指揮官はつらいよ~美女美少女ばかりの職場でいかに性欲を発散するか~ 作:サモアの女神はサンディエゴ
皆の筋肉で元気100倍!!
筋肉さえあればなんでも出来る!!
鍛えられたマッソーは希望の象徴なんだ!!
今日はそんな象徴のお話だよ!!
今回は独自設定あるから気を付けて欲しいマッソー!!
それではレッツマッソー!!
指揮官です。
今日は自室にて上の服を脱いで逆立ち指立て伏せを重点的に行っています。
指立て伏せは握力が相応に無いと出来ないトレーニング方法であり、俺の鍛え上げられた前腕の筋肉を輝かせる素晴らしい筋トレ方法だ。
「444……445……446……」
規定回数は500回。
500回が終わったらインターバルを挟んでまた500回する合計3000回が今日の目標である。
それに今日は少し頭を冷やす為にも一人でゆっくりと筋肉との対話をしたかった。
「497……498……499……500………ふぅ、こんな所か」
ゆっくりと足を降ろして立ち上がり、タオルで身体の汗を拭う。
そしてタオルをテーブルに置くと俺の頭を悩ます"ソレ"が嫌でも目に入った。
「はぁ………怨みますよ閣下」
俺の頭を悩ませる"ソレ"は、統合参謀本部から直接こちらに現アズールレーン元帥閣下が足を運んで持って来た物だった。
その出来事は少し前の時間に遡る。
「久しぶりだね指揮官。相変わらず元気そうだ」
「閣下こそお元気そうで」
見た目はロイヤルの好々爺といった風貌の閣下だが、大将時代は魔窟と言われた参謀本部の頂点に立つ傑物と言われる程に力を持った方だ。
そんな閣下と母港から少し離れた出島にある迎賓館の一室で、ソファに座りテーブルを挟んで顔を合わせる俺。
扉のすぐ外ではシェフィールドとベルファストが警護している。
「うむ、こんなに美味しい紅茶は久しぶりだよ。いつも飲める君が羨ましい限りだ」
「恐縮です」
ベルファストの入れた紅茶を味わい深そうに飲む閣下の好評に俺はその言葉だけを返した。
この爺はなにか話す度に重箱の隅をつつくようなやり方で、失点を見つけて相手を追い詰めるのが得意な方だ。
自分の発言でこの母港やKAN-SEN達に迷惑を掛けるかもしれないかと思うと、安易に話す事は出来ない。
「そんなに警戒しなくとも私は何もしないさ」
「………そのやり口で俺はここに着任させられたのを覚えていますが?」
「ああ、そんな事もあったかな?歳のせいか記憶が定かではない事があってねぇ………どうだったかな?」
「…………」
微笑みながらそんな事を宣うこの爺に俺は苛立つが、ここでそんな苛立ちを表にしても冷静さを失うだけでそこを手玉に取られてしまうだけだ。
あの時この爺に前線で続きで疲れたろうからしばらく後方勤務に着かないかと言われて、頷いた結果この母港で男は俺一人なんて事態に陥ってしまった。
同僚や部下達も丸め込まれたのか笑顔で俺を送り出したし………もしかして俺って人望が無かったのだろうか?
