指揮官はつらいよ~美女美少女ばかりの職場でいかに性欲を発散するか~   作:サモアの女神はサンディエゴ

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何事にも筋肉で全力全開を続けるのは疲れるね!!

時には力加減を考えてマッソーを奮わなきゃすぐに力尽きてしまうよ!!

だから筋肉を上手く使うんだ!!

今日はそんな加減をするお話だよ!!

それではレッツマッソー!!




第27話 バチボールとリットリオ

指揮官です。

 

今日はバチボールと呼ばれるスポーツを体験しております。

バチボールとは長方形の囲いの中で複数のプレイヤーが2チームに別れて行うスポーツであり、先攻のチームのプレイヤーが壁の端に向かって転がしたパリーノと呼ばれる白いボールの近くにボールを近づけてより近いボールの個数で点数を付ける競技である。

言ってみればカーリングに近い競技なのではあるが、白いボールにぶつけてはいけなかったり、側面の壁にぶつけても大丈夫なのに、反対側の壁にぶつけると反則となるというルールがあるので少し難しい。

 

「むぅ………また反対側の壁まで転がってしまった………」

 

「そんなに力を入れない方がいいよ指揮官?細やかな力配分こそがこのゲームの特徴なんだ」

 

「そうは言うがな………」

 

「よし、ここは私が………このリットリオがお手本を見せようじゃないか!!」

 

まるで宝塚の男役のように両手を広げながら、笑顔で俺の方を見るサディアの戦艦リットリオ。

新緑を思わせる鮮やかな緑色の長髪に抜群のスタイルを、劇団の男性役を務める女優が着るのような白い服で包んだ彼女は若干ナルシスト風味の入った少し変わっているKAN-SENだ。

 

そして、そんな彼女が勧めてくれたこのスポーツは中々面白い。

 

それに力加減という俺が最も苦手とする分野をこのスポーツは教えてくれる。

普段から全力全開でマッソーを極める道を突き進む俺に、力の上手い使い方を教えてくれるこのスポーツは本当に勉強になるな。

というか隣を通っただけで華の香りが鼻に入って少しドキドキするわ………

香りだけで人を惹きつける何かがあるのか?

そんな事を考えているとリットリオはボールを持って壁に向かって斜めの角度で立つ。

そしてボールを勢いよく転がした。

 

「このように横の壁を使って跳ね返らせ、勢いを殺す手もあるんだよ指揮官。それに転がったボールをよく見て欲しい」

 

「む?白いボールの後ろで止まった?………これは厳しいな」

 

「そうだろう?こんなテクニックを使って相手から弾かれないようにするのも技の一つなのさ………まぁ、私ならこの程度簡単に出来るけどね」

 

「なるほど、戦略的視点も鍛えられてこれは面白いな」

 

「ふふふ♪指揮官ならそう言ってくれると思っていたよ。誘った甲斐があったというものだね?やはり美しき指揮官と共にスポーツを楽しむのは、サディアで一番美しい私の特権なのだろう」

 

笑顔でこちらを見るリットリオのお手本に心底感心してしまった。

自国発祥のスポーツを紹介するから一緒にしないかと言われてどんなスポーツをするのか少し心配していたが、こういう誰でも分かりやすいモノなら参加しやすい。

本来は何人か人数を集めてするスポーツらしいので、今度は皆を誘って競うのが一番面白いだろう。

まぁ、所々入ってしまう自画自賛は彼女の性格上仕方の無い事なんだろうが………

 

「うーん、あの球を弾くには上手く壁を利用しないとな………」

 

「それでいて勢いを付け過ぎないようにしないと、またファールで点数が貰えないよ指揮官?私が、このリットリオが認める指揮官がその程度で終わるはずないだろう?」

 

「言ってくれるじゃないかリットリオ………よーし、転がす角度はこの位か?」

 

俺はボールを握って左の壁に狙いを定めるとそれを見ていたリットリオが後ろからアドバイスをくれた。

 

「もう少し左に向けた方がいいかもしれないね?指揮官の筋肉は見る者を魅力する素晴らしい存在だけど、このスポーツではその力が過剰なまでに発揮されやすいから、角度をもう少し付けて勢いを殺した方が良いと思うな?」

 

「そうか?なら少し角度を付け直すか………それ!!」

 

俺の転がしたボールは壁に何度もぶつかって跳ね返りながらも白いボールへと近づいていく。

リットリオの言った通り、軽く転がした筈なのにかなりの勢いを保ったまま転がってしまった。

助言を聞いていなければまた反対側の壁にぶつけてファールになる所だったな………

 

