木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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白玉楼の庭師

ある日の朝…

 

 

 

霊夢「木葉ー!そっち終わったー?」

 

木葉「あぁ!終わったぞー!」

 

 

 

俺と霊夢は境内の掃除をしていた。

 

ドサッ

 

 

 

霊夢「今日も多いわね」

 

木葉「ほとんどが落ち葉だけどね」

 

霊夢「まぁ、それでも綺麗ほうが良いわよね」

 

木葉「あぁ、まぁな」

 

霊夢「じゃ、あとはこれを片付けて終わりね」

 

木葉「俺が行こう」

 

霊夢「私も行くわよ」

 

木葉「そうか。じゃあ二人で行こうか」

 

 

 

俺と霊夢は集めた落ち葉を片付けに行った。

 

そして、掃除が終わりいつものように縁側で休憩していた時…

 

 

 

妖夢「霊夢さーん!木葉さーん!」

 

木葉「おや?あれは…妖夢だっけ?」

 

霊夢「そうね。何かあったのね」

 

 

 

スタッ

 

 

 

妖夢「霊夢さん!木葉さん!おはようございます!」

 

霊夢「おはよう」

 

木葉「おはよう妖夢」

 

妖夢「おはようございます。あの…ご相談があるんですが良いですか?」

 

霊夢「何?まさかあの桜餅が食べ過ぎて困ってるとか?」

 

妖夢「…幽々子様です。桜餅じゃありません」

 

木葉「幽々子様?あー確かピンクの髪のお姉さんみたいな人?」

 

妖夢「そうですそうです」

 

木葉「霊夢…流石に桜餅は言い過ぎじゃ…」

 

霊夢「いいのよ別に。で?その桜餅がどうしたのよ」

 

妖夢「はぁ…もういいです桜餅で。でも今回は幽々子様じゃないんです」

 

木葉「ん?じゃあ別の要件?」

 

妖夢「はい。その……木葉さん!」

 

木葉「は、はい!え、俺?」

 

妖夢「はい!あの……け…」

 

木葉「け?」

 

妖夢「け…剣を…教えて頂けないでしょうか!?」

 

木葉「え…剣?」

 

妖夢「はい…実は私は白玉楼という所で庭師をしているんです」

 

木葉「庭師?庭師で…剣?んーー?どゆこと?」

 

妖夢「まぁ、それは関係ないんですけど」

 

木葉「あ、はい」

 

妖夢「それで私少し伸び悩んでまして…」

 

木葉「上達に?」

 

妖夢「はい。ですので教えていただけないかと…」

 

木葉「でも…なんで俺なの?」

 

妖夢「その…実は少し前に早乙女さんから聞いたんですよ。木葉さんは剣を4本ほど持っていて…状況に応じて使い分けてるって…」

 

木葉「あーうん。まぁ、そうやね」

 

妖夢「なので!剣を教えていただいてあわよくば手合わせでも…」

 

木葉「えーっと持ってる剣の本数が多いから強いって訳でもないんだよ?」

 

妖夢「いえ、そうじゃなくて…その…木葉さんの剣の腕を見たいんです」

 

木葉「それって構えとか?」

 

妖夢「はい。そんな感じです。私は木葉さんに教わってもっと強くなりたいんです!」

 

木葉「んー…」

 

ライブラ「主。良いじゃないですか。教えてあげても」

 

木葉「ライブラ…」

 

 

 

シューーーーーッ

 

ライブラは木葉の中から出てきた。

 

 

 

ライブラ「この子は純粋に剣を見たいだけじゃないですか」

 

木葉「まぁ…そうだが…」

 

妖夢「えっと…この方は…」

 

木葉「あぁ、この子は第七星座 天秤座のライブラ。俺の戦友だ」

 

妖夢「へーそうなんですね!」

 

ライブラ「ほら、教えて欲しそうに見てますよ?」

 

木葉「…でも」

 

妖夢「ダメ…ですか」

 

木葉「い、いやーダメでは無いけど…」

 

妖夢「もしかして…私が幽霊だから…ですか?」

 

木葉「いや…それでもないよ」

 

ライブラ「はっきり言ってくださいよ!主」

 

木葉「分かった…いいよ。俺が教えられるのは少しだけだと思うけど…」

 

妖夢「良いんですか!?やったー!」

 

ライブラ「やっと決めましたか…」

 

木葉「全く…急かさないでくれよ…」

 

妖夢「じゃあ木葉さん!今から行きましょ!」

 

霊夢「!!」

 

木葉「今から!?」

 

妖夢「はい!善は急げ!ですよ!」

 

木葉「ええと…霊夢。いいかな…」

 

霊夢「別に…いいわよ…」

 

木葉「あ、ありがとう…」

 

妖夢「じゃあ行きますよ!」

 

木葉「え…ちょ…」

 

 

 

ビューーーーン

 

妖夢は木葉の手を引いて白玉楼に帰っていった。

 

 

 

ライブラ「…心配ですか?霊夢さん」

 