「………はぁ、それで今日はどのようなご要件でこちらに?参謀本部から重要な物をお持ちだとか?」
「そうなんだよ。紅茶が美味しくて忘れる所だった」
「…………」
早く終わらせる為に話を振ってみたらわざとらしい身振りで、肩を竦ませながら紅茶を飲む閣下。
………やっぱり俺この爺の事好きになれんな。
更なる苛立ちを抑えつつ俺も紅茶を飲んでいると、閣下は床に置いていたお膳位の大きさのスーツケースを取り出した。
何やら取っ手の横に鍵穴が付いており、両端にはダイヤル式の鍵までついてある厳重な封印だ。
「指揮官、これは重要な物だ。君達の母港において今から渡す物が、どれだけ重要な物であるのかしっかりと見て確認して欲しい」
「ゴクリッ………」
普段は目を閉じているようにも見える細目を開いてこちらを見る真剣な表情の閣下に、俺もただ事では無いと思わず生唾を飲み込む。
これは本気でヤバい物かもしれん。
例えばセイレーンの秘密兵器の計画書とか、秘密裏に造られていた前線基地の場所を記した地図かもしれない。
俺はスーツケースが開くのを待った。
「………よし、開いた。コレだ」
「こ、コイツは…………」
閣下がテーブルの上に置いたスーツケースの全ての鍵を開けてこちらに中を見せる。
俺はその中身の物に見覚えがあった。
スーツケースの衝撃吸収用の素材の上に存在する小さな黒い箱。
英語でAzur Lane(アズールレーン)と銀色の文字が筆記体で書かれた箱と小さな封筒が一つ。
「結婚指輪だ。それも普通の結婚指輪ではない………KAN-SENとの絆を結ぶ事で力を発揮する特別な指輪だ」
「…………」
驚きに言葉が出ない。
前世のアプリ内で諭吉を林檎に変えていくつも購入した指輪がそこにある。
アプリ内ではKAN-SENとの特別な絆を結んで能力を向上させるアイテムという位置付けだったのだが………
「この指輪は君とKAN-SENを繋ぐ特別な絆となるものであり、この指輪を填めたKAN-SENはその力を大きく増す事が出来ると技術局から説明があった」
「そうですか………」
「KAN-SENは人の想いによって生まれた存在だと私も聞いている………しかしその想いの強さによって力の幅が広がるというのも知っているかな?」
「多少は……」
確か前世の記憶では戦果を挙げて活躍したり、知名度の高い船ほど能力が高いのがアズールレーンというアプリ中での情報だったはずだ。
独自の解釈ではあるが、人の思いによって生まれた彼女達は、活躍したり有名である程に人の思いが集中して強力な存在になるのではないかと俺は考えている。
「この指輪は君の想いを直接力に変える物なのでは無いかと私は考えているのだよ」
「俺の想いを………」
つまりこれはKAN-SEN達が更に上を目指す為には必須の重要アイテムという事なのだろう。
俺と絆を結ぶ事で限界を超えるというセイレーンに対して大きな力となるアイテム。
「今は一個だけだ。これだけしか作れなかったと技術局の連中が嘆いていたよ」
「一個だけ………ん?」
あれ?
俺の耳がおかしいのか?
今はとか言ってなかったか?
ここまで丹念に説明して普通は一個しかないとかいう貴重な物ってのが普通じゃないの?
「あ、あの閣下?今は一個だけと言うのはいったい……」
「ああ、すまない。説明してなかったな。この指輪は今君の母港にいるKAN-SENの分は量産するそうだ」
「へ?」
「喜べ指揮官、重婚しても大丈夫だぞ?」
開いた口が塞がらねぇ………
この爺サムズアップとウィンクしながらとんでもねぇ事を宣いやがった。
こんなお茶目ってかイラつくサムズアップとウィンクは初めてだわ!!
「いや重婚って……」
「む?知らんのか?君が誰と最初に結婚するのかウチの参謀本部で賭けまで起きているぞ?」
「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ちなみに胴元は君の同僚と部下達だったかな?」
マジで俺って人望なかったのかもしれん。
同僚と部下達に賭けの対象にされてたなんてな………
というかマジでありえねぇわ………
「とまぁふざけるのはここまでにしよう」
「まだ何か?」
まだあんのかよ。
正直もうこの爺の話聞きたくないんだけど?
ガックリと肩を落として爺を見ると何やら大きな封筒をこちらに差し出していた。
今度はなんだ。
「………開けたまえ」
「はい………え?」
そこに入っていたのは複数枚の女性の写真。
しかもそれぞれ人種が違う綺麗な女性ばかりだ。
写真から爺に視線を移すと真剣な表情を浮かべている。
「これはいったい何でしょうか?」
「お見合い写真だ。人間の方のな」
意図が読めずに聞いて後悔した。
どっかで見た事ある女性達だと思ったが、セイレーン大戦の戦勝パーティで1度見た各陣営のお偉いさん達のご令嬢達の写真だ。
