異世界を巡った少年のヒーローアカデミア:Remake   作:白華虚

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22話 力を合わせる

「出久っ!出久ぅぅぅぅぅ!」

 

水の監獄の中に閉じ込められた出久を見た瞬間、爆豪の体は勝手に動いていた。

 

彼は、心操達の己を引き止める声を振り切って飛び出した。

 

(くそっ!間に合え!間に合えっ!)

 

出久が突き破ることの出来ない水。聡明な爆豪には、何かカラクリがあるのであろうことは察しがついており……。

 

自分にも何か出来ることがあるはずだ、と強く信じながら爆豪は出久の元へ駆けつけんとしていた。

 

(どうする……!どうする!?何とかして、まずは出久に酸素を届けねェと……!)

 

水中に閉じ込められている出久の口元から何度か水泡が漏れているのに気がついていた爆豪は、まずは出久に酸素を届け、何とか彼の命を繋ぐことが最優先だと結論を出す。

 

何か方法はないかと、辺りを見回していると……時を同じくして出久の元に駆ける耳郎の姿が目に入った。

 

(一か八か……!こうするしかねェ!)

 

彼女の姿を目にした瞬間、爆豪は一か八かの策を思いついた。

 

「どけェ!クソ(ヴィラン)共ォォォォォ!」

 

すぐさま策を行動に移す為、爆豪は圧縮した爆破による高速移動で(ヴィラン)に囲まれている耳郎の元に駆けつけ、彼女を囲む(ヴィラン)達を一掃する。

 

「耳郎っ!俺が一か八かであれを破る!」

 

「っ……!」

 

「その後は頼んだぞ」

 

「うんっ……!任せて!絶対間に合わせる!」

 

彼女を阻む敵を蹴散らした後の咄嗟の一言。耳郎も爆豪の意図を察したらしく、後を託されては覚悟を決めた表情で再び駆け出した。

 

(チャンスは一度しかねェ……!タイミング合わせろ!)

 

爆豪は、"ワン・フォー・オール"フルカウルを現在の最大出力である40%で発動すると、己の右腕に力を集めて一撃を放つ準備をした。

 

「ッ!?」

 

途中、出久の元に向かう耳郎の元に脳無やら、(ヴィラン)達やらが押し寄せてくるも……

 

「行け!止まるな耳郎!」

 

"抹消"を発動して髪を逆立てた相澤が決死に時間を稼いで足止めをしてくれた。

 

(ありがとよ、相澤先生……!)

 

爆豪は、自分達の意図を察して動いてくれている相澤に感謝を述べた。そして、彼のおかげもあって耳郎が出久のすぐ近くまで辿り着く。

 

(ここだ!)

 

「デトロイトォォォ……スマァァァッシュ!!!!!」

 

爆豪の放つストレートに乗せて放出される風圧。彼は、それを天性の才能とも言うべき恐ろしいセンスで……耳郎を妨害することのない勢いと、方向を見極めて放つ。

 

その風圧がぶつかった瞬間、出久を覆い尽くす水の監獄は弾け飛び……その範囲内に耳郎も足を踏み入れることが出来た。

 

(耳郎……出久を、頼む)

 

己にこれから出来ることは、耳郎に全てを託して出久の無事を祈ること。

 

爆豪は、近寄ってくる(ヴィラン)達を撃退しながらも2人の様子を気にかけていた。

 

 

(緑谷……!もう大丈夫だよ。ウチがいるからね……!)

 

口には出していないが、いつも出久が言っているように内心で呟いた耳郎は微笑みを向けた。

 

目の前には自分の大好きな異性の姿がある。これからやらんとしていることは、普段の彼女であれば恥ずかしがること間違いなしなのだが……この非常時に恥ずかしがっている場合ではない。

 

それに、出久の命を救けられるなら何でもやるという覚悟を耳郎は既に持っていた。

 

「絶対救けるんだから……!」

 

弾け飛んだ水が再び覆い被さらんとしてくる。それが自分達を覆い尽くすのとほぼ同時に、耳郎は自分の唇を出久のそれに重ね合わせた。

 

「ッ!?」

 

揺らいだ視界が元の調子を取り戻すと共に唇に感じる柔らかい感触と、目の前にいる耳郎に驚いたのか出久が微かに目を見開いている。

 

「……!」

 

彼が目を覚ましたことにホッとしながら、耳郎は再び微笑んで自分の含む酸素を口移しで渡し続けていた。

 

(頑張れ、緑谷……。勝って……!ウチのヒーロー……!)

