指揮官はつらいよ~美女美少女ばかりの職場でいかに性欲を発散するか~ 作:サモアの女神はサンディエゴ
メリークリスマスだよマッソー!!
今年も筋肉と残業でクリスマスを盛り上げていくよ!!
でももっと楽な時間に身を委ねたくもなるよ!!
今回はそんな何かを委ねる事だよ!!
それじゃあレッツマッソー!!
指揮官です。
今日は楽しいクリスマス………のはずなのですが………
「さぁボウヤ、たっぷりとお食べなさい。休みなさい。今日はいつもの仕事も日課も忘れてしまうのですよ?」
夕方から始まるクリスマスパーティーに参加するまでの間に仕事しようと思い、執務室へ行こうとしたら私室前にスタンバっていた彼女に食堂まで連行されて、何故かいつぞやの北のロリ巨乳とご飯を食べた、端にある角の席に座らされてめちゃくちゃお世話されております。
というか何故ここに?
「ボウヤの事だから、こんなにおめでたい聖なる夜を迎える日にも仕事をするんじゃないかと思ったのよ。私にはすぐに分かったわ」
「いや…あの……」
「遠慮しなくていいわボウヤ。普段からもっと私に頼って欲しいくらいなのよ?ああ、飲み物はブドウジュースが良かったかしら?」
そう言ってテキパキと俺の居るテーブルに料理と飲み物を準備していく鉄血の戦艦 フリードリヒ・デア・グローセ。
彼女は普段から俺を自分に頼らせようとして、危うく依存寸前になるのを自制しなければならない程に甘やかしてくるKAN‐SENである。
鉄血の闇の聖母と呼ばれる彼女の容姿は片目を隠す長い黒髪に黄色の瞳を持ち、頭の両側頭部には金属的な赤い角が生えている。
聖母の名に偽り無しと言わんばかりのたわわと安産型のお尻を持ち、キュッと括れた腰にはとんでもない色気を感じさせるアダルティーな美女。
そんな彼女が黒のボディコン風な服のミニスカートに、ニーソとブーツを身に着けて俺のすぐそこに居るのだ。
正直、居るだけで股間の息子がビクビクしてヤバいのだが………
普段は身に付けている赤い手袋とアームガードを外したきめ細やかな綺麗な肌の手で、次々と美味そうなパーティー料理を並べていく姿をボケッと見ていたのがだが、ふとそこで気が付いた。
これからクリスマスパーティーなのに何故ここに料理を?
「あー、フリードリヒ?なんで料理をここに?パーティーはまだ始まる前の筈なんだが………」
そんな俺の問いにニコリと笑い、その後少し顔を曇らせると彼女はこう言った。
「実はねボウヤ?ロイヤルの娘達が料理をしようとしたら………重桜の娘達、一航戦の娘を筆頭にした何人かで料理をすでに用意してあったわ。でも少し怪しくてあまり母港の仲間を疑いたくはなかったのだけど、少し拝借してビスマルクに検査させたら………何らかの薬物反応があったの。ボウヤには安全で美味しい物を食べて貰いたかったから、急いで用意していたのよ?」
「ありがとうフリードリヒ!!本当にありがとう!!」
彼女が居てくれて本当に良かった!!
というかあの重桜のヤベンジャーズ達は前回の悲劇を繰り返させるつもりなのか?
本当に勘弁してほしい。
フリードリヒに全力でお礼を言うと、彼女はまた慈愛に満ちた笑顔で微笑む。
聖母って言うのは本当に居るのだという事を俺は改めて感じる事ができた。
「さあボウヤ、重桜の娘達が気がつく前にお食べなさい。心を籠めて作りましたよ?」
「ありがとうフリードリヒ、早速頂くよ」
そんな彼女の手料理が美味しくない筈が無い。
フォークを手に取り、とりあえず目に付いた大きなローストビーフを皿に取り寄せる。
暖かそうな湯気を立てるソレはとても美味そうだ。
俺の食欲を大いに刺激して早く食べろと筋肉達がざわめいている。
「それじゃ頂きま………す?」
ローストビーフを刺したフォークを口元まで持っていき、食事への感謝の挨拶をしようとした瞬間………それは俺の視界に入ってきた。
「どうしたのボウヤ?私に何かあるかしら?」
俺の視界の先に居るのはフリードリヒだ。
キョトンとした表情で俺を見ている。
それはいい。
いや、良くない。
俺の目が幻覚を見ているのか?
だって………彼女はさっきまでいつものボディコンみたいな服を着ていたよな?
ならなんで今は………露出しまくりのミニスカサンタの衣装なんだ?
格好を説明すると、胸に赤地の布を巻いてるだけの上着に、それ屈まなくても歩いたらパンツ見えるよね?っていう丈のミニスカートに黒のガータベルト。
頭には申し訳程度の小さなサンタ帽ときたもんだ。
いったいいつ着替えたんですか?
