僕と絶唱アカデミア!   作:サソリス

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できたー、ねるー

コメント&評価ありがとうございます!

誤字祭りだぜ、ヒャッハーーーーーッ!
修正お願いします!

僕と絶唱アカデミア! 前回の3つの出来事。

一つ、ヴィランと対峙し素早く外との連絡を取ろうとしたが不可能で諦め避難する事になる。
二つ、出入り口直前にヴィランに阻まれ響輝は何かを上へと放り投げた……あれ? 落ちてこない。
三つ、そしてヴィランの個性に巻き込まれてしまった。


USJⅣ

※※※

 

突如避難する僕達の前に現れたヴィラン。そいつは流暢に此処へ来た理由を語り出して油断し、その隙にかっちゃんと切島君はその隙に攻撃をした。しかし効いておらず逆に僕達ごと個性で出した黒い靄に皆包まれてしまう。そして――――

 

「わぁぁぁぁぁぁああああ、水難んんんんん!?」

 

僕は水の中へと落ちた。あの黒い靄の正体、ワープの個性だったのか。だからあんなに響輝君が警戒してあのアンプルまで使ったのかな……失敗してたけど。最後に響輝君の声とかっちゃんの爆発音も聞こえたから頼んで落としてもらったんだろうなぁ~って。

 

「来た来た」

「ボガガガ!?」

 

水中にヴィランいたぁ!? 確かに飛ばされた先に何かいると思ったけどヴィランがいた!? 

その後一緒に飛ばされていた蛙吹さんに助けてもらい、このゾーンに設置してあった船にへと乗った。

 

「痛った!」

「ボッハ、ありがとう蛙吹さん」

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

ふぅ、一旦は何とか水の中から出られたからよかった……峰田君思いっ切り打ったけど大丈夫?

僕は腰を痛そうにする峰田君を介抱しながら先ほど置かれていた状況を分析する。

流石に水中戦は響輝君との訓練には入っていなかったからあのまま戦ったとしてもかなり厳しかったはず、蛙吹さんに助けてもらえてホント助かった。

 

「しかし大変な事になったわね」

「確かに。完全にカリキュラムが割れてた、単純に考えれば先日のマスコミ乱入は情報を得る為に奴らが仕込んだってことだ」

 

それにあの黒い靄みたいなヴィランが言ってた事が気になる。平和の象徴に息絶えてもらうってつまりはオールマイトを殺しに来たって事? だとしたらこの事態はあのヴィラン達が随分と前から虎視眈々と準備を進めていたんだ。その事を二人へ伝えると峰田君がすぐさま立ち上がった。

 

「でもよ! オールマイトを殺すことなんて出来っこねぇさ! オールマイトが来たらあんな奴らケチョンケチョンだぜッ!」

「峰田ちゃん……殺せる算段が整ってるから連中こんな無茶をしてるんじゃないの?」

「へ?」

「そこまでできる連中に私達嫐り殺すって言われたのよ? オールマイトが来るまで持ちこたえられるのかしら? オールマイトが来たとして……無事で済むのかしら?」

「!?」

 

峰田君のポジティブな言い分に真正面からド正論で蛙吹さんが論破してしまった。

うわぁ、前に念同君が間違って響輝君のプリンを食べた事によって怒った時の男の響輝君ぐらい鋭さがある言の葉(ことのは)(つるぎ)だなぁ……

だけど確かにその言い分は正しいと思う。

事情を知らない頃の僕だったら、オールマイトならどんな障害だってSMASHッ! で吹き飛ばしてしまうだろうって考えるけれど事情を知った今の僕ならその予想も現実味を覚えた。今のオールマイトは過去に負った傷で時間制限がある。それに加え僕へ個性を渡したせいで力も下がっている。だから一言に殺されないとは言えない。

 

「みみみいみみ緑谷ァ! んだよアイツぅぅぅ!」

「落ち着いて峰田君、パニックになっても状況は改善しないよ」

「んな事知ってんだよッ! 逆になんでそんなにお前は落ち着いてるんだ!」

 

えぇー……だって昔、響輝君との修行の際に山籠もりした時に初めて出会ったエゾヒグマより恐怖は感じないんだもの、あの時の熊は僕が格闘術で仕留めてその日の夕ご飯になったっけなぁ……あの熊鍋は絶品だった、懐かしい。

 

「んのヤロウォ! 殺してやる!!!」

「!!?」

 

船の周りから大声が聞こえた、急いで回りを見てみるとこの船をヴィラン達が取り囲んでいた。それに対して峰田君は驚いてるけど僕は遠くから水上を高速でこちらへ迫ってくる何かを見ていた。あれは……

 

 

 

 

 

「デク君ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううッ!! 二人共無事ぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

ひ、響輝君!? 響輝君が水上をホバーの様に高速でこちらへ向かって来てヴィランの包囲門を突破、甲板へと降り立ったのだった。

 

※※※

 