 

誰よりも大好きな自分のヒーローを応援し、彼女は出久を優しく抱きしめる。

 

言葉は交わしていないが、その申し訳なさと優しさに満ちた瞳から出久が自分の身を心配してくれていることはすぐに分かった。

 

(もう……今は自分がピンチだってのに、ウチの心配……。優しいんだね……)

 

押し寄せる水圧もあってか、全く辛くないという訳ではない。だが……。

 

(更に向こうへ、Plus Ultra(プルス ウルトラ)……!これくらい乗り越えられなきゃ、緑谷の彼女だって自信持って言えない……!)

 

自信を持って出久を支えられる女になる試練だと思えば、自分が出久を救けられるんだと思えば何も辛くなかった。

 

自分の酸素を全て出久に注いだ耳郎は、唇を離してから口だけを動かして伝える。

 

__頑張って。出久ならやれるよ。だって……ウチの自慢の彼氏なんだもん__と。

 

「っんっ……!」

 

酸素を全て渡したことで、耳郎もこの水中に長く留まれなくなった。

 

(出久なら……もう大丈夫……。ウチのこともきっと……)

 

そう願いを託して目を閉じたその瞬間。

 

「!」

 

彼女の体は優しく引き寄せられ、抱きしめられた。

 

その感触にそっと目を開ければ……優しい笑みを浮かべた出久がそこにいた……!

 

 

(ごめん……。それと……ありがとう、耳郎さん)

 

耳郎の命がけの行動で、出久はすっかり行動出来るようになった。そして、その闘志に満ち満ちた瞳で爆豪の姿を見つけ、彼に視線を送る。

 

(かっちゃん……!)

 

「ッ!」

 

まさしく暗黙の了解。視線を感じ取ると共に、出久と目を合わせた彼は……腕を引き絞った。

 

(内側と……!)

 

(外側から同時に……!)

 

((ぶち破れッ!))

 

「デトロイトスマッシュッ!」(霞の呼吸・弐ノ型!八重霞!)

 

タイミングぴったりに放たれる、幾重もの斬撃と風圧。二つは同時に出久と耳郎を覆い尽くす水の監獄にぶつかり合うと……それを完全に弾き飛ばす。

 

「っはは……最高だよ、かっちゃん……!」

 

耳郎を抱きしめたまま、息を整える出久は期待通りに動いてくれた幼馴染への大きな感謝で心を満たしていた。

 

「出久!」

 

水の監獄から解放された出久に駆け寄る爆豪。彼に対して、「大事には至ってないよ。助かった」と言いながら笑えば、ホッとした様子を見せていた。

 

「かっちゃんも耳郎さんもありがとう。2人のおかげだ」

 

「いいってことよ。いざって時は救け合いだ」

 

「ケホッ……出久は1人じゃないよ。ウチらがいる。あんたが1人で出来ないことは、ウチら皆で乗り越えればいい!Plus Ultra(プルス ウルトラ)ってやつだよ」

 

頼もしい一言を掛けてくれる2人に出久は大層感謝した。

 

「緑谷!無事か!」

 

「相澤先生……。すみません、心配おかけしました」

 

「いい。お前が無事で何よりだ。……爆豪と耳郎も良くやったな」

 

笑みを浮かべていなくとも、相澤の目からは感謝が感じ取れる。彼にかけられた言葉で、耳郎と爆豪は更に自分に自信が持てる気がした。

 

「緑谷も再び戦線に参加出来る。いい加減決着つけたいな」

 

「ですね……。でも!」

 

「俺ら4人ならやれるだろ」

 

「……いや、5人だ」

 

