僕と絶唱アカデミア!   作:サソリス

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続くぜ続くぜ~

本編の休憩にな!

前回のあらすじ!

前回見てクレメンス。


蛮勇の奇跡

「はぁ~、今年で卒業なのにまた制服一着ダメにしちゃった…お母さんに怒られちゃうよぉー…うぅ」

 

憂鬱な感情を表に出さず通学鞄で胸が飛び出さないように抑えながら帰るんだけどね‥‥服が小さいから色々と見えそうで恥ずかしい。

私は帰り道である商店街、そこに立ち並ぶ店で窓ガラスに映る自身の姿を見る。

そこには学ランの胸部分がはちきれんとばかり浮かび上がりズボンのヒップもパツンパツンでお尻の形が浮かび上がっている…うん、早く着替えたい。

 

私は先ほどよりも急ぎ足で帰り道を急ぐんだけどその途中、暗い路地から叫び声が聞こえた。

「ん? なんだろ?」

 

なんとなく気になって奥へと進んで様子を見に行くんだけども、どうしたんだろう?

 

「このッ!離れろッ!」

「ふひひひ、隠れ蓑としては最高な個性だ!」

 

そこではあの時、オールマイトが倒したヘドロの様な体をしたヴィランが爆豪君を取り込んでいた…ってえぇ!

 

「爆豪君ッ‼」

 

私は再度ペンダントを手にして聖詠を紡いだ。あの時のヴィランならば…この人だ!

 

Killter(キリター) Ichaival tron(イチイバル トロン)

 

再度体を光が包みまた姿を変えていく、光が体を構成して収まると今度は金色の髪色から銀色へ変わり纏う鎧も今度は黄色から赤色へと変わった。

 

「早く爆豪を放しやがれ!」

「あ?誰だ。このガキぃぃ!」

「むぅうう‼」

 

籠手をクロスボウに変形させるとそれに生成された光の弓を撃ち放ち続ける。それはヘドロ状の体を撃ち抜き続け体積を減らしていく。

 

「このぉ…ガキが‼」

 

あの時と同じ様に腕を鞭のように使って攻撃してくるけど。

 

「ちょっせぇッ!」

 

何とか避けてその腕も吹き飛ばしてく。

くそぉ、攻撃する手段は見つけたけれど今のままだとエネルギーが足りなくなって勝てねぇ…よし、変身期間が一週間に伸びるが仕方ねぇ!

あたしは胸に響く歌を紡ぐ為に歌う曲を思い出す、それによって纏っている鎧から音楽が流れだした。

 

「あぁ?なんだこの音楽?」

「ッ、ッ!」

 

それによってヘドロヴィランが驚いているようだけど関係ねぇ、早くしないと爆豪が死んじまう!

 

「BILLION MAIDEN展開!」

 

あたしは両手に持つクロスボウを2連装ガトリングガンに変形させると歌を紡ぐ。

 

【疑問…? 愚問! 衝動インスパイア 6感フルで感じてみな 絶ッ! Understand? コンマ3秒も 背を向けたらDie】

 

歌から生まれたエネルギーを弾倉へと送り銃弾を形成、それがそこから延びるベルトを通じてガトリングガンにある二つの薬室へと送られてゆく。

そして引き金を引くことによりその薬室に送られた銃弾が撃鉄を起こし弾丸が次々と回転する銃身へとなだれ込む。弾丸はライフリングと呼ばれる堀により撃鉄によって発生した爆風を回転させそれと同時に弾丸も回転して真っすぐと飛んでいく。それが次々と銃口から吐き出されていった。

 

【心情…? 炎上! 強情マトリクス 沸点ピークでくだけ散れ MottoMottoMottoMottoMotto Break!! …Outsider】

 

「なんだ!中に人がいるのに攻撃してくるのか!」

 

なめるなよ!あたしはこれでもこのモードを使ってる時は一発も外さねぇんだよ!ヴィランが怯んでいるが知った事か!さっさとその体、数穴だらけにしてやる!

 

【傷ごとエグれば忘れられるってコトだろ? イイ子ちゃんな正義なんて剥がしてやろうか?】

 

だんだんと周りもあたしたちの戦闘に気付いたのかどんどんと集まってきた。ちょ!人が多すぎると流れ弾にも注意して撃たないといけないからめんどくさいんだよ!

