酒を飲んで、女を抱く   作:黒色エンピツ

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八話:いけぇ!抱けぇ!

 

 

 

「バイソンよ。」

 

「はい?」

 

「男は何の為に強くなると思う?」

 

隣に立つ白髪に赤と青のメッシュの入った男性、ラックが珍しく真面目な雰囲気で話す。

 

「……誰かを守る為、でしょうか。」

 

「性欲だ。」

 

この人からちゃんとした答えを求めた僕が悪かったと思う。

 

 

 

 

「着いたぞシエスタ!」

 

時期は少しズレているがそれでも人は多い。

右を見ても左を見ても水着美女……と言う訳ではないが、それなりにいる。

 

「……それでさっきの話は?」

 

「ふっ、人間が死にそうになった時最後に高まるのはなんだ?そう、性欲だ!人間の生存本能!」

 

「はあ……。」

 

「今日でお前を立派なプレイボーイにしてやろう!」

 

「結構です……。」

 

「まあまあ、遠慮すんなって!よし、まずは俺が手本を見せてやろう!」

 

 

 

 

手本と言いながらラックさんはナンパをされている女性に近付く。あれ、シュヴァルツさんじゃ?

ナンパしている男二人の顔面を殴って吹き飛ばすと男に変わってシュヴァルツさんをナンパし始めた。

シュヴァルツさんが何か書いて渡すと戻ってきた。

 

「な?どうよ。」

 

「何を渡されたんですか?」

 

「ふっ……ラブレターだろう?照れ屋さんめ。どれ早速……。」

 

【今度こそトドメを刺します。今夜ここに来てください。】

 

「な?」

 

「な?じゃないですよ!間違いなく殺害予告でしょ!?」

 

「ばっか、トドメって事はハートを射止めるって事だろ?」

 

「心臓を射止める事ですよ!」

 

なんでこんなポジティブなんだ!?

 

 

 

 

「おーい!」

 

振り返るとペンギン急便の面々がやって来た。

うーむ、実に良い。

 

「見てくれよ!シュヴァルツからラブレター貰っちまった。」

 

ヒラヒラ手紙を見せると、全員が微妙な顔をした。

 

「……一応、武器を持ってくと良い。」

 

テキサスが忠告してくれる。まあ、元々持って行こうと思ってたし。

 

「ほ、本当に大丈夫?」

 

ソラが心配して言うが、そこまで心配されるか?俺このメンバーで一番歳上なんだけど。

 

「当然!」

 

笑ってピースサインを向ける。

 

「へぇ、私達を放っておいて、別の女性と遊ぶんだね。」

 

「ピースサインがちぎれる程に痛いぃぃぃ!?」

 

「君がそういう性格なのは知ってるけど、私だって寂しいんだよ?」

 

「OK!とりあえず、とりあえず離そうぜ!バイソンヘルプ!」

 

「あっちの出店行ってみん?」

 

「良いですね!」

 

「バイソン貴様!水着のねーちゃんとぱふぱふするって約束を忘れたのか!?」

 

バイソンが冷めた目で俺を見る。

 

「別に僕は良いですし……。」

 

「なん……だと!?お前はなんの為にここへ来たんだ!?」

 

「旅行じゃないんですか?」

 

「水着美女とお楽しみする為だろう!?」

 

全く、なんとバカなやつなのだ……。

 

「エクシア、テキサス。穴開けるの手伝ってくれる?」

 

「おいおいおい、その成人男性1人が縦に丸々入りそうな穴は一体なんだ?」

 

「すいか割するんだ。ほら、ラック。すいか役なんだから穴に入って。」

 

なるほど。

 

「すいか買ってないのか……!?」

 

「買ってあるけど、そんな事に使ったら割れたすいかが飛び散るでしょ?少しは考えなよ。」

 

「お前はここを殺害現場にするつもりか……?」

 

「冗談さ。」

 

なんだ冗談か。

 

「じゃあその杖を下げてくれ。」

 

ジリジリと距離を取る。

 

「ラックが大人しくしてくれたら良いよ。」

 

「……エクシア!」

 

エクシアなら話せば助けてくれると思って声をかけると袖を引かれる。

 

「あ、ううん!なんでもない。良いんじゃない?」

 

「可愛いかよ。」

 

