木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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最後の手合わせ

木葉「それじゃあ今日も行ってくるわ」

 

霊夢「えぇ、行ってらっしゃい」

 

木葉「今日で終われると思うから明日からはここにいられるよ」

 

霊夢「じゃあ明日はずっと一緒にいましょ」

 

木葉「はいよ。それじゃ行ってきます」

 

霊夢「行ってらっしゃい」

 

 

 

ヒューーーーー

 

木葉は冥界へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木葉「妖夢ー!いるかー?」

 

妖夢「木葉さーん!やっと来ましたか!」

 

木葉「妖夢。今日は集大成!最後の修行だよ!」

 

妖夢「え!?もう最後なんですか!?」

 

木葉「そりゃあ俺が教えられるのは少しだけだったからね〜」

 

妖夢「じゃあ私は今後どうすれば…」

 

木葉「何か困ったことがあったら相談に来て。答えるから」

 

妖夢「分かりました!じゃあその時はお願いしますね」

 

木葉「じゃあまずは呼吸を整えて精神統一するところから」

 

妖夢「はい!」

 

 

 

木葉と妖夢は空き部屋で静かに正座した。

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

 

 

木葉「妖夢。精神統一できた?」

 

妖夢「…はい」

 

木葉「…いいね。ちゃんと落ち着いてる。じゃあ始めよっか」

 

妖夢「…はい」

 

 

 

木葉と妖夢は庭に出た。

 

 

 

木葉「妖夢!いつものように手合わせするよ!今回は手を抜いちゃダメ!俺も手を抜かないから!」

 

妖夢「…」

 

木葉「じゃあ始め!」

 

木葉「!!」

 

 

 

木葉が始めの合図を出した時、妖夢はその場からいなくなり気づいた時にはすぐそこにいた。

 

 

 

キィン!

 

 

 

木葉「流石…速いね」

 

妖夢「…」

 

 

 

ヒュヒュヒュッ!

 

キィキィキィン!

 

 

 

木葉(たった2、3日でここまで速くなるのか…これは…油断出来ないな!)

 

 

 

ヒュッ!

 

木葉は呪斬を妖夢に向けて飛ばした。

 

 

 

妖夢「!!」

 

 

 

キィン!

 

妖夢は間一髪のところで呪斬を受け流した。

 

 

 

木葉(なんと…弾かずそのまま受け流した…すごい反応速度だな)

 

妖夢「…」

 

 

 

ヒュッ!

 

キィン!

 

ヒュヒュッ!

 

キィキィン!

 

 

妖夢の刀と木葉の剣が重なる音が響く。

 

 

 

木葉(なら…)

 

 

 

木葉はルヴィカンテを出し、辺りを薙ぎ払った。

 

 

 

ヒュッ!

 

バゴォン!

 

 

 

辺りに煙が立ち込める。

 

 

 

ヒュッ!

 

 

 

木葉「!!」

 

 

 

妖夢の刀が木葉に向かって飛んできた。

 

 

キィン!

 

 

木葉はそれを弾いた。

 

 

 

木葉「!!」

 

 

 

木葉が剣を弾いたのと同時に妖夢は木葉に接近した。

 

 

 

木葉(マズい!)

 

 

 

木葉はウラノスを戻し、浄穢を出した。

 

 

 

木葉(これなら…)

 

 

 

ヒュッ!

 

キィン!

 

 

 

妖夢「…」

 

木葉「…」

 

 

 

妖夢は浄穢を受け止めた。

 

 

 

木葉(いや…やっぱ凄いな…ここまで成長する?普通…)

 

妖夢「…」

 

木葉(呪斬は遠い…ルヴィカンテは距離が近くて使えない…ウラノスは重すぎて片手じゃ持てない…これは…)

 

 

 

カランカラン…

 

 

 

妖夢「!!」

 

 

 

木葉は浄穢を落とした。

 

 

 

木葉「流石だね…妖夢。手詰まりだ」

 

妖夢「フゥーーーーーッ」

 

 

 

妖夢は緊張を解いた。

 

 

 

木葉「まさか俺が追い詰められるなんてね…」

 

妖夢「どうでしたか?私は」

 

木葉「あぁ、良かった。最初に比べたら大きな成長だ」

 

妖夢「ほんとですか!?」

 

木葉「あぁ、まず最初は俺が投げた呪斬を受け流したところだ。俺は剣士なら絶対しないであろう武器の投擲を行った。でも妖夢はそれでも臨機応変に受け流した。あそこで剣を弾いていたら俺はすかさず攻撃を入れただろうね」

 

