光「ふぁ〜…おはよー…」
本庄「光さん。おはようございます」
光「お〜う」
霊夢「全く…だらしないわね。ほら、ちゃんと目を開けて歩きなさいよ」
光「お〜う」
光はリビングのソファに丸まっている条乃を見た。
光「…和人。ほんとにここで寝たんだな」
本庄「そりゃあそうですよ。自業自得です」
光「そうか」
条乃「…寒いでござる」
本庄「自業自得です!」
スタスタスタ
本庄はその場をあとにした。
佐野守「みなさんおはようございまーす!」
条乃「!!」
光「お〜う佐野守。おはよー」
佐野守「おはようございます光さん!」
条乃「佐野守ー!」
佐野守「え、何ですか?朝からうるさいですね」
条乃「さっき大声で挨拶してたやつに言われたくないわ」
佐野守「で、何ですか?」
条乃「寒いから暖めてくれ〜」
佐野守「はぁ、分かりましたよ。レオ、お願い出来る?」
レオ「あぁ、任せろ」
佐野守(レオ…条乃さんを燃やしてくださいね)
レオ(それはマズイだろ)
佐野守(いいからいいから♪)
レオ(はぁ…)
スタスタスタ
レオは条乃の前に立った。
条乃「レオ。お願い」
レオ「…」
パチン
レオは指を鳴らした。
すると…
ボッ!
光「!!」
霊夢「!!」
条乃が燃え始めた。
条乃「…なぁ、レオ。ここまでしなくても…」
パチパチパチッ
条乃「…」
条乃は自分の体が燃えてることに気づいた。
条乃「ちょぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
佐野守「あっははははは!」
条乃「やべぇって!おま…ちょ…これはマジでヤバいってーーーー!」
バンッ!
ダダダダダダダダ!
条乃は勢いよくドアを開けて別荘の近くの池まで走った。
佐野守「あははは!条乃さん面白いですね!」
光「佐野守…燃やすのはさすがに…」
佐野守「大丈夫ですよ!アレはただの幻覚ですので!」
光「げ、幻覚?」
佐野守「はい!」
光「でも佐野守は幻覚の能力を持ってないはずじゃ…」
風和瀬「私ですよ」
佐野守の後ろから風和瀬が顔を出した。
光「風和瀬…あ、お前の」
風和瀬「そうです。私の精神を操る能力ですよ」
光「はぁ…良かった…じゃあ…」
風和瀬「条乃さんは実際には燃えてませんよ。そう見えてるだけです」
光「はぁ…2人とも…あとで和人に謝っときなよ…」
佐野守「はーい!」
風和瀬「はーい!」
そうこう話してると…
ガチャ…
びちゃびちゃ…
池に飛び込んだのか、条乃の体はびしょ濡れだった。
条乃「…酷い目にあった…」
佐野守「条乃さんすみません!ただの遊び心です!」
条乃「遊び心で燃やすやつがあるか…」
風和瀬「条乃さん。それは私の能力なんです」
条乃「あ?どういうことだ?」
風和瀬「条乃さんは実際には燃えてませんでしたよ。ただ、燃えてるように見えてただけです」
条乃「…はぁ、ただでさえ寒いリビングで寝たってのに朝から燃やされ、池まで走らされ、挙句実際には燃えてないとか…災難続きだわ…」
光「いや…まぁ、原因は和人なんだけどね」
条乃「まぁ…そうだな…」
光「とにかくこのままだと風邪引くな。和人。そのままそこに立ってて」
条乃「…おう」
光は能力を使った。
光「"熱空間"」
ブワァァァァァァァァン
光が言霊の能力を使うと、条乃の周りだけ空間が暖かくなった。
条乃「おぉ…暖かい…暖かいぞ…」
シューーーーーッ
条乃「!!」
条乃の服が乾き始めた。
条乃「おぉ!服が!それに体も!」
パチン!
