指揮官はつらいよ~美女美少女ばかりの職場でいかに性欲を発散するか~   作:サモアの女神はサンディエゴ

23 / 64

筋肉鍛えて毎日楽しい!!

皆もマッソーの頂を目指しているかい!!

今日はそんな何かの頂点を目指すお話だよ!!

それではレッツマッソー!!



第22話 デュエルとハーミーズ 追記あり

指揮官です。

 

今日は久しぶりにカードゲームで遊んでいます。

業務を終わらせ筋肉との対話が済んだ所で、とあるKAN-SENに捕まって寮の自室に連れ込まれてしまいました。

まあ、彼女といつかカードゲームを教えてもらうって約束していたし、暇を持て余すよりは有意義な時間となるだろう。

 

「そうだ指揮官、そのタイミングでそのカードは発動する条件が揃うんだ」

 

「ほぉ〜、色んな組み合わせがあるもんなんだな」

 

「そうなんだ!これだからデュエルはやめられないんだよ!!」

 

「…………奥深過ぎて理解するのに時間が掛かりそうだ」

 

両手にカードを持って元気いっぱいの笑顔を俺に見せてくれるのは、ロイヤル軽空母 ハーミーズ。

彼女は母港で一番のカードゲーム好きであり、この母港で一番のカードゲームマスターだ。

艤装も前世のアニメや漫画で見たようなカードゲームをモチーフにした物で、そこから繰り出される艦載機からの攻撃は中々にトリッキーなものである。

 

ちなみに今ハーミーズに教えられてやっているカードゲームは母港でも流行っており、陣営の垣根を越えて広まっているそうだ。

前世の記憶の欠片に覚えがあるとあるカードゲームに似て、複雑な組み合わせがあり、それが彼女の心を捕らえて離さないのだろう。

 

「この前天城とデュエルした時はまるで全てを読み切られたチェスの様な戦いだった………あの時にこのカードが手札に来なかったら私はそのまま負けていたよ」

 

「天城らしいな………」

 

ハーミーズは切り札らしいカードを手にデュエルの時を思い出しながらしみじみとそう話す。

たぶんその手のやり手としては神通や赤城にベルファスト、そして普通に戦ったら母港きっての幸運のエンタープライズや時雨に雪風がかなり強そうだな………

勝負は時の運とも言われているし、なかなか手強そうだ。

 

「ハーミーズは色んなKAN-SEN達と勝負してるから色んな組み合わせを知っているんだな 」

 

「もちろん。皆自分のテーマを決めてデッキを組んでるから、どんな展開が起きるのかデュエルの度にワクワクするんだ」

 

「なるほどな」

 

キラキラとした目でそう語るハーミーズはとても楽しそうだ。

心の底からこのカードゲームを愛している彼女だからこそ言える言葉なのだろう。

そこまで楽しそうにされていたら俺も一度勝負して見たくなってきた。

 

「デッキを組んだら一勝負お願いできるか?」

 

「もちろんだよ!指揮官の組んだデッキとデュエルするのは楽しみだ!!」

 

「よーし、少し待っててくれよ……… 」

 

ワクワクを隠しきれずに両手を広げて歓喜を表すハーミーズに、釣られて俺も笑顔になりながらデッキを組んでいく。

とは言ってもハーミーズの方がこのゲームに関しては経験が豊富であり、最初から勝てるとは思っていない。

しかし、勝負をするからには勝ちをもぎ取りたいものだ…………

 

「………これは俺もハマるかもな」

 

既に燃えつつある闘争心に苦笑しながらカードを選んでデッキを構成していく作業は思った以上に早く、そして満足できる完成度だった。

全身の鍛えてきた筋肉から感じられるマッソーセンスを駆使して組んだデッキは………負けない!!

この母港の頂点という彼女に挑ませて貰うぜ!!

