ビルドダイバーズ Re:rise after mison 作:CBガッデス
「っしゃー、終わった終わった」
ミッションを終え大きく伸びをするカザミ
「お疲れ様です、カザミさん」
「すっかり盾役が板についてきたな」
「って、嬉しくねえ褒め方すんじゃねえよ」
メイにツッコミを入れるカザミの様子に仲間たちが笑い合う
「あ、みんな!」
ちょうどそこへ通りかかったサラが彼らに声をかける
浴衣姿で頭にはベアッガイのお面をつけている
「姉さん?ミッションの帰り………というわけじゃなさそうだな」
「うん、今日はみんなでフェスに行ってたの、ガンプラ縁日」
「それでそんなの付けてるのか………」
サラの頭についているベアッガイのお面を見ながら納得がいったように頷く
「フェス?」
「フォースのみんなで行くお祭りイベントのことです、僕もまだ行ったことはないんですが………」
「おー、そっか、パルはミッションもエルドラが初めてだっつってたもんな、よっしゃ、行くか」
「あ、でもガンプラ縁日はついさっき終わっちゃったよ?」
ノリノリで拳を打ち付けていたカザミだったがサラの一言でずっこける
「しばらくしたらまた別のフェスが始まる、その時に行けばいい」
「だな………フェスの内容にもよるけどよ………」
数日後、新たに始まったフォースフェスの告知をロビーで確認する一同
「ヒストリーフェスか………」
「どういう内容なんですか?」
「あー、確か歴代ガンダム作品を振り返る、みたいな感じだったな」
「なるほど、それでヒストリーか」
「ミッション系か?」
「いや、確かイベント系だったはず………なんか展覧会とかそんな雰囲気の奴だったと思うんだけど………」
「煮え切らないな?お前もこのフェスは初めてか?」
「いや、ゴジョウさんたちといっぺん行ったんだけど、ほら、あれだったから………」
「「「あー」」」
「いやそこで納得されんのも傷つくんだけど、つかヒロトにメイ!お前らはどうなんだよ」
「AVALONはすぐ抜けちゃって、フォースフェスには行かなかったな」
「私も基本フリーだったからな、ママのもとに来てすぐの頃アダムの林檎のみんなと少し行った程度だ」
告知画面を取り囲みながらみんなで覗き込みながらそんな会話を繰り広げていた
歴代作品それぞれに焦点を当てたパビリオンやアトラクションの数々がフェスエリアに展開されていた
「「わぁぁぁ」」
ヒナタとパルが瞳を輝かせエリアを見ていた
「限定のミッションやアバターコスチュームはどうなっている」
「ミッションはヘソ曲げてやんなかったから覚えてねえけど、衣装は………あぁ、あそこだ、確か作品ごとの衣装に着替えられんだよ」
そう言ってカザミが指さした先には人だかりのできたテントが
「せっかくだし俺らもなんか着るか?」
「別に無理に着なくても………」
すると突然誰かがヒロトの背後に忍び寄った
「ヒーロト!」
「え?サラさん?」
「みんなも来てたんだね」
「サラさんは一人ですか?」
「ううん、モモとナミが一緒、今衣装選んでる」
「「あーでもないこーでもない」」
サラに案内されるままテントにやってくると歴代キャラクターの衣装を前に悩む二人の姿が
「さっきからずっとあんな調子よ」
「あ、アヤメさん」
あきれた様子で腕を組み肩を落としたアヤメがため息をこぼしながらヒロトたちに声をかける
「待ってる間にサラちゃんがあなたたちに気づいて呼びに行ったってわけ」
「それならいっそ自分たちで選んでしまった方が………」
パルの提案にアヤメは先ほどより大きなため息をこぼす
「ヒストリーフェスにはよく来るから二人がそれじゃ面白くないって………」
「面白そうじゃねえか、俺らも選びあってみるか?」
「いいですね、あ、でも私あまり作品に詳しくないので」
「んじゃあヒナタは審査員、あとは………」
ニヤけながら背後に視線をやるカザミ
こっそり退散しようとしたメイを捕まえるカザミ
「どこ行くんだよ」
「いや、私はこういうのは………」
「郷に入っては郷に従えって言葉があんだよ、まずはお前のからだ」
「なんか今すごくデジャビュったわ」
カザミとメイのやり取りを見て頭を抱えるアヤメだった
「ほら、これなんかどうよ?」
そういって黒いコートと白いスカートを見せるカザミ
「コート?」
「SEED DESTINYのミーア・キャンベルが着てたやつだな」
