酒を飲んで、女を抱く   作:黒色エンピツ

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二十二話:週刊ねこのきもち

 

 

 

 

「ねこちゃんどこ〜?」

 

いつも私の近くにいるねこちゃんが最近どこかに行っちゃう時がある。どこに行っちゃったんだろう……。

 

「ムース、どうしたんだ?」

 

「あ、ど、ドクター。ねこちゃん見ませんでした……?」

 

「ねこちゃん?確か、パフューマーの庭園に入って行くのを見たような……まあ、俺も見掛けたら教えるよ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

いい匂いに釣られて行ったのかな……?

 

 

 

 

「どこにいるんだろう?」

 

庭園に着いて見渡す。

 

「ムース、こっちよ。」

 

呼ばれてそっちに向かって見ると、ラックさんがパフューマーさんの膝枕で寝ていて、その周りにねこちゃんがいた。

……ちょ、ちょっと怖いから苦手かも。

 

「あ、あの、これは?」

 

「私が来た時にはもう寝ていたの。気持ち良く寝てて起こすのも可哀想だったから膝枕してあげたのよ。」

 

確かに、気持ち良く寝てる。

 

「ねこちゃん達は?」

 

「この子達もずっといるのよね。気に入ったのかしら?」

 

お腹の上に乗って寝てる子もいるから気に入ってるのみたい。

 

「ムースもこっちで寝てみる?」

 

「え、でも……。」

 

「ねこちゃん達も動きそうにないから、良いじゃない。」

 

うーん……でも、ラックさんが気になるし……。

 

「大丈夫よ。私が見てるから。」

 

「……じゃあ、ちょっとだけ。」

 

ラックさんから少し離れた位置で横になる。ひなたぼっこくらいなら大丈夫だよね。

ポカポカしてて、いい匂いがするからどんどん瞼が落ちてくる。……やっぱり少し寝ちゃおうかな。

 

 

 

 

「ふぁ……くぁああ〜……。」

 

「あら、起きた?」

 

「ラナ?……おはよう。」

 

いつの間にか膝枕をされて、頭を撫でられていた。

確か寝た時はいなかったはずなんだけど。

 

「寝ている最中に来たのよ。」

 

「そうだったのか……こいつは?」

 

ねこちゃんか。

 

「私が来た時には既にいたわよ。」

 

腹の上で気持ち良さそうに寝やがって。しゃーないから置いといてやるか。

 

「そっちにお仲間もいるわよ。」

 

顔を横に向けられるとムースが寝ていた。

 

「ねこちゃんを探していたのよ。でも動きそうになかったから寝かせたわ。」

 

「そうだったのか。」

 

起き上がろうとすると頭をやんわりと押さえられる。

 

「っと?」

 

「もうちょっと良いでしょう?それに、あなたもまだ疲れてるじゃない。目の下に隈が出来てるわよ?」

 

目元を指でなぞられる。少しこそばゆい。

 

「疲れてるっつっても酒飲んだり騒いでただけだぜ?」

 

「飲むのは良いけど、飲み過ぎはダメよ?」

 

「……善処する。」

 

ペちりと額を軽く叩かれた。

 

「あんまり無茶すると、また膝枕よ?」

 

「こんな美人さんが膝枕してくれんならまた無茶すっかな」

 

「もう……。」

 

「冗談だ。気を付けるって。」

 

笑っていると横からムースがぶつかってきた。

 

「っと、転がってきたのか?」

 

「少し肌寒くなってきたのかしら。」

 

「しゃーねぇな。」

 

腹の上のねこちゃんを落とさないように気を付けながら上着を脱いでムースに掛ける。

 

「んじゃあ、俺はそろそろ。」

 

「まだダメよ?」

 

起き上がろうとすると、またしてもラナに頭を押さえられる。目だけで抗議すると、俺とムースの頭を撫でながらホクホクとしていた。

 

「ふふ、なんだか弟と妹が出来たみたいだわ。」

 

「……多分俺のが歳上じゃねぇか?」

 

「もう、気分の問題よ。」

 

「はいはい、ラナおねーちゃん。」

 

諦めて頭を膝に預ける。また子供になる薬でも飲めってか?