思わず抱き締める。

今度絶対二人で出掛けよう。

 

「ちょ、ちょっと、恥ずかしいって!」

 

「ラック?」

 

「……はははは!最強の盾エクシアを手に入れたぞ!攻撃出来まい!」

 

「ラックさん、それはちょっと……。」

 

周りからドン引きされた。

 

「んっん!まあ、ここら辺で茶番は終わろう。

お前ら何がしたい?」

 

「海で遊びたい!」

 

「あっちの屋台気になるわ。」

 

「……。」

 

「休みたいです……。」

 

「役所に行きたいな。」

 

「パーティ!」

 

ふむふむ、後半は論外として、ソラが海で遊びたい、クロワッサンが屋台、テキサスはチョコバナナの屋台か。

 

「んじゃ、明確に決まってるし、チョコバナナの屋台行くか。」

 

「良いんじゃないか?」

 

テキサスが真っ先に歩き出す。なんだかんだ浮かれてんだな。

そのまま続いて行くが、誰かはぐれたりしないように一番後ろを歩く。

 

「悪くない。」

 

通信端末で写真を撮る。

後ろ姿しか見えないが、楽しそうな雰囲気が伝わりそうな写真が撮れた。

 

「……もしかして天才か?」

 

「何言ってるのさ、はぐれるから行くよ。」

 

「ん、あれ?」

 

モスティマに手を引かれる。

おかしい、はぐれないように一番後ろにいたのにまるで俺がはぐれてるみてぇじゃんか。

 

「なあ、モスティマ。」

 

「なに?」

 

「俺は保護者ポジだよな?」

 

「問題児ポジかな。」

 

なん……だと……。

これは歳上の威厳が無くないか?

仕方ない、今日は真面目な歳上のお兄さんとして振る舞ってやる。

 

「テキサス。俺が買ってやるよ。」

 

「え?いや、金には困ってない。」

 

「気にするな気にするな。一番歳上の俺が奢るのは普通の事だからな。はははっ!」

 

「いや、本当に大丈夫だ。」

 

バイソンがテキサスに耳打ちをする。

 

「テキサスさん、お願いですから奢られてあげてください。めんどくさくなるんで。」

 

「……わかった。」

 

テキサスがこっちを向く。

 

「じゃあ、これが良い。」

 

「おっちゃん、これ一つくれ。」

 

「あいよ!」

 

おっちゃんからチョコバナナを受け取ってテキサスに渡す。

 

「ほぅら、テキサス。」

 

「あ、ありがとう……。」

 

テキサスが顔を引き攣らせて受け取る。

んん?俺の予想なら微笑むか無表情で受け取ると思ったんだが……。

 

「あ!かき氷、美味しそう!」

 

「仕方ないなぁ、俺が買ってきてやろう。」

 

「え、あ、ありがとうございます。」

 

いちごのかき氷を渡すと微妙な顔をされる。

オーダー通りのはずなんだが……?

 

「ウチあそこの串焼き全部!!」

 

「我儘娘め、任せな。」

 

「あんがとぉー!」

 

それからもバイソンやエクシアの要求を買って、最後にモスティマだ。……なんで出店でアップルパイがあるんだろうな。

 

「じゃあ、あっちの本屋で買ってもらおうかな。」

 

「本屋?ならいつでも買えるんじゃないか?」

 

「今が良いんだ。」

 

そういうもんかね。

 

「この本を見ないで買ってきてね。」

 

「ん、わかった。」

 

旅行雑誌?いや、あいつが買うように見えないからな。

 

「あの、先程の青い髪の方とですか?」

 

急に会計の女性店員が話しかけてくる。

 

「え、ああ、はい。」

 

「お綺麗な方でしたもんね、ドレスが似合いそうですし、お兄さんもかっこいいですからお似合いですね。」

 

「あはは、かっこいいなんて。良ければ今度食事でもどうですか?」

 

店員の手を優しく握り語り掛ける。

 

「ダメですよ、彼女さんに悪いですし。お兄さんがフリーなら考えてましたけどね。」

 

「……あ?か、彼女?」

 

「さっきの女性ですよ。酷いですね。」

 

「……失礼。」

 

本の表紙を見ると【結婚するなら今!超おすすめ式場特集!】と書いてあった。

 