特に反応を返さず無表情のまま立ち去ろうとするメイだったが
「私はこれがいい」
「なんで姉さんまで………」
サラが持ってきたパイロットスーツを突き付けられため息をこぼしていた
「あ、なんかガンダムっぽい」
「OOに出てくるガンダムマイスターのパイロットスーツだな、紫ということはティエリア・アーデか」
「ヒロトもそっちで説明ばっかしてないでなんか案だせよ」
「………じゃあ、UCのマリーダ・クルス」
「「あー」」
「ヒロトはこれとかどうよ」
そういってザフトの赤服を差し出すカザミにヒロトはため息をこぼした
「カザミが俺のことをどう思ってるかはよくわかったよ」
「おいおい!そんなマジに受けるなよ」
「冗談だ」
「というか、SEED系ばかりだな」
「いいだろ好きなんだから」
「私はヒロトにはこれがいいと思う」
ロックオン・ストラトス(ニール)の私服を持ってきたサラに先ほどの会話を思い出した二人は一緒になって笑っていた
フォトスポットでは歴代ガンダム作品のテーマ曲映像を自分の機体に差し替えて撮影できるスポットで盛り上がっていた
「Ignitedにでもするのか?」
曲選び中のカザミにヒロトが茶々を入れる
「それでもいいけどここはあえての………」
そういってTrust you foeverを選択したカザミがシーンと機体をセレクトし場面が出てきた
「おま、これ………」
「面白れぇだろ?」
ギアナ高地のシャイニングガンダムのようにジャスティッガイが崖によりかかる
そのシュールな姿は周囲の笑いを誘った
ヒロトも背後に振り返りプルプルと震えている
「珍しい、ヒロトがウケてる」
幼馴染のレアな姿にヒナタも驚いていた
様々なガンダム作品の展示を見て回ったヒロト達
「なんだか私まで詳しくなっちゃいそう」
「確かにGBNから入ったって人にもいいかもな」
「お、そろそろミッション始まるみてぇだぜ」
映像に流れたルール説明を機体の中で聞くヒロト達
「スタンプラリーみたいな感じかな?」
「簡単に言えばそうだな、様々な作品にちなんだミッションをこなし、ポイントを集める、無理に全部回る必要がないのがスタンプラリーと違う点だな」
「ああ言うのって大抵全部回んないといけねえからな」
ジャスティッガイに乗ったカザミが頭を掻きながらぼやく
「今日はそれしかないのか?」
「最初っからフェスのつもりだったからな、そういうお前はいつも通りかよ」
「そうしない理由もないだろう………」
ジャスティッガイがヴィートルーガンダムを指さしながら肩を落とす
「だが、このミッションで重視されるのは機動性だ、アーマーを外してコアフライヤーにした方がいいのではないか?」
「………それもそうだな」
「あ、じゃあ私アーマーの方乗ってみていい?」
「好きにしてくれ」
換装を解いたヴィーナスアーマーにヒナタが搭乗する
「一度これ乗ってみたかったんだよね」
ルンルン気分のヒナタをヴァルキランダーがじっと見つめる
「パル、あとで乗ってみるか?」
「!はいっ!」
「ふふっ、楽しんでるみたいでよかった」
「サラさん?………あれ?」
サラの声がして振り返るがモビルドールの姿がないため困惑するヒロト
「こっち、モビルドールは目立つから機体をレンタルしてきたの」
「前に何度か野次馬が集まってひどい目にあったことがあったから………」
サラの説明とアヤメのため息交じりの言葉に納得するヒロト
「っていうかサラさん、それキュベレイMarkⅡじゃ………」
その日の夜、フェスを満喫し終えたたヒロトとヒナタはヒロトの部屋にいた
ヒロトがイヴの写真を意味ありげに眺めている
「どうしたの?一人でじっと見て」
「いや、俺ずっと一人でGBNやってきたからさ………」
出来ることならイヴも連れて行ってあげたかった
自分が見せてきたのはまだほんの一部なのだと改めて知った
「………メイは楽しめたかな?」
「ん?パル君じゃなくて?」
「ふっ、そういえば当初の目的はそうだったな、まあパルは終始楽しそうだったから心配してないけど」
「確かにメイさんって落ち着いててそういうのあまりわからないかも」
「まあ、でもきっと………」
「あらあら」
マギーの店で今日の思い出を楽しく話し合っていたサラとメイだったが二人とも遊び疲れたのか途中で寝てしまった
「本当は姉妹仲良くこのまま寝かせてあげたいけど………ほーら、二人とも起きなさーい」