僕と絶唱アカデミア!   作:サソリス

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閑話だぞ!閑話!
コメント返事はもうちょっと待ってくださいな……そこまでの気力が無いからもう少し待って……
今回も本編に関わる事なのでここにぶち込んどきます。
今回も誤字沢山なのど修正兄姉貴おにゃします!


閑話:狂気で分かる疑念を探求するアルケミスト

※※※

 

ふぅ~何とか教師生活一日目を乗り切ったぞ。私は緑谷少年のクラスである1年A組たちが仲良く集団下校している姿を見る。それにしてもやっぱり先生って大変なだなぁ……根津校長から誘われて学校に教師として入り覚悟はしていたものやっぱり大変だ。特にあの3人。

 

「ハァ~」

 

ひとまず目の前にあるお茶を一口。美味しい。

緑谷少年はもちろんとしてその幼馴染の爆豪少年、そして3人目の幼馴染である橘少年?少女?だ。緑谷少年は私が託した個性をまだ使いこなせていないから使用するごとに体を壊しているし、戦闘訓練では爆豪少年が何と言うかその……何かしらの因縁で緑谷少年とガチバトルまで発展しちゃってそれに呼応するかのように橘少年?もう、少女でいいや。橘少女の個性の暴走。

 

「ハァ~」

 

お茶をもう一口。美味しいけど茶菓子が欲しくなる。

緑谷少年に関しては鍛えるときに気付いたことだが我流の格闘術を習得しているみたいで、個性を入れる器事態は少しほんの少し大きめに作れたおかげで骨までは折れていないみたいだけどそれでもボロボロ、毎度の如く私はリカバリーガールに怒られる。爆豪少年は言葉こそヒーロー科志望とは思えないほど汚くてキレやすい体質みたいだけど、その思考は冷静で何と言うか……みみっちい。そしてあの無料配布だとか20万円だとか二人は何を話していたんだろうか? 最後に橘少女だけど……あの子の個性は多様性が過ぎると思う。一人の思考で複数の人格を操る、本人曰く多重人格とは違うみたいだけど私には多重人格者にしか見えない。ホントに大丈夫なんだろうね?

 

「ハァ~」

 

お茶をもう一口。あ、相澤君が買って来ていた駅前の饅頭屋の猫柄のお饅頭……美味しい。

それに橘少女は私の先生であるグラントリノのお孫さんだ。下手な事をするとどんな風に伝わるかわからない。それにあの目、紫の鎧に身を包んだ橘少女の目は完全に全盛期のグラントリノの目にそっくりだ。それのせいか私の膝は今も笑っているよ……ホント怖いんだよね。

 

「ハァ~」

 

お茶に口を付けようとした時ドアにノック音が聞こえる。

 

「オールマイト先生はいらっしゃいますか?」

「む?」

 

誰かが私を訪ねて来たな。とりあえず私は今の状況を見られると色々と不味いのでトゥルーモードからマッスルモードになってぱっぱと茶菓子などを片付け迎え入れる。

 

「どうぞ」

 

一体だれが訪ねて来たんだろうか? 

 

「し、失礼します!」

 

そうして入って来たのは雄英高の制服を着た小柄な少女。んん? てっきりヒーロー科の誰かと思っていたけど見たことのない子だな?

 

「どうしたんだい少女、私のサインでも貰いに来たかな?」

 

はっはは、といつも道理笑いながら対応するが色紙は持ってきていない。あれ? 違ったかな?

 

「いえ……サインではなくてですね、聞きたいことがあって来ました」

 

やっぱり違うよで何やら緊張している様子……本当に何の用で来たんだろうか?

 

「ふむ、では何用かな? なんでも聞くといいよ」

「では、単刀直入で聞きます」

 

この時の自分を殴ってやりたい。

 

「オールマイト先生、貴方――――」

 

なんで、なんでもなんて言っちゃったんだろうか……

 

 

 

「―――緑谷君に何らかの形で個性を渡しましたね?」

 

 

 

ワン・フォー・オールの秘密は限られた物しか知らないはず。緑谷少年の性格を考えてもそんな秘密を漏らす様な子ではない……だとしたらこの事を突き止めるだなんて一体……

 

「……君、何者だい?」

 

思わず体に力入る。もしヴィラン側で知ってる人物だとしたらそれはどこかでオール・フォー・ワンと繋がってるはずだ。私自身が倒したと確信はしているもののあいつそのものは捕まってはいない。だから生き残っている可能性の方が高いのでヴィラン側の可能性のあるのだが……なんだろうかこの弱々しい雰囲気。それに緑谷少年の事を知っているようにも見えるが……ホントに誰?

 

「? ボクは橘響輝ですよ?」

「そういえば姿が変えられるって言ってたね……」

 

思わず心の中でため息を出してしまう。なんだ、私の見たことのない橘少女だったか。橘少女だとしたらオール・フォー・ワンとの繋がりは心配する必要はないけど……まさか緑谷少年が話した?

 

「……どうしてそう思う?」

「はい、根拠としてはボクからではなく‥‥‥‥オレから話そう」

「!?」

 

突如として姿は変わっていないものの橘少女の雰囲気がガラッと変わり、まるで先生の怒っている時の状態の様な雰囲気となる。こ、怖い。

 

「根拠としては三つ」

 

指を三本突き立てる橘少女。み、三つもあるの!?