出久が爆豪の発言を否定しながら言葉を発したその瞬間。

 

大きな轟音を立てながら、USJのドアが吹き飛んだ。

 

『!?』

 

「皆……もう大丈夫。何故って?私が来た」

 

『オールマイトォォォォォ!』

 

USJのドアを殴り飛ばしながら駆けつけてきたのは……怒りに満ちた表情のオールマイトだった。

 

駆けつけるのが遅れ、生徒達に恐怖を抱かせた上に、後輩にも怪我を負わせ……。自分の未熟さと、彼らをそんな目に合わせた(ヴィラン)達。オールマイトの怒りの矛先はその両方に向いていた。

 

ワイシャツのネクタイを引きちぎると、生徒達の応援を背に受けながらオールマイトは地面を蹴って飛び出す。

 

次の瞬間には、出久達のいる中央広場にまで辿り着いていた。因みにだが、彼を倒す為に階段に押し寄せていた(ヴィラン)達は一斉に殴り倒されて気絶した。

 

「緑谷少年、相澤君。それに爆豪少年と耳郎少女も……!よく無事でいてくれた!」

 

「はっ、(おせ)ェんだよ。オールマイト」

 

「まあまあ爆豪。遅れてやってくるのもまさしくヒーローじゃん」

 

己が駆けつけるまで(ヴィラン)と見事に戦い抜いた4人を見ながら、「後は私に任せなさい」とサムズアップしたオールマイトだったが……出久がそれを引き止めた。

 

「待ってください、オールマイト。彼奴は……仮にも俺を一度は追い詰めてる相手で、搦手に特化してます」

 

「なんだって……!?緑谷少年を!?」

 

「どんな(ヴィラン)が相手であれ、"個性"の情報は欲しいでしょう?既に相手の"個性"は分析済みです。そして、この5人で彼奴を倒す為の策は考え出してますよ」

 

出久は笑みを浮かべながら立ち上がると、ロングコートを脱ぎ捨てながらオールマイトの隣に立って笑いかける。

 

「いい機会です。俺と一緒に、皆と力を合わせて戦うってことを学びましょう。良くも悪くも……俺も貴方も1人で背負い込み過ぎなんです」

 

「……!」

 

「そうだぜ、オールマイト。俺ァ言ったろ。あんたの背負うもんを一緒に背負うって。今の内から……少しでも軽くしてやんよ、あんたの負担」

 

「貴方の強さはよく存じていますよ。ですがね、俺もプロヒーローです。貴方の思ってる程、柔じゃあありませんよ。……それとも、そんなに信用出来ないです?」

 

「オールマイトも出久も……そういう意味じゃ本当似てるよね。こんなところで(ヴィラン)にビビってたらロックなプロヒーローになんてなれやしない。ウチらだってちゃんと戦えますよ、オールマイト」

 

出久に続いて、爆豪、耳郎、相澤の3人が並び立つ。

 

(相澤君……。少年少女も……!なんて頼もしいんだ……!)

 

頼もしい一言を次々と言ってくれる後輩達を見て、オールマイトはとても嬉しくなった。そして、彼らならば必ずや素晴らしいヒーローになってくれると確信していた。

 

「HAHAHA!参ったな、こりゃあ頼もしい後輩を持った。確かに私も緑谷少年もお互い様かもしれない。本人に言われちゃあ何も言い返せない!それじゃあ……遠慮なく頼らせてもらおうかな、私の可愛い後輩達!」

 

 

オールマイト曰く、無理をしていることには変わりないので……今の筋骨隆々の大衆によく知られた姿、通称マッスルフォームの状態はそう長く保てないらしい。

 

そうなると、戦いの方針は短期決戦ただ一つ。そして、出久は相手の脳無の"個性"の全てを知っている。故に……相手を一切有利にさせない立ち回りを試みようとしていた。

 

「それじゃあ……行きますか。俺が適宜指示は出します!」

 

『おう!』

 

出久の役目は後方支援及び司令塔である。相澤もまた後方支援。相手に攻撃を叩き込むのは……耳郎、爆豪、オールマイトである。

 

脳無が最初に目をつけたのは、やはりオールマイトだ。彼に視線を向けたことにより"引力"が発動して、オールマイトの体が引き寄せられていく。

 

(むっ!これが緑谷少年の言っていた、"引力"!)

