「モスティマ!今日はラックと三人でご飯食べようよ!」
「ああ、いいよ。」
「やったー!じゃあラックにも聞いてみよっか!」
楽しみだなー!
「ラックー!今日三人で━━━━━━━」
「エンカクゥゥウウウ!!!」
「ラァアックゥゥウウ!!!」
「「死にやがれぇ!」」
「アウト!」
「セーフ!」
「「よよいのぉ!!」」
「「よぉい!!」」
ラックの部屋に入るとラックとエンカクが半裸でじゃんけんをしていた。
「シャアアアア!!!」
「クソガッッ!!」
あ、奥のベッドでテキサスとラップランドが死んだ目してる。
「おい、エンカク。面白そうな事ねぇのか。」
たまには男だけで飲むかって事でエンシオとマッターホルンとクーリエと、三人を連れて歩いてる途中で拾ったエンカクの五人で飲む事になった。
「ああ……?お前らが連れて来たんだからお前らが考えろよ。」
「はぁ?連れてきてやった上に酒とつまみは用意してやったんだからお前がやれや。」
「「あ”あ”ん!?」」
「……二人ともそのくらいにしろ。折角の酒の席だぞ。不味くなる。」
「チッ!仕方ねぇ。……じゃあ野球挙なんてどうだ。」
「野球挙?なんだそりゃ、クーリエ知ってるか?」
「聞いた事あるような……。」
「単純な遊びだ。じゃんけんして負けた方が服を一枚脱ぐ。」
「ほっほぉ、なるほどねぇ。そりゃあ酒が入ってるなら面白そうだ。
んじゃ、そうだな。全部脱げたら罰ゲームって事でどうだ?」
「なんだ、負けるのにそんなもん考えんのか?」
「はぁ?ぶっ殺すぞ。」
「その前にお前をぶっ殺してやろうか?」
「その辺に、勝負はその野球挙とやらで。」
「……それもそうだな。」
「……チッ!」
そして勝負は始まった。
最後の一枚。俺ら二人は既にパンイチで向かい合っていた。
「アウト!」
「セーフ!」
「「よよいのぉ!!」」
「「よぉい!!」」
俺の、勝ちだ!!
「シャアアアア!!!」
「クソガッッ!!」
拳を大きく掲げる。
「そんじゃあどうすっかなぁ!……全裸のまま逆立ちでロドス一周してこいや!」
「はぁ!?お前頭イカれてんのか!?」
「あー?なんだ、ビビッてんのか?」
「ッ上等だ!やってやるよ!!」
エンカクが勢いよく逆立ちをして走って行った。
「うおおおおおお!!!」
「チェン達にヨロシクゥ!!がははははっ!マジであいつ行きやがったぜ!」
机をバンバン叩きながら笑う。あー、良い気分。
「……んで?てめぇら、どうする?今の見て弱気になっちまったか?」
「はははっ、冗談を。」
「我々にお任せください。我が主よ。」
「頼むぞ。」
クーリエとマッターホルンが出てくる。
「良いぜェ。この俺がてめぇらの運を測ってやろうじゃねぇか!!
いくぞ━━━━━━━」
「シャアアア!!全員抜きじゃあ!!」
「くっ……!」
「申し訳ありません……!」
「いいや、これは私も負けたのだ。お前達は悪くないさ。」
「はっはー!!てめぇらにピッタリの罰ゲームだ!お前らは何もしなくていいぜ。」
「なんと……!」
「あなたがそんな事を言うとは……!」
「ふっ、やはりお前は我らの仲間のようだ。」
「ああ……何もしなくていい。だからエンヤとエンシアの前を通り過ぎるだけで良いぜ!」
「悪魔め!」
「野蛮人!」
「やはり貴様は我らの敵だ。」
「言ってろ言ってろ!とっとと行け!」
三人を見送って一旦落ち着くために服を着直して酒を飲む。
「ふぃ〜……あれ?お前らいたの?」
いつの間にかモスティマ達が部屋にいた。全然気付かなかった。
「はははっ!まあゆっくりしてけよ!今なら機嫌が良いからいくらでも居ていいぜ!」
はー!勝った勝ったー!野球挙だろうがなんだろうが連勝出来りゃ気持ちいいもんだぜ!
「ラックぅ。」
「んだよモスティマ。折角気分良いのによー。」
んん?ちょっと様子が……ま、いっか!
「私とも、じゃんけんしよ?」
「お前がぁ?服脱ぐんだぜ?」
「もちろん、構わないよ。」
「ならやるか!にしてもお前顔赤くね?そんな部屋暑かったっけ……?」
結構冷房効かせてるんだけど。
ふと見るとモスティマが手にコップを持っていた。
「おいそれ、俺らが飲む用の強いやつじゃねぇか……?」
冷や汗が頬を伝う。こいつが酔ったところとかほとんど見た事ないぞ。
「あうとぉ、せーふ。よよいの〜。」
「チィ!しゃーねぇ!脱がして俺が楽しむ!!」
「よ」
しゃあ!チョキ!