 

 

 

「まぁこうなるよなぁ…………」

 

 

 

「私のターンはまだ終わってない!!手札から特殊召喚!ソードフィッシュ818中隊!!」

 

フィールドには俺の召喚したリアンダー級軽巡洋艦1枚に伏せカードが1枚と手札が2枚。

対してハーミーズは手札こそソードフィッシュを召喚した為に無くなってしまってはいるが、バラクーダT3が1枚にさっき召喚したソードフィッシュ818中隊が居る。

しかもフィールドカードの油圧式カタパルトを発動しているので、俺のリアンダー級軽巡洋艦の防御力を攻撃力が上回っているのだ。

 

「バトル!!バラクーダでリアンダー級軽巡洋艦を攻撃!!」

 

「させるか!伏せカードをオープン、逸れる攻撃!!このカードの効果でバラクーダの攻撃ではリアンダー級軽巡洋艦を破壊できない!」

 

「やるな指揮官………でもまだソードフィッシュが残っている!!行け、ソードフィッシュ!!」

 

「くっ!!リアンダー級軽巡洋艦が………」

 

なんとか攻撃を凌いだが、俺の場には盾となるカードが消えてしまっていた。

ここで手札を全て消費した彼女だが、俺の手札の2枚がずっと使われていないのを知っているので、条件が揃わず使用出来ないカードである事を知っているから余裕の構えだ。

 

「よく持ち堪えたな指揮官。でも次で終わらせてあげるよ………ターンエンドだ!」

 

「ぬぅ………防戦一方か」

 

正直に言うと勝てる見込みが無い。

手札のカードはある特定のカードに対しての効果を発揮するカードなのでこの現状では使えない。

 

………ここまでなのか。

 

諦めなつつもデッキからカードをドローしようとすると、余裕のハーミーズが腕組みしながらこちらを見ている。

 

「どうした指揮官?デュエルは最後まで分からないものだよ?」

 

「………確かにそうだがなぁ」

 

不敵に笑う彼女に敗戦濃厚な俺は肩を竦めた。

初心者の俺とこのカードゲームの頂点にいるハーミーズでは経験が違い過ぎる。

そんな諦めムードの俺にハーミーズが笑いながら

 

「よし、指揮官がやる気を出す為に一つ賭けをしよう」

 

人差し指を立てながらそう言ってきた。

俺は今更何を言っているのだろうかと首を捻っていると彼女は………

 

 

 

「もしデュエルで指揮官が勝てたら、私の唇と胸を好きにしてもいいよ?」

 

 

 

めっちゃ爆弾発言だった。

西洋人形のように整った容姿に小山ながら服を押し上げるお胸様。

そんな彼女が唇に右手の指を当て、左腕で胸を軽く寄せながらイタズラっぽくそう言ってきたのだ。

 

股間の息子大歓喜である。

 

煩悩が湧き出て思わず自分の分身を殴りつけて沈静化しようかとも考える程の爆弾発言だった。

挑戦的な視線で俺を見つめるハーミーズに俺の心は既に臨戦態勢だ。

 

「いいのかそんな賭けをして」

 

「そのくらい発破をかけないと指揮官は全力にならないかもしれないでしょ?」

 

 

 

………これは分からせてやらないとな?

 

 

 

煩悩をエネルギーに全身の筋肉を隆起させてフルマッソーパワー状態に移行する。

俺の信じるマッソー神に祈りを捧げてデッキの一番上のカードに指を掛けた。

マッソーセンスで選んだカード達で組んだこのデッキが………マッソー神を信じて筋肉を鍛えてきた俺を裏切る訳が無いだろう!!

 

 

 

「俺のターン!!………マッソードロー!!

 

 

 

デッキからカードを勢い良く引き抜く。

そして見た。

 

 

 

勝った!!(確信)

 

 

 

「俺は手札より見習い指揮官を召喚する!!」

 

「そのカードは………」

 

攻撃力も防御力も無い一見するとただの雑魚カード。

だが、そのカードが俺の勝利を呼び込むキーマンなのだ。

 

「指揮官がそのカードをデッキに入れてるなんてビックリしたけど………そのままじゃ私のカード達には勝てないよ!!」

 

「それはどうかな?………このカードはターンエンド毎に成長するカードだ。………だがそれを短縮する方法はある!!」

 

「なんだって!?」

 

驚愕するハーミーズを後目に俺は今まで使えなかったカードを、手札から彼女に見せた。

そのカードを見た彼女は更に驚いた表情を浮かべる。

 

「手札より特別昇進礼状を発動!!見習い指揮官を墓地に送り、デッキから熟練の指揮官を特殊召喚!!」

 

デッキから現れた新たなカード。

それは先程の見習い指揮官が成長した姿。

見習いから卒業して頼もしくなった指揮官は俺に勝利の鍵をその手に呼び込む。

 

「熟練の指揮官の効果を発動!デッキから1枚軍艦カードをフィールドに特殊召喚する!!」

 

「くっ!ここに来て特殊召喚するのか!!」

 

俺はデッキから切り札として入れていた"あのカード"を取り出してそのままフィールドに召喚した。

そのカードを見た彼女は目を向いて更に驚く。

 

