「おっ、いたいた。」
今日は昼飯食うついでにエクシアを探しに来ていた。
クロワッサンと飯食ってんな。
「どうしたの?」
「デート、行こうぜ?」
「……え?」
カチャンと甲高いフォークが落ちる音で周りの目がこっちを向く。
クロワッサンが口笛を吹いて茶化す。おいおい、これでも真面目な所だぜ?俺が直球でデートに誘うなんて。
「ほら、前にお礼よろしくっつってたろ?だから一緒に出掛けて、なんか欲しいもん買ってやろうって事。
いつ空いてる?」
「ま、待って!急に言われても配達の予定とかあるからさ!」
「それなら今週の金土の配達代わったるわ。」
スプーンを咥えていたクロワッサンがそう言う。良い事するじゃねぇか。
「で、でも服とかも考えないとだし、可愛い服とかこっちに来てから買ってないし……あと、髪も切りに行きたいし!」
「んなもん俺が気にするかよ。
その瞬間のお前が一番綺麗だぜ?」
いつもの様に距離を詰めて頬に手を添える……けど、やっぱ身内だからちょっとハズい。
「んんっ……で、たった今予定が無くなったけどどうする?」
「……行く!絶ッ対に行くよ!」
「よっしゃ。ったく、とっとと返事しろっての。」
ぐしゃぐしゃと髪をかき混ぜながら撫でる。
「ちょっと、髪が崩れるじゃん!」
「ははっ!悪ぃ悪ぃ。
んじゃ、楽しみにしてるぜ。マイエンジェル。」
「はぇ……?」
頬にキスをしてすたこらと食堂から去る。
「……サンクタだからエンジェルっつったけど、ちょっと今のはねぇわ。」
すぐ横の壁に寄りかかって片手で顔を覆う。
うわ、めっちゃ顔熱いじゃん。
「…………。」
「顔真っ赤やで。」
「う、うるさいなぁ……。」
ラックがあんなに積極的に来るなんて思ってなかった。ずっと家族って線引きをしてたのに。
「どうしよう!?急にこんな事になるなんて思ってなかったなかったんだけど!」
「そんな事言うてももう約束したんやから覚悟決めや。」
「うん……。」
ラテラーノの頃は可愛い服とか買ってたけど、こっちだと荒事多いから買う必要もあんまり無かったし、デートなんて初めてだし。
「ふっふっふ、ウチにいい考えがあるで!」
「ほ、ほんと?」
「それはな……お家デートや!」
「お家デート……。」
ごくりと喉を鳴らす。
「でも、それじゃあラテラーノで暮らしてた時とあんまり変わらない気がするんだけどどうなの?」
「甘いなぁ。それは昔の事やろ?それに二人っきりでも無かったやろうし、あんまり意識してなかったやろ?
今回のお家デートの目的は新婚さんみたいにする事や!」
し、新婚さん……良いかも!
「二人で買い物して、帰ったら一緒に並んで料理作って、美味しいって言い合ってな。そんで映画とか観たりして、雰囲気が良くなった所でゴーや!」
「なるほど!」
想像してみる。二人で手を繋いで買い物して、食べたい物とか一緒に考えて、並んで料理しながら味見とかしちゃって、ちょっとエッチな恋愛映画とか観たり……あんまり私は観たことないけど。そ、それでそれで雰囲気が良くなったら……!
「うん、良い。良いよ!ありがとうクロワッサン!」
「ええよええよ、同僚のよしみや。」
よーし!頑張るぞ!