「い」
モスティマが出したのはグー、つまり俺の負けだ。
「クソッ!勝利のチョキが負けた!?まだまだ!」
バッとシャツを脱ぐ。これからだ!
「よよいのよ」
男の拳見せてやる、グー!
「い」
モスティマはパー。二連続で負けた。こいつはおかしいぜ。
そう思いながらズボンを脱ぐ。何か種があるはずだ。
「ラックは弱いなぁ〜、ふふふふ。」
「言ってろ。これからお前を全裸にひん剥いて俺が勝つ。」
「勝てるといいねぇ。よよいのよ」
ここだ!チョキ!
「い」
な、なぜだ。なぜこうも負けるんだ。
これで残る防具はパンツだけだぞ、ふざけんな!
「じゃあ、最後だね。
よよいの」
なんで負けるんだ?運は良いはず……ん?あれ、モスティマの左手が……
「い」
「時止めてんじゃねぇぇよばーーーか!?」
勝てる訳ねぇだろ!
「はぁい、私の全勝ね。」
「おい、おいおい、そりゃあねぇだろ!?」
「なに?私は何もしてないよ〜。」
「嘘つけ!」
「もう、うるさい。」
「んごぱっ!?」
まだまだ大量に入って酒瓶を口に突っ込まれる。
「んぐっんぐっんぐっんぐっ……うぇっぷ……。」
「さあ、脱ぎ脱ぎしようねぇ。」
「うっぷ……。」
掴まれたパンツを片手で押さえる。こんなの認められるか……。
「て、テキサァス……へるぷ……。」
あいつが、一番……静か……。
「もー、テキサスがいいの?」
「一番、今優しそうだからなぁ……テキサスぅ……。」
「仕方ない。」
テキサスが俺を担いで走り出す。
「うぶっ!?も、もうちょっと優しくして……。」
「文句を言うな。」
あい……。
そのまま談話室まで運んで寝かせてもらった。
「……テキサス、水。」
「ほら。」
「サンキュ。」
あ〜、生き返る。頭痛てぇなちくしょう。
「テキサス、助かった。」
「気にするな。その代わり、この前のチョコパフェを食べに連れて行ってくれ。」
「OK、そのくらい安いもんだ。」
……ちょっと頭の位置が悪いな。
「悪ぃ、ちょっと膝借りる。」
ぼすっと膝に頭を乗せると、頭の向きに変える。
「パフェ以外にも貰うからな。」
「分かった、だからもう少しこのまま寝かせてくれ。」
……タイツっていいなぁ。
「あまり変な事をすると落とす。」
「待って待って、出来心だから。」
ガシッと腰に抱き着くとため息を吐いていつもみたいにチョコを食べる。
「あーん。」
「……これは私のだ。」
「ケチな事言うなよ。ちょっと、ちょっとだけだから。今度奢るんだからそのくらい良いだろ?」
「それもそうか。」
そう言うと素直に食べさせてくれた。え、今度どれだけ買わせる気なんだ?
まあ、いいか。
「あ、テキサスさん!と、ラックさん……。」
うげ、厄介なのが来た。
「ソラ。」
「なんでラックさんはパンツしか履いてないの!?後テキサスさんの上から退いてよ!」
キンキンと高音が頭に響く。
「っつぅ、ソラ、もうちょっと声小さくしてくれ、頭に響く。」
「あ、ごめんなさい。その状況は少し置いておいて何があったの?」
簡単に状況を説明するとどんどん視線が冷めていく。
「自業自得だよ。」
「だってモスティマが……。」
「だってじゃないでしょ!」
「うっ……て、テキサス。ソラがぁ……。」
テキサスの腹に擦り寄る。
「あー!あー!?ズルい!」
「おおぉ……響くっつってんのに。」
すると耳をテキサスの手が塞いだ。
「ちょ、テキサスさん!?」
「すまない。少し休ませてやってほしい。」
「うぅ……テキサスさんが言うなら……。」
「……お前、早く治してスイーツ食べたいだけだろ。」
分かってんだぞ。
頭を軽く叩かれる。余計な事は言うなってか。
「あ、いけない、これから呼ばれてるんだった!う〜……テキサスさんに変な事したらだめだからね!」
悔しそうに部屋から出ていった。
「恨まれてそうだなぁ。」
「ソラはそんなに心は狭くない。」
「そうかぁ?」
「それよりも早く体調を治すんだ。」
「へーへー。」
後、服取りに行かねぇとな。
「まあ、当分は動けないか。」
少し寝ようと目を瞑った。
「……ここ、どこだ?誰の部屋?」
気分はかなり良くなったな。にしてもテキサスかどこに行ったんだ?
