酒を飲んで、女を抱く   作:黒色エンピツ

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三十話:キュートでメタルな女の子

 

 

 

 

 

「おいドクター!そろそろ押し切られるぞ!?」

 

『すまない、配置人数上限だ!』

 

「だぁからご利用は計画的にっつったろうがよぉ!?」

 

配置人数6人は無理してたろ!?

狙撃やアーツの弾幕に堪らず物陰に隠れる。この間にも他の兵がこっちに押し寄せて来てるってのに……!!

 

「せめて医療オペレーターを寄越してくれ!そしたらなんとかしてやらァ!!」

 

『す、少し待っていてくれ。こっちが落ち着いたら応援を……』

 

『ドクター様、私を出動させてください。……出過ぎた真似をして申し訳ございません。』

 

『そ、そうだった、君は枠を使わないんだったな。行ってくれ!』

 

『かしこまりました。』

 

誰か来てくれるみたいだ。んじゃ、その間時間でも稼ぐか。

腰の火炎瓶をぶん投げる。戦場にゃ武器になるもんがゴロゴロ落ちてて助かる。まあ、これは奪ったもんだけど。

 

「ほぅら、こいつもだ。」

 

爆弾を投げて蹴散らす。

うぅん、多少減った程度は誤差だな。

すると目の前に箱が落ちてきて開いた。

 

「ランセットか!」

 

『お待たせしました!』

 

彼女……うん、彼女がコードのようなものを伸ばして傷を消毒してくれる。少し染みるが、お陰でやれそうだ。

 

「サンキュ、行ってくる!」

 

拾った酒を投げて、最後の火炎瓶を同じ地点に投げて飛び出す。

 

「シャァ!てめぇら随分とやってくれたじゃねぇか!?こっからお返ししてやるから感謝して受け取りやがれ!」

 

伐採者に飛び乗って喉に刀を突き立てて殺し、その大きな体を盾にして戦う。

殲滅するのにそれほど時間は掛からなかった。

 

 

 

 

「クロージャ。ランセットはどこにいる?」

 

「ランセットなら格納庫だよー、どうしたの?」

 

「ちょっとこの前のお礼をな。」

 

格納庫に向かうと、ランセットがいた。

 

「おーい、ランセットー。」

 

「ラック様、こんにちは。どうかされましたか?」

 

「ああ、この前のお礼にな。

ランセットはロボットだから何が良いのかわからなかったからかなり悩んだぜ。」

 

「そんな、私は自分の役割をしただけですから……。」

 

「まあまあ、そう言わずに貰ってくれよ。

それとも嫌だったか?」

 

「そんな事はありませんが……。」

 

「んじゃ、貰ってくれ。」

 

そう言ってランセットの装甲に白いリボンを結ぶ。

 

「う〜ん、結構良いけど別の色のが良かったかな?」

 

青とかの方が映えたか?

 

「いえ、とても綺麗だと思います。私には勿体ないです。」

 

「ん〜、なら良いか。そのリボン俺の髪と同じにしてみたんだ。大切にしてくれ。」

 

「そうなのですか?大切にします。」

 

「ん、でも戦闘の時は外しときな。」

 

「はい。」

 

わかりにくいけど喜んでるって事で良いのか。

 

「んじゃ、またな。」

 

装甲を軽く撫でて別れた。

 

 

 

 

「ラック!!」

 

「クロージャ?」

 

食堂でぼうっとしているとクロージャが大きな声を出してこっちに来た。

 

「どうした?」

 

「ランセットが一番好きなものをラックに変えたいって行ってきたんだけどどういう事!?」

 

「え、んな事言われてたって……あ、この前リボンをプレゼントしたな。」

 

「それー!!」

 

パシーン!とビンタをして去って行った。

 

「……なんなんだ。」

 

ただ引っぱたかれただけかよ。

 

 

 

 

「む。」

 

「どうした盟友よ。」

 

「あれは……なんだ?」

 

シルバーアッシュと備品のチェックをしながら歩いていると、モスティマ、エクシア、テキサス、ラップランド、メランサが陰に隠れて何かを見ていた。

 

「はぁ……予想だがラックだろう。」

 

「今度は何があったんだ。」

 

見に行ってみると、ラックがランセットと談笑しているようだった。

 

「珍しい組み合わせだ。」

 

「そうだな。」

 

ちょっと遠いが声は聞こえるだろうか。

 

「んでな、最近ドゥリンが服の中に入ってくんだよ。」

 

「そうなのですか。私は入る事すら出来ないので羨ましく思います。」

 

「流石に服が伸びちまうなぁ。」

 

基本的にラックから話しているみたいだな。

さて、こっちの五人は……。

 

「むう、もしかして女の子よりもロボットの方が最近は趣味なのかな?」

 

「う〜……ラックぅ。」

 

「……。」

 

「……つまらないなぁ。」

 

「わ、私だって……。」

 

ふむ、ラックは後で大変な事になりそうだ。

 

「おっと、アーミヤからメッセージか。

シルバーアッシュ。アーミヤからお茶の誘いが来ているが、一緒にどうだ?」

 

「いや、私はやめておこう。二人で楽しんでくると良い。」

 

「そうか?じゃあ、また後で会おう。」

 

「ああ。」

 

何かお茶請けでも持っていった方が良いだろうか?

