Muv-Luv Alternative Preliminary Ideal   作:しゅーがく

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お久しぶりです。しゅーがくです。
約1ヶ月ぶりくらい(確認して無い)の投稿です。
忙しすぎて脳の片隅にすら残ってませんでした(笑)すみません。
これからも大幅に遅れる事が多々あると思いますが、よろしくお願いします。


episode 22

 

 

 

 

旧金剛山を離れ、空が斑点で埋まる程の戦術機が移動している光景は列の後方を移動する武は壮観に思えた。

色々な機体、国籍、所属......入り濫り、1つの目標に向かって突き進む姿は渡り鳥の様にも思えた。

 

『HQより作戦行動中の部隊へ。兵站敷設開始、旧金剛山麓より其集団後方5km地点まで進行中。』

 

定時の兵站情報だ。

通信から読み取ると、補給部隊の揚陸と安全確保は出来た様だった。そうなると、後方に見えてきている集団も何か分かるだろう。

機甲部隊だ。

戦車部隊は丘の占領、自走砲部隊は沿岸部に展開するのだろう。相当量の車両が移動する砂塵が見えているのだ。

 

『ヴァルキリー1より各大隊。我々は停進し、辺りの地域を確保する。』

 

短距離跳躍を繰り返して1時間半、揺れに少し慣れ始めた頃に部隊停止命令が下りた。内容は周辺地域の表向きは捜索と、兵站拠点確保だった。本来の目的は、前衛がBETAの数を減らし、ハイヴが見える位置まで前進するのを待つ為だ。凄乃皇四型が到着していないという理由もあるが、短距離跳躍中の通信で旧金剛山には到着したという連絡が入っていた。

 

「一応捜索はするんだ......。」

 

武は表向きだった捜索はしないと思っていたのだが、みちるから安全確認の為に捜索は行うと言われて小隊毎の全方位をローラーでの捜索が行われていた。

BETA支配地域ならではの真っ平らな地形の何処を捜索しろというのか、武には理解でき無かったが、それでもやる意味があるのだろうと、内心思っていた。

 

『なによ。安全確認は基本でしょ!』

 

武の些細な愚痴を聞いた水月が武に突っかかってきた。短距離跳躍が長かったから退屈していたのだろう。

 

「まぁ、気にしないで下さいよ。捜索というか、探索というか安全確認ですし。」

 

『いいけど、凄乃皇がもうそろそろ到着するはずだからってのが一番の理由よね。』

 

水月はそう言って通信を終わらせた。辺りの探索に集中したいからだ。

広範囲に渡るBETAの捜索は、連隊と中隊で行った為、数分で終わる事が出来た。幸か不幸かBETAと会敵しなかった。

そんな探索をしている間に、前衛がハイヴを目視したという情報が入っていた。本格的にいよいよ甲20号作戦が始まる。

そんな矢先の事だった。

 

『大深度地下を移動する震源を探知っ!』

 

部隊内を一瞬で強張らせた。

その知らせで武の震度計も揺れを感知していた。一定の波長で揺れるのを感知している。それはどんどんと近づいてきているのだ。導き出される答えはたった1つだけだ。

 

『コード991っ!コード991発生っ!!!』

 

震度計の針が振り切れ、震源数を数えると3000を超えていた。明らかに地震ではなかった。BETAだったのだ。

 

『ヴァルキリーマムよりA-01連隊。規模から推察するにA-01と会敵する確率が高い。包囲殲滅せよ。繰り返す。包囲殲滅せよ。』

 

『香月よ。BETAの数的にはあんた達にはただの丘だわ。片付けなさい。』

 

『ヴァルキリー1了解。大隊毎にBETA地上到達予測点を中心に展開!殲滅する!』

 

『『『了解!』』』

 

臨時編成中隊を残し、A-01連隊全機が到達地点へと進み、囲んだ。

陣形的には隙が無い。出て来ようものなら囲まれて劣化ウラン弾を鱈腹食わせて絶命させる。出現予想地点はこれまでの統計上の計算で導き出された位置。ズレることはまず無いのだ。

 

「こいっ......ここで3000消せれば、ハイヴの戦力はそれだけ削れるんだっ!」

 

武は出てくるであろう座標を凝視しながら言った。網膜投影で映し出される映像の中心はその座標に向けられていた。他は気にせずその一点だけに集中している。

 

『ヴァルキリー1より連隊各機!震源接近っ!出てきた時が勝負だ!』

 

みちるの声と共に地響きと揺れが機体を襲う。機内のアラートも鳴っている。

 

「来いっ!少しでも此処でっ!!!」

 

『ヴァルキリー1より連隊各機っ!地面が崩れる、全機兵器使用自由っ!!』

 

武の凝視していた座標の地面が崩れ、岩盤が剥き出しになったかと思うと忌々しく見慣れた前面殻を持ったヤツが現れた。その脇には小さく赤いヤツもだ。

周りで閃光が走り、座標を赤く染める。

突撃砲の36mmチェーンガンの残弾が1000を切り、やがて200を切った。それほど打ち続けたのだ。BETAは味方の死骸も押しのけ、はい出ようとする。大型種が死骸を持ち上げ、小型種を外に出そうともした。それを悉く妨害し、出ようとするヤツを機械的に殺していく。それに同調するかのように震源探知数は激減し、遂には無くなった。

 

『ヴァルキリーマムよりヴァルキリー1。震源探知を確認した目標群の殲滅を確認。』

 

『ヴァルキリー1了解。ヴァルキリー1より各機。機体のステータスチェックを行え。被害を報告せよ。』

 

みちるは遙の連絡を受け、殲滅したことを確認すると、連隊にステータスチェックを命令した。先ほどの"もぐら叩き"でひょっとすると損傷したかもしれ無い機体があったら状況が知りたいからだ。すぐに各大隊から異常無しの連絡が入った。

 

『よしっ。ヴァルキリー1よりA-01連隊へ。全機反転、部隊の後方に追いつくっ!』

 

『『『了解っ!』』』

 

みちるはそう全体に指示を出すと、後方から迫る凄乃皇四型を先導するかのように部隊の移動を始めた。




見返したのですが、少し文章の表現が変わってます。そこの辺り、読者様にご理解の方をよろしくお願いします。

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