 

【HaHa!! さあIt's show time 火山のよう殺伐Rain さあお前等の全部全部全部全部…否定してやる!】

 

あたしは繊細な注意を払いなが野次馬に当たらないように撃ち続けているんだが…全然体が減らね!

さっきから銃弾を撃ちこんで数穴開けて爆豪を助け出そうとしているがその体は一向に減らずむしろ増えて行っているような気さえしてくる。

 

【そう…否定してやる】

 

少し危険だが仕方ね、爆薬の量を調整したら…一気にいけるか?

左右の腰部アーマーを展開し内蔵の多連装射出器から追尾式小型ミサイルを生成した。

 

「吹き飛べ、MEGA DETH PARTYだッ!」

 

そのヘドロの大半を吹き飛ばす為にミサイルを発射する。それよって爆風が周りを包みこみ何も見えなくなってしまうが…クソッ! 手ごたえを感じねぇッ!

爆風が晴れるや否や。

 

「ちょ!?」

「捕まえた…ぐひひひ」

 

ヘドロが飛び出してきてあたしを包み込んだ。そのせいで身動きが取れず武器も使えねぇ。

 

「く、ックソ…」

「ふひひ、こいつも乗っ取ればあいつに勝てる…」

 

どんどんと意識が飲まれていって途切れ途切れになってくる…このモードは燃費最悪で無印でもきついんだよ…くそぉ…

そしてあたしは意識を失いそうなりながらなんとか抵抗し続けた。

そしてヒーローが集まってきているのも見える。

 

「くそぉ、良い個性をしている奴が捕まっているせいで動く地雷原だぜ、こりゃ」

「もう一人の方の女の子もずっと抵抗している、根性があるな」

 

あたしは何とかアームドギアを籠手に戻して耐えるけどキツイ、アイツと一緒に捕まった時よりもツライッ!

プロヒーロー達は商店街にいる人達を助けるがこのヘドロヴィランにはなかなか効かず苦戦しているようだ。オールマイトの様な威力が無いとこいつは倒せないのか?

耐え続け、耐え続け、そして…

 

「かっちゃん!響輝君!」

 

ヒーローに人いち倍憧れ、そして諦めかけている友が救いに来た。

 

※※※

 

「かっちゃん!響輝君!」

 

 あの時、オールマイトに言われた言葉が胸に残りそれでも癖でヴィランが暴れている場所に来てしまった。そこではオールマイトからやられて詰まっているはずのヴィランが誰かを取り込んでいてずっと耐えているという。あれだけの痛みずっと耐えてるだなんて…僕はすぐに死ぬと思ったのに…

そして僕はそのヴィランを目にした僕は見てしまった。体内から一瞬、かっちゃんと個性を使って女の子になっちゃている響輝君の助けてほしいという表情を。

そして・・・気付けば僕は走り始めていた。

 

後ろではヒーロー達が僕を止める声が響いてるけどそれを振り切り足を動かし続ける。

 

「爆死だ!」

 

ヴィランは攻撃を僕に仕掛けてくるがとっさにあのノートの25ページに記載してあったことを思い出して背負っていたリュックを投げつける。

それは効果があったみたいでかっちゃん達を包むヘドロが少し落ちた。

 

「デク!なんで来た!」

「怪我したらどうするつもりだ!」

 

口が自由となり二人は強い言葉で僕が来たことを攻め立ててくるけど関係ない、だって…

 

「君が、君たちが助けを求める顔をしてた」

 

二人はまた取り込まれてヴィランは僕へと攻撃を繰り出してきた。

 

「邪魔するな!」

「っぐ!」

 

その長い腕で僕を薙ぎ払うかのように叩きつけてきて僕も死んだと思いながら、その迫り来る痛みに耐えようとしたけど一向に痛みは感じない。

 

「本当に情けない―――」

 

聞き覚えのある声に目を開けるとそこには腕を防ぎ、全身から水蒸気を上げ続けている。

 

「オールマイト・・・」

 

正義のヒーローがいた。

 

「君に諭しておいて――――己が実践しないなんてッ!」

 

オールマイトは腕に張り付いたヴィランを無理やり振り払うと体内に取り込まれた二人の腕を左手で掴みそして…

 

「プロはいつだって命懸け!」

 

吐血しながら右腕を引いてそして突き出した!

