「風よ 切り裂け。」
俺の言葉に合わせて、イメージを精霊たちが読み取って力を貸してくれる。
風の刃が、目の前の
風の刃は、目の前の
「水よ 氷と為れ。」
地面を氷が覆い、複数の
「後ろっ!」
レイの言葉に反応して、咄嗟に前方に大きく飛び地面を転がる。
「唸れ 大地。」
大地が隆起して、俺を襲った
「火よ 焼き尽くせ。」
火柱が
少し離れた所では、
あの様子なら、加勢は必要ないだろうと判断する。
その判断は正しく。
ズンッ。と大きな音を立てて、
「大分マシに為ってきましたね。」
「そりゃ、どうも。」
「レイに助けられたのは見逃してあげます。」
「
こちとら、戦闘どころか。 格闘技すらしていなかった一般人だぞ。
と、言いたくなるが。
「敵は勘弁してくれませんよ。」
「精進します・・・。」
敵は、俺が未熟だろうと熟練だろうと関係なく襲ってくる。
自分の命が惜しければ、自分で自分の身を守るしかない。
* * * * * * *
家に着いて、今まで疑問に思っていた事を
「なぁ、
あの
「異世界ですよ。」
返って来たのは、トンデモ発言だった。
「は!? 異世界!? 在るのか!?」
「ええ、在りますよ。
じゃなければ、あの
異世界。 地球とは違う次元軸に存在する世界。
この次元軸が、時折屈折して、地球と異世界とを繋げてしまうらしい。
この時に、地球側から異世界に行ってしまい。
帰って来れなくなった人たちの事を、地球では神隠しと呼ばれている。
また、その逆もあり。
異世界から地球に来て、元の世界に帰れなくなった人たちも居る。
それが、
「魔術師って、結構いるんだな・・・。」
「はい。 一般的には知られていませんが。
それなりの数の魔術師は存在しますよ。
もっとも、漫画やアニメみたいに、都市を壊滅させるような殲滅魔法などと言う魔法は使用できませんけど。」
「それって。 やっぱり、アニメや漫画の様に、地球に魔力ってのが無いからか?」
「それも有りますが。 基本的に1人で使う事の出来る魔力なんて知れています。
私だって、その気に為れば周囲数十メートルくらいの範囲で術を行使できますが。
それを、都市規模で行使しろと言われれば無理です。」
「出来るのかよ・・・・。」
「そして、
貴方に至っては、災害規模で
「今はまだ、下級の
大精霊さまの
ましてや、精霊王と精霊女王が覚醒し。
貴方が、その
それこそ、地球規模での現象が起こせるほどです。」
開いた口が塞がらないとは此の事で。
「そもそもにして。 下級精霊と言われている存在の
たった、一か月半足らずで、ただの一般人の貴方が。 何の取り柄もない貴方が。
此処まで
軽くディスられているが。
俺は、それどころじゃない。
思考が追い付いて来ていない。
多少の自覚は持っていたが。
まさかのまさか。 そこまで危ない存在に為って居るなど、誰が自覚できようか。
せいぜい、危ない力を持った奴。 くらいの認識だったんだよ。 今までは。
「お・・・俺は・・・。 そんなに危ない
「はい。 端的に言えば。 地球の人口の9割を貴方は滅っする事が出来ます。」