指揮官はつらいよ~美女美少女ばかりの職場でいかに性欲を発散するか~   作:サモアの女神はサンディエゴ

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寒い季節に筋トレが熱い!!

タンクトップとジャージで外にジョグ&ランしに行ったら霜柱があって感動した作者だよ!!

昔はよく見られたけど、コンクリートの道路が増えてからは見れなくなった貴重な物だね!!

今回はそんな貴重なモノについてのお話だよ!!

それではレッツマッソー!!




第31話 お茶と不知火

指揮官です。

 

この前に見た初夢が悪夢だったせいで少し寝つきが悪くなりました。

いつも抗不安剤を出してくれているKAN-SENに睡眠導入剤も処方してもらおうと思っています。

 

「俺の睡眠不足で母港の機能を止める訳にはいかんからなぁ…………」

 

睡眠不足で重く感じる肩を回しながらそのKAN-SENが居る場所へ足を進める。

今日の朝のロードワークだっていつもなら150km走るのをぼんやりしてたせいで、250km走ってて護衛に着いていた時雨(ロードバイク乗り)に止められたからなぁ………

顔を真っ赤にしながら肩で息をしつつ、汗だくで疲れ切った彼女を重桜の寮に送っといたけどね。

そんな事を考えていたら、しばらくして見えてきた母港の学園にある購買部。

 

そこには近代化改装で改となって赤いエプロンに炎のような赤い縁取りをした、黒い着物姿の重桜の駆逐艦 不知火が無表情で店番をしていた。

赤いカチューシャと着物と同じ炎のような縁取りをしたリボンで結び、肩上まで伸びた黒い髪に赤い瞳の眼を半分ほど隠す彼女はここに来た俺を訝しむように見ている。

 

「………お薬はこの前渡したばかりのはずですが?」

 

「ああ、そうなんだがなぁ……今少し良いか?」

 

「はぁ、この大うつけ………指揮官さまは妾の商売時を選んで来たのでしょうか?」

 

「いや、都合が悪いなら後で良いんだが…………」

 

「誰も悪いとは言っていませんよ?………奥へどうぞ」

 

「………………おう」

 

なんだか釈然としない感じだが、俺は購買部の扉を開けて中へ入ると不知火は店員不在の立て札を立て、机の下にあるスイッチを押した。

するとカチャリと音がして購買部の壁だったはずの場所が開いて地下へと続く階段が現れる。

 

「相変わらずいつの間に作ったのか分からんなコレ……」

 

「ほら早く降りてください指揮官さま」

 

「分かった分かった。そんなに急かすなよ」

 

地下へと降りる階段を降りると鉄製の無機質な扉が見えてきた。

ここが目的の場所だ。

その扉を開くと金属の擦れる何とも言えない音と共に明るい照明がパッと部屋を照らしだした。

 

「………………毎度思うが、凄いなここは」

 

「そう言って頂けると作った甲斐がありますね」

 

俺の身長よりも高い大きな桐の箪笥に見えるいくつもの小さい引き出しを持つソレは薬箱だ。

しかも1つだけでは無い。

不知火曰く、症状や薬の分類によって分けられた薬箱がおよそ50個は並んでいる。

 

「これも全て重桜からの資金提供があっての品揃えでございます」

 

「………全部、俺の為だったか?」

 

「世界で唯一の指揮官さまを失う訳にはいかないという重桜の総意ですね」

 

そう、ここに集められて保管されている薬は重桜の資金提供があって作られた俺専用の薬なのだ。

重桜は聖域にいるとされる”カミ”からのお告げがあり、俺を祀りあげて真っ先に保護するように動いた陣営だった。

そしてこの母港に俺が着任すると分かると資金提供に設備投資などを一気に行い、他の陣営が入る前に工事等の作業の約半分は既に着工を済ませて手を入れていたという徹底ぶりだった。

おかげで重桜の陣営しか知らない秘密の部屋がゴロゴロと出来ることに………

 

