酒を飲んで、女を抱く   作:黒色エンピツ

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四十八話:天丼は何回許されるだろうか

 

 

 

 

「ラックー!」

 

「あん?」

 

廊下を歩いていて後ろから声を掛けられた。振り返るとクロージャがアと一緒に難題を片付けたような達成感のある顔をしていた。

 

「……なんだ?」

 

一歩後ろに下がりながら返事をすると、ずいっと試験管を押し付けられた。

 

「子供になる薬があったでしょ?あれを改造してラックがアーツを使える薬に改造してみたんだ!またちょっと子供になるかもだけどしょうがないよね!」

 

「いやー、俺もかなり苦労したぜ。なんたって旦那のアーツには不明な所が盛り沢山だからな。エクシアやフィアメッタに聞いた甲斐があったぜ」

 

「あー……飲むのは良いけど、せめて腕の立つオペレーターを何人か呼んでくれ」

 

「なんで?」

 

「前みたいにちっこい俺ならまだしも、中学生くらいの俺が出てきたらロドスが吹っ飛んじまう」

 

「へぇ〜、そりゃ是非見てみたいもんだ。」

 

「それとサルカズは絶ッ対に呼ぶな。

いの一番に俺に狙われるぞ」

 

「うーん、流石にロドスが壊されるのは困るから、三十分後くらいに集合で良い?」

 

「ああ。ついでに探偵社の連中でも呼んでアーの手綱を握らせてやれ」

 

「ちょっ!それは勘弁してくれよ!」

 

なんやかんで三十分後。訓練室に集まって俺を囲んで少し距離を取った状態で集まっていた。

ドクターもいるのか。

 

「んじゃ、飲むぞ。あ、初撃は首狙ってくるかもだから準備しとけよ。それとドクターは守れよ。司令塔だって見抜かれたら一番に狙われるぞ」

 

言うだけ言って薬を一気に飲み干す。

 

「ぴっ……ピーチ味ッ!?」

 

飲みやすさを優先するのはいい事だと思って、意識を手放した。

 

 

 

 

ボンッ!とラックを中心に小さな爆発と共に煙が巻き起こる。

数秒後に煙が渦を巻いて消失した。あれはアーツか?

 

「ドクター、下がって」

 

「ああ」

 

スカジの言葉に従って下がる。

煙が晴れると、12くらいだろうか?少年となったラックがぶかぶかな服で座っていた。

ジロリ、と周囲に視線を巡らせると、不意に俺と目が合った。幼い子供にそんな目付きが出来るのかと思わずたじろぐ。

 

「全力で防いで!」

 

エクシアが大声を出した途端に部屋にいる全員が武器で目の前を払う所作をしたり、自前の盾で防いだり、しゃがんだりしていた。

俺はスカジがアーミヤと共に守ってくれていたからなんとななった。

武器や盾から轟音が響き、壁には横に一筋の傷が出来ていた。

 

「……おい、ここはどこだ?」

 

「待ってくれ。君に危害を加えるつもりはない」

 

ずっとこちらを睨みつけている。

ほんの少し周囲を見ただけで俺がこの場での指揮官だと判断したらしい。

 

「ここはロドスという製薬会社だ

そして、この時代は今の君から見れば未来の世界だ」

 

眉間に皺が寄る。

 

「ふざけているのか?

それに製薬会社だと?そんな上等な装備を製薬会社が用意出来るか」

 

「どう説明すればいいか……」

 

『ここは私にお任せください』

 

「なんだ、どこから……これか?」

 

『私はラック様専用サポートAIのサヤと申します』

 

「AI……」

 

珍しそうにジロジロとサヤを手に取って眺める。

 

『首に掛けてあるゴーグルを装着してください』

 

「……変な事しないだろうな?」

 

『ご安心ください。私の行動は全てラック様の為になるように設計されています』

 

「……わかった」

 

ラックがゴーグルを付けて一分程経って、ゴーグルを外した。

 

「とりあえずお前らが敵じゃない事はわかった」

 

「そうか、それは良かった

じゃあ効果が切れるまでどこかでゆっくりと生活してほしい」

 

「俺は勝手に動くから、入ってほしくない所だけ教えてくれ」

 

『そちらは私が伝えます』

 

「それと……服を着替えたい。流石にシャツ一枚は……」

 

「わかった、そっちも準備しておこう」

 

「助かる。それで……通れないから道を開けてくれ」

 

未だにオペレーター達が周囲を囲っていた為、刀とハンドガンを重そうに両手で抱えていたラックはアーツで飛ぼうとしたが、下に何も履いていない事に気付くと不満気な表情で言葉を発した。

そしてその正面にいたのはエクシアだった。

 

「へへーっ、今回も可愛くなったね!」

 

「誰?……もしかして、エル?」

 

にまにまと笑ったエクシアがラックに目線を合わせる。

 

「……ん?」

 

エクシアだと分かると、ラックの表情が少し綻ぶが腰に下げた武器を目にして顔色が一気に青ざめた。

 

「な、んで、お前が武器なんて持って……」

 