「おお!?リットリオのボールを弾いたぞ!!」

 

「凄いじゃないか指揮官!!少し助言しただけでもうここまで上達するなんて………さすが私達の指揮官だよ」

 

俺の肩に手を置いて笑いかけるリットリオに俺も笑いながら言い返す。

 

「おいおい、そんなに煽てるなよリットリオ。まだまだお前の助言無しじゃ俺は上手く転がせないぞ?」

 

「何事にも挑戦あるのみさ指揮官。それにこんな風に笑いながらスポーツするのも悪くはないだろう?」

 

不敵に笑いながらこちらを見るリットリオに俺は肩を竦め苦笑しながら何度も頷く。

訓練や鍛錬とは違った楽しむ為のスポーツ。

たまには………こういう事をするのも悪くはないのかもしれない。

 

「誘ってくれてありがとなリットリオ」

 

「……え?」

 

ポツリと自然に出た自分でも意図しなかったお礼の言葉に、リットリオは少し驚いたような表情を見せたが

 

「ふふ♪どういたしましてだよ指揮官?ほら、今度は私の番だぞ?このリットリオにしか出来ないあっと驚くようなテクニックを指揮官にお見せしよう!!」

 

そう言ってその立派な双球を胸を張ることで強調し魅力的な女性である事を示して、俺に向かってウィンクしたのだった。

………ちょっと息子が喜んでしまいました。

 

 

 

だけど、こんな風に自然体で居られたのは何時ぶりの事だろうか?

 

 

 

リットリオと共にバチボールを続けて笑い声が絶えないスポーツなんて初めてだった。

 

 

 

戦争が終わったら、またこんな風に気楽に遊んでみたいものだ。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「…………もう一度お聞かせ願えますかリットリオ様?」

 

「聞こえなかったのかな?一度指揮官の傍から離れて自分を見つめ直すんだと、私は言ったんだよ?」

 

母港の講堂に集まったKAN-SEN達の前で私はベルファストにそう言った。

ベルファストだけではない。

指揮官の傍に寄って来るであろう各陣営の者達にも同じような事を言っている。

おかげでこの母港に咲き誇る美しい華の彼女達の持つ棘が、このリットリオに突き刺さらんと怪しい光を帯びているのが分かった。

 

「それは………ご主人様のお世話をするなと言うことでしょうか?」

 

「そういう事ではないんだよ………」

 

「ではどういう事なのでしょうか?私だけでなく、他の陣営の方々まで集めて同じような事を仰られているリットリオ様の意図を計りかねます」

 

困惑する彼女の様子を見ながらここに集まる可憐な華達の表情も見ていくと、幾人かが私の言う事を理解したようだ。

それでも苦虫を噛み潰したような表情を浮かべてこちらを見ていた。

 

「簡単に話そうか………一度指揮官に向けている盲目的な好意を外すんだ」

 

「………それは」

 

「無いとは言わせないよ?ここに集まる誰もが彼に抱いているはずさ………無論私も」

 

そう、ここに居る誰しもが指揮官に対する好意を持っており、言われなければ気が付かないような深い想いを抱いている。

だが今の私達の想いは彼には重過ぎるのだ。

 

「はっきりと言おう。指揮官の心は深く傷付いたままで、最前線の激戦地から帰って来ていない」

 

「そんな!?」

 

「ああそうだ………あの捨て駒時代の最前線から心が………臨戦態勢を崩せずにいるんだよ」

 

思わずといった様子で口を両手で抑えるベルファストに私は目を伏せる。

これから言う言葉は本当は言いたくはない程に酷い話だ。

 

 

 

だが言わなければならない。

 

 

 

その役目が私にはある。

知ってしまった私には皆に伝えなければならない義務があるのだ。

 

「ある種のトラウマ………ユニオンでの戦場における心理学で新たに定義された戦闘ストレス反応というものだったかな?それによる依存が彼を蝕んでいると私は考えている」

 

「戦闘ストレス反応?それはいったいどういうものなのかしら?」

 

「そうだね赤城、例えば戦場で砲撃に常に晒される最前線で戦い続けると、人は精神的に苦痛を感じ続けてアルコール依存症や自律神経失調症等を引き起こす。これが戦闘ストレス反応という訳なんだ。一般的にはシェルショックとも呼ばれているよ」

 

「あの指揮官がか?どうにも信じられん」

 

重桜の一航戦 赤城と加賀は互いに首を傾げながら私の話を理解しようとしていた。

理解しようして首を傾げるのは仕方の無い事だろう。

何故なら………私達は戦う為に生まれたKAN-SENなのだから。

 