俺が普段重桜のヤベンジャーズとあまり単独で、特に人目のつかない場所では会おうとしないのはこういう経緯がある。

正直………肉食獣が口を開けて待っている光景しか思い浮かばねぇ…………

 

「それで?今回はどんなお薬をお求めですか?」

 

「ああ、最近寝付きが悪くてな?睡眠導入剤を貰おうかと………」

 

「………そういう感じで婦女子の飲み物に盛ると?」

 

「なんでそうなる!?」

 

「普段から暑苦しく筋肉ばかりの指揮官さまにもようやく猿並みの性欲でも湧いたのかと……」

 

「……お前の中の俺ってそんな扱いなのか」

 

不知火の毒舌に肩を落としていると、その間に彼女は薬箱に歩み寄り小さな小瓶を取り出してくる。

何度か小瓶の中身とラベルを確認しつつ、薬の一覧表らしき書類とにらめっこを繰り返していた彼女がこちらに戻ってきた。

 

「お求めの眠り薬です。眠りを誘う位の軽い物ですので、効かなければもう一度妾を訪ねて下さいませ」

 

「ありがとう不知火。今夜から飲んでみるよ」

 

毒舌だけど仕事はキッチリこなしてくれるし、フォローもしてくれるから憎めないんだよなぁ……

渡された小瓶を上着のポケットに入れて不知火にお礼を言う。

さて要件も済ませたし、筋トレしにトレーニングルームへ行こうかな?

最近加圧トレーニングにハマってて、腕や足にベルトを巻き付けてダンベルを持ち上げたり、そのままスクワットしたりするのが筋肉との対話をしてる感凄く感じるんだよこれが。

でも気を付けないとフルマッソー状態でトレーニングをすると、ベルトの方が切れるから明石か夕張に頼んで頑丈なヤツを作ってもらわないとな。

 

「指揮官さま」

 

「ん?どうした?」

 

そう思って出口へと歩みを進めようとすると、不意に不知火から声を掛けられた。

不知火の方を見ると、薬箱の棚の奥にある座敷のような畳を敷いたスペースで正座で座りお茶を用意している。

どうやらお茶のお誘いのようだ。

ふむ、あまり不知火とお茶をする機会なんて無いから今回はご相伴に与りますかね。

 

「こちらをどうぞ」

 

「ありがとう不知火、頂きます」

 

靴を脱いで畳に上がり、不知火から渡された湯呑みを受け取って緑茶を飲む。

金色透明なお茶の色と芳ばしい香りが鼻から抜けるような感じから察するにこれは釜炒り茶か?

前世では主に九州地方で飲まれるお茶だったと記憶にある。

スっとするような気分になれる何処か素朴な味わいのあるお茶だ。

 

「………たまにはこうしてゆっくりするのも良いもんだなぁ」

 

「そうですね。指揮官さまは少々ゆっくりされるのがよろしいかと」

 

「不知火がそんな事を言うのは珍しいな………」

 

「妾から見ていてもそう思えるのが指揮官さまという者なのです」

 

「こりゃ手厳しい」

 

不知火との他愛の無い会話。

前世が日本人というのもあってお茶を飲みながら話をするという事に安らぎを感じてしまう。

前世を思い出せる本当に貴重な時間であり、もはや掠れすぎて遠い昔のように感じてしまう事なのだがな。

 

「………………ん?」

 

「どうかなされましたか指揮官さま?」

 

「……急に…………眠気が…………」

 

そんな安らぎを感じたからだろうか?

急に眠気が俺を襲う。

湯呑みを落とさないように不知火に渡すと、受け取った彼女は湯呑みを仕舞った後に俺の方へと近寄ってくる。

いったいどうしたのだろうか?