「モォスティィマァァアアアア!!!!」

 

外へ走り出す。俺の中の俺が邪智暴虐なモスティマを倒せと囁いているんだ。

 

「あ、お客様、本を忘れてますよ!」

 

……一応本は買っておこう。

 

「ありゃなんだ!?」

 

「知ってるでしょ?ゼク〇ィさ。」

 

きょとんとした顔で言う。……不覚にも可愛いじゃねぇか。

ちなみに本はエクシアに奪われてみんなできゃーきゃー騒いでる。

 

「違ぇよ。馬鹿、この頭には何が詰まってんだ。」

 

モスティマの頭をノックすると不満げな顔をする。

 

「良いでしょ。昔からの夢なんだ。」

 

「夢……?」

 

こいつにそんなもんあったのか?

 

「……覚えてないの?」

 

珍しく本気で不機嫌な顔になる。そう言われても身に覚えがねぇんだけど。

 

「悪ぃ、教えてくれねぇか?」

 

「ダメ。」

 

鋭い目で睨まれる。

弱った。お前にそんな目で見られるのは嫌だ。

 

「わかったわかった……なんとか思い出す。」

 

めんどくさくなってため息を吐いた。

 

「飲み物買ってくるね。」

 

「ああ行ってこい行ってこい。」

 

さて……。

 

「なあなあ、エクシア。お前、モスティマの夢知ってる?」

 

「教えてあげなーい。」

 

「……新しい銃買ってやるからさ。」

 

「ダメダメ。こればっかりは教えられないよ。……私の夢でもあるんだから。」

 

エクシアが顔を赤くして言う。顔を赤くする事か……。

 

「わかった!AV女優だ!」

 

顔面を殴られた。

 

「それ、モスティマに言ったらダメだからね。」

 

「OK……。

ソラ、鼻曲がってない?大丈夫?」

 

「う〜ん、大丈夫だよ!」

 

「サンキュ。」

 

鼻をぐにぐにしつつ周りを見る。あいつどこまで行ったんだ?

 

「悪ぃ、ちょっとモスティマ探してくるわ。」

 

「ああ。」

 

飲み物くらいそこら辺に売ってんのに、どこほっつき歩いてんだ?

 

「なあ、俺と遊ぼうぜ〜?」

 

「遠慮しようかな。」

 

モスティマの声が聞こえて見ると、なんか男に絡まれていた。

 

「友達と来ているんだ。悪いけど付き合えないかな。」

 

「ちょっとちょっと、あんな寂しそうな顔させる友達よりも俺と遊んだ方が楽しいぜ〜?」

 

「……そんな顔してないよ。」

 

「こんな顔してっとそう見えるっしょ。」

 

男がモスティマの顎を掴む。

……気に入らねぇな。ひっじょ〜〜に気に入らねぇ。ナンパの仕方がどことなく俺と似ているとか、やり方が参考になるとか思うが、とりあえず。

 

「よぉ、ちょっとその手を放してくんねぇか?」

 

モスティマに触るこいつが一番気に入らねぇなぁ。

 

「え、何あんた。もしかして知り合い?」

 

「そうそう、だからもうどっか行ってくれや。」

 

「ちょちょちょ、待って待って。じゃああんたがこの人をこんな顔にしたって訳っしょ?

ねぇ、やっぱ俺と一緒に行かね?」

 

男が今度はモスティマの手首を掴む。

……落ち着け、今すぐに首を切り落としたいくらいだけど、クールになれよ。

 

「だからそいつに触ってんじゃ━━━━」

 

「男の嫉妬はみっともねぇし?」

 

嫉妬……?誰が?俺が?モスティマが触られて嫉妬しただと?

モスティマが大きく目を開いて俺を見ていた。

 

「ばっ……!てめぇ、テキトー言ってんじゃねぇ!?」

 

「好きな女の子を触られてキレてんじゃん?」

 

好きな女の子?確かに、モスティマは好きだ。でも、家族としての……はず。

 

「っあぁ〜!こいつは俺の大切な女だから!じゃあな!」

 

「ちょっ!?」

 

「眠ってろ!」

 

顎に拳を掠らせて気絶させる。

いけねぇ、感情的になり過ぎた!?

