それと今回も誤字沢山ですよ~‥‥あと今回の閑話は本編にも関係のある事なのでこっちに入れときます。
「それにしてもモードの一つに内包されていて封印処置がされているシェム・ハが出るまでに暴走するだなんて、何が響輝君……未来ちゃんの感情を刺激したんだろう?」
煮え切らない疑問の答えを求めながら保健室から教室へと歩いていく。あのモードは響輝君曰く自分であって自分でない……らしい。元に戻ったら軽く鬱状態になってる……最初見た時はビックリするけど。シェム・ハと言うのは響輝君が封印しているモードの一つ、未来の状態で暴走している時にのみ使えるらしくかなり危険性が高いとか。僕も見たのは今回で二回目だけど実際怖かったな……いつも何を言ってるのか分からなかったけど。
「いった」
固定している右腕が痛む。
オールマイトから譲り受けた個性、ワン・フォー・オールはその強大な力故に強靭な肉体が必要不可欠。だけど僕の体はその溢れる力に耐えるギリギリの器。だから今回はそれに耐えきれずに右腕を壊してしまった。響輝君に鍛えられてたおかげで骨は折れては無いようだけどもそれでもひどい状況で、治療しようにも僕の体力がギリギリでリカバリーガールの治療を施されても明日から数日間は保健室へ通わなければならない。本当にリカバリーガールの個性は凄いなぁ。でも相澤先生にアレだけ言われていたのに今回も腕を壊したと知れたら……これは相澤先生に縛り上げられる。これからの恐怖に怯えながら教室のドアを開けるんだけど……あれ? 皆、なんで残ってるの?
「おぉ! 緑谷来た! お疲れ!」
「へ?」
どんどんとテンションの高いクラスメイトのみんなが僕を囲む。
「いや、何喋ってっかわからなっかたけどアツかったぜ、おめーッ!」
「入試一位の爆豪と互角にそれどころか互角以上に渡り歩くなんてな!」
「よく避けたよ」
「あんな戦闘を轟達の後にやられたから俺らも力入っちまったぜッ!」
「エレガントには程遠か「よく避けたよぉ!」
「えっえ? えぇ??」
行き成りでビックリしたけどなるほど、みんなはかっちゃん達と僕達のバトルの影響でテンションが高いのか、確かに僕も響輝君のバトルを見て気合が入ったからな。わからなくもないよ、その気持ち。
「俺ぁ切島鋭児郎、今皆で訓練の反省会してたんだッ!」
「俺、瀬呂範太」
「僕は青山「私芦田美奈! よく避けたよ!」
「蛙吹梅雨よ、梅雨ちゃんと呼んで」
「俺砂藤!」
「あのぉ、そのぉ」
「オイラは峰田!」
「おぉぉ!」
「どっから出てくんだよおめぇ」
切島君に瀬呂君、青山君に芦戸さん、蛙吹さんに峰田君。色々と個性的なクラスメイトばかりで楽しい。これまでは無個性を理由にバカにされることは多かったけどこんな風に賞賛されながら喋るのは初めてだ。皆に囲まれながらお喋りを楽しんでいると切島君達の後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「常闇君! 机は腰掛けじゃないぞ、今すぐ辞めよう!」
「いいじゃんそのくらい」
「てか何その手」
「君達……偉大な先輩たちが使用してきた机をないがしろにする行為を看過することはできない!」
「騒々しい……」
そこには飯田君が机の上に乗っている子を注意している姿が…‥‥ブレないなぁ。飯田君の行為に謎の安心感を覚えていると後ろのドアが開く。
「なぁ麗日、八百万今度飯いか、痛い!ちょっと爆豪何するんだ!」
「口より手を動かせこのクソ放電装置が、それとスモール達もちったぁ手伝えッ!」
「えぇガリィちゃん体が小さいから重い物もてなぁ~い☆」
「嘘だゾ」
「しぃー黙っとけミカ、爆豪はこう言っとけば諦めるんだから」
「んだとゴラぁッ!」
「……ガリィ、ミカ、髪が引っ掛かるから暴れないでくれ」
「相変わらず派手に怒るな勝己は」
「騒がしいですこと、まぁ偶にはこの雰囲気も悪くないわ」
「えっと……わたくしの上でなんでくつろいでいらっしゃるのでしょうか、この人?達は」
「さ、さぁ?」
かっちゃんが楽しそうにクラスメイトと共に恐らく配り物であろう本を運んで来た。スモールの子達なんで二人の肩に乗ってるんだろう?