霊夢「えぇ…木葉はなんで私の近くにいてくれないんだろ…って思う」

 

ライブラ「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッ

 

俺と妖夢は白玉楼に着いた。

 

そこは桜が満開で綺麗だった。

 

 

 

木葉「綺麗だな」

 

妖夢「ありがとうございます!さ、幽々子様が待ってます!行きましょう!」

 

木葉「あ、あぁ」

 

 

 

スタスタスタ

 

俺と妖夢はそのまま幽々子の所へ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖夢「幽々子様。ただいま戻りました」

 

幽々子「あら妖夢。帰ったのね。入っていいわよ」

 

妖夢「はい」

 

 

 

スーーーー

 

妖夢は襖を開けて部屋に入った。

 

 

 

木葉「…」

 

妖夢「幽々子様。この方が…」

 

 

 

木葉は部屋の外で座っていた。

 

 

 

妖夢「木葉さん!入ってください!」

 

木葉「え、あ、はい」

 

 

 

木葉は妖夢に言われ部屋に入った。

 

 

 

木葉「こんにちは桜餅さ…コホン。幽々子さん」

 

幽々子「今私の事桜餅って言わなかった?」

 

木葉「いいえ。言ってませんよ」

 

幽々子「そう。ならいいけど」

 

妖夢「幽々子様。この人が木葉さんです」

 

幽々子「あら?おかしいわね」

 

妖夢「何がです?」

 

幽々子「私は紫から天野 光だと聞いたんだけど?」

 

木葉「あーそれは俺の本名ですね。向こうの世界ではそう呼ばれていますよ。でもこっちでは博麗木葉なんです。霊夢がそう名付けてくれました。この世界の人で俺が天野 光だと知っているのはごく僅かですね」

 

幽々子「そうなのね」

 

妖夢「それで、木葉さんに剣を教えてもらおうと連れてきました」

 

幽々子「あら、お婿さんじゃないのね?」

 

妖夢「ふぇ!?」

 

木葉「お婿さん…て」

 

妖夢「ち、違いますよ!木葉さんには霊夢さんがいますし…」

 

幽々子「あら、それは残念。妖夢に殿方が出来たのかと思っちゃったわ」

 

妖夢「違いますって!」

 

幽々子「まぁ、なんでもいいわ。あなたの事はなんて呼べばいいのかしら?」

 

木葉「ご自由に」

 

幽々子「そう。なら光と呼ばせてもらうわね」

 

木葉「あぁ、分かった」

 

妖夢「それじゃあ木葉さん!早速行きましょ!」

 

木葉「その前にひとつ」

 

妖夢「何でしょうか?」

 

木葉「俺はちゃんと夜になったら帰してくれるんだよな?」

 

妖夢「え…」

 

幽々子「あら?ここに泊まらないの?」

 

木葉「まぁ、俺には霊夢がいるし」

 

妖夢「できれば…泊まっていただけたら…ずっと剣の修行が出来ると思ったんですが…」

 

木葉「んー…」

 

幽々子「とりあえず今は時間がもったいないから修行して来たら?その事はあとで考えましょ」

 

木葉「分かった」

 

妖夢「じゃあ行きましょ木葉さん!」

 

木葉「はいはい」

 

 

 

そう言って俺と妖夢は部屋を出た。

 

 

 

幽々子「…紫。そこにいるんでしょ?」

 

紫「あら、気づいてたの?」

 

幽々子「えぇ、少し前からね」

 

紫「それで?何か用?」

 

幽々子「博麗の巫女のところに繋げてもらえないかしら」

 

紫「なぜ?」

 

幽々子「…妖夢は光が泊まらないと知って落ち込んでたのよ。知ってるでしょ?」

 

紫「えぇ、見てたわよ」

 

幽々子「だから…」

 

紫「霊夢を説得してここにお泊まりさせてあげたいのね?」

 

幽々子「えぇ。そうよ」

 

紫「霊夢は多分許さないと思うわよ」

 

幽々子「いいの。許してもらえなかったら潔く諦めるわ。妖夢には悪いけど」

 

紫「分かったわ。さ、行きましょ」

 

幽々子「えぇ」

 

 

 

スッ

 

幽々子は立ち上がり紫が作ったスキマに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖夢「木葉さん!まずは木葉さんが持っている剣を見せてください!」

 

木葉「あぁ、いいぞ。でも重いから気をつけてね」

 

妖夢「はい!」

 

 

 

シューーーーーッ

 

木葉は星剣 ウラノスを出した。

 

 

 

木葉「はい」

 

妖夢「おぉ!…お、重い…」

 

木葉「ね、言ったでしょ」

 

妖夢「くっ…両手でやっと持てるくらいですね…」

 

木葉「それじゃあ剣は振れそうにないね」

 

妖夢「はい…」

 

木葉「じゃあ次」

 

 

 

シューーーーーッ

 

木葉は焔剣 ルヴィカンテを出した。

 

 

 

木葉「ほい」

 

妖夢「あ、ありがとうございます…」

 

木葉「じゃあそれは俺が持っとくよ」

 

 

 

木葉は妖夢に焔剣 ルヴィカンテを渡し、星剣 ウラノスを返してもらった。

 

 

 

妖夢「お!これは軽いですね!」

 

木葉「おう。それは女性でも持てる位の重さだよ」

 

妖夢「これはいいですね」

 

 

 

妖夢はルヴィカンテを振ろうとしてた。

 

 

 

木葉「あ!ちょっと待って!」

 

 

 

シュッ!