つまりこれは………
「政略結婚ですか………」
「何も不思議な事ではあるまい?君はアズールレーンに残された最後のKAN-SENを指揮する指揮官だ。それに大戦の英雄にして上層部とセイレーンの癒着を暴き、世界を巻き込んだ戦争を未然に防いだのだぞ?誰だって繋がりを持ちたいと思うはずだよ」
「彼女達の意志を無視してですか?」
「皆好意的だそうだが?」
その言葉に俺は鼻で笑う。
徴兵された俺の時と一緒だ。
セイレーンに家族を奪われて戦う決意をした志願兵。
捨て駒の俺達を大衆に説明して兵を集める時に使われたプロパガンダと一緒だ。
「それで俺が納得すると?」
「納得すると思う愚か者もいるという事だ。私としては君が断るのを確信しているし、彼奴らがあまりにもうるさいから、持って来るだけ持ってきたにすぎんよ」
そう言って爺は紅茶を飲む。
まったく、嫌な世の中だ。
放ってくれたら勝手に戦うだけなのにな。
「そうは思わずに変な勘繰りをする馬鹿共もまだ多いという訳さ。例えばの話だがね?この世界唯一のKAN-SENの指揮官であり、大戦時に捨て駒同様に使い潰されそうになった君がKAN-SEN達と人類を見限ってセイレーンと共に人類を攻撃するのではないか………なんてね?」
「バカバカしい」
「真剣にそう思う輩がいるという事だ」
思っている事が顔に出ていたのか爺は俺にそう語る。
爺自身もあまりの馬鹿らしさにこの話に関しては乗り気ではないらしい。
「私からは一つだけ」
「………何でしょうか?」
爺は紅茶の入ったティーカップを机に置いてこちらを見つめる。
姿勢まで正して見つめる視線は鋭く、そして今までの雰囲気を全て霧散させる程の圧力を持って何かを俺に伝えようとしているのが分かった。
俺も居住まいを正してその視線に答えるように見つめ返すと
「………あのクーデター以来KAN-SEN達は我々人類を庇護の対象としては見ているが………信頼も信用もしていない。KAN-SEN達が全てにおいて信ずるに値する存在は君だけだ」
「それは………」
「幾人もの指揮官候補生が、誰一人としてKAN-SEN達から受け入れられなかったのはそういう事だ。つまり私達人類は信じられていない存在に命運を託した状態なのだよ」
「………」
確かに俺以外の奴が指揮官になったという話を聞かない。
つまりはそういう事なのだろう。
この世界のKAN-SEN達は人類を信じていない。
世界線を観測するセイレーンにとって良くない兆候だと思うのだが、奴らが介入する気配も無いので少し不審に思っていた所でもある。
………もしかするとこの世界はセイレーンが見捨てた世界線なのかもしれないな。
「ふぅ、何とも嘆かわしい事だ。背中を預ける存在に後ろから撃たれる覚悟もしなければならないなんてね?」
「閣下……」
「それでは私は参謀本部に戻る。………見目麗しい彼女達の最初に誰と絆を結ぶのか期待してるよ」
「最後にそれかよ!!」
やっぱりこの爺は嫌いだわ!!
童貞の俺にそんな難易度の高いプレイを期待すんなや………てか賭けの対象はやめろ!!
「それではな指揮官」
「二度と来るな!!」
「アッハッハッハッハ……」
「ったく……傍迷惑な爺だ………」
扉を抜けた先にまで笑い声が聞こえた。
たぶんそのまま帰って行ったのだろう。
「ちきしょう………こんなむしゃくしゃする時は筋トレだ!!」
指輪とお見合い写真をスーツケースにぶち込んで鍵を閉めたら、ベルファスト達に片付けをお願いしてそのまま私室へと戻った。
そして結婚指輪の箱を取り出して誰に渡すべきなのか考えていたが、あの爺の事を思い出して更にむしゃくしゃしたので筋トレを始めて今に至る。
「あの爺……ふっ……ホントに巫山戯んなよ……ふっ……童貞の俺には……ふっ……難易度高過ぎて……ふっ……無理だっての!!」
現在逆立ち指立て伏せラストスパート。
悶々した考えのまま爺に文句を言いつつ始めたら、あっという間に終わりそうだ。
というか恋どころか女の子に仕事以外で話し掛けるのに、勇気を振り絞る必要がある俺にいきなり結婚指輪はぶっ飛び過ぎだろ?
「ふっ……お見合い写真まで……ふっ……渡されても……ふっ……どうしろってんだ!!」
おまけにお見合い写真の方もなかなかに気合いが入っており、どのご令嬢も着飾ってバッチリメイクを施して凄まじい気迫が感じられた。
そんな肉食獣染みた視線なんて赤城とか愛宕とか大鳳位でお腹いっぱいだわ。
「……ふっ……たまに……ふっ……ジャベリンも……ふっ……凄い目で……ふっ……見てくるよな……」
あのフルマッソーパワー撫でによって快楽地獄に陥ったジャベリンが最近物欲しそうな目で俺を見る事が結構ある。
というか駆逐艦を見ているアーク・ロイヤルばりに、はぁはぁと息を荒らげて内股気味になるのはちと扇情的過ぎるんじゃなかろうか?
