愚者と白猫の子は化け猫姉妹?!助けてエルレイねえね!※大人のリィエルの事です。 作:エクソダス
「今年で、この学院の営業許可を取り下げることになりました」
「「Wow………」」
ハロハロ!どうしてこうなったか全くもって理解できない?安心して!私もだよ!
あ、私の名前はマコロン=レーダス。突然一人称視点で地文に失礼するよっ!
とりあえず一旦話を整理しよう。私とレミ姉が学院に来たところから回想スタート!
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「まったくもう……、ちゃんと一人で起きれるようにならなきゃだめだよ?」
「えへへっ。ごめんなさ~い」
歩きなれた通学路を歩きながら、レミエルとマコロンは手をつなぎ、とても仲睦まじく登校中だ。
「でもお布団には人をダメにする
「はいはい」
レミエルは、マコロンの話を受け流しながら足を進めた。
「そういえば、お父さんが変なこと言っててね」
「え?なんか言ってた?」
突然父親の変な話という単語に興味を惹かれ、マコロンはまるで読み聞かせを楽しみにする子供のように笑った。
「何でも…『そろそろ学院がなくなるんじゃないか』って」
「ふぅぅん」
父が何を言うかと思いきや、思った以上に突拍子もない話だった。
アルザーノ魔術学院といえば、誰もが知る名門だ。
そんな名門がなくなるなどと…、マコロンにはどうしても考えられなかった。
「ま!そんなことないでしょ!」
「だといいんだけど………」
少し顔を暗くしたレミエルに、マコロンはすぐさま繋いでいた手を放し、レミエルに抱き着いた。
「ひゃっ……!」
「だいじょーぶ!何があってもレミ姉は守るからっ!」
レミエルを抱きしめながら、マコロンはぺかっと無邪気にわらった。
「………うん。ありがとう……マコロン」
レミエルは俯きながら、少し恥ずかしそうに呟く。
「あああああああぁぁぁぁ!!レミ姉かわいいぃぃ!!このままお持ち帰りしたい!拘束して一生私の物にしたいっ!!」
「あうっ…………」
ぐぐぐぐぐっっ───!!
マコロンの力が、どんどんと強くなる。レミエルは苦しそうに顔を引きつらせた。
「マコロン………苦しい………」
「レミ姉は私の物だイエえええぇあああああああああああ───!!!」
ぐぐぐぐっぐぐぐっぐぐぐぐ─────ッッッ!!!!
「あ………………ぅ…………ぁぁ…………」
グキッ。
「……え?」
「」
レミエルは、その力になすすべなく、その場で息絶えたかのようにぶっ倒れた。
「あああああああああああぁぁぁ!!!レミ姉ええええぇぇぇ!!!レミ姉が誰かにころされたああああああぁぁぁぁ────!!!」
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はい!回想終了だよ!
え?なんでこうなったかまじで理解不能?それは完全にこちらのセリフだぜいぇぁ!!!
1、朝起きる!
2、レミ姉とご飯たべる!
3、イチャイチャしながら登校する!
4、廃校危機っっ!!
What?(イケヴォ)
そんな思考をぐるぐると回しているマコロンをよそに、レミエルは教室で書類とにらめっこしているエルレイに近寄る。
「リィエルさん……あの──」
ぺちん。
次の瞬間、エルレイは手で軽くレミエルのおでこをたたいた。
「いたっ……」
「学院ではエルレイ先生」
「す…すいません」
そういうと、レミエルは申し訳なさそうに謝る。エルレイは苦笑いをしながら『気にしなくていい』と、レミエルの頭を撫でながら答える。
「あ……えへへっ……」
「リィ姉!リィ姉!!いったい何があっ───」
ぺちん。
「だうちっ!」
「エ・ル・レ・イ・先・生」
「痛いよっリィ姉!!!」
べちん。
「だうっ!!!」
先ほどより痛い攻撃がマコロンの後頭部に直撃し、マコロンはその場で悶絶している。
「いたいぃぃ!!いたいいぃぃ!!」
「そんなに強く、殴ってない」
そう言いながら、エルレイはため息をついた。
「あの……、それで。営業許可取り下げって…、どういう事ですか?」
「ん、ちょっとね」
エルレイは、明らかに面倒そうに椅子に腰を掛け、ため息をつく。
「要約『魔術危険、廃止モトム』てこと」
「………なるほど」
ある程度想定通りだったのか、レミエルは苦笑いを浮かべる。
レミエルにとっては別に驚く事じゃなかった。
なにせ最近はすべてにおいて発展し、『魔術不要論』が大々的に広まっているのが現状だ。
「……どうすんの?」
マコロンのその発言で、エルレイは頭を掻きながら難しい顔をする。
「エルレイ先生、こんなのほっときましょうぜ?」
「そうですよ。現にまだ魔術は多大なる成果を見せているではありませんか」
「その通り、この封筒を送り返してやりましょうよ!」
「…………むっ」
生徒たちの意見も最もだ。エルレイだって、ぶっちゃけこのまま送り返してやりたい。だが、それをすると国家反逆罪だのなんだの言って、廃校へと強硬突破される可能性も否めない。