キツイ、体が思うように動かない……けど皆と合流するためには無理やりでも動かさなきゃ。

わたしはあの霧に包まれる前に二つの手を打っていた。一つ目はあの投げた呼び出し用のテレポートジェム、ちゃんと機能したのなら今頃呼び出されているはずだけど……大丈夫かな? そして二つ目は緊急事態の対処方法、絶唱による緊急展開。

これは本当に危険な時に素早く人数を展開できるようにと検証を続けて分かった機能の一つだ。絶唱により生まれるエネルギーがユニゾンに必要なエネルギーへと代用出来て素早く展開できるんだけど、その代わりバックファイアが凄くて体に負担がかかり過ぎる。

そしてこのユニゾンはかなり特殊、ブロックを一つずつ外しては戻すのが普通のユニゾンだとしたらこのユニゾンは一気に全部分けてしまうのがこれだ。その影響で別れて最初の10分ぐらいは思考共有と記憶の同一化も出来ないし、かなりの反動が本体(わたし自身)の体へと罹っていて結構キツイ。

 

「へいき、へっちゃら……へいき、へっちゃら!」

 

わたし()の言葉を原動力に何とか立ち上がって周りの状況を確認する。今いる場所は水難ゾーンと暴風・大雨ゾーンの間の場所にワープさせられたら

しい。

よかった、水上に出されなくて。

とりあえずは水難ゾーン側を見ようと水面を一瞬見た時に自分の姿が目に入る、そういえば無理やり全て分ける影響で本体であるわたしは最後に着ていた服、ヒーロースーツになるのか。服の下に一応ギアインナーを着ているみたいだし他の私は多分裸にはならないと思う。うん、心配だ。

私は頭に過った考えを捨てて皆と合流するために動き出した。でも、そのためにもギアを纏わないと。

 

Balwisyall nescell(バルウィシャル ネスケル)gungnir tron(ガングニール トロン)

 

胸に浮かび上がる歌を紡ぎカロリーをスタータとしてフォニックゲインを作り出しギアが纏われる。今回は緊急事態、出し惜しみは無しで今のわたしにできることを全力でやる!

 

「GXギア、展開!」

 

纏ったギアが再度光に包まれて形と色が変化し、最後にわたしの首へと白いマフラーが巻かれた。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……よし!」

 

やっぱり無印からGXに変化すると体の負担が凄いね……絶唱の負担も合わさって辛い。

口から落ちる血を拭い水難ゾーンを見渡す。よく見ると水上に見える船の周りに複数の人が屯っている。船の甲板をよく見ると3人ほどの人影が……あ、いた。

 

「デク君達見っけ!」

 

わたしは脚部ユニットのパワージャッキを使用してジャンプ力を高めながら飛び上がる。その後ジャッキを連続使用しながら浮力を得て、腰部バーニアとの併用で船へと飛んだ。

 

 

「デク君ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううッ!! 二人共無事ぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!?」

 

 

途中見つけたことが嬉しくなっちゃって叫んじゃった、あははは! そうして、今に至る。

 

「デク君達無事!?」

「う、うん、大丈夫だよ」

「ケロン、心配してくれるのね」

「スゲェ……空飛べるのかよ、あとそのケツ最k「ケロッ!」ありがとうございます! でもその胸も最k「SMASH!」なんで緑谷が!?」

 

私は着地すると急いでデク君達の元へ駆け寄った。

見たところ三人とも怪我は無い。ホント大丈夫? 誰か瘦せ我慢とかしてない? ホント? そう、よかったぁ~って……峰田君右頬赤いって怪我した事!?

わたしが峰田君へと駆け寄ろうとしたけど蛙吹さんに止められてしまった。

 

「その怪我は気にしなくて良いわ」 

「ホントに?」

「うんうん、ただの自業自得だから気にしなくて大丈夫」

「オイラ殴られ損!?」

 

自業自得? どういう事だろ?

わたしの疑問はとりあえずデク君の言う通り置いておいて三人に状況を聞いた。今回、ヴィラン達が襲撃してきた理由はデク君によるとオールマイトをやっつけに来たとの事らしくて、さっき見たこの船を取り囲んでいる人達はヴィラン達なんだって。

えぇ……わたしが未来の神獣鏡だったら水上でも戦えただろうけど今のわたし、ガングニールじゃ無理だよ。

デク君はわたしへの説明を終えると何かを考え始めだした。わたしもデク君の情報を元に今なすべき事を決める為に思考する。

でも、あのオールマイトに勝つ手段があってその命を狙っているのなら響であるわたしはやらなくちゃ。

 

「奴らにオールマイトを倒す手段があるのならば僕らが今、すべき事は――――」

「今、立花響(わたし)と私達としてすべき事は――――」

 

 

 

「戦って阻止する事!」

「戦って命を救う事!」

 

 

私とデク君の言葉が一部違うものの同じ事を発現し、それが甲板へと響きそして――――

 

 

 

 

「何が戦うだよ二人揃ってバカかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼」

 

 

 

 

峰田君の叫び声が響き渡った。

 

※※※

 

バカかよこいつら。オイラは本気でそう考える。

だってオイラ達はついこの前まで中学生だったんだぞ。なのにナンバーワンヒーロー、無敵のオールマイトを殺せる算段が整っている相手にできっかよ。オイラ達が戦うよりも絶対に救援に来るであろうプロヒーローである先生を待った方が得策に決まってるだろ! でもこいつら二人、緑谷と橘は戦うつもりらしく二人で何かを相談し始めた。

 

「無視かよッ!」

「でも、峰田ちゃん見て」

 

俺のツッコミまで無視かよ! そう考えながら蛙吹の指す方向へと目を向けた。そこにはたくさんのヴィランが餌に群がる鯉の様にこちらを見ている。怖えぇ、やっぱ怖えぇぇよぉぉぉ!! 