光は指を鳴らして熱空間を解除した。
光「どうだ?服と体乾いたか?」
条乃「おう!綺麗に乾いたぜ!ありがとうな光!」
光「はいよ」
本庄「みなさーん。今さっき外で火だるまになった何かが池に落ちていきましたよ。何か知りませんか?」
光「火だるま?」
佐野守「姫乃ちゃん!それは条乃さんですよ!」
本庄「え、でも条乃さんはここに…」
風和瀬「さっきまで燃えてたんだよ!今は光さんが服と体を乾かしてもう燃えてませんが」
本庄「そうだったんですね。知れてよかったです。それじゃあ朝ごはんにしましょうか」
光「そうだな」
そうこうしていると順々に起きてきてみんなで朝食を食べた。
フラン「ねぇ木葉」
光「ん?」
フラン「いつまでここにいられるの?」
光「今日まで。明日になったらここを離れるよ」
フラン「ふーんそーなんだー」
光「…なんだよ」
フラン「別に〜?」
フランは何か言いたげだったが何も言わなかった。
魔理沙「木葉ー!」
光「なんだー?」
魔理沙「よっと」
魔理沙は箒から降りた。
魔理沙「なぁ木葉!ここを案内してくれ!」
光「…いや、俺もここに来るのは初めてだぞ?」
魔理沙「え?そうなのか?」
光「おう…案内なら本庄に頼んだらどうだ?」
魔理沙「いや…まぁ…それは…」
光「?」
魔理沙「私は…お前と一緒がいいんだぜ」
光「…はいはい。分かったよ」
魔理沙「やったぜ!早速行くぞ!」
光「え…ちょ…おま…」
魔理沙は木葉を箒に乗せ、空を飛んだ。
霊夢(木葉…どこ行ったんだろ…)
光「…ところで、案内ってどうしたらいいんだ?」
魔理沙「さぁ?私にも分からないんだぜ」
光「…なんだよそれ…」
魔理沙「なぁ、木葉」
光「ん?」
魔理沙「木葉は霊夢の事…どう思ってるんだ?」
光「どう…か…」
魔理沙「やっぱりまだ好きなのか?」
光「そりゃあまぁね」
魔理沙「…そうか」
ポンッ
魔理沙「!!」
光は魔理沙の頭に手を置いた。
光「…何か、悩んでるのか?」
魔理沙「いや…まぁ…そんなところだ」
光「話してみ?」
魔理沙「…さっき話しただろ」
光「…?」
魔理沙「霊夢の事好きなのかって」
光「あぁ、その話ね」
魔理沙「なぁ、木葉。木葉はみんなのこと好きか?」
光「みんなって?」
魔理沙「私たちの事」
光「…そりゃあ好きだぞ。嫌ったことあったか?」
魔理沙「…ないぜ」
光「…魔理沙。何を心配してるんだ?」
魔理沙「…」
光「…言いにくいか?」
魔理沙「…その、霊夢ばかりじゃなく私にも構って欲しいんだぜ」
光「…」
魔理沙「木葉と霊夢がくっついてから少し寂しくなってな…2人の空間があると私がいてもいいのか分からなくなる…霊夢は木葉といたいだろうし私は木葉と霊夢と一緒にいたい。なぁ、どうしたらいい?」
光「んー…難しいな。…でも、霊夢に話してみる?」
魔理沙「いや、いいぜ。何言われるか分からないからな。だからさ…木葉だけでも私に構って欲しいぜ」
光「…分かった。寂しくなったらおいで。構ってあげるから」
魔理沙「そう言ってくれて助かるぜ!」
光「元気出た?」
魔理沙「あぁ!出たぞ!」
光「そっか…良かった」
ポンッ
光は魔理沙の頭に手を置いた。
光「もっと人の心を汲み取る意識をしないとな」
魔理沙「木葉はできてると思うぜ?」
光「いいや、できてないんだ。現に魔理沙の心を汲み取れてなかったしな」
魔理沙「真面目だなー」
光「大事にしたいんだよ。大好きだから」
魔理沙「…そうか」
光と魔理沙は少し話をして別荘に戻った。
霊夢「木葉!やっと見つけた!」
光「え?どうした?」
霊夢「見かけないから心配したのよ…」
光「大丈夫よ。生きてるから」
霊夢「そういう意味じゃないって」
光「…?」
フラン「木葉ー!」
光「ん?フランか?どうし…」
ドンッ!
光「うごぉ!」
バタン!
フランは光の背中に体当たりして光はバランスを崩し倒れた。
霊夢「木葉!」
光「おぉ…」
霊夢「全くこの吸血鬼!」
フラン「お姉様に取られたくないからくっついてるだけだもん!霊夢には関係ないよ!」
霊夢「あるわよ!」
レミリア「フラン!何やってるの!」
フラン「お、お姉様!」
レミリア「木葉が痛がってるじゃない!降りなさい!」
フラン「嫌!ずっとくっついてるもん!」
ガシッ!
