指揮官はつらいよ~美女美少女ばかりの職場でいかに性欲を発散するか~   作:サモアの女神はサンディエゴ

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マッソーしてるかーい!!

急にランキングでの順位が上昇して胸筋をピクピクさせている作者だよ!!

今日は鍛えた筋肉を実際に動かすお話だよ!!

せっかく鍛えたマッソーもしっかり動かさないと勿体ないからね!!

それではレッツマッソー!!




第9話 特訓と山城

指揮官です。

 

今日は普段鍛えた筋肉を解放しにトレーニングルームの一角に設けられた俺専用のスパーリング区画に来ています。

サンドバッグやパンチングボール等を実際に使って自分の筋肉を確認する目的で設けられた区画なんだけど、何故俺専用と言われているのか?

 

その理由は簡単。

 

煩悩を全て筋肉に変えてきた結果、普通のサンドバッグ等では耐えられなくなってしまったからだ。

 

何時だったか?

 

煩悩を吹き飛ばす為に全力全開でサンドバッグを抉り込むようにして殴った際に、覆っていた布を突き破って中の綿(ワタ)が辺り一面にばらまかれたのは………

 

あの日は施設を管理している明石と不知火にめちゃくちゃ怒られた。

その後、修繕費としてとんでもない量のダイヤを持っていかれて、ついでと言わんばかりに床や壁なんかも戦艦クラスの砲弾が直撃しても壊れないような耐久性を持った物に変えられた。

 

「おかげで全力で動いても大丈夫なようになったんだけどな………」

 

踵を床から離して軽くステップを踏みつつ、両腕を胸の前に構える。

仮想する相手は前世のゲームで蛇のコードネームを持つ伝説の傭兵。

 

CQCと呼ばれる特殊な格闘術を持つ伝説の傭兵は今の俺にとって最適なトレーニング相手と言える。

この母港で暗殺対象となる指揮官である俺が暗殺者に直接狙われて、接近戦闘になった際にその中でも最高の潜入工作員である彼との戦闘を想定する事が一番暗殺者達のスタイル的に似ているし、その完成系と言っても良いからだ。

 

左手にナイフを逆手に持って腕をクロスするように構える彼が、腰をゆっくりと沈めて時計回りに俺に回り込みながら接近してきた。

俺はそれに合わせてステップを踏みながら正眼に来るよう身体の向きを変える。

 

おそらく勝負は一瞬。

 

銃を使わずに俺を暗殺しに彼が来るのならば、KAN-SEN達に気が付かれないように一撃で仕留めに来るはずだ。

その一瞬を逃さぬように瞬きすらせずに彼を見つめ続ける。

 

ステップを踏んでいるだけなのに汗が滲み出てきた。

 

「っ!!??」

 

気が緩んだ訳ではなかった。

滲み出てきた汗が目に入って少し顔を顰めた瞬間に彼は飛び込んで来たのだ。

 

「クソっ!」

 

とっさに上体をスウェーする事でナイフを躱す。

しかし、それは予備動作に過ぎない。

素早く懐に入り込み何も持っていない右手で俺の右腕を掴むとそのままスウェーの反動で戻った上体の勢いを使って投げ飛ばされた。

 

「まだだ!!」

 

そのまま関節をキメられる前に受け身を取りながら、投げられた反動を活かして俺は彼を投げ飛ばす。

だが、それは想定の範囲内だったのか転がりながらも素早く体勢を整えて油断なくまたあの構えを取っていた。

 

軍隊格闘術を習う前に徴兵で直ぐに前線へ送られた経緯を持つ俺には、我流の喧嘩殺法しか知らない。

だからどうしても自分の筋肉のパワーを主軸にした、半ばプロレスのような戦い方になってしまう。

 

「………やはり技を知らなければ宝の持ち腐れか」

 

彼から目を離さずにしかし、勝てないからと言って諦めるつもりは無い。

確かに技を俺は知らない。

だが、俺は指揮官である。

勝てなければ勝てる戦力が来るのを待てばいい。

 

「時間は俺の味方だ………KAN-SENの誰かが来るまで耐えれれば良い」

 

それを知っている彼はすぐに再攻撃を掛けてきた。

今度は掴まれないようにステップを踏んでいる足を使って距離を取りながら、冷静に相手を見極める。

 