 

「下の連中、明らかに水中戦を想定してるわよね?」

 

ん? 言われてみれば確かに、こちらへ顔を向けるヴィラン達はそれぞれ水中戦が有利になるような装備ばかり身に着けてる……でも、だからどうしたんだよ! 俺達が水中で嬲り殺されるだけじゃないかよぉぉお!

 

「恐らくUSJの情報を仕入れ用意周到に準備をしているのに私がここに居るのはおかしいわ」

「!」

 

この時オイラの脳は凄い速度で回っていたと思う。確か蛙吹の個性は水中行動が得意な個性、なのにここ水難ゾーンにいるって事はまさか―――

 

「オイラ達の個性はわかってない?」

「多分そうよ、でなきゃ私はあっちの火災ゾーンにでも放り込まれていたはずよ」

 

でも、これで分かったことがある。オイラ達がバラバラにされた理由が分かった、つまり未知の個性持ちであるオイラ達を数で倒すって算段だったんだ。

 

「だからって倒せる保証はねぇじゃねか!」

「ある!」

 

先ほどまで緑谷と話していた橘がこっちへと来た、緑谷はまだ一人でブツブツと何か考えてるみたいだ。だったらどんな理由だよ、説明してみろよ!

 

「数も実戦経験も劣るわたし達が勝てる方法はたった一つ、生徒(わたし)達の()()が相手に未知である事!」

 

確かにこの世の中どんな個性を持っていても不思議じゃない、橘みたいな不思議すぎる個性も持ちもあるぐらいだし言えている。

 

「だけどそれは憶測だろ? 確証はないんじゃ……」

「確証もあるよ」

「今度は緑谷……」

 

緑谷は正面に見えるヴィラン達へと目線を向ける。

 

「敵は甲板上に上がって来ない! これが仮説の裏付けてる」

「でもそれは相手がこちらに対して油断していないって事でもあるんだけどね……」

 

橘の声が最後聞こえなかったけど緑谷の言ってる事は確かに信憑性があると思った。

でも、確かに方法はともかく未知であることがアドバンテージならそれを生かした事をしたら倒せそうであるけど……オイラ達の個性で一体どこまでやれるんだ?

 

※※※

 

凄いわ緑谷ちゃんに橘ちゃん、二人揃って恐怖を感じていないように見える。私も表情にこそ出していないけど怖くてたまらない。確かにヒーロー科にいる以上いつかは本物のヴィランと対峙すると覚悟はしていたわ。だけど私達は入学してまだ時間が経っていないというのに本物のヴィラン、それも複数で私達生徒を狙うヴィランと出会うだなんて考えていなかった。

なのにこの二人はその恐怖も感じていないように振舞い、そしてオールマイトを救うために戦うことまで決意までしたわ。どんな経験を積めばこんな()()()()となるのかしら。緑谷ちゃんはまだいい、よく見れば分かるけれど多分恐怖によって震えているからまだ壊れてない。だけど橘ちゃんはその恐怖心を微塵も感じさせないでまるでオールマイトの様に笑顔まで浮かべている。何故、何故そんなに壊れているの。

 

「梅雨ちゃんどうかしたの?」

「いいえ、何でもないわ」

 

でも、橘ちゃんの個性は女の子になって多重人格の様に人格をコロコロ変えて分裂まで行える。だったら何処かに悪影響が出て壊れていてもおかしくはないのかしら?




漫画版を基礎に書いてるからなんだか展開が遅いなり‥‥このままいくと体育祭の頃には50話超えてるかも‥‥‥‥ごめんね。

次回予告

緑谷と響輝()が出会っている頃、もう一人の響輝である切歌と調は轟と一緒に土砂ゾーンで危険な相手と対峙していた。

次回【USJⅤ】

次回もお楽しみに!

~どうでもよくない設定~

緊急用ユニゾン

変身していない状態で絶唱を歌った影響で発生したエネルギーによってユニゾンを強行する裏技の様なモノ。
使用時には常人なら発狂するほどの痛みを伴うが一回死んでる響輝には関係が無かった。
複数人を一気に出せるメリットはあるが、その代わり絶唱の負担によるバックファイヤ―や思考の共有に記憶の同期が使用後10分間行えないが、切歌と調は例外としてそのデメリットを受けない。

使用後は4~5日間ほどの期間元に戻ることが出来ない事に加え、一人に合わさることもできない。
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