 

DETROIT(デトロイト) SMASH(スマッシュ)!!!」

 

そしてその拳はヴィランを吹き飛ばし雨を降らせるほどの風圧を発生させたのであった。

 

※※※

 

目覚めるとあたしや爆豪を呑み込んでいたヴィランは消え、助けに来た緑谷や爆豪と一緒に地面で寝ていた。

 

「ここは・・・っいてて」

 

 

体を起こそうと全身に弱いがまるで打撲をしたような痛みが走り生きているのだという実感できる…ほんとあたしよく生きてたな‥‥

感覚的にエネルギーが不足してシンフォギアが解除されるために体を光が包み込み、そして。

 

「きゃッ!」

 

完全にボタンがはじけ飛んだ。

元々最低限の応急処置しか出来ていない服だった為に響よりサイズの大きいクリスのサイズに耐えきれなかった。完全に学ランや中に着ているシャツのボタンも弾け飛び中の地肌が見える…いや、マジで恥ずかしいなこりゃ。

 

「じょ、嬢ちゃん…なんて恰好してんだ?」

「こっち見んじゃねッ!」

「す、すまん!」

 

様子を見に来たヒーローに見られそうになったがぶっ倒れている爆轟の上着を剥ぎ取り胸を隠す。不幸すぎんだろあたし・・・・

その後駆け付けた警察の人に隠せる布を貸してもらい羽織ながらプロヒーローの方々に緑谷と一緒に説教を食らった。

 

「友達を助けるのはいい事だが君の個性で被害が広がりそうだったのもまた事実、何故連絡をしなかったのだ」

「す、すまねぇデステゴロのおっさん…」

「本当に頼むぞ、君に何かあると先輩方に顔向けできねぇだからな。それと出久も無個性なんだからあんな危ない事はもうしないでくれ、おかげで肝っ玉が冷えたぞ」

「すいません…」

「まぁ小言はここまで、二人共無事でよかった」

 

そういって笑顔で去っていくヒーロー。

ヒーロー名デステゴロ、パパとママの後輩で昔から世話になってる人なんだがいまだにあたしの事女の子だと勘違いしてんだよな…

 

「響輝君、さっきとは姿が違うけど今日は何度歌ったの?」

「に、二回…追加で武器を使うために歌っちまった」

「な、それじゃ元に戻るまでかかる時間は…」

「一週間だな、最長」

「あぁ…仕方がないとはいえ、頑張れ!」

「お、おう…」

 

友達であるコイツは既にあたしの個性は知っている。それに加え能力の検証とデメリットの確認もコイツと行って分析をしたからほとんど知っているので学校などではフォローにも回ってくれている。こいつには足を向けて寝れないな‥‥

その後学校での対応を話し合いながら同じ帰り道を進みながら家へと向かい分かれるんだけど、別れる前こうあいつは言いやがった。

 

「響輝君…僕ってヒーローになることはできるかな?」

 

それに対してあたしは―――

 

「はぁ?」

「だって僕無個性だし、こんなへなちょこだし…でも」

 

素で聞き返してしまった。あたしに対して真剣な表情を浮かべて聞いてくる緑谷。

 

「ヒーローになれるかな?」

 

それからこちらへ向ける目は決意になんだか満ちている、そんな気がした。そして再度聞いてくる緑谷に対してあたしはなんだか気が抜ける感覚がした。

 

「…もうなってるだろ、ヒーローに」

「え?」

「少なくともあたしにとってはな」

 

そして早々と家へ帰るアタシ…だってさっきから家に早く帰って来いの意味を成している電話のコールが鳴りやまないからな。アタシは重い脚を進め家へと急ぐのであった。

 




タイトルは本編を見ながら、あぁ…要素が偶然が重なった結果生まれたデクの勇気と奇跡のたまものなんやな…って考えたからです。

次回予告

緑谷が鍛えだしたのに触発されて自身も個性を生かすためにカラオケに通う俺、そして時は飛んで年末、準備を整えた俺達は雄英高の門をくぐる。

次回【ヒーローへの道】

次回もお楽しみに!

~どうでもよくない設定~

イチイバルモード

2番目にエネルギー消費が激しいが手数が一番多いモード、基本中遠距離を得意とするが使う武器によっては近距離も対応できる。
しかしクリスと言うキャラを再現してなのかエネルギー消費とは別に体力消費も激しいので疲れやすい。
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