どれだけ情けなくても、生き残らなければならない。

 

この母港のKAN-SEN達の指揮官である以上は、生き恥を晒してでも………

 

 

 

「絶対に諦めん!!」

 

 

 

そう、トドメを刺されるその瞬間まで生き汚く、汚泥を啜ってでも彼女達の指揮を執らねばならないのだ。

彼女達は良くも悪くも純粋な存在である。

人間の汚い部分を知ってはいるが、理解していない娘達も多い。

その例があの時手篭めにされそうになったジャン・バールや研究室に監禁されたローンだ。

 

元々鉄の船であった彼女達に人間の汚い部分をいきなり理解するのは難しかっただろう。

そのせいで彼女達は利用されてしまい、汚い人間の玩具へと選ばれてしまったのだ。

 

「俺が生きている限りは………させんぞ!!

 

鋭い切っ先を向けて突撃してくる彼の思惑を読んでその影で、再度掴んでこようとする右手を振り払い逆にナイフを持つ左手を殴りつける事で手放させる。

 

武器を無くして膠着状態になった所で彼は逃走を開始した。

これ以上時間をかければKAN-SENが来て更に不利になるのを感じての撤退。

 

「彼女達を人間の玩具にはさせるものか…………」

 

仮想ではあるが、何ヶ所かナイフで切られてしまった。

実戦であれば流血していることだろう。

彼女達を護る為にはまず自分が生きなければならない事のなんと難しい事か………

 

「はぁ………未熟者だな俺は」

 

トレーニングを終えた俺は備え付けで置いてあるベンチに座ってベルファストが用意してくれていたタオルで汗を拭き、スポーツドリンクを飲む。

いくらサンドバッグを貫通出来る程の力があっても、パワー主体の戦い方には限界がある。

そう学ばされるトレーニングだった。

 

 

 

「殿様避けて〜!!!!」

 

 

 

「え?」

 

 

 

自分の戦闘スタイルについて深く考えていたら反応が遅れた。

顔を上げた瞬間にパフッと柔らかいモノに俺の視界は遮られてしまったからだ。

 

「むごごご?(なんだこれ?)」

 

「うにゃぁ!くすぐったいですよ殿様ぁ!!」

 

思わず顔を覆っているソレを触ってみると凄く柔らかいゴムまりみたいなモノだった。

しかも重桜の戦艦 山城の声まで………

 

「ふががが!?(山城!?)」

 

「あぁ……と、殿様ぁ…はぅ…それ以上はぁ……んぁっ…山城おかしくなっちゃいますぅ……」

 

何故山城がここに居るのかは置いておくとして………

この柔らかいゴムまりみたいなのはもしかしなくても山城のお胸様か!!??

 

「と、殿様がぁ……いぃ…なら……やまし…ろは…あぅっ………」

 

山城の声が蕩けて俺の股間の紳士にダイレクトアタックしてる。

このままじゃSTAND UPしちまう!!

 

「っぷはぁ!!待て待て待て!!どうした山城!?」

 

俺の顔を塞いでいるお胸様から名残惜しいが顔を離して山城を見ると、そこには荒い呼吸をしながら時折身体をビクつかせ頬を紅潮させながら瞳を潤ませる美少女がいた。

 

「殿様がぁ……あうぅ……山城の…んんっ………む、胸をぉ……」

 

「へ?………ええ??!!」

 

艶やか過ぎる山城に言われて自分の手を確認すると

 

 

 

イケナイお手手がお山と頂きをモミモミコネコネしてた。

 

 

 

「ごめん山城!!」

 

「ぁぁ……はぁ…はぁ……殿様ぁ」

 

慌てて手をお胸様から離すと山城は俺に向かって倒れ込んでくる。

それを慌てて抱き留めると山城が潤んだ瞳でこちらを見つめて、そっと俺の胸に手を当てながらしなだれ掛かってきた。

 

「だ、大丈夫か山城?」

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

見たことも無い山城の様子にドギマギしながら声を掛けるが、山城は荒い呼吸と紅潮した頬のまま俺の事をじっと見つめるだけで何も言わない。

 

 

 

これはどうすればいいんですか?(困惑)

 

 

 

童貞故にこのシチュエーションを想定出来ず、思考が停止しそうになるが………まだだ、まだ終われんよ(震え声)

なんだか雰囲気がピンク色っぽい感じがするけど………童貞の俺にはいっぱいいっぱい過ぎる!!

