まどかの中学生活   作:ホワイトロリータ

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ダメ、絶対。
ビービーエー。


魔女は危険が危ない、なの

早朝。

朝日が昇るかどうかといった時間で、まだ少し薄暗い中目が覚める。

視界に広がるのは自室の天井。

それをしばらく布団の中から眺め続け。

ため息を1つ。

 

思い返せば昨日は面倒事の多い日だった。

転校生がやってきて、ユーノくんもどきに出会って、妖怪っぽいのに襲われて。

全ての情報を会話の中からゲットした後に自己紹介された、巴マミさんという先輩と出会って。

魔法少女になれと言われ。

というか私は既に魔法使いですよーだ。

まだまだ半人前の半分もいってないけど。

いくら死にかける戦い(という名の弾幕ごっこ)をくぐり抜けてきたとは言え、まだまだ1年ちょっとしか魔法の練習をしていない私。

それこそ、人間としての生でもっと前から研究をしている魔理沙さんや、種族:魔法使いな年齢が天元突破してるパチュリーさんに勝てる筈がない。

 

だから今日も今日とて、魔法の特訓をしに行くのである。まる。

その後はシノさん分を補充して学校に行こう。

今日のシノさん分は何がいいかなー

膝枕?

抱擁?

どれも捨てがたいなー

これから訪れる幸福な時間に胸を膨らませ、寝巻きからスウェットに着替える。

勿論、特訓後のオシャレ服も忘れない。

シノさんの前で、いつまでもスウェットでいるなんて言語道断なのです。

 

ふんふ~ん、と鼻歌を歌い。

ベッドの枕元に置いてあった、ペットボトルのお茶を口に含み。

何気無しに視線をあげたら。

ぬいぐるみに混じり、淫獣1匹。

 

 

「おはよう、まどか!」

 

 

次の瞬間、淫獣がカテキンに汚染されたのは言うまでもない。

 

 

「ひどいよ、まどか」

 

「そう思うならもっとマシな場所から出現するべき。

タオル貸してあげるから自分で拭いてね?

私はちょっと出かけるから」

 

「出かけるって、どこにだい?」

 

「ん、非常識の集まる場所」

 

「……へぇ、面白そうだね。

僕も連れてってよ!」

 

 

んー、と床に敷いたタオルの上をゴロゴロと転がりながら体を拭くキュウべえを見つめる。

 

 

「別にいいけど、いくつか注意点があるよ?」

 

「注意点?

何だい、それは?」

 

首を傾げるキュウべえ。

幻想郷のことは言わない方がいいって言われてるけど。

キュウべえは非常識にカテゴライズされるから、別に支障はないよね。

コホン、と咳払いをする。

 

「1つ。

今から行く場所は、とある……人物……?によって管理されてるから。

もしその人がキュウべえの来訪を受け入れないのなら、その場所に立ち入ることすら出来ない。

その場所自体は、全てを受け入れるらしいんだけどね。

2つ。

今から行く場所は、ある意味いつ死んでもおかしくない場所だから。

私も自分自身の事で精一杯だし、自衛くらいはする事。

死んでも恨まないでね。

そして3つ」

 

 

キュウべえを、もう1度じぃぃっと見つめる。

普通に見つめるのではなく、霊視とかそう言った普通では見えない物を見る眼。

魔力の流れを見るのとかに重宝すると、パチュリーさんから教わった技術の1つだ。

 

 

「どーもキュウべえは、何かと霊的ラインで繋がってるみたいだね。

何と繋がってるのかまでは分からないけど、今から行く場所は外界との関わりは全て断たれる特殊な場所だから。

今までの繋がりは無くなり、キュウべえ個人として動くことになる。

人じゃないけど。

そして、そこからこの場所に帰ってきたとき、もう1度その繋がりが復元するかは保証外」

 

 

それでもいい?

そう目の前で目を点にしている小動物に問いかける。

いや、元々点だけど。

もっとって意味で。

行くなら行くでいいし、行かないならそれでもいいから早くして欲しい。

シノさん分を補充する時間がなくなる。

 

 

「……まどか、君は一体何者なんだい?」

 

「非常識な女子中学生だよ。

でもマミ先輩も、十分非常識な世界に入ってきてるんだし。

その原因はキュウべえなんでしょ?