こうなっちまったら折れねぇだろうし、下からおっぱいでも眺めとくかぁ……。

 

「そういうのが好きなのは知ってるけど、ダメよ?」

 

目に手を置かれる。ああ!?折角の下乳が!

 

「ほら、ゆっくりと眠りなさい。」

 

ふわりと花の香りがする。あれ、さっきまで全然眠くなかったのに……。すとんと意識が落ちた。

 

 

 

 

「……よく寝た。」

 

くぁあ、と大きく欠伸をする。

 

「ラナ、どれくらい寝てた?」

 

「おはよう、一時間くらいよ。」

 

まあ、そんなもんな。そもそも寝てたし。

 

「おっ?」

 

寝ている間に近くに来たのか、ムースが丸まって俺の服を握り締めていた。

 

「やれやれ。」

 

頭を起こさないように優しく撫でる。

 

「あら、お兄ちゃんに甘えてて良いわね。」

 

「ラナも来るかい?膝枕で足が痺れてるだろ?」

 

「私はこっちの方がいいわね。」

 

そうかい。

 

「ん……。」

 

お、ムースが起きた。

 

「よぉ、おはよう。」

 

「おはよう。」

 

「あ、おはようございま……ひゃあ!?」

 

起きたと思ったらすごい距離を取られた。

 

「……ラナ、泣いても良い?」

 

「男の子なんだから泣かないの。」

 

「んなの差別だろー。」

 

「あ、あの、ごめんなさい……。」

 

申し訳なさそうにムースが謝ってくる。まあ、理由はなんとなく分かってるけどさ。

 

「なぁ、俺ってそんなに怖く見えるか?」

 

「……ちょ、ちょっとだけ。」

 

分かってるけど実際言われると何ともなぁ……。

 

「ラックくんがいつも女の子を口説くみたいに喋ってみたら?」

 

まあ、言葉遣いはそっちのが丁寧か。

 

「おはよう、レディ。お昼寝は気持ち良かったかな?」

 

「……。」

 

更に距離を取られた。

 

「あれ……?」

 

ラナに視線を向けると苦笑いをされた。

 

「なぁ、ムース。俺のどこが怖いか教えてくれるか?」

 

そう言うとビクッと震える。

 

「いや、怒ってる訳じゃねぇから。」

 

「……あの、ちょっと乱暴っていうか、なんていうか。」

 

やっぱりそうだよなぁ。

 

「女の子に怖がられんのも寂しい話だし、まずは手を握って慣れてみようぜ。ほら、俺鉱石とか大丈夫だから、気も楽だろ?」

 

ほれ、と片手を投げ出すと、ムースが俺の手と顔を交互に見る。そしてゆっくりと手を伸ばしてきて。

 

「にゃ〜ん」

 

「「「あ。」」」

 

ねこちゃんが手の上に乗ってきた。

 

「あ〜あ、ねこちゃんに先越されちまったな。」

 

持ち上げて顔の前に持ってくる。

うむ、愛らしいな。すると鼻の先にねこちゃんの口が当たった。

 

「おっと、なかなか積極的なねこちゃんじゃねぇか。」

 

そのまま鼻先をぺろぺろと舐められる。

 

「はははっ!」

 

「……むぅ。」

 

「ムースちゃん、頑張って。」

 

ねこちゃんと遊んでいると袖を引かれた。

 

「……にゃあ。」

 

「おや、こっちにも随分と愛らしいねこちゃんが。」

 

袖を引かれた手でムースの顎を撫でる。

 

「う……にゃ。」

 

う〜ん、ベリーキュート。

こしょこしょと掻き撫でているとゴロゴロと手に懐いてきた。

 

「ラナラナ、これって上手くいってる?」

 

「ふふ、そうね。」

 

「いや、そうねじゃなくて。まあ、いいや。」

 

そのままムースに構っているとねこちゃんに鼻先を噛まれた。

 

「いっつ!?」

 

「シャー!」

 

「やきもちかしら。きっと、もっと構って〜って言ってるのよ。」

 

「……モテる男は辛いねぇ。」

 

しゃーなしとムースから手を離してねこちゃんを撫で回すと、満足そうに鳴き始める。

 

「む……。」

 

今度はポスッとムースが胸に頭を乗せて甘え始めた。

 

「お前、さっきまで怖がってたんじゃねぇのかよ……。」

 

「う、そ、それはぁ……。」

 

女の子は未だに分からない所があるなと思いながらムースを撫でるとねこちゃんが顔に張り付いた。…………なんなんだ。

 

「ふがふが。」

 

これが猫吸いってやつ?動けねぇんだけど。

そのままねこちゃんとムースに構い続けた。

 

 

 

 

「あれ、メランサさん?」

 

ねこちゃんと歩いていると、通路の角から覗き込んでいるメランサさんを見付けた。何をしているんだろう?