朝、起きたらシャワーを浴びてタバコとコーヒーで一服。軽く飯食ってエクシアが送ってきた場所に向かう。……ダメだな、ちょっと緊張してる。
「まだ来てないか。」
一応三十分前に来てみた。もしかしたら楽しみ過ぎて早く来ているかもしれねぇし。
「タバコ……いや、吸ってる間に来るかもしれねぇか。」
「おまたせ!」
「ん、今来たところだ。」
服はいつものペンギン急便の服だけど、いつもより髪がふわふわしてる気がする。
「あ、あんまり見ないでよ。最近の流行りとか、分かんなくてさ。」
「いや、良いと思うぜ。俺その服結構好きだし。」
このスカートとか良いよな。上着の前開けた時の結構隠れてる首元が見える所とか、タイツですべすべの足とか。
「んで、今日の予定は?なんか考えてきたらしいけど。」
「まず買い物して私の家に行って、一緒にご飯作ったり、遊んだり映画観たり!どう?」
ざっくりしてんなぁ……。
「まあ、いいんじゃねーか?たまには誰にも邪魔されずに二人で過ごすってのも悪くねぇ。」
「じゃあ早くいこ!時間は有限なんだよ!」
エクシアが俺の手を引いて歩き出す。
「はいはい、今日はとことん付き合うぜ。」
「じゃああたしはアップルパイ作るからラックは他よろしくっ。」
「ああ?しゃーねぇな、だからモスティマが母さんに料理教えてもらってるに一緒に教えてもらっとけば良かったのによ。」
「アップルパイならバッチリ!」
「あれはお前のお気に入りだっだからな。」
初めて食べた後からずっと教えてもらって、覚えた後も自分で改良しようと頑張ってたもんな。
「何が食べたい?」
「ラックが作ったならなんでも美味しいよ!」
「嬉しい事言ってくれるけど、その答えは困るんだぜ?じゃあ、晩飯はちょっと雑だけどステーキ、そんでカルパッチョとつまみとか買って酒飲みながら映画でも観るか?」
「いいね、賛成!」
パチンとエクシアが指を鳴らす。
今日はべろべろに酔わないように軽い酒にしとかないとな。
「〜♪」
エクシアの家に着いた。まあ、マンションだから部屋か。中に入ると焼き菓子のような甘い匂いが部屋に染み付いていた。こんなに染み付くかと思いつつ荷物や食べ物を整理する。
そんなこんなで料理を始めて、隣でエクシアが上機嫌に鼻歌をしながらアップルパイを作っている。生地から手作りらしい、気合いが入ってるな。
「ふーっ……エクシア、味見。」
「んっ、うん、良いと思う。」
ステーキだけじゃちょっとって事でオニオンスープも作ることになった。やっぱ、シンプルなのが良いだろ。
ぶっちゃけ味見もいらないくらいだけど、濃さに好みはあるからな。
「こっちは完成。そっちは?」
「後は焼くだけだよー。」
流石、手際良いな。
「もうこっちは出来そうだけどどうする?」
「焼くだけ焼いとこうかな。」
「あいよ。」
焼いてる間にぱぱっと盛り付けてテーブルに並べる。
少しずつアップルパイの香ばしい匂いがし始めた。
「完成!」
エクシアがオーブンを開くと微かだった香りが一気に部屋中に広がる。
「こりゃ良いな。」
タバコの臭いなんかよりもよっぽど良い。なるほど、部屋に匂いが染み付く訳だ。
「いっただきまーす!」
エクシアが大きく切った肉を頬張ると幸せそうな顔をする。
「ふぉいふぃー!」
「焼いただけなのに大袈裟だっての、それに良い肉買ったんだから美味くなきゃ損だろ。」
口にソース付いてるぞとティッシュで口を拭くと嬉しそうに笑った。
「ふぁってふぉいふぃーふぉん!」
「分かった分かった、ソースは手作りだもんな。」
肉の油っこさをスープで流す。良い感じだ。
正直晩飯にしてはそこまで量はないから結構早めに食べ終わると、今度はデザートのアップルパイを食べる。晩酌の時に食っても良いけど、冷まし過ぎるのも勿体無い。
サクッとしたパイの食感の後にシャクシャクとしたりんごの食感が追い掛けてきてバターの風味とりんごの甘みがしっかりと感じられる。
「美味いな。」
「でしょ?あたしの長年の努力の成果だね!」