というかこんなセクシーなサンタさんとか俺の息子がめっちゃ喜んですでに仰角最大なんですが?
「………いつ着替えたんだ?」
「ふふふ♪ボウヤを驚かせようと思って、服の下に着込んでいたのよ?ビックリしたかしら?」
「………マジか」
めちゃくちゃ用意周到じゃないですか。
いやちょっとその溢れんばかりの色気に思わず悩殺されてたわ。
筋肉が無ければ危うくご飯前に、性なる夜をおっ始めるところだった………
「ほらボウヤ、いつも頑張る貴方に私からのクリスマスプレゼントですよ。はい、あ~ん」
「うぉっ?!柔らかっ……」
フリードリヒが左隣に座って俺が持っていたフォークを取り、そのまま抱きつきながらローストビーフをあ~んしてくる。
尋常じゃない柔らかさを誇るたわわ過ぎるお胸様が俺の腕を包み込み、彼女の体臭だろうか?とても良い香りが俺の嗅覚を刺激してきた。
これはヤバい。
っていうかなんだこの状況は?
確実に俺の理性を殺しにきている………
「食べてくれないのかしら?それとも………あむ」
「!!???!!」
「んぅ♪ふふふ♪やっとプレゼントを受け取ってくれたわね♡」
混乱する俺を他所に、彼女は少し困った表情を見せたが、すぐに手に持ったフォークからローストビーフを唇で挟み、そのまま口移しの要領でこちらに唇ごと差し出してキスしてきた!?
なんだこの状況?!(2回目)
まるで訳分からんぞ!?
美味そうに見えたローストビーフの味も分からんぞ!!
フリードリヒは唇を人差し指でなぞりながら笑みを浮かべているし………
助けてくれマッソー神!!!!!
俺の股間の息子が爆発しそうだ!!!
童貞過ぎてこういうクリスマスのシチュエーションなんて知らねえ!!
こんなリア充のイベントを体験した事ねぇ!!
経験値不足過ぎて俺の脳味噌はすでにボドボドです!!
「気に入ってもらえたかしら?でも、もっといっぱい私からのクリスマスプレゼントを受け取って欲しいわ」
「え?………マジで?」
彼女いない歴前世を含めて60年以上の童貞達人の俺を殺すと申しますか?
心臓バックバクですよ?
これ以上とか俺の煩悩爆発すりゅ………
「さぁこっちを向いて、もっと食べさせてあげるわボウヤ♡美味しい料理も………私も……ね?」
「……………」
「今日は聖なる夜、毎日頑張るボウヤに私からの贈り物をたくさん用意したわ。私自身も含めて………今宵奏でる音楽は貴方にだけ聴かせる純恋歌(ラブソング)なのよ♡きっとボウヤも気に入ってくれる筈だわ♡」
潤む黄色い瞳が俺を捉えて離さない。
頬を染めながらも微笑む彼女はとても美しい。
フリードリヒからの視線はこう言っている。
ここまでお膳立てはした、後は貴方次第だと。
正直ヤバい。
これしか脳裏に浮かばない語彙力も無さ過ぎて本当にヤバい。
というかこれ据え膳やんけ。
しかも全部準備が終わって御丁寧に箸まで持たされて食べる寸前。
自分のタイミングで何時でも始められる様に待ってくれている状態だ。
「ボウヤが奥手なのは知っているわ。だから私も積極的になるのよ……こんな風にね」
「おおお、おま………」
フリードリヒは胸で挟んでいた俺の左手をそのまま内腿に置く。
スベスベして柔らかくて暖かくてヤバい!!
それよりリビドー戦線が崩壊しつつあってそのまま手を出しそうだ。
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!