 

 

 

 

今日はドゥリンと一緒にランセットの所に来た……いやまあ、勝手に服の中に入って来ただけなんだけどさ。

ランセットに背中を預けて座りながら、ドゥリンの背中を撫でる。

 

「な?気持ち良さそうに寝てるだろ?」

 

「そのようですね。脈も穏やかです。」

 

それから話しているとねこちゃんやミーボが周囲に集まってきた。

 

「はははっ、なんか凄いことになっちまってんな。」

 

戦いばっかりだから癒されるぜ。

一頻り話したりじゃれ合ったりして、あんまりながいするのもと思って戻った。ドゥリンは帰り道にテンニンカに会った時に引き渡したからこれで自由だ。

 

「今度は装甲を磨くくらいはしてみようか。」

 

ぐぐっと背伸びをするとパキパキと骨が鳴る。

次の瞬間、ドアが開いて首根っこ掴まれて引き釣りこまれた。

 

「……お前って、あの中だと一番堪え性がねぇよなぁ。」

 

引き釣りこんで抱き締めてきたテキサスを見る。

ラップランドもそうだけど、ループスって待てないのか?

 

「ほれほれどうした?構ってほしいのか?」

 

頭をぐりぐりと撫で回す。

 

「……私は、思っていたより独占欲が強いようだ。」

 

「知ってた。」

 

あれだけ歯型とか全身に残されりゃ分かるって。

 

「今更気付いたのか?」

 

やれやれと頭を振ると、少し拗ねた顔になって顔をぐりぐりと胸に押し付けてきた。

 

「……腹減ったんだけど。」

 

「嫌だ。」

 

「しゃーねぇなぁ。」

 

ひょいっ、と横抱きにして持ち上げる。

 

「これで満足かい?お嬢さん。」

 

「別に……。」

 

そう言ってテキサスは顔を伏せたが、耳と尻尾は嬉しそうに揺れていた。

耳と尾は口ほどにものを言うってか。

 

 

 

 

 

 

 

 

・数日後の一幕

 

「あらよっ……ありゃ?」

 

戦闘中に軽装兵の盾に刀が当たった瞬間ポッキリと折れてしまった。

軽装兵の額を撃ち抜き、折れた破片を回収して下がる。

 

「悪ぃドクター。刀が折れたからサポートに回る。」

 

『ああ、分かった。』

 

「全くよぉ……お気に入りだったんだぜ?」

 

またヴァルカンに怒られちまう。……あ、そうだ。新しい武器も追加で作ってもらおう。

 

「……作ってくれっかな?」

 

 

 

 

「こ、今度はついに折ったのか……?」

 

刀の破片を持って震えるヴァルカンの前で正座をしていた。

 

「わ、悪かった。

……それで、だな?破片使って打ち直しって出来るか?後、追加で武器を作って「うるさい。」うっす……。」

 

「私が、もっとこまめに持ってこさせていれば折れる事なんて……。」

 

悔しそうな顔で俯く。

 

「ヴァ、ヴァルカン……?」

 

「すまない。私の腕がもっと良ければ、長く使えて危険な目に遭わなかったのに……。」

 

「き、気にすんなって。ほら、生きてんだしさ?」

 

「そういう問題じゃない!」

 

「うおっ……。」

 

「……打ち直しは、他の鋼と合わせて打てば出来る。それと、新しい武器は紙に簡単な図を書いておいてほしい。」

 

そう言うと、自分の作業場に戻って行った。

その姿を見ながら頭を搔く。

 

「やっちまった……。」

 

まあ、図を書いとこう。

えーっと……長方形で厚めの金属板にしっかりとした持ち手を付けて……終わった。見た目が簡素過ぎる。

とりあえず、仕上がりを楽しみにしとくか。

 

 

 

 







書きたい内容は沢山あるのに想像力がへなちょこである。
それはそれとしてグラニがちょーキュート。


今後の読みたいと思う内容

  • ラックの過去話や異格イベ等
  • このままで構わん
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