 

バゴォン!

 

 

 

妖夢「!!」

 

 

 

妖夢がルヴィカンテを振った時、妖夢の前方の地面はえぐれ、辺りには煙が立ち込めていた。

 

 

 

木葉「あちゃー…」

 

妖夢「え、え、これはどういう事ですか!?」

 

木葉「すまん。この剣は軽いけど1発の攻撃が重いんだ」

 

妖夢「あ、重いってそんなのもあるんですね…」

 

木葉「ごめんね…怖かった?」

 

妖夢「いいえ大丈夫ですよ!少しびっくりしただけですよ!」

 

木葉「そっか」

 

妖夢「じゃあ次いってみましょう!」

 

木葉「おう」

 

 

 

シューーーーーッ

 

木葉は赤刀 呪斬を出した。

 

 

 

木葉「ほい」

 

妖夢「これもさっきのと同じで赤いですね」

 

木葉「あぁ、これは赤刀 呪斬。赤い刀と書いて赤刀。呪斬は呪いを斬るって書くんだ」

 

妖夢「この剣は振っても大丈夫ですよね?」

 

木葉「あぁ、大丈夫だ」

 

妖夢「それではこれを…」

 

木葉「はいよ」

 

 

 

木葉は妖夢から焔剣 ルヴィカンテを返してもらった。

 

そして妖夢は呪斬を振った。

 

 

 

妖夢「はっ!」

 

 

 

シュッ!

 

呪斬はさっきとは違い振った時の音は出なかった。

 

 

 

妖夢「これ音が出ないんですね」

 

木葉「あぁ、その方が気づかれないだろ?」

 

妖夢「確かに」

 

木葉「これを持てば剣は速くなるよ。普通の刀よりも」

 

妖夢「そうなんですか?」

 

木葉「あぁ、あとで試してみるといいよ」

 

妖夢「分かりました!」

 

木葉「じゃあ最後の1本」

 

 

 

シューーーーーッ

 

木葉は白刀 浄穢を出した。

 

 

 

妖夢「おぉ!これは白いですね!」

 

木葉「あぁ、これは白刀 浄穢。白い刀で白刀。穢れを浄化と書いて浄穢って言うんだ」

 

妖夢「へぇー!これも振っても大丈夫ですか?」

 

木葉「あぁ、大丈夫だ」

 

妖夢「はっ!」

 

 

 

シュッ!

 

 

 

妖夢「この剣も軽いですね!」

 

木葉「あぁ、この剣は地面につかなければ軽い剣なんだ」

 

妖夢「と、言いますと?」

 

木葉「剣先を地面につけてみな」

 

妖夢「はい」

 

 

 

妖夢は浄穢の剣先を地面につけた。

 

 

 

グググ…

 

 

 

妖夢「!!」

 

 

 

地面につけた途端、浄穢は重くなった。

 

 

 

妖夢「うわっ!重くなった!」

 

木葉「だろ?ちなみに持ち上げるとまた軽くなるよ」

 

妖夢「んーーー!っしょ!」

 

 

 

妖夢は浄穢を持ち上げた。

 

 

 

妖夢「ほんとだ!軽くなりましたね!」

 

木葉「それが浄穢の特性。浄穢と呪斬は剣が軽いから斬った時に外しても斬り返しがすぐにできるから便利なんだ」

 

妖夢「へぇー!色んな剣があるんですね!」

 

木葉「まぁ、どれもこれも個性的なものばかりなんだけどね」

 

妖夢「でもこれを使い分けてるんですよね!?すごいですね!」

 

木葉「それほどでも…」

 

妖夢「ますます教わりたくなりました!木葉さん!剣を教えてください!」

 

木葉「あぁ、俺でよければ」

 

妖夢「ありがとうございます!」

 

 

 

こうして妖夢の剣の修行が始まるのだった。




〜物語メモ〜

・木葉の武器
木葉の武器は4本の剣と拳である。4本の剣はそれぞれ白刀 浄穢、赤刀 呪斬、焔剣 ルヴィカンテ、星剣 ウラノスである。木葉はこの個性的な剣を状況によって使い分けている。

・焔剣 ルヴィカンテ
木葉が持つ4本の剣のうちのひとつ。呪斬のように赤く、振れば爆発が起きる剣。4本の剣の中で唯一斬撃が出ない剣。その代わり爆発が起きる。

・星剣 ウラノス
木葉が持つ4本の剣のうちのひとつ。色は青く4本の剣の中では最も重い。ただ、重すぎるためウラノスを使う時は両手で持つようにしている。
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