ラックがぺたりと尻もちをついた。

 

「ええっ!?大丈夫!?」

 

「落ち着いてください」

 

フィリオプシスがラックの傍にしゃがんで背中に手を添える。

 

「エクシアさんは少し離れてください」

 

「あー……うん、そうだね。ちょっと別の所に行ってるよ。あたしがいたら邪魔そうだし。ラックの事、よろしくね」

 

そう言ってエクシアがペンギン急便のメンバーを引き連れて部屋を出た。

それに合わせてオペレーター達が訓練室から出て行く。

 

「こちらに」

 

「……むぎゅ」

 

フィリオプシスがラックを胸元に抱き抱えて背中を優しく叩く。

 

「深呼吸してください」

 

「すー……はー……」

 

「アーミヤ、スカジ、俺達も行こうか」

 

「はい」

 

「……そうね」

 

スカジがやや名残惜しそうにラックの方を振り返るが、大人しく着いてきた。

 

 

 

 

「……確かに、内部の案内は頼んだが」

 

フィリオプシスというオペレーターに介護されたお陰で精神も回復し、サヤに頼んでいた案内を聞こうとすると俺とほとんど変わらない少女が絡んできた。

キラキラと宝石のように眩しく目を輝かせて見つめて来る目が眩しくて一歩後退る。

俺と同い年くらいか?……自分が汚い物に見えてきた。いや、実際沢山殺しているんだから汚いか。

 

「わたし、スズランって言います!あ、本名はリサですからリサって呼んでも大丈夫です!」

 

「……じゃあ、短くて呼びやすいからリサで」

 

『スズラン様は幼いですが、ロドスにおいては補助オペレーターとして非常に優秀な成績を残しております』

 

「そう、か」

 

こんな小さな子供を戦わせるとは、この組織クソだな。

 

「無理矢理じゃないんですよ?わたしが皆さんのお役に立ちたかったのでお願いして出させてもらっているんです。

本当はドクターさんやアーミヤお姉さん達も出て欲しくないって言ってくれているんです。

だから、その、皆さん優しいので、ラックさんも安心してください!」

 

「わ、わかった、わかったから……」

 

喋る度に一歩、また一歩と近付いて来るリサを落ち着かせるように両手を前に出す。

 

「とりあえず、着替えたいんだけど」

 

「あ、そうですね。でもすぐにお洋服は用意出来ないでしょうし……」

 

『でしたら患者着で一先ずはどうでしょうか?

子供用の物なら合うはずです。』

 

「それでいい。どこにあるんだ?」

 

『医療部門にあるはずです。ドクターには私の方から連絡しておきます』

 

「わかった。リサ、医療部門はどこにあるんだ?」

 

「こっちです!」

 

「……手を繋ぐ必要はあるのか?」

 

「えっ……ダメでしたか……?」

 

「……いや、良い」

 

そうしてリサが嬉しそうにしてスキップするように走り出して━━━━ずっこけた。

 

「ん」

 

地面に落ちる前にアーツを発動し、リサがそのまま空中に留まる。

 

「あ、あれ?」

 

「時間はまだあるんだから慌てるな」

 

「すごい、アーツですか?」

 

「さっきも見た……いや、そもそも既に知っているんじゃないのか?」

 

「いえ、大人のラックさんはアーツが使えませんから初めてです」

 

泳ぐように体を動かすリサの動きに合わせてゆっくりと動かす。

……アーツが使えない?なぜだ?後で暇つぶしにサヤにでも聞いてみよう。

 

「それで、医療部門の案内は?」

 

「あ、あっちですよ」

 

リサを浮かしながら医療部門に向かう。

歩いている間にもリサはクルクルと回ってみたり他の人達の驚く顔を見て楽しそうに手を振る。

そしてたまにサルカズが目に入って思わずアーツを発動しそうになってしまう。その度にサヤから注意される。

どうやら戦争は終わっていて成人した俺もラテラーノを飛び出し龍門を拠点としていて、歓楽街のトップを張っているらしい。

歩いている間にゴーグルを通して戦闘中の映像を見せてもらったが、刀とハンドガンと暗器を武器にしているらしい。何より驚いたのは輪と羽が無くなっていた事だ。これではもはやどこの種族かすらわからない。

 

「……随分と様変わりしているんだな」

 

ため息を一つ。アーツが使えないとここまで弱くなるのか。いや、決して弱くはないと思う。アーツが強力なだけで戦闘力としては高いのだろう。

それでも、今の自分と戦ったのなら一分も持たないだろうと思ってしまった。

リサを見て、自分もと近寄って来るオペレーターや子供に少し鬱陶しく感じてしまう。良くないなと思って全員ぶつからないように気を付けて浮かべる。

 

『到着しました』

 

結局リサが遊んでいたからサヤに案内してもらった。

ノックをして入室する。

 

「失礼する」

 

「む?誰だ?」

 

「ラックだ。サルカズ……知り合いなんだよな?」

 

「ラック?ああ、薬で子供になったのか。それでなんの用があってここに来たのだ?」

 