 

「メランサさん、何をしているんですか?」

 

「きゃっ……!あ、あの、ちょっと……。」

 

よく分からないから私も覗き込んで見ると、ラックさんとシュヴァルツさんがいた。

 

「なぁ、美しいレディ。そろそろ俺への好感度も高まってきたんじゃないか?」

 

「いえ、別に。」

 

「そんな釣れない事言うなよ。あれだけ激しい事したじゃねぇか。」

 

「ただの作戦行動でしょう。」

 

「ひっでっ。んじゃあ、飯くらいなら良いだろ?奢るから。」

 

「……まあ、それくらいなら。」

 

「難易度たっけぇなぁ……。」

 

シュヴァルツさんの反応は良くないけど、なんだか分かり合ってるみたいな会話をしてる。

 

「「むぅ……。」」

 

メランサさんと角から覗き込んでいると一匹のねこちゃんが飛び出して行った。

 

 

 

 

「酒とかどうだ?」

 

「マタタビの時のことを忘れていませんか?」

 

「ありゃ、悪かったって……。」

 

うぅん、シュヴァルツとは結構長い付き合いなんだけど、中々発展しねぇな。

そう考えていると、後頭部に何かがぶつかった。

 

「おぶっ!?」

 

「ラック?」

 

いたた、なんだよ。後頭部にぶつかった物をつまんで前に持ってくる。

 

「……お前、ムースんとこのねこちゃん?」

 

「シャー」

 

額を引っ掻かれた。

 

「ぉうっ!?」

 

「大丈夫ですか?」

 

シュヴァルツがねこちゃんを持とうとするとねこちゃんが威嚇した。

 

「……え、何?」

 

「さあ……?」

 

もしかして嫉妬してんの……?

そう思ってねこちゃんを抱いて撫でると甘え出した。

 

「シュヴァルツ、ちょっと動かないでくれ。」

 

シュヴァルツを撫でようをすると、ねこちゃんが激しく鳴き出した。

 

「えぇ……。」

 

「ふっ、モテて良かったですね。」

 

「……俺は女の子にモテたいよ。」

 

ため息を吐く。

 

「ら、ラックさん。」

 

「お?ムースとメランサじゃんか。はい、ねこちゃん。」

 

ムースにねこちゃんを渡す。暴れん坊で困ったもんだ。

 

「ラック、動かないでください。」

 

「んぇ?」

 

シュヴァルツの方を向くと、絆創膏を貼られる。

そういや、お転婆なセイロン用に簡単なのは持ってるんだっけ。

 

「後でちゃんと消毒してください。」

 

「おお、サンキュな。」

 

珍しくシュヴァルツが優しいと思って口元が緩む。うむ、やはり好感度が上がってるんじゃないか?

 

「いっ!?」

 

唐突な痛みに振り返ると、メランサとムースにつねられていた。

 

「なんだなんだ。もしかしてシュヴァルツに嫉妬しちゃったのか?」

 

そう言うと二人して赤くなる。うんうん、嬉しいねぇ。

 

「シュヴァルツも嫉妬してくれる?」

 

「馬鹿な事言わないでください。」

 

「塩だなぁ。」

 

二人にしたみたいにシュヴァルツの頭を撫でようとすると弾かれた。……撫でるには好感度が足りないようだ。

 

「んじゃ、飯食いに行くか。じゃあな、メランサ、ムース。」

 

軽く手を振って別れた。

 

 

 

 

「ワイフーよぉ、あれは事故だって言ってんだろ?」

 

「事故で胸を揉まないでください!」

 

「悪かったっての。」

 