「私達KAN-SENと人間である指揮官は元々が本質の違う存在なんだよ?軍船である私達は戦う事にストレスはあまり感じないだろうけど、人間である指揮官には大きな苦痛を伴っているんだよ」

 

「でもでも〜指揮官はそんな風には見えないよ?考え過ぎなんじゃないかな?」

 

「北方のパーミャチ・メルクーリヤ。このリットリオの美しさには負けるが、君は本当に薔薇より美しく可憐だね?」

 

「ふぇ!?あ、ありがとう………」

 

「………でも一度でも指揮官に愛称であるクーちゃんと呼ばれた事はあったかな?」

 

「………それは………無いわ」

 

「ここに居る皆が数年前から知り合って、共に戦場を駆け抜けたのに呼んで欲しいと申告した愛称で呼ばれた事すら無い。つまり指揮官にその余裕すら残っていないという事でもあるんだ」

 

視線を逸らすパーミャチ・メルクーリヤに私はそう言い切った。

幾つか間違えて解釈している部分もあるだろうけど、恐らく大体が当たっていると思う。

そうでなければ説明がつかない。

これだけの美女や美少女に毎日のように言い寄られてアピールを受けているのに、手を出そうとしないなんて男として有り得なさ過ぎる。

極秘に入手した情報では指揮官にソッチの趣味は無く、女性の水着写真集も持っているという事だ。

ならば私達に手を出そうとしないのは可笑し過ぎる。

 

「つまり………指揮官は何かに依存してるっていうのか?そりゃ何なんだ?」

 

「確かにそうなの!普通に執務して皆と過ごせているの!!」

 

「う〜ん………私達じゃ気が付きにくい事なのかな?」

 

ジャン・バールにロング・アイランドそれに瑞鶴がそれぞれ考え込みながら頭を捻る。

分からないのも無理はないだろう。

普段から彼が行っている事であり、それが日常生活の風景として受け入れられてしまっている"ソレ"に気が付けるのは本当に少ない。

 

「………もしや」

 

「およ?シェフィールドさん何か気が付いたんですか?」

 

「大事な事ですから、気が付いた事を私にも聞かせてくださいね?」

 

顎に手を当てて考え込んでいたシェフィールドが何かに気が付いた。

それを見ていたサフォークとローンが彼女に聞きに行く。

そう、ソレは普段の生活に組み込まれていて全く気が付きにくいモノ。

普段は勉強に使うテーブルに指揮官の記録を記した手帳を何冊も広げるシャングリラもどうやら気が付いたようだ。

 

「夕張は分かった。多分アレだと思う 」

 

「妾も……覚えている」

 

「う〜ん………あては分からないよ?二人とも教えてくれないかな?」

 

夕張は分かったようだが………信濃はよく分からない。

長良はそんな二人に聞こうと話しかけている。

 

「麗しき乙女達が美しき指揮官を心配する………なんて美しい光景………ああ……しまった、あまりの尊さと可憐さに思わず話すのを忘れてしまったよ。それでも私の美しさ程ではないけれどね?」

 

ドイッチュラントが恥ずかしそうにコソコソとティルピッツとプリンツ・オイゲンに小声で聞こうと話す様なんて健気で是非とも指揮官に見てもらいたい。

しかし私の知る全てを彼女達に伝えなければ、この先必ず指揮官との関係に致命的な破錠を産むかもしれないと思うと心が張り裂けそうになる。

だからこの素晴らしい光景を見ながら言うのだ。

 

 

 

「気が付いた人もいるようだが教えよう。指揮官が依存しているもの………それは筋肉なんだ」

 

 

 

 

私がそう言うと皆揃って納得した様子を見せた。

というよりも何故気が付かなかったのか不思議なくらいだと首を傾げる者達も居た。

美しさの磨かれたこのリットリオだからこそ気が付けたこの事を自慢して回りたい所だ。

まぁ私の趣向よりも今は指揮官の事が最優先である。

 

「つまり指揮官が筋肉に依存している間に私達が彼に愛を囁いて求めたとしても、必ず何処かで破錠するだろう。だからこそ今は指揮官に癒しを与えて心に余裕を………いや、私達KAN-SENへと関心を寄せてもらう必要がある」

 

握り拳を作りながら壇上で熱弁する私。

そう、指揮官の心さえ癒すことが出来れば私達KAN-SENは何も後ろめたい事も無く彼と蜜月の毎日を送る事が出来るはずなのだ。

独占したい娘もいるだろうし、そこは折り合いを付けて予定を立てる等の対策を立てればいい。

 