 

「一つ、オールマイト出会ってからのデクの行動」

 

み、緑谷少年! 君何をやったんだい!?

 

「最初はオールマイトに影響されてオレが応援していたヒーローへの夢を再燃したかと思っていたが、試験直前と言う個性が目覚めたタイミングに加え類似性の多い個性の特徴、なんとなくだか動きがオレが教えたモノではなくてオールマイトの動きに似たモノ。これによって何かしらにオールマイトが関わっていると予想したからだ」

 

た、確かに緑谷少年は体こそあまり出来ていなかったが技術だけは会得していた。それも敵が個性の使用を前提とした結構立ちの悪い奴。下手したらそれを食らった相手側に命の危機があると思って結構修正したけど、まさかその技術を仕込んだ人間が橘少女だとは思わなかった。

 

「二つ、オールマイトとデクに目覚めた個性因子の同一性だ」

 

!? そんな事も分かるのかい君は!?

 

「オレの中には自身で封印指定するほどデク狂いのモノがある。気持ち悪い話だがソイツはデクに関する事ならありとあらゆることを知っていて、もちろん遺伝子情報さえも知っている。そしてオールマイトを見た時に気付いたらしい、デクの因子とそっくりという事を」

 

何だか言いにくそうにする橘少女。恐らくその封印指定しているってのがあの紫色のモードなんだろうな……。そして個性因子の類似性……か。どうやって比べたかはわからないけれどそれは確かに言い訳はできないな。

 

「そして最後の一つだが‥‥」

 

さてさて、今度はどんな理由なんだろうか……

 

「オレの勘だ」

「勘!?」

 

アレだけ理由を述べておいて最後は勘だなんて‥‥‥‥何と言うかかなりユニークな子なんだな。

 

「ハァ~」

 

思わずため息と共にトゥルーモードへ戻りながらお茶を一口。まだあって数時間の生徒にバレるだなんて私は本当に隠し事が下手だな……

 

「その姿になるという事は当たりか?」

「あぁ、大当たりさ。よくわかったね」

 

まだ根拠事態は甘いが私の勘が言っている、この子には教えても大丈夫だと。だから私は認めた。それにこの様子だと何時かはバレていたことだろうからね。

 

「あっさりと認めたな、平和の象徴」

 

橘少女もゆっくりと私の迎え側に座る。そしてお饅頭を食べるんだけど……お、多すぎないかい?

 

「すまない、どうも遠隔だとカロリー消費が早くてな」

 

あのぉその饅頭食べ過ぎた結果、相澤君に怒られるのこの私なんだけど。

 

「あぁ、それでそれを知って君は何をするつもりだい?」

 

ここだ、この事実は私にとってのヒーロー活動を根本的に覆しかねない秘密だ。その結果この事実を使って私を脅すこともできる。まぁ橘少女がそんな事をやるとは思えいなのだが。

 

「何も。ただ知りたかっただけだ」

「へ?」

 

その時の橘少女には嘘を付いている様子はなくまるで私の親友である科学者の様な感じだった。

 

「今のオレは錬金術師(アルケミスト)だ、だから気になる事は暴かなければ気が済まないのでな」

「はぁ……」

「それにオレの友に関することだ、気にならない方がおかしい。あ、すまん」

「なるほど……」

 

私はお茶を橘少女へお茶を注いで渡して、私もお茶を一口……美味い。

 

「ほッ……今のオレだと紅茶の方が好みなんだが偶にはお茶も悪くない」

「君は紅茶の方が好みだったのかい?」

「あぁ……でも、美味いな」

 

 

二人してお茶を飲んでほんわかな雰囲気がこの部屋を包みこむ。そして10分ぐらいしたころだろうか……

 

「そろそろ時間だ」

「帰るのかい?」

「あぁ、詳しい事は本体も交えて聞きたい、今のオレだと情報伝達が不完全だからな」

 

そして光になって消えゆく橘少女。あぁ、分裂体だったのか。

 

「それと最後に……制服と下着のこと頼んだ」

「へ?」

 

光と共に消える橘少女、そしてその場に残ったのは学校の制服と下着だった。

 

「……これ、どうしよう」

 

私は最後の一口を飲み終わりながらそう考えるのであった……とりあえずミッドナイト先生かリカバリーガールに頼もうかな。




~どうでもいい設定~

猫饅頭

相澤先生御用達の店でのみ購入できる限定品。猫の形をした饅頭で可愛い。

なお、この後オールマイトは相澤先生に怒られる模様。

~どうでも良くない設定~

待機モード

キャロル・マールス・ディーンハイム

ファザコンとなり奇跡が嫌いまでも行かないが苦手となる。
気分次第でエラーモードであるエルフナインになる事もできるのだが、どちらかと言えばエルフナインでいる時間の方が長い。
少々感情が不安定なところも過去あったのだがある事件を切っ掛けに安定した。シェム・ハまでとは言わないが緑谷に対してはLOVEよりのlikeになっている。
他の装者とは別の攻撃手段を持つ。

次回の日常パートのモードを決めてクレメンス

  • 響or翼orクリス
  • 切歌or調
  • まさかのエルフナイン
  • マリア…とか言わないよ…ね?
  • 大正義、奏

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