 

「ラック。」

 

「あ〜……戻ってくんの遅かったから……気になったってだけで。さ、先に戻ってろ。」

 

銃撃って落ち着かねぇと、この辺に射撃場あったろ。

一時間くらいやったけど、いつもよりスコアがかなり低かった。

メッセージでもうホテルに着いたらしいから俺もホテルに向かった。

 

「……戻ったぞ。」

 

「ちょっと、どこに行ってたんですか?モス姉が戻って来たのに探しに行った人が戻って来ないなんて。」

 

「うっせ。」

 

絡んで来たバイソンの顔を押し退ける。

部屋のドアを開けると目の前にモスティマの顔が広がった。

 

「ぅ、お……あ!?」

 

大きく仰け反って後ろに思いっきり倒れる。

なんだってそんな所に居やがる。

 

「おかえり。」

 

「……顔、見んじゃねぇ。」

 

声のトーンがいつもより軽い。ご機嫌かよ。

 

「あ、おかえりー。モスティマの機嫌が良くなってるけど何したの?」

 

「なんもねぇ。それより、酒あるか?」

 

「もっちろーん!冷蔵庫にたくさんあるよ!」

 

冷蔵庫を開けてビールを取ると一気に飲む。

 

「〜〜っくぁぁあああ……!」

 

「ダメな大人だ……。」

 

「大人ってのは酔わねぇといけねぇ時があんだよ。」

 

飲んでは次の缶を開け、また開ける。う〜い、沁みるぅ〜。

 

「ちょっと、早すぎますって!」

 

「邪魔だ邪魔だ。飲まなきゃやってらんねぇ。」

 

頭ん中ぐっちゃぐちゃにしねぇと。

 

「じゃあ、飲んでるだけじゃつまんないし、ゲームしよ!」

 

「ええな、何するん?」

 

「王様ゲーム!」

 

はいみんな集まってー、とエクシアの所に集まってテキトーな物に番号を書く。

 

「王様だーれだ!」

 

「おっ、ウチや!

最初やから軽めに……一番と五番がハグ!」

 

「私か。」

 

「え!?テキサスさんとハグ!?やったぁ!」

 

ソラがめちゃくちゃ嬉しそうだった。

二回戦目。

 

「私!三番が王様に膝枕!」

 

「おや、私だね。」

 

エクシアがモスティマの膝の上でゴロゴロする。良いなぁ……じゃねぇわ。んな事思ってもねぇ。

三回戦!

 

「私だ。二番が王様とポッキーゲーム。」

 

「俺か。……ポッキーゲームが何か知ってるのか?」

 

「ラップランドがポッキーゲームをするとポッキーが普段より美味しくなると教えてくれた。」

 

「なるほど。」

 

周りを見ると、ソラが血涙を流すほど俺を睨み、エクシアとモスティマは面白くなさそうな顔をしていた。

まあ、いいか。

ポッキーを互いに咥え、サクサク食べ進んでいき、最後にキスをして終わる。

 

「あの、動じ無さ過ぎじゃないですか?」

 

「こんなもんだろ。テキサス、どうだった?」

 

「ほんの少し甘くなった気がする……?」

 

「そうか、ソラの目が怖いからソラでも試してみてくれ。」

 

「テ、テキシャシュしゃん!?」

 

あ、逃げた。

四回戦目。

 

「あ、私だね。じゃあ……一番が好きな異性にプロポーズ。あ、冗談でね。」

 

い、ち番……。

 

「えー、一番だれー?」

 

「ウチやないで!?」

 

「私も違う。」

 

「私じゃないよ。」

 

「僕でもないです。」

 

しんと静まり返る部屋の中で喉が鳴る。

 

「お、俺だ……。」

 

「だよね。ほら、プロポーズしなよ。」

 

だ、誰にする!?……閃いた!

通信端末を開き、連絡帳の一人に電話を掛ける。後で詫びるから許してくれ!

 

『……はい。』

 

「あ、もしもし、メランサー。

結婚しようぜ!」

 

『えっ……?』

 

「悪ぃ!じょうだ……切れた……?」

 

え、どうすんの?