「あ、デク君怪我直してもらえなかったの?」
麗日さんは僕の姿を確認すると僕の元へ駆け寄ってくる。治療が完全に施されていない理由を麗日さんに話すと納得してくれたみたいで安堵の表情を浮かべている。
「よかった……あ、そういえば橘君は? 姿が見えないようだけど?」
「そういえば姿がみえねぇけどまだ保健室なのか?」
二人は響輝君の不在に心配そうにしている、確かにあんな風に暴走した響輝君を見ると心配もしたくはなるよね……
「うん、ちょっと個性の関係で30分は戻って来れないんだ」
「そっか……ケガとかじゃないならよかった」
「だな、俺が介抱した時もいきなり倒れてたからな」
多分本体である響輝君が寝ちゃったから分裂体にまで影響を及ぼしちゃったんだろうなぁ……絶対そうだ。
「そういえば」
「あぁ?どうしたんだガリィ、なんか文句でもあっか?」
「いえ、爆発ヘッドに快適さを求めるのは既に諦めているので問題ないですけど――――」
いつの間にかかっちゃんの頭の上へと移動したガリィに注目が集まる。だってアレだけ怒鳴り散らかしていたかっちゃんが何も突っ込まないのには驚きだったから。僕はもう馴れた。あの二人は何気に気が合うんだよね……。注目が集まる中――――
「緑谷さんはどうせ、個性発動で男だと忘れた状態のマスターとベッドの上でイチャイチャしていたんだろうなぁ~って考えまして」
―――ガリィはかっちゃんの如く爆弾を投げつける。
「……あぁ?」
その瞬間、教室の空気は凍り付きかっちゃんの声だけが木霊した。皆にゆっくりと顔を向け本当かどうかを確かめるか否かを決めてると思うけど、ガリィなんでその事知ってるの? 本当の事でもあるから誤魔化しは効かない、どうやって言い訳するか……。考えを巡らせ最適な回答を求めている時後ろから肩を叩かれる。ゆっくりと振り返るとそこには……
「緑谷、ちょっとお話聞かせてもらおうか」
血涙を流しながら僕を光のない目で見る峰田君の姿があった。それからベッドの件に関しては僕以外の事情知っている人物、かっちゃんがちゃんと説明してくれて何とかなりました。
「それでも羨ましいぞ、このやろぉおおおおおお!!」
「ぎゃああああああああああ!」
峰田君に追いかけ回される以外は。
※※※
月が綺麗に輝き夜道を明るく照らし出す町の中。その街にはテナントの入っていないビルの中にある隠れ家的な存在のBARが存在した。今夜そこにある女がやって来る。
※※※
「今日は何にしますか?」
「そうね……カクテルのホワイトレディでも頂こうかしら」
「畏まりました」
毎週決まった時間に決まって現れるこの女性。この女性はどこか得体のしれない不気味な雰囲気を漂わせながら決まって奥から二番目の座席へ腰掛ける。その姿は美しく可憐。私はご注文のカクテルを作るためにドライ・ジン、ホワイト・キュラソー、レモン・ジュースを用意し始め考えを巡らせる。本来この店は拠点として確保したダミーのお店なのですがこの女性に対してだけはあの方のご指示もありお酒を提供している。私としましても趣味で集めているお酒を振舞える絶好の機会なので不満などもありません。しかしなぜ先生はこの女性にのみお酒を振舞えというのでしょう? 疑問に思いながらも三種類の飲み物をシェイク、その後カクテルグラスへ注ぎ女性の前へと置く。
「ホワイトレディでございます」
「ありがとう」
アルコール度数の高いカクテルのハズなのですがその女性はグラスを手に取ると口にする。……その表情ですとご期待に応えられたようですね。
「いつも通り良い腕ね、黒霧」
「ありがとうございます」
「いっそのこと本当にBARを経営してはどう? あなたの腕ならば良い所までいけるでしょう」
「いえ、私にそのような腕は……」
私はあくまでも趣味の範疇です、本職の方々には劣るでしょう。それに今はあの方に任された仕事があるので。私が断ると女性は表情を変える。
「謙遜は無しよ、私は本当の事しか言わない。そうでしょう?オール・フォー・ワン」
「……確かにそうだね、君はいつも事実しか語らない」