「服のサイズが大きいから患者着を借りに来た」

 

「そうか。ならばそこの棚にある。好きに持っていくといい」

 

「助かる」

 

「ああ、やはり待て。ついでに採血させてもらおう」

 

「……殺されたいか?」

 

アーツで後ろにいるサルカズの首を薄皮一枚斬り裂く。

 

「待て待て!採血自体は元からしていた!ただ、現在の状態とでどのような違いがあるかを調べる程度だ!」

 

「サヤ、本当か?」

 

『事実です』

 

「……さっさとしろ」

 

それから丁寧に採血をされて部屋から追い出された。腕は良いようで、針を刺されても痛みを感じる事はなかった。

 

「リサ達はもうどこかに行ったか」

 

さてどうしようかと思っていると、腹が鳴った。

 

「……そういえば何も食べていないな」

 

『食堂まで案内致しましょうか?』

 

「ああ、頼む」

 

サヤのお陰で迷子になることもなかった。サヤを作ったやつには感謝しないとな。

 

「広いな」

 

『あちらのカウンターで注文できますよ』

 

そう言われてカウンターを見ると、カウンターの向こうからコータスの女性が手を振っていた。

……来いって事か?

 

「呼んだか?」

 

「えぇ、あなた、ラックよね?」

 

「ああ」

 

「私はナスラよ。これ、良かったら食べてね」

 

そう言ってオムライスをトレーごと渡された。

 

「……これは?」

 

「オムライスよ。グムからあなたの好物だって聞いたから作ったんだけど……」

 

「いや……ありがとう……」

 

最近は酒のつまみやレーションばっかりだったから、こういうちゃんとした料理は久し振りで思わず喉が鳴る。

……俺がこんなに良いものを食べても良いのだろうか。

 

「えっと、あんまり好みじゃなかったかしら?」

 

「そんな事は……ただ、俺が食べても良いのかな」

 

そういうと困ったような笑顔を浮かべるとトレーに置いてあったスプーンを取ってオムライスを掬うと俺の口に突き付けた。

 

「えっと……」

 

「ほら、口開けて?」

 

困惑しながら口を開けると、ゆっくりとスプーンを口に入れてオムライスを食べさせられた。

 

「むっ……」

 

「美味しい?」

 

「……うん」

 

「ナスラ、丁度いい時間だしついでにチビラックの相手でもしてやんな!」

 

「良いの?うーん、わかったわ」

 

ナスラはオペレーターじゃないんだろう。雰囲気や身体の動きが物語っている。

キッチンから出ていくナスラをそのまま目で追いかけていると、カウンターから出てきたナスラに手招きされて同じテーブルに座った。

お昼時だからかナスラの前にもトレーがあった。

 

「……唐揚げ?」

 

普通の唐揚げ定食みたいだったが焦げているのか少し黒い。

 

「ちょっと失敗しちゃったやつよ。食べられない訳じゃないけど、みんなに食べてもらうにはちょっと、ね?」

 

苦笑いを浮かべるナスラを見て黒い唐揚げを一つ摘んで食べる。

 

「あっ……!もう……」

 

「これも美味い」

 

そう言うと嬉しいような困ったような顔で俺の頭を撫でてきた。

 

「出来ればちゃんとした料理の時に言って欲しいわね」

 

「ナスラの料理は美味い。ここ一年で一番美味い」

 

「嬉しいけど……今まで何を食べていたの?」

 

「ブロック食品、レーション、ゼリー、酒、つまみ、サプリ」

 

「あ、もういいわ」

 

真顔で止められるとため息を吐かれた。

 

「そんな生活を続けてたら早死にしちゃうわよ?」

 

「今の俺が生きてるなら早死にしてないって事だろ」

 

「……それもそうね。でもご飯はちゃんと食べること!少なくともロドスではそうしなさい?」

 

「わかった」

 

素直に答えるとまた頭を撫でられる。これではナスラの食事が進まないとトレーを見るとほぼ食べ終わっていた。

……いつの間に、実はかなりの実力者?

 

「そっちも食べ終わってるでしょ?」

 

「……なんと」

 

言われた通りにオムライスが既に皿から無くなっていた。

誰かが食べたのかと思ったが確かな満腹感がある。もう少し味わいたかった。

 

「そんな顔しないの。晩御飯も作ってあげるわよ」

 

「助かる」

 

「食器は下げておくから、あなたは他にも色々回ってみたら?」

 

「わかった」

 

「もう……ちょっとくらい子供らしい反応してくれればいいのに」

 

残念そうに言われる。今の俺と比べれば幼いからか近所の子供か何かとでも思われているのか?