最近誰かに見られている気がして、考え事をしながら歩いているとワイフーにぶつかって押し倒してしまった。

おっぱいを揉めたのは良いが、その後のビンタはいい音がしたぜ。

 

「そんな怒ると美人が台無しだぜ?」

 

「そんな言葉で誤魔化そうとしないでください!」

 

「……チッ。」

 

「舌打ちしましたね!?」

 

「ははは、なんのこった。」

 

ワイフーが詰め寄ってくるのを頭を押さえて止める。おお、フワフワしてる。

 

「にゃー」

 

「づぁ!?」

 

最近よくこんな事がある気がする。引っ掴んで前に持ってくるとやっぱりねこちゃんだった。

 

「シャー」

 

「やっぱりお前か……つー事は……お、いたいた。こっち来いよ!」

 

物陰にメランサとムースがいた。もしかして……

 

「なぁ、最近よく視線を感じるけどお前らか?」

 

「「う……。」」

 

「当たりか。なんだって、尾行して来てたんだ?」

 

少し困ったように聞く。実際ずっと見られるのはちょっと困るしな。

 

「最近、あまり構ってもらえてないかもって……思っちゃって……。」

 

「わ、私は、ちょっとだけ、気になっただけです。」

 

そういや、最近はメランサの訓練にも付き合ってないしなぁ。

 

「悪ぃ悪ぃ、放っておいた訳じゃないんだ。許してくれるか?」

 

メランサの目線に合わせてしゃがんで頭に手を置くと、こくんと頷いてくれた。うぅん、行動一つが可愛いな。

 

「ほれ、ここが良いのか?」

 

これがほんとの猫可愛がりってやつだ。頭の上にねこちゃんが噛み付いてぶら下がっているが、そんなの後でアンセルかフィリオプシスの所に行けばいい。他のやつ?あんまり話したことねぇし、サイレンスは説教されそうでやだ。

 

「わ、私も……。」

 

軽く服を引っ張られる。分かってる分かってる。お兄さんに任せなさい。

 

「ワイフーも来るか?」

 

「嫌です。」

 

「ちぇ、つまんねぇの。」

 

そう言うと割と強めに殴られた。……普通に痛いのはやめてくれ。

 

「こっちのお姉さんは酷いよなー。」

 

二人を抱き締めながら撫でる。ふふふ、至福の時間だ。二人とも小柄だからすっぽりと収まるし、大人しいから抱き上げても危なくない。

 

「そんじゃ、俺はこの子らをお持ち帰りさせてもらうから、じゃあな。」

 

「……そんな事させる訳ないでしょう。」

 

ワイフーが構える。え、マジ?普通に可愛がるだけなんだけど。

 

「しゃーねぇ、掛かってきな!……その前にちょっと、降りてくれる?」

 

二人して首を振る。

 

「……撤退!!」

 

背を向けて走り出す。武器もねぇのに戦えるか!

 

「ま、待ちなさい!」

 

やられるっ!そう思った時、メランサがワイフーのダガーのような武器を弾く。

 

「「はぇ?」」

 

「危ない、です。」

 

……まあ、確かに。

 

「怪我したら危ないし、鬼ごっこにするか?ほら、捕まったらちゃんと説教受けるから、な?」

 

ワイフーがぷるぷると震える。いつも正義って言ってるし、廊下走ると怒ってるのに、今回は自分が注意されたからかなぁ……。

 

「じゃ、じゃあ、三秒待っててな?うん、なんか、ごめんな。」

 

慰めるように頭を撫でて走り出す。

 

「さ〜ん、にぃ〜、い〜ち……ぜろ!」

 

「う、うぅ、うわぁぁあん!!」

 

「え、ちょ、そ、そんなに?」

 

半泣きのまま追い掛けてくるワイフーに軽く恐怖しながら逃げる。両手と頭のお猫様達は呑気にゴロゴロしてやがる。

 

「とうっ!」

 

吹き抜けにメランサを投げて、手摺を掴んで自分も飛び出すと、空中でキャッチして着地する。

 

「怖くなかったか?」

 

「ドキドキしたけど、大丈夫です。」

 

「ん、よし。」

 

「まぁちなさぁあい!」

 

「はやっ!?」

 

俺よりも無茶な軌道で吹き抜けを飛び降りてきた。見事な着地。

 

