酒を飲んで、女を抱く   作:黒色エンピツ

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四話:奢ってやるのも良い男の条件?

 

 

 

「ねぇ……来て。」

 

ペッローの女性が手招きをする。

ゴクリと喉が鳴り、体が震える。

 

「失礼、します。」

 

「えへへっ、大丈夫だよ。私に任せてね。」

 

みなさん、私は大人の階段を登ります。

 

 

 

 

「少なくとも今日の一日はロドスの女性との接触を禁止します!」

 

アーミヤがビシッと鼻先に指を突き付ける。

朝一番に呼び出されたと思ったらこれだ。

 

「最近、と言うかラックさんは入ってからずっと女性との接触が激し過ぎると思います!」

 

そうだな、男よりも女性と話す方が圧倒的に多いだろう。

 

「ですから、今日一日禁止です!」

 

「ふむ、ロドスのトップであるアーミヤに言われるならしゃーないな。

分かった。今日は静かにしておこう。

手間を取らせて悪いな……。」

 

苦笑いを浮かべて部屋から出ていく。

…………さて、龍門行くか。

 

 

 

 

「やっぱり一人では何かしそうで心配ですし……今丁度空いている人は、アンセルさんしかいませんね。お願いしましょうか。」

 

 

 

 

「あ〜、久し振りに食べるラーメンうめぇ。」

 

今度誰か連れて来ても良いかもな。

 

「なあ、お前もそう思うだろ?アンセル。」

 

「そ、そそそうですね。」

 

「どうした、随分と吃るな。」

 

龍門を歩いていると怒鳴り声が聞こえてきて、そっちに向かって見るとアンセルが肩がぶつかったとかで絡まれていたから助けた。

その流れでラーメンを奢ってやった。

 

「あ、あの……。」

 

「わかってるわかってる。どうせ迷い込んだんだろ?

お前みたいなのがこの辺に来るとは思えないしな。

良いから食えよ。」

 

「わ、わかりました、いただきます。」

 

耳がゆらゆらと揺れる。分かりづらいけど気に入ってくれたみたいだ。

 

「そうだ、この後行く所があるんだけどよ、一緒に来るか?」

 

「良いんですか?ご飯まで奢ってもらったのに……。」

 

「良いんだよ、気にすんな。俺たちは同じ組織の一員、いや、友人だろ?

そんな事も、もう成人してたっけ?」

 

「あ、いえ、私はまだ十はむぐっ!?」

 

パッと手で口を塞ぐ。

 

「良いかぁ、アンセル。お前は今から二十歳だ。」

 

「ぷはっ!な、何を言っているんですか!私はじゅんむー!!」

 

「ははは、馬鹿な事を言うなよ〜?

ついこの間二十歳になっただろぉ?」

 

肩をガッチリと逃がさないように掴むと顔を寄せる。

 

「そういえば、お前って中々可愛い顔してると思ってたんだ。普通のお婿さんとして結婚したいと思わないか?」

 

「へあっ!?きゅ、急に何を……。」

 

「お前は頷くだけで良いんだ。な?」

 

そう言うとぎこちないが黙って頷く。

 

「いやぁ、良かった良かった!そんな成人したばっかのお前を良い所へ連れて行ってやるよ。」

 

「良い所、ですか?どこなんですか?」

 

「それを教えると驚きがなくなっちまうだろ。着いてからのお楽しみさ。」

 

「はぁ……。」

 

そうと決まればとっとと食うか。

 

 

 

 

「こっちだこっち。」

 

「あの……どんどん奥の方へ行っていませんか?」

 

「そう言う所に穴場ってのはあるもんだぜ?」

 

「なるほど、そういうものなんですね。」

 

まあ、実際かなり奥の方へ来ているから怪しまれてもおかしくはないか。

 

「あの、露出の女性が多いような気が……。」

 

「龍門は広いからなぁ、そういう所があってもおかしくないだろ。」

 

「お兄さん達〜、遊んでかなぁい?」

 

手を軽く振って通り過ぎる。アンセルが捕まらないように肩を組みながら歩く。肩を組むと言ってもアンセルが小柄だから組んでるようには見えねぇけどな

 

「何をして遊ぶのでしょう?」

 

「ははは、気にすんな。逆ナンだろ。この辺じゃ珍しくもない。」

 