 

「ここに枕は御座いませんので…………どうぞ」

 

「………いいのか?」

 

「その為に傍に来ましたので」

 

彼女は俺の傍で正座するとその膝の上を両手で軽くポンポンと叩いた。

 

これは所謂………膝枕だ。

 

不知火は無表情のまま俺を膝枕に誘っている。

ダメだ………眠気で考えが纏まらない。

 

「すまん…………助かる………………」

 

「ごゆるりと、夕食までには起こしますので」

 

「…………ああ……頼んだ……」

 

不知火の膝枕に頭を乗せて横になる。

 

 

 

華の香りが俺の鼻に付く。

 

 

 

それはとても良い匂いで俺の意識をより深く沈めていく。

 

 

 

睡魔によって沈む意識の片隅で、微かに聴こえる歌声と俺の頭を優しく撫でる小さい手を感じた。

 

 

 

ああ…………なんて………………気持ち良いんだろうか?

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「ーーーーー♪~~~~♪…………眠ってしまわれましたか」

 

子守唄を唄いながら指揮官さまの頭を撫でていたら、すぐに眠りに落ちてしまいました。

余程眠れていなかったのでしょう。

まるで無垢な子供のような寝顔で妾の膝枕を堪能しておりますね。

まったく………このような御方に何故惚れてしまったのか…………

そんな妾の想いを知らずに思わせ振りな事ばかり。

今日購買部に来た時だって、姿が見えた瞬間に心臓が飛び跳ねたのだから。

しかし、要件は薬の事だけだったので少しガッカリしたのは内緒だ。

 

「ご無理をなさらないようにお願いしても、すぐに溜め込んでしまわれる…………本当に指揮官さまは大うつけでございます」

 

頭を撫でていた手をその頬に沿わせる。

ただそれだけの事なのに自然と頬が緩む。

普段なら絶対に見せない妾の笑顔。

見せるのは今の意識の無い指揮官さまの前だけ。

 

「誠に罪作りな御方………独占してしまいそうになりますね」

 

意識の無い指揮官さまの前でだけ出せる感情の表出は、妾の心の底から感じる暖かな想いの過剰な供給によって抑えられないから起こる事。

見守りたいという想いにすぐ傍で支えたいという想う心がせめぎ合い、ついつい指揮官さまと話す際に毒を含んでしまう。

悪い癖だと思ってはいるものの………現在まで矯正することが出来ないでいる。

 

「妾達重桜の女子(おなご)は一途………故に想いが強過ぎて殿方からは重いと評されてしまいます」

 

それはどうしようも無い重桜に生まれた女の性(さが)というものなのでしょう。

一つ撫でる度に募る想いが胸を苦しめる。

しかし、それで指揮官さまに重荷を背負わせてしまってはいけない。

この御方の心はまだ傷が深過ぎて治らず、元々の強靭過ぎる精神力でなんとか持ち堪えているだけに過ぎないのだから。

 

「愛しましょう。慈しみましょう。癒しましょう。…………それが貴方の為ならばいくらでも」

 

苦しい時も病める時も健やかなる時も全て含めて貴方を心の底から愛しております。

だから………………少しだけ。

 

 

 

「この貴重な時間が少しでも続きますように」

 

 

 

誰も居ない2人きりの空間で、心の底からお慕いしている殿方の無防備な姿を見られるその幸せ。

 

 

 

これに勝る喜びなどあるのでしょうか?

 

 

 

いえ…………一つだけありますね。

 

 

 

ですがそれは指揮官さまと想いを通じ合わせてからのお話でしょう。

 

 

 

願わくば………………そんな日が妾に訪れますように。

 

 

 





という訳で貴重なモノについてのお話だったね!!

皆も貴重なモノや体験をしたら感動したり、嬉しかったりするよね!!

作者はこの前過去の九州地方でボディビル大会準優勝者に会ってきたよ!!

というか友人のお父さんだったね!!

元々なんで今まで作者は気が付かなかったのか不思議なくらい素晴らしいマッソーをお持ちでした!!

当時の表彰式の写真と記念メダルを見せてもらって目が飛び出でるかと思ったよ!!

という訳で今回はここまで!!

それでじゃあ皆もマッソーマッソー!!

友人にアズレン小説書いてるのがバレて言われた一言「史実側、宇宙人に侵略されている歴史にも居るんでしょこの指揮官?それってどんな感じなん?」これはいる?

  • いる
  • いらない
  • マッソー

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