だいたい二人きりになった時に、グイグイとお胸様を押し付けるように抱き着いて俺の手を握ったり撫でたりとしているのだ。
「クソっ……筋肉に集中……ふっ……しなきゃ……ふっ……」
雑念を捨てて逆立ち指立て伏せで一番鍛えられていく前腕の筋肉に集中する。
前腕屈筋群と前腕伸筋群が交互に伸び縮みして鍛えられていくのが分かるぞ!!
負荷をかけられて更に強い筋肉に変わっていくんだ………堪らんな!!
「あんな物に煩わされて筋肉との対話に影響を与えられたら敵わん。とりあえず指輪は隠しておくか………」
逆立ち指立て伏せを終了した俺は指輪をスーツケースに仕舞って、私室に備え付けられてある大型の金庫にスーツケースのまま放り込んだ。
童貞の俺にプロポーズだなんて無理だわー。
まずは…………お知り合いになってからで………
「ちょっと指揮官!!居るなら返事なさい!!」
大きめのノックと共にそんな声が聞こえてきた。
………たぶんこの声はロイヤル戦艦 ネルソンだな?
ロイヤルに相応しい弩級お胸様にガードしてんのかよく分かんねえ北半球丸出しのタイト超ミニスカノースリーブワンピースに赤色の上着を着たツンデレ美女………属性盛り過ぎじゃないか?
改めて彼女の格好を考えてみるとヤバ過ぎんだろ?
「もう!居るのは分かってるんだからね!?入るわよ!!」
「え?あ、ちょ!?」
「失礼するわよ………指揮官、その写真は何?」
お見合い写真を出しっぱだったんだなこれが………
しかもネルソンに見られるとはなぁ……
まぁ仕方ない、変に言い訳しても悪化するだけだろうから指輪の事を隠して写真の説明をするか。
表情を変えずにできるだけ無関心を装うんだ、そうすれば俺が乗り気では無いと思ってくれるはずだろう。
「その写真はな、俺宛てのお見合い写真だそうだ」
「お、お見合い写真?」
「そうだ。元帥閣下から直接渡されて困っていたんだ……お偉いさん達のご令嬢達を写したお見合い写真だとさ」
「………」
俺は肩を竦めてヤレヤレと首を振る。
よし、これで俺が困っているとネルソンに印象付けられたはずだ。
このまま断るって説明すれば大丈夫………あれ?ネルソンが何も言わないぞ?
いったいどうした………どわっ!?
「………あなたは………お見合いするの?」
「ネ、ネルソン?」
「私は……嫌よ?私の認めた指揮官がそんな手の平を返したような連中の娘達なんかと……婚姻を結ぶなんて有り得ないわ!!」
ネルソンは急に抱き着いて来て慟哭するようにそう叫ぶ。
俺のお腹にフヨンフヨンと柔らかなお胸様を押し付けながら胸板に顔を押し付ける彼女に………息子が『出番ですか?』と起き上がってきた。
どうしてこんなにもお胸様を押し付ける方が多いんですかね?
俺の煩悩を沸き立たせてムラムラさせることに何か意味があるんですか?
めちゃくちゃシコいボディで密着されて内心オッキを阻止するのに必死なんだが、段々ギラついた怪しい目をし始めたネルソンを見てこれはヤバイと全身の筋肉を総動員して煩悩を圧殺する。
「指揮官をこんな連中に渡さない………渡してなるもんですか!!」
「落ち着けネルソン!」
「これが落ち着ける訳無いでしょう!!………あなたまさか……何か脅されているの!?やっぱりあの時全部灰にすれば良かったのよ………人類なんてやっぱり要らない!!あなたさえ居れば……」
「ネルソン!!」
「!?……しき……かん……?」
それ以上は………それ以上はネルソンに言わせたくはなかった。
ネルソンを抱きしめる。
共に世界を護る彼女にだけはそれ以上は言って欲しくはない。
………それじゃ何の為に俺達は戦って来たのか分からなくなってしまう。
俺と一緒に捨て駒になった皆で命を賭けて稼いだ時間が………無駄では無いと証明する為にも俺は彼女達と共に人類を護っているんだ。
その護っている俺達がそれを言っちまったら、生き残れなかった皆の犠牲を否定する事になってしまうんだよ。
「なぁネルソン?それ以上はダメだ。それ以上は言わせない」
「指揮官………ごめんなさい」
「分かってくれたんなら良いさ。それになネルソン?俺がいつお見合いを受けるって言ったんだ?」
「………え?」
俺はそう言って笑うとネルソンのキョトンとした表情が見れた。
そしてネルソンはしばらく呆けているとようやく再起動した瞬間に真っ赤になって俯いてしまう。
どうやら勘違いに気が付いたようだ。
「私の………勘違いなの?」
「ああそうだな。盛大に大暴走したみたいだな」
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??!?!!!?!!?」
声にならない悲鳴が俺の腕の中で響き渡る。
そんな彼女の様子が面白くて俺は笑った。
どこを触っても柔らかい彼女に触れている事を役得と思いながら俺は笑う。
結構ネルソンが落ち着くまでかなり時間がかかったが、それまで借りてきた猫みたいに俺の腕の中で大人しかったのは純粋に可愛いと思ってしまった。
そのせいだろうか?