「来い!軽空母ハーミーズ!!」

 

「わ、私!?」

 

「そうだ、お前ならこのカードの効果は知ってるよな?バラクーダを攻撃!!この瞬間、ハーミーズの効果を発動する。攻撃の際にコイントスを行い、表だった場合は攻撃力を2倍にする!!」

 

「そんな………ここに来てギャンブルで攻めてくるなんて……」

 

狼狽える彼女に俺は笑みを浮かべながらコイントスを行う。

俺を導くマッソー神が………俺に幸運を授けてくれたならば最早迷いはしない。

親指で弾き、クルクルと回りながら飛んだコインは俺の手の甲に落ちる。

 

 

 

コイントスの結果は………当然表だった。

 

 

 

「よし!バラクーダを撃墜!!」

 

「で、でもまだソードフィッシュが残っている……」

 

「俺のハーミーズのターンはまだ終わってないぜ?」

 

「な……に……?」

 

固まるハーミーズに手札に残る最後のカードを見せつける。

それは使い所を考えさせられて結局今の局面まで使わなかったカード。

 

「速攻カードを発動!再出撃命令!!このカードを発動して宣言したフィールドにいる軍艦カードは再度攻撃をする事ができる!!」

 

「なぁっ!?」

 

「ハーミーズでソードフィッシュを攻撃!この瞬間に再びコイントスをするぜ!!」

 

再び親指で弾くコイン。

ノリに乗っている今の俺はマッソー神の加護に後押しされている。

落ちてきたコインが手の甲に乗った瞬間にハーミーズが更に狼狽した。

 

「おも……て……」

 

「そうだ!ソードフィッシュを撃墜!!」

 

これで彼女のフィールドはガラ空きだ。

そして攻撃権が残るのは………俺の熟練の指揮官のみ。

 

「覚悟は良いかハーミーズ?」

 

「そ、そんな………あそこから私が負けるなんて………」

 

驚きを隠せない彼女には悪いがトドメを決めさせて貰おう。

………ついでにあのセリフも先に言わせてもらうか。

 

「熟練の指揮官でダイレクトアタック!!ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!!」

 

「………負けた」

 

呆然とするハーミーズに俺は人差し指と中指を立てて額に軽く当てそのまま彼女に向ける。

かの有名なガッチャ教の教祖様のガッチャポーズだ。

………すげぇ満足感だなこれ。

 

「へへ、逆転勝利ってのは気持ちが良いもんだな」

 

「………」

 

今回のMVPでもある指揮官シリーズとハーミーズのカードを手に取りながら俺はデッキに戻す。

このカード達とマッソー神に導かれて鍛え上げた筋肉が無ければ勝てない戦いだった。

おかげで俺もこのゲームの面白さが充分に理解出来たよ。

 

「ん?ハーミーズ?のわっ!?」

 

「………賭けは賭けだからね」

 

何も喋らないハーミーズを不信に思った俺が彼女の方を見ると………いつも着ている上着を脱いでブラウスのボタンを外している最中だ!!

………白と黒のストライプな柄のブラってなかなか色っぽいんですね?

いやそうじゃなくて!!

 

「お前……」

 

「私が言い出した賭けなんだ………勝者である指揮官には賭けの報酬を渡さないと……ね?」

 

白い肌がお臍まで見えてきた。

スレンダーだと思っていたお胸様は予想よりも大きく、そして何よりもハーミーズの恥じらいながら服を脱ぐという行為に俺の息子は彼女とデュエルしたがってしまっている。

 

 

 

あ、ヤバい………予想以上にヤバい。

 

 

 

普段は男勝りな女の子にふとした瞬間に異性である事を見せつけられる。

これはかなり胸に来る。

普段は見せないような上目遣いや紅潮する頬に心臓がバクバクして止まんない。

白い肌が羞恥の為か仄かに赤色が混じり出す光景なんて童貞の俺には生唾もんだ。

最後のボタンを外し終えた彼女は少し躊躇していたが、ブラウスを脱いで………それ以上はアカン!!

