 ちきしょう!俺にクラス長やるほどのリーダーシップなんて、一ミクロンもないっていうのに。本音はそこを分かって言っているのだろうか?

 というか誰かがしゃべろうとしていたのはなんだったんだか。

 

「織斑でいいと言う者は挙手をしろ」

 

 見渡せば遠慮がちにみんなが手を上げる。教官を倒したというからなのだろうか?

 頑張ればいけると思うのは俺だけか?

 

「ちょっと待ってください!落ちこぼれの不良にクラスの長を努めさせるというのですか!?」

 

「あーそーですねーおれはふりょーですよーだ(棒)」

 

 この際国際問題とか無視して、完封微塵なまでに叩きのめしてやろうか。

 

「あっ、あなた私に喧嘩を売っているんですの!?不良の分際で!」

 

「不良不良五月蝿い奴だなあんたは。俺がどう生きてこようが関係ないだろうが」

 

「このクラスのいい恥さらしですわよあなたは!これだから男は嫌ですわ。男など女性に媚を売っていれば宜しくてよ」

 

 やれやれ、こいつは何が言いたいんだ。俺を馬鹿にしてるはずなのにいつの間にか男全体を馬鹿にしてやがる。

 これは俺がガツンと言ってやらねば。

 

「だいたいですね。男がISに触ると汚れてしま――――」

 

「そこまでにしておけよキサマ」

  

「「「「「「「(ビックゥッッ!!!???)」」」」」」」 

 

 皆一斉に俺に視線が集まる。

 

「ま、まて!今のは俺じゃない!」

 

 ガツンと言ってやるといっても、切れるわけではないから俺じゃない。かと言って姉さんという訳でもない、姉さんならもっと派手にガチ切れするはずだ。

 なら誰が?クラス全員が思ったに違いない。

 

「もういっかい同じことを言ったら私が許さねェぞ」

 

「「げっ!?ほ、本音ぇ!?」」

 

・・・・・・・・・・・オルコットは大変なことをしてしまったらしい。本音を切れさせるとか、核ミサイルに竹槍で挑むより無謀だ。 

 

「オイコラ。黙ってねェで何か言ったらどうだテメェ?ISが汚れるだと?はン!笑わせンじャねェよ。テメェがIS操縦者である事自体が私たちのいい恥さらしなンだよ、分かるか?低脳」

 

 全員が思ったに違いない。

 

 ――――この人誰?と

 

 というかオルコット切れられてばかりだな。どんまいとしか言えねぇ。

 

「っぅ!?あ、あなたは誰ですの!?」

 

「オーイ。こっちが質問してンだから質問返しすンじャねェよ。学校で習わなかったか?人の話は最後まで聞きましョうってな。それともアレか?脳味噌腐りすぎて覚えてませンってか。ハッ!なら病院行ったほうがいいんじャねェの?」

 

「ばっ、バカにしないでくださいまし!」

 

「あン?聞き捨てならねェこと聞いたな。自分から先に人のことを散々散々散々行ったンじゃねェか。オイ!みんな聞けよ!コイツ自分のやった事棚に上げていやがるぞ!」

 

 どう反応すればいいのか分からないのは、俺だけじゃないはずだ。

 

「ン~?どうしたよ。図星だったのかなァ~ン?ほら、反論はないのかクソアマ?」

 

「お、織斑先生!」

 

 あ、人を頼ろうとしてる。弱っwww

 

「オルコット」

 

「は、はいっ!」

 

 うわおう、姉さんの剣幕半端ねぇぞ!あのオルコットがビビりまくっている!

 

「一夏を馬鹿にするということは、間接的に私も馬鹿にするのを分かった上で言っているんだろうな?」

 

「「「「「「「?」」」」」」」

 

「ふん、一夏は私の弟だということを忘れてはいないだろうな?」

 

「っ!?」

 

「雪片秋羅、篠ノ之束、そして私を敵に回すという事を思い知りたいのか?」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 とんでもない切り札切っちゃったし。イギリスなんか一瞬じゃないか、下手したら世界終わるぞ。

 

 ぴ~んぽ~んぱ~んぽ~ん 

 

 なんでこの時間帯に放送が入るんだ?授業中じゃないのか?