「どしよ……」
エルレイが必死に考え込んでいる……、その時。
「それじゃあ。私たちでなんとかしてみるよ!」
声を高らかに張り上げたのは、マコロンだった。なぜかレミエルの腕をがしっとつかんで。
「え……ちょ……」
レミエルの動揺した声が教室に響き渡る。
「おお!よく言った!マコロンちゃん!」
「化け猫姉妹に任せたら安心だな!」
「がんばれ!レミエル!!!」
「ファイト!マコロン!」
そんなヤジにも似たクラスの者達の声をがマコロンとレミエルの耳に響き渡る。
「え……まだやるって…いってな──」
「よし!急げ!!いくよぉぉ!!!レミねえぇぇ‼」
「ちょ…きゃああああぁ───!!??」
まるでお魚をくわえた野良猫だ。
マコロンはすごい速度で引っ込み思案なレミエルの腕を引っ張り、外へと駆け出して行った。
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─
「はあ………はぁ……」
商店街、レミエルは息を落ち着いて整えながら、その場のベンチにペタリ…、と据え割り込んだ。
「あはは…、ごめん。とばしすぎ?」
「……え…と……大丈夫」
姉としての威厳なのか、乱れる息を止めながらも、レミエルはマコロンに笑顔を向けた。
「さてさて……どうしよっかな~」
そう言いながら、マコロンは足をぱたぱたさせながら考える。
このまま父親たちに助言をもらうか、それか殴り込みに言ってルミアさんに直で話を聞くか。この二択だろう。
「とりあえず……父さんたちに……ん?」
そう言いかけた瞬間、レミエルが何かを見つけた。レミエルの目の前には。
「銀行……しまってる」
そう、大きめの銀行だ。今日はやっているはずなのにシャッターが閉まっている。そして周りには憲兵と思われる人たちがたむろしている。これが意味する物は1つ。
「銀行強盗か」
レミエルは鋭い目で回りをきょろきょろと見渡した。
「どうする?レミ姉」
「決まってる」
そう言うと、レミエルはポケットから何かを取り出す。それは黒くて光っているフックショットのようだ。
「
「そう来なくっちゃ」
待ってましたと言わんばかりに、マコロンもフックショットを構える。そして、マコロンとレミエルは、色違いのお揃いの化け猫の仮面をつける。
化け猫姉妹の本領発揮だ。
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─
「はっ!!!これだけあれば、しばらく遊んで暮らせるな!」
「まったくだ!!はは!!!」
見つけた。
敵は5人、少数だ。拳銃を持っている者が3人、ほかの二人は魔術や格闘でも使うのだろう。
「にしても、警備も大したことなかったな!」
「ビビりすぎてたんだよ、俺たち」
「それもそうか!!」
そんな話声が聞こえる間も、レミ姉の指示に従い、行動する。まるでネズミがはい回っているだけのように、音を立てず。
「それにしても、お前らあの噂信じる?」
「あの噂?」
「化け猫姉妹の噂だよ」
「ああ、あの通り魔か、なんでも狙うのは何か犯罪をした者しかしとめないとか」
「いやいや、ただの噂だろ?そんなのいるわ───」
取った。
「ん。どうし……!?」
まず一人、レミエルが首を直撃させ、気絶させた。
「みんな!一人やられて──」
うるさい。
それ以上は喋らせない。マコロンは素早い速度でワイヤーをひっかけ、一度喋れなくしてから気絶させる。
「な───」
マコロンは、さすがレミエルと心の底から思った。もうもう一人の目標を処理しているとは、もっと私も見習わなきゃ。
「ま、まさか……本当に……」
「化け猫………姉妹──」
最後に、2人だけ残った強盗は私たちを見ておびえたが、即座にレミエルが気絶して処理をした。
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「エルミアナ様、またあの二人がやったそうです」
「…そうですか、ご苦労様です。エルザさん。下がっていいですよ」
「はっ」
誰も居ない、どこかの部屋の一室。金髪のロングヘアーでドレスを着ている女性は、何処か不敵に笑った。
「さ……、どうなるかな?」
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「おつ~!」
「う、うん……おつかれ」
少し暗くなってしまった夜道。
いつも道理のテンションに戻ったレミエルに、マコロンは満面の笑みを浮かべた。
「とりあえず、明日はもっと人手を集めよっか。人数がいればどうにかなる……こともある」
「うんっ、そうだね!レミ姉」
そう言いながらも、レミエルは難しい顔をしている。
「大丈夫!レミ姉!わたしとレミ姉がいれば百ニンニクだよ!」
「それを言うなら、百人力、ね」
「そうだった。えへへ」
そう言いながら、マコロンは照れているように笑う。
「一体どうなるかはわからない。けど何とかなるよね!」
「ところで、今日の授業って」
「早退………だろうね」
「おっふ」