「やべっ、追い付かれる!?」

 

「あ?ラック、てめぇまた騒ぎを……。」

 

エンカク……丁度良い。

 

「ねこちゃん、ゴー!」

 

「にゃ〜」

 

気の抜ける声と共に頭の上から飛び立つと、エンカクの目を引っ掻いてから飛び越えて俺の頭に戻る。

 

「ヒュー!最高だぜ!」

 

「うごあぁぁぁ!?」

 

「退きなさい!」

 

「なぜっ!?」

 

「悪ぃな!今度酒奢る!」

 

うっわ、壁にめり込んでる。痛そうだな。

 

「なぁ!マタタビやるから許してくんね!?」

 

「っ!絶対に許しません!!」

 

油注いじゃったよ……。

 

「二人とも、どうやったら許して……寝ちゃったよ……。」

 

どうしよう。もう土下座するくらいしか手が残ってないんだけど……。

ワイフーの好きなもの、好きなもの……。

 

「へい、そこの学生さん!今なら元軍属のお兄さんが勉強を教えてやるぜ!」

 

ワイフーの動きがピタリと止まる。やったか?

 

「……大丈夫なんですか?」

 

「こっちは軍でみっちり教えられたんだぜ?専門分野でもない限り余裕よ!」

 

大体戦略についてだったからワイフーレベルの一般科目も知らねぇけど。

 

「じゃあ、それで許してあげます。次はありませんよ?」

 

「OKOK。約束な。」

 

この後るんるん気分でメランサとムースを可愛がった。……まあ、寝ていたんだが。

 

 

 

 

「うおっと。」

 

最近よくねこちゃんが寄ってくる。

 

「ムース?近くにいるのか?」

 

そう言うとムースが出てくる。

 

「ああ、やっぱりいたのか。」

 

「ね、ねこちゃんが先々行っちゃって……。」

 

「こいつにも懐かれたもんだよなぁ。」

 

しかも他の子に行こうとすると怒るし。

 

「ねこちゃんの気持ちもわかんねぇもんだなぁ。」

 

ぴろっと出てる舌を指でつつく。ふっ、ザラザラしつつもぷにぷにだ。

 

「んで、ムースはなんで俺を尾行してるんだ?

最近メランサは追い掛けて来ないし。」

 

……ちょっぴり寂しい気もする。

 

「え!?そ、そんな事、ないですよ?」

 

「ねこちゃんが走ってくるって事は近くに来るって事だろ?言ってみなよ」

 

「……前は怖かったですけど、仲良くなりたいなぁって。」

 

……うわぁ、何この子。すげぇ可愛いじゃん。

 

「おいおい、俺とムースはもう友達だろ?」

 

「……ほんと?」

 

「ほんとほんと、もういつでも部屋に来ていいくらい。」

 

「じゃあ、これから行っても良いですか?」

 

「もちろん。美味しいお菓子でも用意しようか。」

 

数日後、俺の部屋が猫カフェみたいになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

・今日の一幕

 

「ちょっと!全然分かってないじゃないですか!」

 

結局勉強はよくわからねぇ。

 

「うるせぇ!野営図とか砦の図面持ってこい!効率的な崩し方を教えてやる!」

 

「暗殺者になるつもりはありません!!」

 

「こちとら元暗殺部隊だァ!」

 

「知りませんよ!」

 

「安心しろ。お前には才能がある。俺のお墨付きだ。」

 

いや、マジで。鬼ごっこの時の動きとか。

 

「な?ちょっと、ちょっとだけだから。多分今の俺なら越えられるくらいにいけるから。ラックザブートキャンプしようぜ?」

 

「し、しかし。」

 

「ほら、正義的に強い方が良いだろ?強いと正義だろ?」

 

「む……確かに。」

 

おいマジか。

 

「よし、着いて来い!弟子(仮)!!」

 

「弟子って呼ばないでください!」

 

「希望の未来へ、レディィィイイイゴォォォオオ!!!!」

 

 

 

 







今までで一番苦戦しました。
つーかムースってあれ手袋で発作が怒らないと鉱石出ないんすね。

今後の読みたいと思う内容

  • ラックの過去話や異格イベ等
  • このままで構わん
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