 

「し、指揮官!?」

 

「それ以上はダメだハーミーズ」

 

俺は自分の着ていた服を一瞬で脱いで彼女の肩に掛ける。

………股間の息子が猛抗議しているが、こんなに恥ずかしがっているのに続けさせるなんて俺には出来ない。

確かにこの状況は美味しいし、眼福で心がピョンピョンする。

だがハーミーズを傷つけてまでそれを堪能するのは間違っていると思うんだ。

 

「もっと自分を大事にしろ、可愛いお前が傷つくような真似はするんじゃない」

 

「あ、え……」

 

「またデュエルしような?」

 

困惑する彼女の頭を軽く撫でた俺はデッキを手にして部屋を後にする。

デッキを見つめながら寮の玄関を出て外に出た。

そして日が傾いた空を見ながら考える。

 

 

さて…………このムラムラどうしよう?

 

 

 

またトレーニングルームでマッソーと対話するか!!

 

 

 

恥ずかしがるハーミーズの背徳感は………最高でした。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

指揮官が出て行った扉をただ呆然と見つめ続ける。

肩に掛けられた上着はとても暖かく、心地よい香りがした。

大き過ぎる上着に恐る恐る袖を通すと腕の長さが足りずに途中で折れてしまう。

 

「………大きいんだな指揮官って」

 

あのデュエルで私は負ける気が無かった。

あの状況で逆転するなんて思ってもいなかったし、あの賭けにしたって何度かデュエルをする為の方便で指揮官に最後まで全力で楽しんでもらおうと思って言った言葉だった。

 

「暖かい………すごく暖かい」

 

指揮官の上着には彼の温もりが残って私を暖める。

あそこまで啖呵を切って負けた瞬間に頭が真っ白になって………気が付けば自分で服を脱いでいた。

初心者の指揮官にいきなり逆転負けしたのは自分の中でも余程ショックだったらしい。

気が付いた時には殆どボタンを外していたし、もう後戻りは出来ないと覚悟を決めていた。

 

「でも指揮官は止めてくれたんだ」

 

恥ずかしさで自暴自棄になっていた私を止めてくれた指揮官は………とてもカッコよくて胸が痛いくらい高鳴って激しく動き続ける。

こんなにときめいたのは初めてで、カードと触れ合っている時以上の興奮に包まれていた。

 

「こんなの………止められない……無理だ」

 

目に入ったダボダボの袖を顔に近づけて大きく息を吸う。

すると指揮官の良い香りが鼻から入って心臓が更に高鳴るのを感じる。

 

「恋をするって………こんな感じなのか」

 

もっと指揮官の事が知りたい。

カードを共に語り合い、デュエルをしてもっと絆を深めたい。

 

 

 

そしてその先の未来で………

 

 

 

「伴侶になりたい………指揮官と一緒になりたい!!」

 

 

 

身に纏う指揮官の上着を抱きしめながら想いを言葉にする。

 

 

 

この想いは………このデュエルは始まったばかりだ。

 

 

 

私の心に火を付けた相手はこの母港で一番カッコよくて誰もが恋焦がれる頂点。

 

 

 

ならば挑ませて貰おう。

 

 

 

私のデュエリストとしての力を存分に発揮して勝たせて貰うよ!!

 

 

 

 





という事で頂点を目指すお話だったね!!

皆も一度は何かの頂点を目指した事はあるよね!!

大会や記録といった物に挑戦して結果を残した瞬間の達成感は素晴らしい!!

そんな頑張った自分に筋トレのご褒美をしようね!!

それでは皆マッソーマッソー!!


☆オ☆マ☆ケ☆

集いし煩悩が、新たに輝く筋肉となる!!

光射すマッソーとなれ!!

マッソー召喚、マシキムマッソー指揮官!!

マッソー効果!!

マキシムマッソー指揮官が召喚された際にフィールド上のKAN-SENの数だけ煩悩カウンターを置き、カウンターの数×1000攻撃力と守備力を上げる。

またこのカードが召喚に成功した場合にデッキ、墓地、手札からダンベル及びバーベルと名の付いた装備魔法を装備出来るだけ装備する。

このカードが墓地に送られるターンにKAN-SENと名の付くモンスターは破壊される。

ATK3700 DF3700

☆×8

急に頭にマッソー神からのお告げで出来たカードマッソー。

本当に筋トレで懸垂してたら浮かんできたので驚いたマッソー。

追記

ハーミーズの口調が間違ってたマッソー………

デュエルの勉強する為にあの漫画のアカデミア編を読んでたら口調が伝染ってたマッソー………

済まないマッソー………

友人にアズレン小説書いてるのがバレて言われた一言「史実側、宇宙人に侵略されている歴史にも居るんでしょこの指揮官?それってどんな感じなん?」これはいる?

  • いる
  • いらない
  • マッソー

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。