変わらない変わらない。

さて、時間は有限。

早く答え出さないなら、私は先に行くよー」

 

「わ! 待ってよまどか!

僕も行くから!」

 

 

慌ててそう言うと、キュウべえは床に敷いたタオルの上から私の肩に飛び乗った。

 

 

「いいの?

キュウべえの繋がりが切れちゃうよ?」

 

「もしそれで、『向こう』が僕を死んだものと処理するなら新しい僕が来るから大丈夫。

僕個人としては、今からまどかが行こうとしている場所の方が興味がある。

こういうのが『好奇心』っていう感情なのかもしれないね」

 

 

新しい僕。

アンパンマンみたいなものなのかな。

まぁ、深く考えるのも疲れるのでやめておく。

何はともあれ、キュウべえからの同意を得られたので。

肩に乗せたまま、いつも首から下げている勾玉に魔力を込める。

向かうは幻想郷。

場所は常識と非常識の境界線。

博麗神社へ。

 

次の瞬間。

私たちはカメラのフラッシュのような、一瞬だけ眩い光に包まれると。

そのまま自室から消えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつもながらに、お早いお着きね」

 

 

私が場所を認識する前に、背後から声がかかった。

ここ1年と数ヶ月聞き続けた、若い女性特有の高い声。

そして同時に、私を異変の度に死へと導く悪魔の声。

博麗霊夢。

この神社の巫女さんだ。

 

 

「おはようございます、霊夢さん!

あの、シノさんは?」

 

「ん?

あいつなら縁側でお茶をすすってるわよ。

今日はまどかが来る気がするって、結構早くから」

 

「行ってきます」

 

 

肩に乗っていたキュウべえを振り落とす勢いで駆け出し、私はシノさんがいる縁側を目指すのだった。

いや、勢いじゃなく、実際落としたのだろう。

肩が軽い。

しかし、今の私には些細な事。

シノさんに勝るキュウべえがいるだろうか。

いや、ない。

いざ行かん、私の桃源郷!

 

 

「置いてくなんてひどいよ、まどか」

 

「あらあら。

霊夢、あなたいつからこんな可愛らしい小動物を飼育する事にしたの?」

 

「紫……またいきなり出てきて。

あんた分かってて言ってるでしょ」

 

「えぇ、もちろん。

……あら、この子。

感情の境界が見えづらいわね。

ゼロじゃないみたいだけど、乏しいのかしら……ちょっとイジってみても面白いかも」

 

「ちょっと、待って!

何するつもりなんだい!?

まどか! 帰ってきて!

空間の裂け目に腰掛ける人に何かされちゃう!」

 

「大丈夫よ、痛くしないから」

 

「……きゅっぷい」

 

「あーあ、また紫の病気が始まったわね……」

 

 

後ろで何か聞こえたけど、気にしないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シノさーん!」

 

「おぉ、まどか。

昨日は本体で久々の学校だったっけ。

どうだった?」

 

「異変が起こりました」

 

 

縁側に腰掛けてお茶を飲むシノさんを見つけ、軽く挨拶。

その後私も隣に座り、雑談に勤しむ。

私用に準備していてくれたのだろう、湯呑に急須からお茶を入れてくれた。

霊夢さんから貰ったお茶葉を使ったらしいのだが、単に色の付いたお湯だった。

出涸らしにも程があるよな、と呟くシノさん。

味はないけど、私にとってはシノさんが入れてくれたという事実だけで美味しさが天元突破です。

 

その色付きお湯を啜りながら、昨日の出来事を話す私。

そっかぁ、遂にまどかも異変を呼び込むようになっちゃったか。

そんな物騒な事を言うシノさん。

やめてください、平和が1番です。

 

 

「まぁ、怪我はないようにするんだよ?

そのうち俺もまた観光に外の世界へ行くから、その異変とやらを見せてくれ」

 

「勘弁してください」

 

 

シノさん。

あっはっは! じゃないです。

 

 

「まぁ、そっちはおまけだな。

本命はまどかとのデートだもんな」

 

「そうです……ね……?

え、デ、デートォォ!?」

 

 

やばい。

顔が赤くなるのが止まらない。

シノさんを直視する事ができず、俯いてしまう。

 

 

「おぅ、外の世界、色々案内してくれや!」

 

「は……はい、もちろん!」

 

 

俯いたまま返事をする。

横目でシノさんの姿をチラ見して、視線は合わせないままシノさんの手をそっと握った。

今日はいい日だ。

無条件でいい日だ。

今の私なら、ほむらちゃんの電波だって笑って受け止められる。

普段?