妖夢「ふむふむ」

 

木葉「そして2つ目、ルヴィカンテで薙ぎ払おうとした時、妖夢は後ろへ下がった。これもちゃんと相手を見ると教えた通りやね。そしてその後俺がやったように刀を投擲した。あれには俺も驚かされたよ」

 

妖夢「ほーほー」

 

木葉「そして最後、剣を弾いた俺の隙を見て俺に攻撃を仕掛けた。俺は浄穢に持ち替えたけど妖夢はそのまま俺に近づいた。俺は攻撃を止めることが出来たが手詰まりだった。呪斬は投擲したから取れなかったし、ウラノスは重すぎて片手じゃ持てない、ルヴィカンテだと俺も一緒に巻き込まれる…完全に俺の手詰まりだった」

 

妖夢「い、いやーそれほどでも…」

 

木葉「最初の集中から凄かった。そこから敵を見る、臨機応変に対応する、速く動く。成長したね…修行前よりも」

 

妖夢「いやーえへへ…」

 

木葉「もう大丈夫だと思うよ。俺を圧倒した程だし」

 

妖夢「そうですか!ありがとうございます!」

 

木葉「いいえ、どういたしまして」

 

妖夢「じゃあお昼からはお話しましょう!夕方まで時間あるので!」

 

木葉「あぁ、いいよ」

 

妖夢「じゃあ私はお昼作ってきますので木葉さんは休憩しててください!」

 

木葉「はいよ〜」

 

 

 

タッタッタッ

 

妖夢は台所まで走っていった。

 

 

 

木葉「さて、じゃあ休ませてもらおっかな」

 

 

 

スタスタスタ

 

木葉は妖夢の後に続いて白玉楼に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木葉「ふぅー凄いな妖夢のやつ…あんなに成長するもんか?」

 

幽々子「あら、もう修行は終わったの?」

 

木葉「あぁ、もう終わったよ。午後からはお話したいらしくてな」

 

幽々子「あらあら」

 

木葉「とにかく俺は休ませてもらうよ」

 

幽々子「えぇ、良いわよ」

 

木葉「…ふぅ」

 

幽々子「そういえば木葉」

 

木葉「ん?」

 

幽々子「あなたは妖夢のことどう思う?」

 

木葉「妖夢のこと?」

 

幽々子「えぇ」

 

木葉「すごい人だとは思うよ。人から学び習得し、それを活かすことが出来る。これだけ聞けば普通だがそれが出来るまでの時間がとても少ない。とてもすごい人だ」

 

幽々子「そうじゃないわよ」

 

木葉「?」

 

幽々子「妖夢のこと好きかどうかよ」

 

木葉「!?」

 

幽々子「あなたたち2人を見てるといいなぁって思うのよ」

 

木葉「?」

 

幽々子「だからね…たまにでいいからここに遊びに来て欲しいのよ」

 

木葉「は、はぁ」

 

幽々子「泊まれなんて言わないわ!むしろそれなら博麗の巫女も一緒で構わないし!ただ、あなたを見ていると落ち着くのよ。なんて言うのかしら?オーラ?」

 

木葉「ま、まぁ、たまに顔を出してって事でしょ?」

 

幽々子「そうそう」

 

木葉「分かったよ。たまに顔出しに来るから」

 

幽々子「ありがとう。我慢できなくなったらスキマ使ってそっちに行くからね」

 

木葉「霊夢に怒られても知らねぇぞ?」

 

幽々子「良いのよ!その時は遊びに来たって言うから!」

 

木葉「はいはい…」

 

妖夢「お昼出来ましたよー!」

 

幽々子「あらあら!今日は随分と豪華ね!」

 

妖夢「はい!木葉さんへのお礼も含めてですよ!」

 

木葉「お?ありがとう」

 

妖夢「ささ、一緒に食べましょ!」

 

木葉「あいよ」

 

 

 

木葉たちはそのままお昼を共にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから昼食を済ませて時間までお話することにした。

 

 

 

妖夢「木葉さんはこっちに来てどうですか?慣れましたか?」

 

木葉「あぁ、随分慣れたよ」

 

妖夢「私はあの時が懐かしく感じますよ」

 

木葉「ん?いつ?」

 

妖夢「木葉さんが霊夢さんにキスした時ですよ!」

 

木葉「!!」

 

幽々子「あらあら」

 

妖夢「私は鈴仙さんと早苗さんと一緒に見てましたよ!」

 

木葉「…///」

 

妖夢「どうですか?あれから霊夢さんと何かありました?」

 

木葉「まぁ…それなりに…」

 