股間の息子は自然と座り直してオッキする事はなかった。
………彼女達にあんな思いを抱いて欲しくない。
それ(業)を背負って生きるのは俺の役割だ。
死んでいった者達の為にも俺は闘って闘って闘い抜いた先で無様に死んでいく。
彼女達を勝利に導いた後に一人で消えるのがお似合いな大勢を死なせた咎人なのだ。
冥府で俺を裁こうと待っている皆の為にも勝利報告をしてから堕ちよう。
だから今は彼女達と共に明るく毎日を過ごすのだ。
皆で護った未来を紡ぐ光は………護った価値のあるモノだったと言う為に。
でも今日のネルソンは可愛かったなぁ………
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「んもう!!恥ずかしい思いをしたわ!!」
「それはちょっと恥ずかしいですね」
寮の自室で姉妹艦であるロドニーに、指揮官の私室にてあった出来事を話すと彼女は苦笑いをする。
もっと早く教えてくれてもいいじゃないと愚痴るネルソンに、まぁまぁと宥めるロドニーは少し思案すると妙案が思い付いたのか両手をパチリと叩いてネルソンに提案する。
「ならそんな悪い虫が付かないように私達で指揮官を誘惑してみましょうか?私、指揮官の事が好きですから誘惑位全然出来ますよ?二人でなら鉄壁を誇る指揮官の理性も突き崩せるかもしれませんね?」
ネルソンの姉妹艦らしく豊満な胸の下で腕を組んで強調する姿勢を取るロドニー
それを見たネルソンはナニかを想像したのか顔を赤らめてモジモジしながら
「え?………それはちょっと……」
「それはちょっと?」
「は、恥ずかしいじゃないの!!なんで私がそんな事しなきゃいけないのよ!!」
と頭から湯気が沸き立たんばかりに激高した。
しかしそんなネルソンに対して笑みを崩さずにロドニーは切り札を切る。
「じゃあ人類側の女の人に指揮官を取られてもいいんですか?」
それを言われたネルソンは詰まった。
今日来た元帥からお見合い写真を直接渡されたのだ。
指揮官本人にその気が無くても階級が上の元帥から、お願いという命令を受ければその意思に関係なく受けなければ指揮官の立場が悪くなる。
自分が認めた指揮官が………自分達の唯一無二の希望の象徴たる彼をそんな事で苦しませて堪るものかと羞恥心を飲み込んだ。
「……………分かったわよ。恥ずかしいけど………それだけは嫌」
「そうですね。私も自分で言って少し気分が悪くなりました」
「で?何か良い作戦はあるの?」
「はい、私達は自分達で言ってはなんですが、スタイルは抜群です。ですから水着姿で悩殺なんてどうでしょうか?」
「ーーーーーーーーーーーーっ!!………四の五の言って居られる程に余裕は無いものね………その案でいきましょう!!」
「それでは細かく詰めて行きましょう。まずはですね………」
お見合い写真をキッカケに二人は動く。
一人は顔を赤らめて湯気を出しつつ段々出てくる意見が過激になっている事に気が付かず。
自身のスタイルの良さを活かした作戦の立案は深夜まで及び、抱きつくなどの肉体的接触の他に雑誌等から手に入れた男性の心を擽る方法をいくつも盛り込む事が出来た。
その作戦でその後の指揮官がどう苦しんだのかは………ネルソン級戦艦に恥じない破壊力だったと指揮官は語ったらしい。
という事で象徴のお話だったね!!
筋肉を鍛えて全身マッソーなヒーロー(平和の象徴)になってみたいなんて思った事はないかな?
作者はアメコミのキャプテンア〇リカに憧れてめちゃくちゃ身体を鍛えていたんだよ(現在進行形)!!
皆も鍛えてスーパーヒーローになろう!!
それでは皆もマッソーマッソー!!
友人にアズレン小説書いてるのがバレて言われた一言「史実側、宇宙人に侵略されている歴史にも居るんでしょこの指揮官?それってどんな感じなん?」これはいる?
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いる
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いらない
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マッソー