アンセルが周りを見渡すと他にもいたからか納得した。

 

「着いたぜ。」

 

「ここは何のお店なのですか?」

 

「気持ち良くなれる所だ。マッサージ屋みたいな所だと思えば良い。お前だって疲れてるだろ?」

 

「確かに、少し疲れてるいますね。」

 

「なら丁度良いな。」

 

そして店の中に入った。

 

 

 

 

「いらっしゃいませ。ああ、ラック様でしたか。」

 

お店に入ると男性が一人立っていました。ラックさんはよく来るのか、名前を覚えられていました。

 

「ああ、今日はどんな子がいる?」

 

「この子達です。」

 

男性が指を指すと一際露出の激しい女性が写ったパネルがありました。

このお店は……。

 

「なあ、こいつ初めてだから良い子当ててやってくんねぇ?」

 

「畏まりました。ではこの子は如何でしょう?」

 

「アンセル、どうだ?」

 

見せられた写真には白髪で活発そうなペッローの女性が写っていました。……誰かに似ているような?

 

「とても可愛い女性ですね。この方は?」

 

「あー……マッサージ師だと思ってくれ。」

 

まさか……そういうお店ではないでしょうか?

 

「おーっと、逃がさねぇよ。」

 

肩を組まれる。ち、力が強い……!

 

「安心しな、俺の奢りだ。

んで、俺はこの子な。」

 

ラックさんは黒髪で物静かな印象を受けるループスの女性を選んでいました。

 

「や、やっぱり私は……。」

 

やめます、と言おうとした瞬間に奥の布がスライドして、女性が現れました。

 

「こんにちはー!あなたが私のお客さんだよね?よろしくね!」

 

「……どうも。よろしくお願いします。」

 

ペッローの女性が出てきた途端に私の腕に抱き着き、柔らかい感触に包まれます。

 

「ちょっ!あの!?」

 

助けを求めてラックさんを見ると既に女性の腰を抱いていて、話し掛けられそうもありません。

 

「ほら、早く行こ?」

 

観念して行くと、小さな部屋に着きました。

部屋にはベッドとお風呂が付いていて、薄暗かったです。

 

「ちゅー。」

 

唐突に目の前に女性顔が現れ、自分がキスをされた事に気付くと、そのまま舌が入ってきました。

 

「んっ……ん〜!?」

 

「ね、キスは初めて?」

 

「は、はい……。」

 

「えへへ、ファーストキス貰っちゃった。

シャワー浴びよっか?」

 

そして、私の服をスルスルと脱がすと、女性も脱ぎ始めて、その姿に釘付けになりました。

 

「んっ……見られてると、緊張しちゃうな。

良かったら、君も脱がしてくれる?」

 

下着姿になった女性が胸を張ると、活発な印象とは反対の黒いプラジャーが目に写ります。

 

「ほら、後ろに手を回して?」

 

「えっと……これ?」

 

ぷちっ、と何かが外れるとブラジャーが外れて胸を露出します。

 

「えいっ。」

 

顔を柔らかい感触と良い香りが包まれました。

 

「むぐっ!?」

 

「そのまま、下もお願い。」

 

混乱した頭で言われるがまま脱がすと手を引かれてシャワーの方へと向かいました。

それから私の体を洗ってくれました。……女性自身の体でですが。

そして湯船に浸かると、女性が上に座って、抱き着きながらキスをしてきました。

 

「はむっ……ちゅ……。」

 

頭の中がふわふわして、気持ち良くなってきました。

 

「ベッド行こっか。」

 

ぼーっとした頭でお風呂から上がり、タオルで体を拭いてもらい、女性が手を引っ張ってベッドへ向かいました。

先にベッドで仰向けに転がるを両手を広げると

 

「ねぇ……来て。」

 

もうどうにでもなれとベッドへ向かいました。

 

 

 

 

「ふわふわと柔らかく、甘い香りがしてとても気持ち良かったです……。」

 

報告書を読んで天井を仰ぐ。

 

「……アーミヤ、アンセルは?」

 

「えっと、部屋で休んでいます。」

 

「そうか……ラックを呼んできてくれ。」

 

アーミヤに頼むと、少ししてラックがやってくる。

 

「よぉ、ドクター。浮かない顔してんな。」

 

「君のせいなのもあるんだぞ。」

 

「俺?な〜にかやったっけなぁ?昨日はアーミヤの言う通りロドスの女の子には手を出してないぜ?」

 

思い出すように指で側頭部を叩く。

 

「確かに、女性には手を出してないな。」

 

「ん〜?……ああっ、アンセルの事か!