 

”あっあ~みんな聞こえてる~?私はIS学園生徒会長の更識凪沙だからよく覚えといてね~。ということで新入生のみんな入学おめでとう!いきなりで悪いんだけれど、一年一組イギリス代表候補生のセシリア・オルコットさんは至急生徒会室に来てね、生徒会副会長布仏虚と共に

O・HA・NA・SIがあるから。授業より優先してね。来なかったらこっちから乗り込んでいっちゃうから。迷惑かかるのはクラスのみんななんだから自分から来た方が身のためだよ。早く来るんだよ~じゃあね。ニゲヨウトオモウナヨ、ダイヒョウコウホセイノブンザイデエラソウニスルナ”

 

「ななななななななななななななななな!?なんだとぉ!?」

 

 思わず叫んでしまった。それも仕方ないと思いたい。

 

(凪沙と虚さんまでいるのかよっ!)

 

 これを奇跡といえばいいのだろうか。嫌々IS学園に来たらみんなと再開できるようになるとは。

 真っ暗闇の中の一筋の光といえばいいと思う。

 まさかこれって・・・・と思い、思わずかんざしの方を見る。

 

「(ニヤリ)」

 

(お、恐ろしい子・・・・・・ッ!)

 

 ちょっとやりすぎだと俺は思うの。まさかこのために教室を出て行ったというのか。

 

「オルコットさっさと逝ってこい、欠席扱いにはならんから安心しろ。骨は拾ってやる」

 

「は、はいぃ・・・」

 

 教室から出ていくオルコットに全力で黙祷を捧げておいた。なんだか無事に還って来るとは思えない。

 

「織斑」

 

「は、はい」

 

 いきなりなんだ?俺は俺で説教されてしまうのか?

 

「オルコットのことだが、アイツには力で黙らせるのが一番だろう。だから一週間後にオルコットとISで戦い、実力を見せてみろ。そうすれば文句も言わなくなるはずだ」

 

「いや、ちょっと待て姉さん!ISのド素人が勝てる訳ないじゃないか!」

 

 オルコットは曲がりなりにも代表候補生だから、そこら辺のIS乗りとは格が違うと思う。

 例を挙げるなら、その道のプロと教室に入ったばかりの新米を戦わせて、勝てと言っているようなものだ。

 殴り合いならともかくISだと勝てる気がしねぇ。

 

「何を言っているんだ?何も練習なしでやらせる訳がないだろう?」

 

「ま、まぁそうだけどさ・・・」

 

「それに使えるものは最大限に使え。そういう物は得意分野じゃないか?」

 

 姉さんが言いたいことははっきりと分かる。

 ”使えるものは最大限に使え”

 言い換えるなら勝つためには努力を惜しむな、ということだろう。

 姉さんなりに励ましてくれている。そう感じるとすごく嬉しかった。 

 

「国から専用機も出される。練習さえ怠わなければ無理な話じゃない、入試の時のようにすれば勝機はある」

 

 ここまで応援してくれるんだ。俺が言うことは一つだろう。

 

「あぁ!」

 

 こりゃやるしかないな。

 やるからにはぜってぇ勝ちに行ってやるさ。

 

 

 

 

 放課後、俺はクラスの奴らがいなくなってもまだクラスに残っていた。

 一緒に動けば、色々と大変な目にあうに違いないと思ったからだ。

 数馬が言うには女子の噂の伝達速度は異常らしい、それを踏まえての行動だ。

 最後のやつが教室を出て行ってだいたい30分近く、網そろそろいいだろうと思い腰を上げたときだった。

 

「あっ、いたいた。織斑君まだ教室に残っていたんですね。探したんですよ?」

 

「っあ!?なんでここに居るんですか!?」

 

「あのですね織斑君、そのセリフはこっちのものなんですが・・・・・・」

 

「へ?あぁすみません」

 

 やっぱりだ。

 この人と話しても普段のようにならない。不思議な人だ。

 

「えっとですね、これを渡そうと思っていたんですよ」

 

 そう言われて渡されたのはどこかの鍵だった。教室の鍵締めを頼むってわけじゃなさそうだ。

 