 

「子供らしい反応がほしいのか?」

 

「まあ、ちょっとね?」

 

「……わかった」

 

立ち上がってナスラの方に向かうと、ナスラが首を傾げた。

ふわりとアーツで軽く浮き、膝の上に対面に座ると抱き着いて頬にキスを一つ。

 

「ありがとー、ナスラお姉ちゃん」

 

「……ぇ?」

 

「これで満足したか?」

 

……返事がないな。前にショタコン女から情報を取った時と同じ媚び方をしてみたんだが、何か不味かったか。

それと周囲が妙に静かになった。さっきまで騒がしかったのが嘘みたいだ。

 

「……何かおかしな事をしたか?」

 

俺の知っている年上の女性に対して行う年下の行動はこれしか知らない。もしかしたら一般的ではないのかもしれない。

 

「まあいいか」

 

早くて明日には入れ替わる俺には関係ないだろう。

 

 

 

 

「すごいな」

 

ロドス内を散歩していると庭園に着いた。サヤによるとラナと言う女性が管理しているらしい。

陽の光がいっぱいに入って来て、他の部屋は医療施設らしく無機質で閉鎖的に感じたため、好ましく感じる。

植物を傷付けないように気を付けながらアーツで風を遊ばせながら散歩を続ける。

 

「きゃっ……!」

 

「ん?」

 

気ままに風を遊ばせていると女性に風を吹かしてしまったみたいで驚かせてしまった。

 

「ごめん。大丈夫?」

 

「えぇ、ちょっと髪型が乱れちゃっただけだから」

 

ヴァルポの女性が櫛で髪を梳かしながらそう言った。

 

「あなたはラックくんかしら?」

 

「ああ」

 

女性がこっちに来るとふわりと良い匂いがした。

 

「私はパフューマーのラナ。よろしくね?」

 

なるほど、彼女が管理者か。

 

「どうせ元から知っていたのならよろしくもないだろう。恐らく明日には入れ替わってる。」

 

「私は今のラックくんと仲良くしたいのよ。」

 

はい、と差し出された手を少し悩んで握ると嬉しそうに笑った。

それから少し話をして近くのベンチに隣合って座った。

 

「あんたは良い匂いがするな」

 

「ふふっ、ありがとう。良かったら他にも色んな香りがあるから嗅いでみる?」

 

手招きされてついて行くと

 

「ここが私の工房よ。どうかしら?」

 

「……すごい」

 

もっと他に言葉が出るかと思ったが、この一言しか出なかった。

それから気になった物全部を質問して、それが終わるとまた近くのベンチで座って雑談を始める。

 

「ラックくんは昔からこういう匂いが好きなのかしら?」

 

「好きだ」

 

ラナの手を取って匂いを嗅ぐ。

 

「ちょっと……恥ずかしいわ」

 

「……ダメだったか?」

 

「ダメじゃ、ないけど」

 

「ならいいだろ」

 

手を握ったままラナの膝に向かって倒れて、上を向く。

 

「ね、そろそろ仕事をしたいから放してくれるかしら?」

 

「嫌だ」

 

「えっと……」

 

「もうちょっとだけ、ダメ?」

 

「も、もう、今回だけよ?」

 

そう言って空いてる手で優しく頭を撫でてくれた。

 

 

 

 

「ここが俺の部屋?」

 

『そうです』

 

あれから一時間くらいラナの膝の上でごろごろして、アーツで水やりなんかを手伝ってから別れた。

それから自分の部屋に行ってないと思ってサヤに案内してもらった。

 

「漫画、映画、AV、ゲーム……色々あるな」

 

見るだけ見て冷蔵庫を開けると酒を見つけた。

 

『今のラック様は未成年です。飲酒はいけませんよ』

 

「元から飲んでたからいい」

 

ソファに座って、プルタブを開けて一気に呷る。ラテラーノのものとは違うけど美味い。

 

「ここの人は、良いな」

 

ぼんやりと座ったまま酒を飲んでいると、いつの間にか酒が無くなっていた。

 

「もうちょっと飲もう」

 

『ラック様、体によくありません』

 

「……うるさい」

 

酒を追加で何本か取ってきて、ソファに戻ってサヤをぺちぺち叩く。

 

『仕方ありませんね』

 

「なんか無いかな」

 

棚を漁ってみるとポテチがあった。これでいいか

 

「最高」

 

ポテチを数枚口に放り込んで酒で流し込む。

少し酔ってきたな。少し頭がぼんやりしてきた。

廊下から誰かが走ってくる音が聞こえる。一体誰だ?アーツを使って吹き飛ばしてやろうかと思ったが、酔っているせいで操作が覚束無い。

 

「ラックさん!」

 

「……誰?うるさい」

 

金髪の煌びやかな服装のクランタが入ってきた。

 

「私はブレミシャイン!でも、マリアって呼んでくれると嬉しいな」

 

「わかった。それで何の用だ?」

 

ポリポリとナッツを摘む。

 

「遊びに来ただけだよ?」

 

「遊ぶって……お前そんな歳じゃ━━━━「マリア」……マリアはそんな歳じゃないだろ」

 

「え〜、私だってまだまだ遊びたいよ?」

 

そう言うと、腿を撫でられる。なるほど。

 

「俺とそう言う関係だったのか」

 

アーツを何とか制御してマリアを浮かべてベッドに寝かせる。

 

「え?え?何これ!?動けないよ!?」

 

「こういう事がしたかったんじゃないのか?」

 