バッチリ男にしてやってきたぜ!」

 

良い顔でサムズアップを向けてくる。

 

「そういう事じゃない……彼はまだ未成年だろう?その、そういう所に行くのは止めやしないが、年齢は考えてくれ。」

 

「ふんふん……わぁかった!なんだ、ドクターも行きたかったのか?悪ぃ悪ぃ気付かなかったぜ。

んじゃ、早速仕事が終わったらどうだ。」

 

「なっ!?」

 

狼狽えているとドスンと大量の書類が置かれる。

 

「ドクター、まだ仕事はこんなにも残ってますよ。

……ラックさんお話があります。」

 

こ、この量は……今日寝れないかもな。

ラックの方を見ると珍しく冷や汗をかいていた。

 

「ま、待てアーミヤ、いやさ社長様!」

 

「なんですか。」

 

「早まるな!俺はただドクターを楽しませようと……。」

 

「聞く耳持ちません。」

 

「待って!助けて!ごめんなさい!」

 

ラックが駄々をこねる子供のように嫌がるが、腕を掴んだアーミヤがそのまま連れて行った。

 

 

 

 

暗い、何も見えない。

あれからアーミヤにぶっ飛ばされて目が覚めると、簀巻きにされて猿轡と目隠しをされて転がされていた。

転がる事しか出来ないな。

体をくねらせて魚のようにびったんびったん跳ねる。

疲れるだけだし、やめとこう。

 

「アーミヤ、本当いいの?」

 

「ええ、好きにしてください。この部屋には当分誰も入りません。」

 

モスティマ?

 

「ラックー?起きてる?」

 

エクシアの声、とりあえず返事をせずに寝たフリをしとこう。

 

「この前のお返しをしてあげよう。」

 

これはラップランドか。

 

「ここまで大人しいラックを見るのは久し振りだ。」

 

フロストリーフもいる。

……聞こえる限りはこのくらいか。全員知り合いだが、何か目的があるのか?

 

「では、私はドクターの所へ戻りますね。」

 

「あ、うん、またね。」

 

バタンと重厚感のある音が聞こえる。

多分、防音とかしっかりされてる頑丈な部屋?

 

「さてと、早速始めよっか。」

 

次の瞬間には全裸でベッドの上で鎖に繋がれていた。

 

「は……?」

 

なんだ、いつの間に?この俺が気付かなかった?有り得ない、何をされた?アーツ?

 

「アハハ!無様な格好だね!」

 

「っ!ラップ……ラン、ド?」

 

え、お前なんで服着てないの?

目を動かすと、エクシア、モスティマ、フロストリーフも服を着てなかった。

 

「あぇ……?」

 

流石にこの状況は初めてだ。

 

「何これ?」

 

「もう逃げ場を無くしちゃおうと思って。」

 

「拇印を押してもらおうとかな。」

 

「胸を触られた責任を取ってもらおう。」

 

腕を動かそうにも鎖が鳴るだけで動けそうにない。

 

「おいおい、こんな拘束しないといけないだなんで、恥ずかしがり屋ちゃん達め。」

 

茶化して言うと顔のすぐ横に戦斧が突き刺さる。

流石に血の気が引く。

 

「ま、まあまあ、落ち着け、確かにお前らは素晴らしいが四人同時に相手にするのは流石に……。」

 

ジリジリと四人がにじり寄ってくる。

 

「な、なあ、一度話し合おうぜ。

そうだ、一人ずつとか二人なら日を分ければ……。

お、おい、聞いてんのか?お、俺に近寄るなぁぁあああ!!」

 

 

 

「……?」

 

「ドクター、どうしました?」

 

「いや、今ラックの声が聞こえたような気が……。」

 

「もう疲れて休んだはずですから、聞き間違いですよ。

それよりもまだ仕事は残ってますよ。」

 

「ああ……終わらない。」

 

 

 







最近の出来事:IHクッキングヒーターが壊れました。

今後の読みたいと思う内容

  • ラックの過去話や異格イベ等
  • このままで構わん
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