「彼の愛を求めたいのは分かる………だが今は我々KAN-SEN一同が一丸となって指揮官の心を癒す事が最優先じゃないかい?」

 

「つまりリットリオ様は………ご主人様を癒して差し上げるべき事が最優先であると?」

 

ベルファストが顎に手を当てながらそう言う。

その姿はまるで一枚の絵画の様に様になっている。

男であれば思わず口説きたくなるような美しさを自分の美しさと比較しながら私は大きく頷いた。

 

「指揮官と蜜月の毎日を送る為にも今は……今だけは彼に癒しを与えて共に愛を分かち合おうではないか!!独占したい者もいるだろう。しかし、指揮官程の英雄が一人だけの伴侶で終わると思うかい?そんなのありえないね!!

 

壇上の机を作っていた握り拳で強く叩きながら私は訴える。

私達には指揮官しか居ない。

それ以外に身も心も託すなどありえないと誰もが思っているからこそ、指揮官との特別な絆を結ぼうと誰もがアピールしているのだ。

そんな私達を冷静に纏め上げている彼の器量の良さや、器の大きさから見ても私達全員を嫁として貰ってくれるだけの力はある筈だ。

 

「指揮官の心をより癒して傍で支え上げる事の出来るKAN-SENこそが最初の指輪………ファーストレディに相応しい。第一夫人となる者こそが彼に愛を囁かれる資格を有して、この母港でのハーレムの和を作る者でなければならない」

 

「そう、なら指揮官様を癒して周囲に不和を築かせないような配慮が出来る者………そうなる者こそが指揮官様に相応しいという訳ね?」

 

「その通りだよ赤城。まぁ私こと、このリットリオ程相応しい存在は居ないと思うけどね?」

 

「それはどうかしら?この女王たる私とウォースパイトだって指揮官を癒して支える事はできるわ?」

 

「ええ、しっかりと癒して差し上げましょう」

 

重桜の彼女やロイヤルの女王やその騎士まで参加を表明し、この講堂内に居るKAN-SEN達が私もと声を上げる。

もはやこの渦巻く熱気は誰にも止められない事だろう。

和を乱さずに指揮官の心を癒すという共通の目標に対して、表面上は一致団結してくれる。

これで指揮官の不安の種を一つ解消できた。

 

 

 

………ここまで上手く扇動できるなんて、少し簡単すぎたね?

 

 

 

元々この母港での勢力争いにおいて最重要と言われる、指揮官の寵愛を巡って度々衝突が起きていた。

誰が最初に彼から愛を囁かれるのか?

それは彼を慕う者達にとって死活問題である。

でもそれに対しての前提条件が変わっていたとしたら?

それは全員で当たらなければ解決出来ない事柄であれば?

東煌の言葉だったかな?

まさに今の光景は呉越同舟といった有様だ。

 

「………如何に優秀で美しいこのリットリオでも中々苦労する案件だったよ」

 

講堂内でどのように指揮官を癒すのか?

そんな議題に移行して意見を出し合う皆を見ながら溜息を吐く。

分裂して争い事になるのは人間達だけで良い。

この母港は彼と私達だけの楽園なのだ。

人間と同じような事をしても喜ぶのは各陣営の上層部だけだろう。

 

 

 

そんな事には絶対にさせない。

 

 

 

私達KAN-SENが殺し合うような世界だけは絶対に駄目なのだ。

指揮官が文字通り命を削りながら勝ち得た平和を、私達が無為にしてしまう事だけは絶対にしたくないし、させない。

 

「ふふ♪まぁ指揮官のファーストレディだけはこのリットリオも譲る気は無いけどね?」

 

様々な意見がぶつかり合う講堂内で私は笑う。

 

 

 

彼の為ならこのリットリオはいくらでも道化や扇動役を勤めよう。

 

 

 

それこそが私に求められる役割なのであれば。

 

 

 

皆に加減させるようなコントロールは私が担おう。

 

 

 

でも貴方が全てを知ったその時は………貴方の愛を私に………

 

 

 





という訳で加減をするお話だったね!!

今回は少し難産で投稿が遅れて本当にごめんね!!

謝罪の意味を込めて懸垂30回の3セットしてきたから許してね!!

仕事で腕が上がらなくて大変だったよ!!

やっぱり加減する事は大事なんだね!!

皆も無理せず加減しながらマッソーを鍛えていこう!!

それでは皆もマッソーマッソー!!

友人にアズレン小説書いてるのがバレて言われた一言「史実側、宇宙人に侵略されている歴史にも居るんでしょこの指揮官?それってどんな感じなん?」これはいる?

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