普段は無表情で受け止めるよ。

 

 

「さてまどか。

今日も学校行くんだろ?

魔法の特訓、やっちまうか」

 

「……あれ?

いいですけど、魔理沙さんやパチュリーさんは?」

 

「今日は都合が悪かったらしくてな。

俺だって、使えない割にはそこそこ指導できるつもりだ。

たまにネタが混ざるけど。

嫌か?」

 

「バッチコイです!」

 

 

そして私は学校までの時間、シノさんと至福の時を過ごした。

朝食はどうしたのか、だけど。

ちょっと前に早朝、出かける寸前の姿をお母さんに見られて。

手に持ったオシャレ着を見て、その後私の表情を見て、ハハァ、と一言。

その日から、朝食は必要な時だけ言ってくれればいいというお達しを得られたので。

何の心配もなく、博麗神社で朝食を食べることが出来るのです。

服と顔だけで察せるお母さんは、新種のさとりだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まどか酷いよ!

あんな危険地帯に僕を置いていくなんて!」

 

 

霊夢さんとシノさん、私でちゃぶ台を囲んで朝食を食べていた時。

そのちゃぶ台の下から私の膝の上ににゅっと出てきた白い物体。

存在を忘れていたキュウべえでした。

 

 

「ん、自衛はしてって言ったでしょ?」

 

「え、自衛出来るものなのあれ?

紫さんの手から逃れたと思ったら、地面に着地する前に空間の割れ目に飲み込まれて。

気付くとまた紫さんの手の中なんだよ?

何を言ってるのか分からねーと思うが、僕にも分からなかった」

 

「……あれ、キュウべえってそんなキャラだっけ」

 

 

もっと平坦に話してた気がするんだけど。

今のセリフも微妙にネタ入ってるし。

いつ読んだの? JOJO。

 

 

「あぁ、その小動物ならさっき、紫に色々仕込まれてたわよ。

後、感情の境界もイジったらしくてね。

普通にぶっ飛んだキャラになってると思うわよ。

魔改造?

使い方は違うかもしれないけど、そういうのが最近あいつのマイブームらしいから」

 

「慈悲をおくれ」

 

「あんたはもう手遅れよ」

 

 

まぁ、何か凄い目にあったみたいだけど楽しそうだしいいんじゃないかな。

 

 

「あ、シノさん。

紫さんって、幻想郷の管理者の?」

 

「そうそう。

よく覚えてたな。

いずれ知り合う事になるだろうけど、胡散臭いからあいつの言うこと全てを間に受けちゃダメだぞ?」

 

「はーい。

キュウべえいいなぁ。

まだ私は紫さんに挨拶すら出来てないのに」

 

「こんな僕にされても羨ましいと申すか」

 

「むしろ見てて面白い」

 

 

ムアアアァァアア!! と叫びながら床をゴロゴロ転がるキュウべえ。

起きたばかりの時の転がり方とは、やはりキレが違う。

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんな素晴らしいシノさんタイムを過ごした私。

キュウべえも、あれだけはっちゃけられるようになったのは喜ぶところだろう。

絡まれるとウザイけど。

朝食を食べ終えた後は、いつも通り学校へ。

その日の授業は特に事件らしい事件もなく、平和に過ぎた。

 

そして放課後は、マミさんが昨日の事について説明する集まりが。

本当は昨日のうちにするべきだったんだけど、私が頑なに魔法少女になる事を拒んだせいで時間が押して。

昨日はほとんど説明がされずに終わってしまった。

勿論、私の友人ことさやかちゃんがそんな事を許容するはずもなく。

今日の放課後、改めて事情説明を受ける事になったのだ。

 

尚、関係者という事で授業終了のチャイムと共にほむらちゃんの所に行き。

菩薩のような笑みで同行を依頼したところ。

 

 

「断わ…………行くわ」

 

 

という、快い返事を頂けたことをここに記す。

どこにだ。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでマミさんちなう。

移動中、キュウべえは私の肩の上でずっと黙っていた。

何故かって?