女性が設置してあるテレビへと話しかけるとそこからは心臓を鷲掴みにされるような冷えた声が響き渡る。あの方だ。
「しかし事実は語るが過程を語らず、本当に教えて欲しい事は一切語らない」
「あら、そうだったかしら?」
「あぁ、だがそこが君の魅力でもあるところさ」
「あら、意外。あなたこういうのは嫌う人間だと思っていたわ」
「先の事を知っていても面白い事など何もない。だが、君が教えてくれる情報には必ず面白い事ばかりだ。だから君には興味は尽きないよ」
「うふふ、そんなに喜んでもらえてるだなんて嬉しいわ」
あの方と女性の会話。凄い、この重圧の中普通に会話をしている。それどころか何でもないかのように会話まで弾んでいらっしゃる。本当に何者なんだこの女性は。
「そうそう、君が教えてくれたあの動画面白かったよ。特にあのマリアと言う名の歌い手は良い歌を歌う」
「あら、小悪党の大将でも音楽の趣味は普通なのね」
「僕だって普通に音楽を楽しみたいときはあるさ」
度々会話の中に混じるマリアと言う人物。私もその動画には目を通したことはあるのですが確かにいい歌を歌う綺麗な歌い手だと思います。しかしあの方まで夢中になられるとは少し以外です。それから時は進み一時間程度たったころでしょうか。
「そろそろお暇させてもらうわ」
「時間かい?」
「えぇ」
「それは残念だ、君とはもっとゆっくりと喋っていたかったのだが……」
「また会えるでしょう? 次会った時にお話したらいいじゃない」
「ふむ、それもそうか」
この女性はこのBARに訪れ、決まって1時間で帰ってしまいます。あの方もそれが分かっているのか名残惜しそうに別れの言葉を告げています。
「それじゃまた」
「えぇ、また」
女性が店から出ようとした時、ドアが開き何者かが店へと入ってきます。
「あれ?来てたんだ」
その何者かの正体は死柄木弔でした。死柄木弔は女性へと近づいて行きます。
「もう帰るの?」
「えぇ」
「もっといればいいのに……」
死柄木弔はその女性の前ではまるで寂しがる子供その者の様に感じ取れます。殺されてしまうので間違っても口には出せませんが。
「私にも大事な用事があるのよ‥‥」
女性は何度か死柄木弔の頭を優しく撫でる。まるで母親と子供を見ているようですね‥‥‥‥
「だから次会った時はゆっくりとお話しましょうね」
「うん」
どうやら死柄木弔も納得したようでカウンターの椅子へと腰掛け女性を見送ります。
「じゃあね」
「えぇ、また」
そしてドアの向こうへ消える女性。あとに残された死柄木弔は何処か寂しそうな、そんな感情が読み取れる表情を見せるのですがすぐに手型の器具で顔を覆ってしまいます。
「ふふ、今日はフィーネと話せた……ふふ」
何と言っているのかは聞き取れませんでしたが何処か楽しそうに呟く死柄木弔。少しいや、かなり不気味ですね‥‥‥‥。私は使ったグラスを元の場所にしまいながらそう考えるのでした。
※※※
さぁ
次回予告などない
~どうでもいい設定~
ホワイトレディ
ドライ・ジン2/4、ホワイト・キュラソー1/4レモン・ジュース1/4をシェイクすると出来るカクテル。アルコール度数29とお高めなので飲むときには注意だ。作者はこのカクテルを友達に作り過ぎたせいで手の感覚だけで作れるぞ。
次回の日常パートのモードを決めてクレメンス
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響or翼orクリス
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切歌or調
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まさかのエルフナイン
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マリア…とか言わないよ…ね?
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大正義、奏