「顔洗うか。」
洗面所の扉を開けると
「なっ……。」
「あー……こりゃ失礼。」
下着姿のテキサスがいて、パタンと扉を閉じる。
なんだ、シャワー浴びてたのか。
少しして部屋着のテキサスが出てきた。
おお、なんか新鮮だ。
「ほー……。」
「あまり、見るな。」
さっきのが恥ずかしかったのか少し赤くなる。
つっても俺はずっとパンイチ見られてんだけど。
最近パンイチでロドス歩いても何も言われなくなったんだよなぁ……。
「ここテキサスの部屋か?」
「ああ、さっきは飲めなかったから、これから飲もうと思っている。
そこそこの物しかないからどうだ?」
ん〜、どうしようか。飲んで起きたばかりだから本来なら飲むべきじゃないんだけど、テキサスだけに飲ませるのもな。
「じゃあ飲もう。」
さっきは騒がしかったし、静かに飲むのも悪くねぇ。
テキサスが缶チューハイとつまみを持ってきて、受け取る。
「んじゃ、乾杯。」
「ああ、乾杯。」
コツンっと缶をぶつけた。
「おい、そろそろ止めとけって。」
「……うるさい。」
結構な本数飲んだからか?テキサスが酔っ払ってしまった。
今も俺の右腕を抱いて酒を流し込んでいる。
「あーもー、止めろって。」
パッと酒を奪って自分で飲み干す。
「私のだ。」
「んむっ!?」
酒を取られたのが不満なのかのしかかってキスをされた。もう飲んだっての!
「ぴちゃ、ぴちゃ……」
「……ぷはぁ!?お、お前なぁ。」
肩を掴んで離す。目がトロンとしてやがる。
「おい、もう寝ろよ。」
「嫌。」
「嫌じゃなくて、眠いんだろ?」
「眠くない。」
ぐりぐりと胸に頭を押し付ける。
喋りは普通なんだけどなぁ。
テキサスを見ると既に胸元にいなくて、酒をもう一本開けていた。
「あー!?」
「ゴクッゴクッゴクッゴクッ」
「コラ、いい加減にしやがれ。」
また酒を奪うと、今度は飲まずに上に持ち上げた。
「ラック、私の酒だ。」
「今日はもうだめだ。」
テキサスの頭を押し返す。
「んー、んー!」
パタパタと両手を前に出してくる。子供かよ……いや、酒飲んだらこうなったりはするけどよ。
「……仕方ない、今日はもう寝よう。」
ふぅ、やっとか。
缶を一旦置いてほっとする。
「じゃあ、俺はシャワー浴びて━━━━━━」
来ようとするといつの間にかベッドに押し倒さ
れていた。
「あ……?おい、テキサス?」
「寝るんだろう?」
「こういう事じゃなくて、普通に寝るつもりだったんだけど?」
目の前のテキサスはいつもの冷静というか、無表情を崩し、舌なめずりをして、怪しい雰囲気を漂わせていた。
「ふ、前はラックが私を食べようとした事があったな。あの時と逆だ。」
「え、まあ、そんな事もあったな。」
「私はお前には魅力的に見えるか?」
「そりゃあ、もう。目の前に無防備でいられたら上等な肉に飛びかかる獣の如く襲うに決まってんだろ。」
「そうか、嬉しいな。」
「お、おお。随分素直じゃねぇか。」
ははは、と笑っていると、テキサスの犬歯が見えた。
「狼さん狼さん。どうしてそんなに犬歯を剥き出しにしているの?」
「それは、お前を美味しくいただくためだ。
いただきます。」
口を大きく開けたテキサスが迫ってくる。
「もう好きにしてくれ……。」
「いっ……!?」
何度目か、また肩に歯が食い込む。
体中にテキサスの付けた痕が残る。一応、力加減はされているが、それでもたまに血が出る。
「ああ、すまない。止血しよう。」
そう言って血が出た所に嬉嬉として吸い付く。
「こんの、バカ狼……。」
震える手を持ち上げるとすぐさま掴まれてベッドに叩き付けられる。
「酷いな。」
そう言ってキスをすると、舌を歯で引っ張って弄ぶ。
千切るのは勘弁だぞ。
「ひゅー、ひゅー……」
喉仏を強く噛まれて呼吸が苦しくなる。
こいつ、こんなSっ気あったのかよ。
「……っ!」
テキサスの首を掴んで剥がそうにも更に強く歯が食い込む。
「てき……さすっ……!」
ようやく歯が離れて解放される。
「げほっ!ごっほ!?……俺になんか恨みでもあんのか?」
「特には思い当たらないが……お前が黙って組み伏せられるというのは、なかなか悪くない。」
「はっ……性格悪ぃな。」
弱った俺を見てテキサスの目がどんどん鋭くなる。
「続けよう。」
そう言ってテキサスが服を脱いだ。
「……つぅ。」
目が覚めると部屋が真っ暗だった。
「あれからどうなった……?」
体を見ると汗がびっしょりで噛み跡でボロボロになっていた。しゃーないから包帯と服で隠さねぇと。
「くあぁ……ん!?」
「んふぅ……。」
欠伸をしていると急に両手で首を抱き締められてキスをされた。
「おはよう。」
「……ああ、おはよう。」
いつもの様に無表情……ではなく、少し微笑んでいた。
「…………おう。」
「朝食を食べに行こう。」
「ああ、その前にシャワー浴びさせてくれ。」
流石に汗で気持ちが悪い。浴室に入ってシャワーを浴びているとカチャリと扉が開いた。
「俺が入ってんだけど?」
「二度手間だろう。」
「いや……ああ、いいや、めんどくせぇ。」
寝起きで少しぼーっとしているテキサスの髪や体を洗ってやる。
「ああくそ、引っ付くんじゃねぇよ。やりにくいだろ。」
洗うだけだってのに抱き着いてくる。もしかしてまだ酔いが残ってるんじゃねぇか?