 

「かっちゃん!地面を爆破してくれ!」

 

「任せ……とけやァ!」

 

出久に指示された瞬間、爆豪はフルカウルを発動した状態で地面を蹴り、圧縮爆破によってオールマイトが脳無の元に引き寄せられるよりも早くその足元に潜り込み……地面に向けて爆破を放った。

 

すると、脳無の足元の地面に亀裂が入り、脳無は思い切り体勢を崩す。それでも''引力''は発動したままである為、オールマイトの肉体は引き寄せられ続けてゼロ距離の位置まで接近する。

 

瞬間。

 

「DETROIT SMASH・RASH!」

 

風圧を起こしながら炸裂する力の塊。オールマイトの繰り出した拳撃のラッシュが、脳無の体に打ち付けられた。

 

口から体液(?)のようなものを吐き出しながら、脳無は首を傾げている。もしかすると……''衝撃反転''が発動しなかったことに疑問を持っているのかもしれない。

 

(また当たってる……!本当凄いな、メルエムさんの学習能力!)

 

出久は脳無の''個性''を目にした瞬間、メルエムの学習能力によってその全てを知ることが出来た。

 

脳無の持つ''衝撃反転''。これは体勢を崩している状態では発動しないのである。相手の攻撃を真正面から体勢を整えた上で受け止めない限り、発動は不可能という仕組みらしい。そこの辺りは何度も''個性''を使用して、成長させることで性能が昇華するのかもしれないが……幸運なことにこの''個性''はあまり成長が見られなかった。

 

また。

 

「オラァッ!」

 

「ッ!」

 

視界に入れた衝撃でなければ反転させることは不可能な為、不意打ちや内部に浸透する攻撃にも弱い。故に背後から叩き込んだ爆豪の爆破と、プラグを突き刺すことで直接体内に流し込まれた、耳郎の爆音波によるダメージを喰らってしまった。

 

「フンッ!」

 

追撃として、オールマイトの右フックが迫る。脳無は''肉体変形''によってそれが命中する部位を抉り取られたかのように凹ませることで回避した。その隙に体勢も整えようとしたようだが……。

 

「スタープラチナ!」

 

『オラオラオラオラオラオラオラァッ!!!!!』

 

オールマイトよりも遥かに速い速度のラッシュを繰り出せる、出久のスタープラチナがその行動を許さなかった。

 

(こっちも説立証!)

 

これによって、メルエムの学習能力で得た''肉体変形''に関する情報も確かだということになる。

 

''肉体変形''。一見便利そうな''個性''ではあるが……。一度肉体を変形させたら、また別の部位を変化させるまでに10秒間のブランクを必要とする。複数の部位を同時に変形させることは不可能……といった制限があるのだ。ブランク期間が終わるよりも速い速度で叩き込まれる攻撃と、広範囲攻撃。これもまた脳無の弱点だということになる。

 

出久のスタープラチナのラッシュによって更に体勢を崩した脳無に、容赦のない追撃が襲いかかる。

 

「でぇやああああ!」

 

「オオオオオッ!!!」

 

前方からはオールマイトによる拳撃のラッシュ、後方からは爆豪による爆破のラッシュだ。

 

先程のスタープラチナやオールマイトのラッシュを喰らっていることを鑑みれば、相当のダメージを受けているはずなのだが。

 

「オールマイトに緑谷、それに爆豪……。俺らの中でも特に火力に優れた奴らのラッシュを受けてるってのに、気絶すらしねえ……!?タフな奴だ……!」

 

どうやら本来のスペック自体がタフなものに仕上がっているらしい。多少堪えてはいるのかもしれないが、まだまだ余裕があるのは間違いないだろう。

 

「!相澤先生!水弾が来ます!」

 

瞬間、見聞色の覇気による未来予知を見た出久が叫ぶ。

 