マリアの上に乗って顔の横に手を着く。

 

「間違ってはいないけど、なんでそんなに慣れてるの?」

 

「別に、俺だって慣れたくなかったよ」

 

仕方ないだろう。任務でこうしなきゃダメな時だってあった。メイクで顔の印象を変え、カツラを被り、ターゲットの近くの女性に近づき情報を抜いたり、近くにターゲットがいるならその場でアーツを発動させて痕跡を残さずに殺す。その際には事故を起こして自分は死んだことにする。

まだ一年くらいなのに何度もこなした任務だ。一体俺は何度死んだんだろう。

 

「それとも上になりたかった?」

 

マリアの上から退いてベッドに転がると、服を少し捲った。

またしてもアーツでマリアを浮かべて上に乗せる。

 

「もうやる事やっているんだろ?それとも、子供にバカにされるのが良いのか?」

 

態とらしく鼻で笑う。

 

「そ、そんな事……」

 

「俺の事、好きにしていいんだぞ。抵抗なんてしないから、生意気なガキを屈服させてみたくない?」

 

無抵抗を示すように脱力する。

マリアの目に力が入り、手首を強く掴まれる。やっぱりこんなもんか。まあ、いい暇潰しにでもなるだろう。

 

「マリア?ここかしら?」

 

ドアが開いてマリアに少し似た女性が顔を出して動きが止まる。邪魔が入ったな。

 

「残念」

 

「えっ!?ちょ、ちょっと!?」

 

マリアと女性をアーツで纏めてベッドに投げてサヤを引き寄せて部屋から飛び出す。

 

「ラック!ドクターに言いつけるわよ!」

 

後ろから聞こえる声を無視して、未だに酔いが抜けてないままに少しふらつきながら走っていると曲がり角で人にぶつかった。

 

「わっ……ごめん、そっちは大丈夫?ってあれ?もしかしてラック?」

 

ヴァルポの少女がじっと俺の顔を見てくる。また知り合いか……。

 

「そうだ」

 

「やっぱり、私はススーロ。医療オペレーターだよ。一人だったみたいだけど、どこかに行こうとしてたなら案内しようか?」

 

「えっと……」

 

「ラック!どこに行ったの!」

 

「いたた……いきなりアーツで投げるなんてないでしょ……」

 

「「……」」

 

「ねぇ、ラック」

 

手を優しく握られる。

 

「誰かを怒らせたなら謝ろう?」

 

「やだ」

 

そういうとススーロが眉を下げた。

 

「私も一緒に謝るから、ね?」

 

「う……」

 

何度か目を左右に動かして一度頷いた。

 

 

 

 

あれからゾフィアという女性に怒られてからススーロに手を引かれて夕飯を食べに食堂へやってきた。

 

「……なんだ、この状況は」

 

「ドクターがモスティマとエクシアの三人で話し合ってこうした方が良いって話しになったんだ」

 

ナスラとラナに両隣を挟まれ、向かいにススーロが座っている。

俺が何をした、と言いたいが実際やってしまった事はあまり良い事だとは言えない。

大人しくお盆の上の料理に向き合う。

 

「今度はちゃんと綺麗な色でしょ?」

 

昼に食べた少し失敗したものと違って、焦げのない唐揚げだった。

 

「いただきます」

 

一口齧るとザクッとした食感とその下にある肉から弾ける肉汁に目を細める。

 

「美味い」

 

ふんふんと鼻息をやや荒らげながら唐揚げを貪っていると両側から頭を撫でられた。

 

「……なんだ?」

 

「なんでもないわ」

 

「ええ、なんでもないから気にしないで?」

 

「わかった」

 

気にしないように意識の外に追いやって唐揚げにかぶりつく。そのまま夢中で食べているとまたいつの間にか食べ終わっていた。残念だと思う気持ちはあるが満足感の方が大きい。

 

「少し失礼。ラックを借りていきます」

 

「む」

 

急に後ろから手が伸びてきて脇から持ち上げられた。

 

「なんだよおっさん。俺になんか用か?」

 

「俺では無い。主達だ」

 

「ふぅん」

 

ぶらんと持ち上げられたまま運ばれると上等な服装のフェリーン達が座っていた。

 

「ヤーカ、こちらに」

 

「はい」

 

その中の眠そうな女性の膝の上に下ろされると頬をこねられた。

 

「むぎゅっ……何?」

 

「これが子供のラック……以前は触れられ無かったので新鮮です」

 

「手短にしてくれ」

 

「わかりました」

 

それからは抱き締められたり撫でられたりとされるがままで、隣にいた妹っぽいのも一緒に触ってきた。兄っぽいのとヤーカ?をぶすっと睨みつけてみたが何処吹く風で無視された。

 

「そろそろ放せ」

 

「むぅ……もう少しだけ良いですか?」

 

「……後五分だけだぞ」

 

「わかりました」

 

時間制限を付けた事で動きが早くなり、さっきにも増して弄られた。

 

「……疲れた」

 

『お疲れ様です。気分転換に天体観測は如何でしょうか?アステシア様主導で子供達を連れて行っているそうですよ』

 