まるで電撃作戦を仕掛けられているかのような全面攻勢に、俺の理性はすでに敗走し始めている。
「あん♡ボウヤ、いいわぁ♡もっと私にその身を委ねて♡」
「お、おれは……」
気が付いたらフリードリヒの内腿を揉みしだいていた。
もはや左手は制御不能。
言語中枢だって言葉を紡ぐ機能が麻痺し始めている。
残った理性でブレーキを掛けなければ、そのまま乱暴に抱きしめて唇を奪ってしまうだろう。
聖なる夜が性なる夜になって、そんな性なる夜に俺はフリードリヒに贈り物をその身に注ぎ込む事になる。
「さぁ、私とボウヤの協奏曲(コンチェルト)を始めましょう?」
耳元で囁く言葉にもはや抗う意志は………無い。
協奏曲……ああ、上等だ。
俺とフリードリヒで奏でる協奏曲はきっと、重く、激しく、刹那的で………淫靡さが重なり合う狂騒曲にも聞こえるだろう。
もはや止める術は無い。
最後の軛は既に解き放たれた。
ただ……ただ貪るだけ。
その豊満な胸を手で触り、感じ、そして味わう。
触り心地の良い内腿も撫でてその奥深くまで好奇心と色欲、そして征服欲が満たされるまで、満足し満たされるまで堪能しよう。
さぁ、聖なる夜の贈り物を届けよう。
「お肉だーー!!!!!」
「ぬぁっ!?」
「あら?」
リビドーを開放しようとしたその瞬間、食堂に大声が響き渡る。
驚いた俺はフリードリヒの内腿に触れ、胸に挟まれた腕を引き抜く。
そして食堂の入口を見るとそこには目を輝かせ、耳を立てて尻尾を千切れんばかりに振りたくる重桜の駆逐艦 夕立の姿があった。
それだけではない。
各陣営のKAN‐SEN達が食堂へとぞくぞく入って来たのだ。
「これはいったい………」
「あらあら?」
二人揃って首を傾げていると料理の肉に釣られた夕立がテーブルまでやって来た。
そしてヨダレたっぷりの口を開いて
「お肉食べていいか!?パーティー用に準備してたのをロイヤルのシリアスが全部ひっくり返して食べれなくなったんだ!!なぁ良いだろぉしきか〜ん〜」
視線をローストビーフに釘付けにしたままそう言ってきたのだった。
周りのKAN‐SEN達も羨ましそうな、食べたそうな表情でこっちを見ている。
俺とフリードリヒは思わず顔を見合わせて、どちらかともなく笑い出す。
「ああ、皆も一緒に食べよう」
「ええ、たくさんあるから皆で食べましょう」
そしてそう言って皆に誘いを掛けるのだった。
楽しい楽しいクリスマス。
少し俺の理性は吹き飛んでしまったが………仕方ないだろあんなもん。
しかし、皆が来たからうやむやに………ちょっともったいない………
でも皆と一緒に食べるクリスマスディナーは美味しかった。
また来年もこんな風に皆と楽しめるように頑張るとしようか!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「………貴女の仕業ね?」
「ええ、そうです」
寮の帰り道、夜の帳が下りる夜道の中で私 フリードリヒ・デア・グローセは暗がりの中にある電灯の下に居るKAN‐SENに声を掛ける。
そこに居たのは重桜の巡洋艦 神通。
重桜の軍師と言われる彼女の眼は閉じられている。
その脳裏に浮かぶのはいったいどのような策謀なのか。
「あの一航戦達の蛮行をロイヤルのメイド達に悟られずに行わせるなんて、貴女か天城くらいだわ」
「でしょうね」
本当はこんな答えの分かっている事なんて聞きたくはない。
でも………一呼吸置きたいのだ。
何か策を仕掛けていた。
おそらく私のような行動を取る者を炙り出す為に。
それも特別な日にボウヤを囮に使うという豪華な餌まで使ってだ。
だから………
だからこそ…………
「貴女は私の敵なのかしら?ねぇ………神通?」
自身の右手には指揮棒(タクト)が現れる。
私の背後には既に展開していた長大な龍を模した一対の艤装が、今にも神通に牙を向かんと威嚇していた。
これは私の意思でもある。
私達の、私のボウヤを囮に使うなど………言語道断である!!
大切で仕舞い込んでしまいたい程に愛しいボウヤ。
この身の全てを掛けて傷付いた心を抱きしめて、癒やし、そして暖めてあげたいと願うボウヤを使うなど………仲間とはいえ、赦し難い暴挙である。
「答えなさい神通。嘘偽り無く、そしてボウヤを囮に使ってまでしたかった貴女の企みとやらを全て」
やっと、やっと皆との日常や触れ合いでここまで心を赦してくれたのだ、ここでその心を踏み躙るような真似を許せない。
どのような策であれ、ボウヤの為であったとしても………私は止まれるのだろうか?
もしも下らない理由であれば………私の艤装達が奏でる交響曲(シンフォニー)の一曲になって貰おう。
ボウヤをその様な理不尽な出来事や謀に委ねてなるものか!!
「………ええ、お話しましょう。その全てを聞いてから考えて欲しいのです………彼の事を」
「………聞きましょう」
指揮棒(タクト)を神通に向けたまま話を聞くことにしよう。
ボウヤを守るのは私の役割。
他の誰にも委ねる事は無い。
私の大切なボウヤ、何処までも互いに溶け合う程に何処までも求め合いたいボウヤは………誰にも傷は付けさせないのだから!!
という訳で委ねるお話だったね!!
最近、同僚に仕事を任せてそのままにしていたら全部やり直しで大変だったね!!
やっぱり他人に完全に委ねるのは危険だから、ちゃんと関わろう!!
今回はここまで!!
それじゃあ皆もメリクリマッソー!!
友人にアズレン小説書いてるのがバレて言われた一言「史実側、宇宙人に侵略されている歴史にも居るんでしょこの指揮官?それってどんな感じなん?」これはいる?
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いる
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いらない
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マッソー