「なんですかこれ?」

 

「それは寮の鍵ですよ」

 

「え・・・?確か俺一週間は家からの通学って話でまとまっていませんでしたか?」

 

「それはそうなんですけど、事情が事情ですから……相部屋にしてでも必ず寮に入れろと政府の方から特命が来ちゃいまして」

 

 てへへ・・・と苦笑いする山田先生。

 いわゆる誘拐防止だろうか・・・って

 

「相部屋ァ!?ちょっとまったぁ!無理ですよそんな事!姉さんからきいてませんか!?女子と相部屋とか死んじゃいますって!」

 

「聞いてはいるんですけどなので特命で・・・・・・・一週間もあれば一人部屋を確保できると思いますよ・・・・・・?」

 

 (ま、マジかよ・・・・・・・!?)

 

 一週間もとか俺死んじゃう。フランダー○の犬のように死んじゃうぞ!?

 

「トホホホホホ・・・・・・・・・・」

 

「あの~そこまで落ち込まなくても」

 

 落ち込むわっ!最悪だよ、一週間安眠は期待できそうもないな。下手したら寝ることさえ期待できないかもしれない。

 

 

 

 それから数分。

 ショックからある程度回復した俺は一つ疑問に思った事を聞いた。

 

「あの・・・俺の事怖くないんですか?”暴君”じゃないですか俺。人付き合いも悪いし、性格も最悪で・・・・・・なんでそこまで良くしてくれるんですか?」

 

 素直に心情を吐露する。家族じゃない人に素直になるのはホントに久しぶりだった。

 

「怖くなんてあるわけないじゃないですか。そうゆうところも含めて織斑君ですよ。私は先生ですし、差別なんてしたくもありません。織斑君は私の生徒さんですし、一人として欠けたら成り立たない一組の大切なメンバーですよ?」

 

 笑顔で、当たり前のように、そう言ってくれた。

 

「初めてですよ・・・・・・、そうゆう風に言ってくれた教師は。今まで誰ひとりとしていなかった、皆が腫れ物を扱うようだったり、罵倒しかしなかった奴等ばかりで・・・・・・・」

 

「そうですか・・・・・・。そんな事が」

 

「今日”私の生徒””関係ないわけがありません”って言ってもらえたとき嬉しかったです。ホントに・・・・・・ありがとうございます」

 

「当たり前の事じゃないですか、先生が生徒さんの事を信じることなんて」

 

「あの・・・。いきなり睨みつけたり、休み時間の事とか本当にすいませんでした」

 

 深々と頭を下げる。あれからずっと考えていたけどこれぐらいしか思いつかなかった。だから少し心配だった。

 だがそれは無駄な心配だった。

 ぽすんと俺の頭に手が乗せられた。

 先生の手だろうか?なぜこんなことするのか疑問に思い頭を上げる。

 そこには、満足そうにしている先生の顔があった。

 

「偉いですよ織斑君、きちんと謝ることができたの」

 

「こっ、子供扱いしないでくださいよ!」

 

 恥ずかしくなって口走ってしまうが、先生は気にした様子は全くない。

 

「何言ってるんですか。私からしたら織斑君は子供ですよ?」

 

「ぐっ」

 

 正論過ぎて何も言えねぇっす先生。

 

「じゃぁ私はお仕事が残っているのでこれで帰ります。道草食わないで帰ってくださいよ?」

 

「・・・・・・・はい」

 

 道草食える所なんてないだろうにと思ったが突っ込まないでおいた。

 理由?気まぐれさ。

 

「あの」

 

 教室から出ようとする、その小さな背中に声をかける。

 

「なんですか、織斑君?」

 

「頑張ってください。”山田先生”」

 

「はい」

 

 満面の笑みで答えてくれた。最高の先生に出会えて良かった。

 

「あうっ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 教室から出たとき、ドアのレーンにつまずいて盛大に山田先生はこけた。

 親しみやすいところがあるから、みんなから人気があるのだろう。

 倒れた山田先生に手を貸しながらそう思った。

 

「大丈夫ですか山田先生?」

 

 苦笑いしながらだけどな。

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