「今は曇っているだろ」

 

『そうですね。とても残念そうにしています』

 

「……わかったよ。行けばいいんだろ」

 

ふぅ、と息を吐いてアーツを利用して急いで指定された場所に向かう。

 

「姉さん、今日はプラネタリウムにしよう?曇ってるなら仕方ないよ」

 

「そうね……ごめんなさい、皆。折角楽しみにしていてくれたのに……」

 

もう既にお開きムードで片付けを始めようかとしていた所だった。

 

「……まだ天候の操作や超長距離のアーツの活用は得意じゃないんだけど」

 

きっと大人の俺ならもっと上手くやれるんだろうな。

空に向かって両手を向けてアーツを発動する。

 

「む……ぐぐぐっ……ふぬぅ〜っ!」

 

やや雲の密度が薄くなってきた。

そのまま両手を胸の前で構えると力を溜める。

周りが異変に気付き始めてザワつくと、俺に視線が集まる。

 

「せぇ〜え〜のっ!」

 

右腕を後ろに大きく引き絞って溜めたアーツを雲に向かって思い切り投げた。

アーツの位置を確認しつつ雲の中心に到達した瞬間に解放させると、中心から雲が吹き飛んで空が見えた。

 

「なんとか、出来た……ふぅ」

 

その場で座り込んで額の汗を拭っていると人が周囲に集まってきた。

 

「えっと、貴方はラックよね?」

 

「ん、お前がアステシアか」

 

「えぇ。えっと、その……ありがとう」

 

「いいよ。ちょっとした気紛れだから」

 

「あ……」

 

用は済んだと去ろうと背中を見せると後ろから小さな影が走り込んで来ているのを感じた。

 

「ラックさーん!」

 

「甘い」

 

「へぅっ!?」

 

リサの前に空気の壁を作り、近付けないようにする。

 

「へぇ〜、これがあのラックのアーツかぁ」

 

「どんな噂があるかは知らないが、そんな事より天体観測が目的だろう」

 

「ちぇっ、はぁい」

 

全員がアステシアの近くに集まった所でアーツを発動させる。

 

「えっ!?」

 

「ちょっ、ちょっと何これー!?」

 

「きゃー!?」

 

「……アーツか」

 

全員を浮かべて一気に上昇して雲の上まで移動する。……一応、望遠鏡も一緒に。

 

「こんなに星が近くに……!」

 

「すごいね、姉さん!」

 

アステシア達が騒いでいる姿を横目に寝転がって空を星を見上げる。

 

「つまらなそうだな」

 

「お前は?」

 

いつの間にか子供達の引率をしていた真っ白なコータスの女性が近くにいた。

 

「フロストノヴァだ。それで質問の答えは?」

 

「見慣れた」

 

「そうか。……お前には夢はあるのか?」

 

「なんで夢?まあ……無かったけど、今は一応ある」

 

「聞いても構わないか?」

 

「……今の俺がこんなに楽しそうな環境にいるんなら、俺も我慢する。夢でもなんでもないようなものだ。いや、寧ろ今が夢みたいなもんか」

 

ゴーグルで見た俺は楽しそうに笑っていたから、それが羨ましいから、俺もそうなりたいから。

 

「そうか」

 

「……それだけか?自分で環境を変える努力をしろとか、もっと言われると思った」

 

「子供の夢を否定するものではないだろう」

 

「ふぅん。多分、あんたみたいなのが子供にとって一番良い人なんだろうな」

 

「そうか。私もこの仕事は天職だと思う」

 

それから無言が続く。俺もそうだがあっちも率先して話す方でもなさそうだ。

 

「……子供達の方に行かなくていいのか?」

 

「今はラックも子供だろう」

 

隣に座って頭を撫でられる。ここのやつらは人の頭を撫でるのが趣味にでもなっているのか。……むず痒い。

 

「撫でてる暇があったら、星を見てろ」

 

「ああ、そうだな」

 

微笑ましいような視線を感じる。なんかムカつく。

 

「……これでもサンクタの大きなパーティや他の都市の催しに引っ張りだこだったんだぞ」

 

「知っている」

 

「……その気になればちょっとした国なら一人で潰せるんだぞ」

 

「それも知っている」

 

「人だって何人も……ああもう、なんなんだよお前ら。調子が狂う」

 

「まだまだ子供という事じゃないか?」

 

「……そう言ってくれるのは隊長達と母さんだけだったよ」

 

状態を起こして酒の入ったボトルを取り出す。

 

「一人で飲むつもりだったけど、一杯どう?」

 

「子供だと言ったばかりなんだが……仕方ないな。だがグラスがないぞ?」

 

「ちょっと行儀は悪いけどそれで我慢してくれ」

 

ボトルをその場で傾けて中身を空に零すとアーツで空中に留めてフロストノヴァの方へと飛ばした。

 

「アーツの無駄遣いだな」

 

「こういう使い方の方が良いだろう」

 

「ふ、そうだな」

 

小さく口を開けて酒の粒を口に入れると、小さくパチッと音が鳴る。

 