妖夢「何あったら私にも相談してくださいね!」

 

木葉「う、うん…」

 

幽々子「なら私も一緒に話を聞こうかしら〜」

 

木葉「!?」

 

幽々子「私も気になるわね〜あなたたちのこれからが」

 

木葉「わ、分かったよ…何かあったらここに来るから…」

 

幽々子「あら〜悪いわね〜」

 

木葉「はぁ…」

 

妖夢「それにしても木葉さんは凄いですね」

 

木葉「ん?」

 

妖夢「あんなに剣を使い分けるなんて」

 

木葉「まぁ、慣れたら簡単だよ」

 

妖夢「誰に教えてもらったんですか?」

 

木葉「母だよ。俺の母さんは元十二天星だったんだ。俺はそんな母の後を継いだんだ」

 

妖夢「へぇー!そうなんですね!」

 

木葉「まぁ、今はいないけど俺は色んなことを教わったよ。料理や技術、星座やその他諸々」

 

妖夢「そうなんですね…」

 

幽々子「立派なお母さんだったのね。こんなに大きく育って」

 

木葉「あぁ、母さんは尊敬するよ」

 

幽々子「あ!じゃあ私がお母さんになろうかしら!」

 

木葉「は!?」

 

妖夢「ゆ、幽々子様!?」

 

幽々子「だって博麗の巫女に泊まりはダメって言われたからお母さんなら良いでしょ!」

 

妖夢「いやそれはダメですって…」

 

幽々子「どう?どう?」

 

木葉「いやーやめとくわ…霊夢に殴られそうだし…」

 

幽々子「そう?私はいつでも大歓迎よ!」

 

木葉「まぁ、一生お願いすることは無いだろうね」

 

幽々子「もう…私は良いのに…」

 

妖夢「幽々子様…」

 

木葉「俺には霊夢がいるからね。それに墓参りはちゃんと行ってるから大丈夫よ」

 

幽々子「なら…」

 

 

 

ガバッ!

 

 

 

木葉「!!」

 

妖夢「!!」

 

 

 

幽々子は木葉を押し倒した。

 

 

 

幽々子「なら…既成事実…作らない?」

 

木葉「はぁ!?」

 

幽々子「私、あなたがここに残ってくれたら嬉しいんだけどダメかしら?」

 

木葉「ダメだって!」

 

幽々子「じゃあ…仕方ないわね…」

 

 

 

幽々子が首元に顔を近づけようとした。

 

 

 

木葉「ダメだって!言霊!電気!」

 

 

 

ビリビリビリビリビリビリ!

 

 

 

幽々子「きゃっ!痛っ!」

 

 

 

木葉はその間に幽々子から離れた。

 

 

 

木葉「はぁ…はぁ…何やってんだよ全く…」

 

幽々子「もう!なんで嫌なのよ!」

 

木葉「霊夢が悲しむから!」

 

幽々子「!!」

 

木葉「知らないところでこんな事されてるって知ったら霊夢が壊れちゃう!」

 

幽々子「そ、そうね…博麗の巫女との約束を忘れてたわ…」

 

木葉「もう…弱いんだからやめてよ…」

 

妖夢「!!」

 

幽々子「そ、そうね…悪かったわ」

 

木葉「はぁ…」

 

妖夢「木葉さんって首元弱いんですか?」

 

木葉「ぅっ…」

 

妖夢「そうなんですか?」

 

木葉「いやーまぁ?少しだけね?」

 

妖夢「そうですか。分かりました」

 

木葉「?」

 

妖夢「さ、そろそろ幽々子様が危ないので木葉さんは霊夢さんと一緒に過ごしてください」

 

木葉「あ、あぁ、そうだな」

 

妖夢「じゃあ木葉さん!また何かあったら教えてくださいね!」

 

木葉「はいよ…任せてくれ…」

 

 

 

ヒューーーーー

 

木葉は神社に帰っていった。

 

 

 

妖夢「幽々子様…あんなことしちゃ…ダメですよ?」

 

幽々子「そんな事より妖夢〜…なんか…ピリピリしてて動けないの…助けて…」

 

妖夢「自業自得です!しばらく反省しててください!」

 

幽々子「そんなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木葉「霊夢ただいまー!」

 

霊夢「あら、今日は昨日より遅かったわね」

 

木葉「まぁ、少し雑談してたんだ」

 

霊夢「そう。まぁいいわ。修行お疲れ様」

 

木葉「あぁ、ありがとう霊夢」

 

 

 

こうして妖夢の修行は終わったのだった。




〜物語メモ〜

は、無いので次回に回します。
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