ふふんと胸を張る。
美味い美味いと言いながら食べ終わる。
「ふぅ……美味かった。」
「うん、まだ時間早いし、お風呂入っちゃう?さっき料理してる間に入れちゃったし。」
「そうだな。先に入って来いよ。俺は洗いもんやっとくから。」
立ち上がると手を掴まれる。
「どうした?」
「……あ、あのさ、一緒に入らない?うちのお風呂なら二人くらい入れるしさ。」
「いや、でもな。」
「……ダメ?」
シュンとしながら上目遣いで俺を見てくる。そんな顔されたら断れねぇよ。どこで覚えてきたんだ。
「一緒に入りゃ良いんだろ。そんな顔すんな。」
頬を両手で挟んでぐにぐにすると、エクシアが手の上に手を重ねて微笑んだ。
「……。」
ちょっと調子が狂っちまう。
「風呂、入んだろ。手握ったままだと動けねぇよ。」
「うん、着替え取ってくるから待ってて。」
手を離すと寝室に向かって行くのを見て、ため息を吐いて頭を掻いた。
「髪洗ってあげる。」
「……ああ。」
浴室は言うだけあって結構広くて、二人くらいなら余裕で入れるくらいだった。
人にシャンプーしてもらう事なんてあんまりないからちょっとこそばゆいな。
「結構長くなってるね。」
「ん、まあな。たまに刀でザックリ切るくらいか。」
めんどくせぇし、床屋か美容院に行く程でもない。
「じゃあさ、次切る時はあたしが切ってあげよっか?」
「好きにしろ。変な感じにはすんなよ?」
「もちろん!あ、流すから目瞑って。」
最初はこそばゆかったけど案外悪くねぇ。
「じゃあ次体ね。」
「お、おい、そこまでやらなくても。」
「いいのいいの、あたしがやりたいんだから!」
「はぁ、分かった。」
少しして背中にタオルが当てられる。
「痛くない?」
「いや、丁度良いぜ。」
今日のエクシアは随分積極的だ。いや、いつもそうなんだけど、なんつーかいつもと違う感じだ。
背中から、首、腕と続けて洗ってもらう。
「前は自分でやる。」
「良いから良いから。」
そう言って背中に抱き着いて手を前に回してくる。
背中にふにゅんと柔らかい感触が伝わる。
「……もう好きにしてくれ。」
ふう、と息を吐いて脱力する。今日はエクシアの好きにさせてやろう。
「〜♪」
何が楽しいのか……まあ、俺も女性の体を触るのは楽しいから逆の立場で考えりゃおかしくねぇのか?
「はい、交代ね。」
「あー、はいはい。」
女性に触る事はあっても髪を洗うなんて今よりももっとちっこいフロストリーフくらいしかした事ねぇから上手く出来てるか分かんねぇ。
「どうだ?」
「ん、大丈夫だよ。」
「なら良かった。」
慣れない事をするといくら相手がエクシアでも気を遣っちまうな。
「やっぱこうなるんだよなぁ。」
体も洗わなくちゃならなくなったが……胸とかってタオルでやっても良いの?俺知らねぇよ、そういうwikiねぇのか。
「ねー、まだ?」
「ああ、ぼーっとしてたわ。……痛くねぇか?」
「気にし過ぎだよ。もうちょっと強くてもいいかな。」
「はいはい……。」
さて、前だ。どうする。……素手、だな。
ボディソープを手に付けて後ろから手を回す。ぷにりと柔らかく形の良い胸を触る。
「んっ、くすぐったいかな。」
「ちょっと我慢しろよ。」
割れ物を扱うように優しく触る。いつもヤる時よりも繊細を意識する。
「ふふっ、ちょっとやらしいよ。」
「そんなつもりは無かったんだけどな……。」
「んっ……。」
「あ、悪ぃ。」
乳首にピンと指先が当たったみたいで声を出す。我ながら手癖が悪ぃなおい。
後はちゃちゃっと終わらせてパッと手を離す。
「はい終わり。早く風呂浸かるぞ。風邪引いちまう。」
「あはは、そうだね。」
湯船に浸かって座るとその上にエクシアが乗った。洗いたての髪の良い匂いが鼻につく。
「……おい、まだ十分スペースあんだろ。」
こいつは……ほんっと。
「あたしがどこに座ったって良いじゃん。それとも、不都合でもあるの?」
「……チッ。」
あー、我慢我慢。我慢してる俺偉いぞー。