「やりづれぇ……。」
引っ付いたテキサスも体にボディソープを付けて洗ってくる。お前そんな事すると興奮しちまうだろ。
これから飯なのに自分との戦いを耐えながらのシャワーはしんどいぜ……。
「おい、あんま引っ付くなよ。」
「気にするな。」
「気にするなって……。」
傷跡やキスマークなんかを絆創膏や包帯でぐるぐる巻きにして食堂に向かう。本当は部屋に戻って服を取りに行きたかったのにテキサスが引っ張りやがった。
お陰で周りからは白い目を向けられやがる。
「あ、テキサスー。昨日はどう、なっ……た?」
「ああ、エクシアか。」
「よぉ、こうなっちまったよ。」
ボロボロの俺を見てエクシアが震える。まあ、相棒がまさかこんな事するなんてって感じなんだろ。
「ちょっとー!?なんで二人してそんな雰囲気なのさ!?」
「え、俺も?俺もか?つーか俺が襲われたんだけど?」
「襲われたんなら抵抗してよ!」
「無理言うなよ。」
エクシアの頭にチョップをする。
「見ろよこれ、恐ろしい狼に襲われてボロボロだ。」
「それは大変だったな。ラップランドには私から言っておこう。」
「お前だお・ま・え。ったくよー……。」
ため息を吐く。
どうにかなんねぇのか。
「まあ、いいや。エクシア、これから飯食うけどどうする?」
「行く!!」
テキサスと反対の腕に抱き着く。動きずれぇ。
「んじゃ、行くぞー。」
三人四脚みたいな感じで歩く。これ、モスティマ達に見られたらまずそうだよなぁ……。
「……我々はなぜこんな所にいるのだ?」
「申し訳ありません、記憶がなくて……。」
「同じく私も……。」
「くそラックの野郎にやられたんだよ!今度ぶっ飛ばしてやる……!!」
いつも空なロドスの牢屋が騒がしかったとかどうとか。
・ある日の一幕
「やあ、たくさん集まってどうしたのかな?」
配達中に集団が寄ってきた。
「我らが主を呼び出すための贄となってもらう。」
「ああ……まだラックの事を諦めてないんだね。」
いつ頃からだったかな。ラックを主と呼ぶ集団が現れた。ラックの方には私を救世主とする集団が来てるらしいね。お互い違う方に遭遇するなんて、ちょっとおかしな話だ。
「ラックは渡せないかな。」
「貴様、主の寵愛を独占する気か!!」
「彼は人だよ。」
「ならばなぜサンクタで輪と羽がない?あれは彼が天使から主へと昇華されたのだ!
やつを捕まえろ!」
武器を持った集団が襲いかかってきた。
「私はね、ラックと過ごせれば満足なのさ。もちろん、結婚するのが一番なんだけどね。」
「ば、化け物……。」
「そのラックを私から奪おうとするのは許さないよ。」
コツコツと男の前に歩いて行き、杖を向ける。
「や、やめろ……許してくれ!」
「彼は私のだよ。」
アーツの光が出ると動かなくなった。
「さて、配達を早く終わらせてラックに会いに行こっと。」
お土産は何が良いかな?
やっぱ男性の云々よりも女性のが書いてて楽しいっすね。
ところでテキサスはどうしてこうなってしまったんだろう??
今後の読みたいと思う内容
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ラックの過去話や異格イベ等
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このままで構わん