 

 

「まどか。

暁美ほむらの視線が痛い。

胃に穴があきそうだ」

 

「まどかの肩の上で喋らないで貰えないかしら、そこの小動物」

 

「解せぬ」

 

 

というやり取りがあったからだと思う。

 

 

「わぁ……素敵なお部屋!」

 

マミさんちのリビングに通された私は、自然とそんな言葉が出てきた。

最近見慣れた他人の部屋というと、霊夢さんの部屋。

あそこには箪笥と卓袱台しかない。

箪笥の中身も、腋巫女服オンリーだった。

霊夢さんに最も不足しているものは、女子力だと思う。

あとお金。

 

とりあえず案内されるまま、部屋の奥にあった天板がガラス製のテーブルに着く。

形が三角形なのだが、どこに座るべきだろうか。

ほむらちゃんが1辺。

さやかちゃんが1辺。

マミさんが1辺。

私は……頂点か。

てか何故に三角形なのか。

そんな疑問を抱いていたら、目の前に置かれるコーヒーとケーキ。

疑問はすぐに消えていった。

 

 

さて、とマミさんは口を開く。

 

 

「キュウべえに選ばれた以上、あなた達にとっても人事じゃないものね」

 

「うんうん!

何でも聞いてくれたまえ!」

 

 

マミさんの言葉にさやかちゃんが頷く。

内容に関してはスルー。

 

 

スっと、マミさんは手に握っていた何かを私達の前に持ってきた。

それは黄色い殻の卵のようで。

それが小さな土台に乗っており、その土台から伸びた留め具で固定されている感じの宝石?だ。

 

 

「それは?」

 

さやかちゃんが質問する。

 

「これが『ソウルジェム』よ。

キュウべえによって選ばれた女の子が、契約によって生み出す宝石よ。

魔力の源であり、魔法少女である事の証でもあるの」

 

「契約って?」

 

「最悪最低の取引の事よ」

 

ほむらちゃんの返答が激辛です。

ほら、そんなに睨むからキュウべえの冷や汗が凄いよ。

 

「僕は、君たちの願い事を何でも1つ叶えてあげる代わりに、魔法少女になって貰ってるんだ」

 

「あ、それがもし霊夢さんをみっくみくにするって願いだったら……」

 

「無理に決まってるじゃないか、まどか。

あの人の能力を聞いたかい?

『空を飛ぶ程度の能力』

つまり宙に浮く。

何者にも束縛されない。

他者の干渉自体を受け付けない。

即ちチート。

何であの人が人間をやってるのか、訳が分からないよ」

 

望みが潰えた瞬間である。

後、ほむらちゃんのキュウべえを見る目つきが若干驚いたものに変わったのは何故。

 

「それ以外の奇跡なら起こしてあげられるんだけど」

 

「金銀財宝とか」

 

「お金は人を狂わすよ」

 

「不老不死とか」

 

「友達が老いて死んでいくのを見て楽しい?」

 

「満漢全席とか!」

 

「お腹はちけ飛ぶよ」

 

「お前は願いを叶える気はあるのか――――――――!!!!」

 

キュウべえを握ってグルングルン振り回すさやかちゃん。

気持ちは分かるけど、その辺にしとこ?

アエェェェェって、凄い悲鳴あげてるから。

 

 

「きゅっぷい。

……で、それと引き換えに出来上がるのがソウルジェム。

この石を手にしたものは、魔女と戦う使命を課されるんだ!」

 

「誰から?」

 

「僕から」

 

「よし、後50回転いこうか……」

 

「断固拒否――――!!」

 

 

いやはやなんとも、さやかちゃんと仲良くなれたみたいで私は嬉しいよ。

こういうのを老婆心って言うんだろうか。

まだ私は中学生だけど。

 

 

「んー……」

 

「どうしたの、まどか?」

 

 

お、珍しい。

ほむらちゃんが話しかけてきた。

 

 

「いや、このソウルジェムってさ。

魂の宝石って訳せるでしょ?

で、霊視してみると、どーもこれ、魂そのもののように見えるんだよね……」

 

「れ、霊視?

後、何でまどかがそこまで知って……」

 

「いや何でと聞かれても……

あ、やっぱりそうだ。

ソウルジェムから霊的ラインがマミさんまで繋がってる」

 

「まどか、それどういう事?」

 

 

隣でキュウべえをグルングルンしてたさやかちゃんも会話に加わる。

 

 

「つまり、魔法少女になったマミさんは、今はこっちのソウルジェムが本体みたいなもので。

そっちの肉体は、まぁ、最悪どんな傷ついても治せる仮の体って状態になってるのかな」

 

 

私の言葉に、マミさんは顔を青くしている。

そんなに気にする内容だったかな?