 

しかも股間の俺が立ち上がって………立ち上がってやがる………

 

バレたら終わる。

 

それだけは俺の信仰するマッソー神からのお告げからも明らかだ!!

何が終わるのかは自分でも分からないが、ここで終わらせて良いものでは無い事はマッソー神が言っている!!

 

よし、全身の筋肉で覚悟完了。

 

「山城」

 

「はぁい、殿様ぁ」

 

俺が山城を呼ぶと彼女は何かを期待したような表情を浮かべて返事をする。

 

「熱があるように見える。体調が悪いようだから部屋まで連れて行こうか?」

 

「っ!?お、お願いします」

 

俺はお姫様抱っこで山城を抱えてトレーニングルームから寮の部屋まで連れて行って寝かせた。

 

 

 

そう、寝かせた。

 

 

 

何もありませんでした。

 

 

 

というか童貞の俺にはそんなの無理だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

あんな事故っぽい状況からそんな事に及ぶなんて度胸は俺には無かったよ………

 

笑えよ………笑っちまえよ!!

 

それに山城も空気に飲まれてただけで俺みたいな童貞が相手とか可哀想だろ!!

 

もっと素敵な相手が居るはずなんだ………俺みたいな童貞なんかより………

 

 

 

でも、勿体なかったかなぁ………

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「殿様のばか………」

 

布団を頭まで被って呟く。

千載一遇の好機だった。

あのトレーニングルームで特訓の終わった殿様を遊びに誘おうとして、偶然転けてしまった山城は殿様に胸を揉まれました。

 

それが嫌じゃなくて、むしろ大好きな殿様に触られて自分で触るよりもとても気持ち良くて………

そしてお部屋まで夢にまで見た憧れのお姫様抱っこで連れて来られて、山城は初めての時を迎えるのだと期待と不安に胸を膨らませていたのに………

 

「本当に寝かせてくれるだけなんて………鈍感な殿様のおばか………」

 

期待したような事は無くて、殿様はお医者さんのヴェスタルさんや扶桑姉様に知らせてくると言って出ていってしまったのだ。

 

「もっと………素直に大好きって言えば良かったのかな?」

 

布団から半分ほど顔を出しながら思案する。

鈍感な殿様にこの続きをして貰いたい山城はぼんやりと考えた。

どうにも治まりがつかない火照った身体が思考の邪魔をするけど、そもそもこの生殺しの状態で放置されたのは殿様への想いを伝える言葉や逢瀬を重ねるような仲に進展していなかったからではないかと考える。

 

「………殿様にいっぱいいっぱい大好きって言えば、山城を可愛がってくれたかな?」

 

一人きりの部屋にそんな呟きが木霊する。

 

だったらもう次にする事は決まった。

 

「鈍感な山城の大好きな殿様には、山城の気持ちをいっぱいいっぱい知ってもらおう!!」

 

そうして想いを伝えたら今度こそはこの続きをしてもらうのだ。

 

………とりあえず、姉様達が来るまで時間があるだろうから、この火照りをどうにかしよう。

 

「殿様ぁ……山城は………山城はぁ……はぅ……お慕いしておりますぅぅぅぅ!!」

 

軽く意識を遠くに飛ばしながら殿様にされたのを思い出して慰める。

 

 

 

いつかは必ず殿様と結ばれますように。

 

 

 





という訳で身体を動かすお話だったね!

筋肉ばかりを鍛えると、何故そんなに鍛えるのかと自分でも分からなくなる時が訪れるんだ!!

だから自分が鍛えてどうしたいのかをしっかり思い出して楽しいマッソーを育てよう!!

作者は60kgのダンベルプレスを1回するだけで凄い腕に負担がかかるけど、達成感が凄いから嬉しい事があるとついやっちゃうんだ☆

最高記録は奇跡みたいな2回だけど、また挑戦しようと思える不思議な感覚があるよ!!

皆はジムトレーナーさん達の指示に従って安全にトレーニングをしよう!!

それでは皆もマッソーマッソー!!

友人にアズレン小説書いてるのがバレて言われた一言「史実側、宇宙人に侵略されている歴史にも居るんでしょこの指揮官?それってどんな感じなん?」これはいる?

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