「任された」

 

出久の指示を聞いたその瞬間、相澤はすぐさま''抹消''を発動する。結果として、脳無は掌を(かざ)すも、水弾が発射されることはなかった。

 

脳無は水弾が出なかったことを疑問に思ったのか、首を傾げながら自分の掌をじっと見つめている。

 

それを目にした出久が、相澤に再び指示を出した。

 

指示を受けた相澤が頷くと同時に、彼の髪が垂れ下がる。即ち、"個性"を解除したのだ。

 

脳無は自分の掌を見つめたままであり、依然水弾を発射しようと試みている。

 

"抹消"が解除されたことによって、"個性"が消されていない今、それを続けていれば……当然こうなる訳だ。

 

突如発射された水弾。それは見事に脳無自身に向けて放たれ、その体に衝突して弾け飛ぶ。次の瞬間には……脳無の肉体は、全てその水弾に覆われていた。

 

愚かなことにも、脳無は自爆してしまったのである。水弾を打ち破ろうと何度も水の監獄の中で拳を振い続ける脳無だが……その水の監獄は、内側と外側から同時に衝撃を加えない限り破れはしない。

 

「よくやってくれた、緑谷少年!素晴らしい策だな!」

 

脳無が視線を向けたその先には……力をありったけに集めたことにより、まるでオーラにでも覆われているかの如く風圧を纏った拳を構えるオールマイトの姿があった。

 

「そのまま閉じ込めている訳にもいかないから、解放はしてやるぜ!ただ……!」

 

「少しだけ……眠ってもらうことになるけどな……っ!」

 

更に、両腕を広げてその両手にありったけの気を集めながら、出久が彼の隣に立つ。

 

「さあ、これで最後だ!(ヴィラン)よ!DETROITォォォォォ……!」

 

「ファイナルゥゥゥ……!」

 

「SMAAAAASHッ!」「フラァァァァァッシュ!!!!!」

 

解き放たれる、悪を穿つ正義の風圧と黄金の閃光。脳無が水の監獄に拳を打ち付けるタイミングに合わせて放たれたそれは、衝撃を加えて水を弾き飛ばした。

 

しかし、どちらの攻撃も水の監獄を弾き飛ばす為に放たれたものにあらず。脳無を倒す為に放たれた最高の攻撃なのだ。水の監獄を弾き飛ばしただけで威力が落ちることはない。

 

脳無は、無抵抗のまま2人の攻撃に押し出されていき……1体目の脳無が屋根を突き破って飛んでいったことによって空いた風穴から、同じようにして吹き飛んでいった。

 

「……ったく、余計な心配かけさせやがって」

 

「!やった!やったよ!緑谷君とオールマイトがやってくれた!」

 

「ケロケロ♪一時はピンチに陥ったこともあったけど……それを見事に乗り越えた緑谷ちゃんはヒーローそのものよね!」

 

「うぉぉぉぉぉ!緑谷ぁぁぁぁぁ!オールマイトォォォ!よくやったぁぁぁぁぁ!!!」

 

USJの入り口にて、2体目の脳無が吹き飛んでいった光景を見た生徒達は互いに喜び合い……。

 

「……ここまでよくやってくれた、爆豪、耳郎。ありがとな」

 

「俺はオールマイトも超えるような強ェヒーローになるんだ。このくらいやれて当然だろ」

 

「幼馴染同士、2人揃ってロックだね。いいじゃん」

 

激闘を乗り越えた相澤、爆豪、耳郎は顔を合わせて笑みを浮かべ。

 

「……ありがとう、緑谷少年。救けられちゃったな」

 

「いえ、お互い様です」

 

悪を打ち倒した出久とオールマイトは握手を交わしていたのだった。

 

(皆無事だ……。守り抜けたんだ)

 

色々と判明したことや、注意しなければいけない対象とも邂逅してしまった。だが、今は……この勝利を喜ぼうと思い、出久は微笑んでいた。




USJ襲撃戦、ついに決着。皆で協力しあって掴み取った勝利です!

次回もお楽しみに。
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