精霊の使い魔   作:ちっぱい眼鏡っ娘が好き

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新しい住居

「こんなものか。」

 

三日後。

 

部屋の中の荷物を纏め終わった俺は、迎えが来るのを待っていた。

 

姫宮(ひめみや)の家で、内閣特殊調査課で働く事と為った俺は。

 

内閣特殊調査課が用意した部屋に移り住む事に為った。

 

現在の、月4万8千円のボロアパートから。

 

内閣特殊調査課が用意した、郊外の一軒家に移り住む事に為る。

 

勿論。 家賃は無料(タダ)で、光熱費も無料(タダ)の上に家具付き。

 

なので、持って行くのは衣服と必要雑貨だけ。

 

いやぁ~、これで基本給が手取り35万で、別料金もあるとか夢みたいだわ。

 

少しして、ドアを叩く音が聞こえた。

 

「はいはぁ~い。 空いてますよぉ~。」

 

ドアを開けて入って来たのは中島君。

 

「荷物の方は、纏め終わったようですね。

 

それじゃ、荷物は業者に任せて。

 

私たちは、先に向かいましょうか。」

 

「了解!」

 

中島君が運転するワゴン車に乗って、一足先に郊外の家に向かう。

 

 

 * * * * * * *

 

 

「で・・・。 何で、姫宮(ひめみや)さんが居るのかな?」

 

そう。 家に着いたら。

 

何故か姫宮(ひめみや) 十花(とうか)さんが居るのだ。

 

「何故って。 私も一緒に住むからですが?」

 

「誰と?」

 

「貴方とです。」

 

「・・・・。」

 

「・・・・。」

 

おもむろに、中島君の方に向きなおす。

 

「中島君。 俺聞いてないよね?」

 

「はい。 急遽、決まったもので。」

 

「なんで、姫宮(ひめみや)さんなの?」

 

「そんなの決まってるじゃないですか。」

 

意外な事に、言葉を投げて来たのは十花(とうか)だった。

 

「万が一もに、貴方が暴走でもした時に。 力ずくで取り押さえられる者が、姫宮(ひめみや)の血に連なる者しかいないからですよ。」

 

バカなの貴方? と言わんばかりの表情で言う十花(とうか)

 

「うん。ごめん・・・。 俺が言いたのは、そう言うのじゃなくてさ。

 

姫宮(ひめみや)さん。 女性だよね。」

 

「失礼ですね。 成長期で、今から大きくなっていく予定です!」

 

「いや! まって! そう言う意味じゃないからっ!

 

おれ男! 姫宮(ひめみや)さん女! おk!?」

 

「だから何です?」

 

「だからっ! 俺は男で! 君は女性! ってこと!」

 

「で?」

 

「で? じゃないっ! 良いのかっ! 君は! 見知らぬ男と 一つ屋根の下に住むんだぞっ!?」

 

「正直言えば。 私だって、同い年の女性か。 もうちょっと格好いい男性の方が望ましいのですが。

 

生憎と、貴方と力勝負できるのは。

 

舞姫(まいひめ)の私か。 剣姫(けんひめ)苺花(まいか)。 もしくは、五天の人しか居なのですから。」

 

「だったら! その5点でも10点でも良いから!

 

その人たちに変わってもらえ!」

 

「無理です。

 

剣姫の苺花(まいか)は、現在内閣特殊調査課の依頼で北海道に行ってますし。

 

五天の人たちは、世界魔術協会(WMC)での任務で世界に散らばっています。

 

貴方を力でねじ伏せれる、手の空いている姫宮(ひめみや)は私しか居ないのですから。」

 

「それで良いのかっ!?」

 

「そうそう! 貴方と一緒に住む事で良い事もあるのです!

 

なんとっ! お見合いをしないで済む事に為るのですっ!

 

最近なにかと、お見合いをしろと父が(うるさ)かったので、正直それが救いと言えば救いですね。」

 

ニコリと笑顔で言う十花(とうか)

 

「見合いって・・・いくつだよ君・・・。」

 

「もうすぐ15歳ですよ。 来年から高校生です。」

 

嬉しそうに言う十花(とうか)

 

その笑顔に、またしても不覚にドキリとしてしまう。

 

「まぁ、安心してください。

 

例え下心を出して襲ってきても。

 

今の貴方なら、返り討ちに出来ますので。」

 

「安心できんわっ!」

 

と、まぁ。 こんな訳で。

 

姫宮 十花(とうか)と俺。

 

15歳の少女と、50歳のおっさんの同居生活が始まる事と為った。

 

 

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