「ちぇっ、あたしってそんなに魅力ない?」
「んにゃ、そんな事ねーよ。むしろあり過ぎる。」
「じゃあちょっとは興奮してくれたって良いじゃん。」
「はっ、男には回避法があるんだよ。」
足の指に全力で力入れるとかな。
「なにそれズルー。」
「うっせ。」
バシャッと顔にお湯を飛ばす。
「この、やったなー!」
「あめぇよ、後ろを取られたお前が悪い。」
後ろからエクシアの腕ごと抱き締める。
ふはは、動けねぇだろ。
「ら、ラック?」
「なんだよ、仕返しはさせねぇぞ。」
「ちょ、ちょっと……嬉しいんだけど恥ずかしいって言うか……密着し過ぎじゃない?」
「知らね、さっき体洗ってる時にお前がやってきたんだから俺だってやって良いだろ。我慢しろ。」
うなじにキスをすると体をよじらせる。
「ちょっ……い、いきなり、こんな……。」
「お前だって、こうなる事分かってて誘ったんだろ?」
肩越しに顔を出して頬を合わせる。
「そ、それは……ちょっとだけ……。」
「だろ?だからちょっとつまんでも良いじゃねぇか。」
かぷっと首に噛み付く。
「あっ……だ、だめ……。」
「何がダメなのか教えてくんねぇと分かんねぇな。」
頭の輪の内側をつつっと撫でる。
「ひゃっ!?ら、ラック、そこは……!」
「俺は触っちゃダメか?」
ぎゅうっと少し強く抱き締めると少し考えるように俯いた。
「……ラックだから許してあげる。」
あー、ほんとコイツ、可愛いなぁ。
くるっと胸の中で向きを変えてこっちを向かせるとキスをした。
「ん……。」
手を背中に回して羽を触る。
「やっ……りゃ、りゃっく……。」
「んー?ろんひた?」
唇を舌でつつくと少しだけ口が開いて、その隙間から舌を押し込んだ。
温かい口内に侵入して、逃げようとするエクシアの舌を捕まえると絡ませた。
「んっんん!?」
舌が口内のどこかに当たる度にびくびく震える。
わかるわかる、慣れてないとなるよな。
逃げようとしているが、羽を触られていて動けないでいた。
そろそろかと思って唾液を流し込んで唇に軽く触れると顔を離すとエクシアの口の端から唾液が漏れる。
「はぁ……はぁ……。」
顔を見ると真っ赤にして呆然としていた。
「んじゃあ、上がるか。」
エクシアを抱き上げて湯船から上がる。
「え……?あ、うん……。」
途中で終わった事に困惑しつつも俺の胸に頭を預けた。
心配すんなよ、時間はたっぷりある。
「こんな映画よく見つけたな。」
風呂から上がって晩酌の準備をしている間に映画の概要を見ると、輪と羽を無くした男のサンクタと幼馴染の女のサンクタのラブストーリーだった。
ははは、どこかで聞いた事ある話だぜ。……いや、マジでよく見つけたな。
「え……?あ、う、うん。まあね。」
声を掛けても風呂での事が抜けてないのか熱っぽい目で俺を見てくる。
落ち着けっての。
「再生っと。」
リモコンを操作して始めると酒を開けた。
「……。」
内容としてはまあ、思ってた通り。サンクタの男が輪と羽が無くなって主に見放されたと嘆いている所をサンクタの女がやって来てどうこうするって話だ。
まあ、映画の事は良いんだが。
チラッと目線を向けると俺の左手をエクシアの右手が指を絡めて握っていた。おまけにエクシア本人は飲食以外はほとんどずっと俺の顔を見てやがる。時間と共に悪化している気もする。
……映画見ろよ。
「……おっ。」
ベッドシーンか。こういうのって映画だとどのくらいまでやって良いんだろな。
そう考えているとエクシアに肩を掴まれてソファに押し倒された。
「……エクシア?」
どうした、と言う前にキスをされた。
「あたし、もう我慢できないよ……。」
「まあ、待てって。今丁度映画がだな。」
「酷いよ……お風呂であんなにやったのに。」
ガッシリと両手で顔を挟まれる。
目線だけで映画見えねぇかな。
「あたしを見て。」
そう言われてエクシアを見ると興奮して息が荒くなっていた。そのくせ、目は今にも泣きそうに見えた。