「面白いな、口の中で弾けるのか」

 

「極々薄い空気の膜で覆っただけだからな」

 

上手くやれば炭酸ガスも作れるか……?試してみる価値はあるな。今度やってみよう。

だんだんと騒いでいる声も小さくなり、船を漕ぐ子供が増えた辺りで降りてフロストノヴァが子供達を纏めているのを横目にさっさと部屋に戻った。

 

 

 

 

「はぁ〜……」

 

部屋に戻ったらモスティマとエルとエルの仲間達がいた。なんでそんなに馴染んでいるんだ。

 

「何?」

 

「久し振りに妹に会ったんだからもうちょっと愛想良くても良いんじゃない?」

 

「うちのモスティマは俺よりも小さい」

 

「そんな酷い事を言うのはこの口かな?」

 

「……ぶー」

 

唇を摘まれる。不満気に睨みつけると可笑しそうに笑った。

 

「アーツでも使えばいいのに」

 

「……お前に使う訳ないだろ」

 

「ふーーーん?」

 

「もう良いだろう」

 

モスティマの手を解いてソファに座ると、一瞬で周囲を囲まれた。そんなに珍しいか……いや、珍しいか。あっちからすれば小さくなっているんだもんな。

 

「エルは分かるけど、そっちのループス二人は?」

 

「黒い方がテキサスで白い方がラップランド。二人ともおっかないから怒らせないようにねー」

 

「……おっかないは余計だ」

 

「ねぇ、今からちょっと戦ってみようよ」

 

「危険人物」

 

バチッ、とアーツで体を直立に固めた。

 

「あれぇ……?」

 

「大人しくしてろ」

 

「初めて体感したけど、本当に動けないんだね」

 

「当たり前だ」

 

鼻を鳴らすとエルの後ろに隠れた女性に目を向ける。……?なんか、妙だな。

 

「お前、種族は?」

 

「え!?あ、あたし?えーっと、事務所NGです!」

 

「事務所……?とりあえず秘密という事か」

 

少し気になるが、まあいい。

それから今の俺や今までどんな事をしてきたかを話しているうちに、眠くなってきた。もう時間だろうか。

 

「もう寝るから……出てけ」

 

「もうちょっとだけ!」

 

「こらエル、我儘言うんじゃない」

 

「え〜、今のラックは今しかいないんだから良いじゃん!」

 

「……じゃあ一緒に寝ればいいだろ」

 

「やった!」

 

「じゃあ私も一緒に寝ようかな?」

 

「それなら私もだ」

 

「ボクもそうしようかな」

 

「えっ!?じゃ、じゃああたしも……?」

 

結局全員で寝ることになって、ベッドが足らないからと布団を持ち寄ってきて雑魚寝になった。

 

「……狭い」

 

「あははっ!ほんとにね!」

 

「笑い事じゃないし、暑い」

 

アーツを使用して部屋の温度を下げる。これで寝やすくなった。

 

「このアーツは本当に便利だな」

 

「そう思えるのも、俺が上手く扱えている証拠だな」

 

上手く使えなきゃこのアーツは精々が吹き飛ばす、押し潰すとか圧力を与える程度のアーツになってしまう。

 

「……ラック、そろそろ解放してくれても良いんじゃない?」

 

「もう戦おうとか言わないな?」

 

「今はね?」

 

「はぁ……まあいいか」

 

拘束を解くとラップランドが引っ付いてくる。邪魔だと手で顔を押しのけてモスティマの近くに避難する。

 

「おいで?」

 

ウェルカムとばかりに腕を広げるモスティマを半目で見つめて周囲を見渡す。

 

「………………よし」

 

アーツで浮いて事務所NGの後ろに隠れる。

 

「お前でいい。助けろ事務所NG」

 

「それってあたしの事!?ちゃんとソラって名前があるよ!」

 

「じゃあソラ、壁になって」

 

後ろから腹に手を回してくっつく。

 

「えっ!?ちょっ……」

 

「ソラ、ラックをこちらに渡すんだ」

 

「そうそう、同僚じゃん?」

 

「うぇっ!?」

 

狼狽えるソラをそのままに顔を背中に押し付けて寝入る。ちなみにモスティマとラップランドは既に寝ていた。

 

「すぴー」

 

「嘘、寝たの……?」

 

「ちぇっ、寝ちゃったか。ざんねーん」

 

「仕方ない、今日はソラに譲るとしよう」

 

「ねぇ、エクシア。これあたしどうやって寝れば良いの……?」

 

「ん〜、うつ伏せ?頑張って抱っこするとか?」

 

「んしょっ……えいっ。……今思ったんだけど、このままラックさんが大きくなっちゃったら大変な事になるんじゃ?」

 

「まあいいんじゃない?おやすみー」

 

「手伝ってくれないの!?薄情者ー!」

 

 

 

 

「……戻ったか」

 