 

「あの、これ。」

 

「じゃあ、次の五回戦始めよっか。」

 

「電話切れた……。」

 

「さんせ〜い!」

 

……メッセージ。送っとくか。

 

 

 

 

「メランサ、どうしたの?」

 

「ラックさんでしょ?」

 

「顔が赤いけど、大丈夫?」

 

メイリィとフェンとビーグルとで女子会をしてたら、まさかあんな電話が来るなんて……。

 

「プロポーズ、されちゃった。」

 

「「「えぇー!?」」」

 

 

 

 

「そろそろ……良いんじゃないか?」

 

あれから酒一気飲みや、壁ドンやら色々やったが、テキサスが指名された時が一番大変だった。ソラが周りに敵意振り撒くんだぜ?

 

「最後の王様はウチやー!むっふっふ〜……。」

 

「クロ姉?なに考えてるの?」

 

「ウチには分かるで!全員の番号が!!ラブコメの波動が!」

 

何言ってんだこいつ。

 

「むむむっ!三番が!」

 

げっ、俺じゃん。マジで見えてるとか無いよな?マークとかあるか?

 

「一番と四番にちゅーや!」

 

ああ……?

 

「やったー!いっちばーん!」

 

エクシアと?

 

「ふふ、私だ。」

 

モス、ティマ……。

 

「ウチにはわかっとるで〜?ほら、ちゅーするんや!」

 

クロワッサンがちゅーコールを始める。

 

「いっつもかる〜くしとるんやからサッと出来るやろ!」

 

「う、うるせぇ!ちょっと黙ってろ!」

 

エクシアとくらい家族とするようなもんだし。モスティマだって家族だし。

好きなのはおかしな話じゃなくて。

軽く……軽く……。

 

「ラック?」

 

かる、く。あ、結構まつ毛長いんだぁ……。

 

「大丈夫……?」

 

「タイム。」

 

やっぱりモスティマを先に。

 

「はい、いいよ。」

 

こいつなんてよゆー……で、目が綺麗だぁ。

 

「クロワッサン、変えてくれ。」

 

「ダメやでー、王様の言う事は〜?」

 

「ぜ、ぜったーい。」

 

無理無理無理無理!!絶ッ対無理!

 

「テキサスにしとったみたいにかる〜くすればええんよ?」

 

「俺ら三人除いて出て行け!」

 

息を荒らげて叫ぶ。人に見られたままとか尚更無理だって!

 

「え〜!じゃあ見れんやん!」

 

「てめぇらが見てんなら俺はこのホテルを爆破する!」

 

「テロですよ!?」

 

「散れ散れ!見せもんじゃねぇんだよ!

スリーカウントだ!スリー……。」

 

ハンドガンを構える。ゴム弾だから安心しろ。

 

「ツゥー。」

 

「ワーン!」

 

バタバタと全員出て行った。

 

「あのさ、ラック。もしかして嫌だった……?」

 

「嫌とかじゃなくて……分かんねぇ……頭ん中ミキサーかけられたみてぇにさな感じで……。なんでかお前らの顔見れなくて。緊張するってか、なんつーか……。」

 

「私達の事は好き?」

 

「それは、好きだけどよ。家族として好きなはずなんだけど。」

 

そう言うと二人に肩を掴まれる。

 

「へぇ、そうなんだ。」

 

「まだ分かってないみたいだね。」

 

「へぁ?待て、どこに連れてく気だ?そっちは寝室だろ。」

 

「ラックが一番慣れてる所にでしょ?」

 

「ごめんって、俺が悪かったから。」

 

「何に謝ってるのかな?」

 

「ちゅーするから!するからタンマ!家族にそんな事むっ……!?」

 

手で口を押さえられる。

 

「分からせる必要がありそうだね。」

 

「責任取ってもらうからよろしくね?」

 

ベッドの上に投げられる。

 

「女の子の体は見慣れてるでしょ?」

 

無理。

 

「緊張する必要ないよね?」

 

許して。

 

「ああぁぁぁぁ……あっ━━━━━━━」

 

 

 

 

 

 

 

 

・今日の一幕

 

「……来ませんね。」

 

手紙、読んでないのでしょうか。

海沿いの人から見えない砂浜で一人体操座りをする。

 

「……思っていたより、寂しいものですね。」

 

次見付けた時に問い詰めましょう。

 

 

 







タイトルはラブコメ読んでる時の俺の気持ちです。

今後の読みたいと思う内容

  • ラックの過去話や異格イベ等
  • このままで構わん
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