「映画なんて見ないで、あたしを見てよ。
本当はずっと見ててほしかったんだよ、あたしだって嫉妬するし、他のみんなばっかりズルいって思ってたんだよ。」
思い返せば、確かにエクシアはあまり積極的じゃなかったり、引いたりする時が多かった気がする。
「悪ぃな。」
「ダメ。許さない、絶対許さないよ。」
「何をしたら良いんだ?」
「あたしを愛して。」
そう言いながら服を邪魔だと脱ぎ捨てるとあっという間に裸になる。
「はっ、そんなん言われなくても昔から愛してるぜ。」
「違うよ、分かってるでしょ?あたしは、女として愛してほしいの。」
あれ、そのつもりで言ったんだけど……まあ、いいや。
「来いよ。」
そう言うと抱き着いて……いや、むしろ拘束して?キスをしてきた。風呂で俺がやったみたいに舌を入れてきて、貪るようにキスをする。
「んっ……ちゅるっ、はぷっ……。」
腕ごと抱き着かれているからされるままにキスをする。
このままされっぱなしは気に食わねぇ。
するっと腕を抜いてひっくり返して上下を入れ替える。
「次、俺の番な。」
邪魔なシャツを脱ぎ捨ててエクシアを見る。
「来て……。」
「言われなくても。」
エクシアの横腹を撫でると面白いように反応する。
そのまま首筋にキスをすると舐める。
「ふふっ、くすぐったいよ。」
「最初はこんなもんだ。」
最初は軽口を叩いていたエクシアも、時間が経つにつれて少しずつ口数が減っていく。
「ね、ねえ、そんな所じゃなくて、こっちも触ってよ。」
エクシアが俺の頭を胸元に抱き寄せて、膝を股を挟むと腰を押し付け始めた。
堪えのないやつだと思うが、そういう所も可愛いと思える。
乳首を軽く噛んで、反対側も指で軽くつねる。
「っ!……ふふっ。それ、痛気持ちいって感じかも。」
「はっ、そうか。でも本番はこれからだぜ。」
カチャリとベルトを外す。
まだまだ夜は続く。朝まで楽しもうぜ?
・どこかの一幕
「〜♪」
ラテラーノにある一軒家。そのキッチンで僕は大好きな家族のために料理を作っていた。
「モスティマちゃんとエクシアちゃん、早く帰って来ないかな。」
僕は休みだったけど、二人は仕事だ。
疲れて帰ってくる二人にとびっきりのご飯を食べさせてあげたい。
「「ただいまー。」」
あ、二人が帰ってきた。
パタパタと玄関に向かって出迎える。
「おかえり!」
「ただいま、ラック。」
そう言いながらキスしようとするモスティマちゃんの額をお玉の柄で小突く。
「ダメだよ、ご飯冷めちゃう。」
「はーい。」
ぶすっと拗ねる。
「もう、ご飯食べた後なら良いから我慢してね?」
頭を撫でるとエクシアちゃんの方に行く。
「ちぇっ、あたしは放っておくんだ。」
「ごめんね?エクシアちゃんもおかえり。」
「……ただいま!」
バッと抱き着いてくる。
この子の甘え癖は変わらないなぁ。
「はいはい、じゃあ二人で手を洗ってきて。
今日は二人の好きな物を作ってるよ。」
「アップルパイ!?」
「もちろんあるよ。」
やったー!と言いながら走ってくエクシアちゃんを見てると手を取られた。
「モスティマちゃん?」
どうしたんだろうと思っていると手のひらにキスされた。
「これなら良いでしょ?
ご飯楽しみにしてるね。」
そう言って僕の横を通り過ぎて行った。
「…………はっ!?」
もう、モスティマちゃんはちょっとやり過ぎだと思う。後で叱らなきゃ。
そう思いながら、キッチンに向かった。
今日も美味しいって言ってくれるかな?
最後の一幕、本当はギャグ書こうとしてたけど、長くなりそうだから本編に回す事にしました。
一幕は本編に入れるには文字数微妙だなって内容書いてます。
今後の読みたいと思う内容
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ラックの過去話や異格イベ等
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このままで構わん