 

 

「な、何でそんな事を……」

 

「いやだって、マミさん魔女っていうのと戦ってるんでしょ?」

 

「え……そ、そうだけど……」

 

「じゃあ、全く戦闘経験のない体で、魔法の力だけ手に入れて、魔女に勝てる?」

 

「…………」

 

 

つまりはそういう事、と続ける。

 

 

「怪我を大きくしないように。

簡単に死んでしまわないように。

その為の1つの救済措置じゃないのかな、多分。

例えば戦闘中、ソウルジェムを絶対攻撃の当たらないどこかに隠し持っていれば、無双できるし」

 

 

そもそも。

 

 

「魔女ってパチュリーさんとか魔理沙さんとかと同じ系列の人でしょ?

むしろその救済措置があっても勝てるか分からないよ。

パチュリーさんなら、殺せないならって氷漬けにしたり、それこそ時間を奪う、なんて事も出来るかもしれない。

魔理沙さんは、あの波動砲ばりの砲撃でそもそも塵も残らないと思う」

 

 

弾幕ごっこというルール上、非殺傷にはなっていたが。

今思い出しただけでも発狂しそうになる。

あれと戦う事になるのか、マミさんは。

悲しい運命だ。

 

 

「マミさん、強く生きてね?

私は、いつまでも、マミさんの友達だから……!」

 

「友達……

鹿目さん、こんな化け物みたいな私とお友達でいてくれるの……?」

 

「何を言ってるんですか、当たり前です!

巫女も魔法使いも魔女もメイドも吸血鬼も小悪魔も亡霊も半人半霊も鬼も不老不死も月兎も因幡の白兎もみんな友達なんだよ?

どんな人だろうと私はバッチコイだよ!」

 

「あ、まどか。

私はちょっと友達やめようかと思ってるんだけど」

 

「さやかちゃんを逃すわけ無いでしょ」

 

 

キュウべえを抱え込んで、滝のような涙を流したさやかちゃんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キュウべえ……」

 

「何だい? 暁美ほむら」

 

「あなた、どこか他のキュウべえと違う気がする」

 

「どやぁ」

 

「でもウザさは一緒ね」

 

「謝るから、この銃口を頭からどかして欲しいかなーなんて。

ほら、僕もう『向こう』と繋がってないから!

1匹のキュウべえだから!

あれ、今のセリフ何かカッコよくない?」

 

「……」

 

「ちょ、そんな汚物を見るような目で見ないでよ。

ほら言うじゃん、中二病って。

みんなかかるんだよ、防ぎようがないんだよ」

 

「……無駄に感情があるのね」

 

「ある人に弄られてね。

暁美ほむら。

君も、リボンとリボンの間に開いた空間に腰掛ける金髪の美人さんを見かけたら関わっちゃダメだ。

あれは美人さんに見えるが、中身は鬼だ。

いやババアだ!」

 

「……そのリボンとリボンの間に開いた空間に腰掛ける金髪の美人さんが、今まさに窓の外からあなたを見つめているとしたら、どうする?」

 

「……君の願いを、何でも1つ叶えてあげる。

だから、僕と契約して僕を助けてよ!」

 

「……安心なさい。

今言った人は居ないわ」

 

「そ、そういう心臓に悪い冗談はやめて欲しいな」

 

「いえ、今はもういないだけで、空間に入って消える直前に『あ・と・で』って口パクしていったわよ?」

 

「僕オワタ」

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです。
前話投稿後、PCが召されたホワイトロリータです。
色んな意味で吐血しそうになりました。

前回から間が空きすぎて、しかも書きかけがぶっ飛んだので復帰に時間がかかった次第。
原因は、PC代を貯めるのに数ヶ月かかったホワイトロリータの経済力にあると思うとです。
やはり全人類1人1円募金を始めて、70億円を頂く計画を実行に移すしか。
赤子も、逃さない……!


現実逃避に書き始めた中学生活が、4話目に。
燃え尽きなければ、ホワイトロリータの売れ行きくらいのペースで書いていきたいと思います。
また次回、お会いする機会があればよろしくお願い致します。
今回はここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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