アーツは使えるっぽいな。前回よりも出来ることが大規模になってる感じがする。

まあそれは置いておいて、なんか抱き枕に抱き着いて寝ていたのか、顔に柔らかな感触がする。まあ、どうせモスティマとかラップランド辺りだろ。

そう思って胸に顔を埋めたまま深呼吸をして顔をやや上に向けて相手の顔を見る。

 

「ぇう、ゃ、ちょっとそんなに吸わないで……」

 

顔が可哀想な程に真っ赤なソラがいた。

そして目が合ったが安心させるように柔らかく笑ってもう一度顔を胸に埋めた。

 

「ほらラック。ソラが困ってるでしょ」

 

「あびゃびゃびゃびゃ!!?」

 

エクシアに輪を掴まれて後ろに引っ張られてソラから離される。

 

「お、まえ……急に触るなよな!?」

 

「だってラックが悪いじゃん?」

 

「そこに胸があったから……」

 

「はいはい、それじゃドクターの所行くよー」

 

「あばばばばば」

 

そのまま輪を掴まれたまま引き摺られ続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

・もしもの一幕

 

 

「どうだ!」

 

「そなたもしつこいな……」

 

指先に針を刺してほんのちょっと血を出してワルファリンに差し出す。

最初に血に文句を言われた時からなにがなんでも飲ませてやろうと酒とタバコを絶って数年。辛かったが、ほぼ毎日通い続けて食事の管理もワルファリンにしてもらい続けた結果。俺の血はサラッサラで上質なものに違いない。

最近はいらないといいつつも横目でチラチラと見てきているのを知っているんだぞ。

 

「え〜、まだダメかぁ……いい線いってると思うんだけどなぁ」

 

「ふん、長年必要としていないのだ。今更必要ない。」

 

そう言いながら血を布で拭って絆創膏を貼ってくれる。

うーん、ほかに方法かぁ……あ、そうだ。食用血液を数日だけ隠してみたらどうだ。流石に痺れを切らすかもしれない。

そうと決まれば早速行動だ。既にどこにあるかもいつワルファリンが部屋を空けるかも知っているからな。

 

 

 

 

「ふー……そなた」

 

「んー?」

 

座って作業しているワルファリンの後ろから首に腕を回して凭れていると、ワルファリンが青筋を出しながら顔をこっちに向けてきた。

 

「妾の食用血液をどこにやったのだ?」

 

「血液ィ?いや、俺は知らないな」

 

「ほう……そうかそうか。妾の食用血液は余り見せるべきではないから知っている人間は極小数なのだがな?」

 

「ほら、ケルシーとかドクターがお茶目で……」

 

「そんな事をするのはそなたくらいだろう」

 

「へっ、中々弁が立つな……!」

 

「阿呆め……しかし、食用血液が無いのであれば、非常用の血液を飲むしかないな」

 

そんなのまであったのか。俺も知らなかった。

今日も失敗かとため息を吐くと、首根っこを掴まれた。

 

「へぁっ!?」

 

「良かったな。望みが叶っただろう」

 

首筋に痛みが走り、吸い取られる感覚と共に体が弛緩する。

引き離そうとアーツを発動させようにもどうにも安定しない。

 

「ふむ、長い間調整させたから良い味だ」

 

動けない俺を放って部屋の鍵がかけられる。

 

「じっくりと味わってやろう」

 

そう言って舌なめずりをしながら服を脱いだ。

 

 

 

 

「あれは何があったんだ?」

 

「さぁ……?」

 

食堂でアーミヤとご飯を食べているとワルファリンがラックの腕に抱き着いて食道にやって来た。

妙にラックがゲッソリとしているし、ワルファリンが頼んだ料理も精がつくようなものが多かった。

 

「……放っておこう」

 

下手に触れたらこちらに飛び火してきそうだ。

 

 

 

 

 






お久しぶりです、半年以上ぶりの更新となりました。
この期間にあった事を書いていこうと思います。先に箇条書きでざっと書いてその後に詳細を書いていきます。

・今3つくらい新作が頭の中で出来てるよ!
・ガチで考えたオリジナルを書くよ!小説家になろうでも連載するね!
・YouTubeで配信始めたよ!良かったら見てね!
・転職上手くいかないよ!悲しいね!




・新作とオリジナルについて
現状3つくらい頭の中で考えています。
ライザのアトリエ(転生物)
ブルーアーカイブ(本編後ラックが転移する感じ)
オリジナル(ファンタジー/ラブコメ)
この内オリジナルの方は既に書き始めていまして、でもこの小説よりも先に上げたらなんか更新が完全停止したのかと思われるかなって思って先にこっち書き上げました。


・YouTube配信
テキトーにダラダラしながら配信していますが、配信者って凄いんだなぁって思いました。だって自分の楽しいを相手に共有できるんだもの、最近ゲームをやってても内心は兎も角表に出てこない自分には無理だぁ……ってなります。
YouTubeとXのURL貼っとくんで良かったら見てください。
https://www.youtube.com/@Toki_76
https://twitter.com/Toki_76


・転職上手くいかないよ
悲しいね




今後の読みたいと思う内容

  • ラックの過去話や異格イベ等
  • このままで構わん
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