フランは光の背中にがっちりしがみついた。
レミリア「はぁ…全く…」
霊夢「あんたの妹でしょ…何とかしなさいよ…」
レミリア「そうしたいけど最近頑固なのよね…この子…」
霊夢「…何したのよ」
レミリア「何もしてないわよ…」
光「あー…いてて…」
光は顔を擦りながら起き上がった。
フラン「うわ!」
光「?」
ドンッ!
背中に乗ってたフランはそのまま落ちてしまった。
フラン「いたた…」
光「ごめんフラン!」
レミリア「ほらみなさい」
霊夢「全く…何やってるのよ…」
光「ごめんねフラン…痛かった?」
フラン(あ、そうだ)
フランはある事を思いついた。
フラン「うん。痛かった」
光「ごめんね!本当にごめんね!」
フラン「木葉!だっこ!」
霊夢「!?」
レミリア「!?」
光「…え?だっこ?」
フラン「だっこ!」
レミリア「木葉…あんなの聞かなくてもいいわよ」
光「でも…」
光はフランを見た。
フラン「んっ!」
フランはだっこして欲しそうに手を前に出す。
光「…分かったよ。ほら、おいで」
フラン(やった!)
光はフランをだっこした。
レミリア「全くあなたって人は…」
光「まぁ、俺のせいだからな」
霊夢「…」
フラン(木葉の体…暖かい…)
光「とりあえず本庄に見てもらうか」
スタスタスタ
光は本庄の所へ行った。
レミリア「…ごめんなさいね霊夢。フランがあんなことして」
霊夢「…いいわよ。別に心配してる訳じゃないし」
レミリア「…そう」
光「あ、いたいた。本庄ー!」
本庄「光さん?どうしたんですか?」
光「実はな…」
光はさっきあったことを話した。
本庄「なるほど分かりました。フランちゃん。どこか痛いところありますか?」
フラン「いやぁ…その…」
本庄「?」
フラン(ま、まずい…何か言わないと…)
光「フラン?」
フラン「こ、ここ!」
フランは自分の腰あたりを指した。
本庄「じゃあ見てみましょうか」
フラン「…」
本庄はアクエリアスと一緒にフランの腰を診た。
本庄「んー…アクエリアスさん。どうですか?」
アクエリアス「炎症は見られないわね。痛みはないと思うんだけど…」
フラン(ギクッ!)
光「そうなのか?」
本庄「はい。炎症があれば赤く光るんですが、それが無いんですよね。なので、恐らく炎症も痛みもないと思いますよ」
フラン「…」
光「フラン?」
フラン「…」
本庄「フランちゃん。どこか痛いところある?」
フラン「…ない」
光「!?」
フラン「どこも痛くない…」
光「え?でもあの時…」
フラン「木葉と一緒にいたかったから嘘ついたの。ごめんなさい」
光「…そうか」
ギュッ
フラン「!!」
光はフランを抱きしめた。
光「寂しかったらいつでも来たらいいよ。でも、その時はちゃんとレミリアとかに言ってから来て」
フラン「うん…分かった…」
光「よしよし」
光はフランの頭を撫でた。
本庄(アクエリアスさん)
アクエリアス(なに?)
本庄(微笑ましいですね)
アクエリアス(えぇ、そうね)
光「ありがとう本庄。アクエリアスも」
本庄「はい。大丈夫ですよ」
アクエリアス「えぇ」
本庄「フランちゃん」
フラン「なに?」
本庄「甘えたくなったらいつでも光さんの所に行ってくださいね。光さんは断れない性格なので」
フラン「分かった!」
本庄「それではお大事に」
スタスタスタ
光とフランはその場をあとにした。
レミリア「フラン!全くこの子は…」
光「待ってレミリア。怒っちゃダメ」
フラン「!!」
レミリア「キツく言っとかないとまた悪さするでしょ!」
光「それに関しては解決したから大丈夫だよ」
レミリア「…」
フラン「ごめんなさいお姉様」
レミリア「…はぁ、分かったわよ」
フラン「!!」
レミリア「今回だけよ」
光「良かったなフラン」
フラン「うん!」
こうしてその日はみんなで仲良く過ごした。
〜物語メモ〜
・本庄とアクエリアス
本庄とアクエリアスは治癒の能力を持っている。なので、怪我を治すのはもちろんのこと傷の程度も見ることが出来る。
第十一星座 水瓶座は十二天星の中で唯一回復を行える星座で、戦闘で傷を負ったりした仲間を癒すことが出来る。
本庄は戦闘時、敵にやられて戦闘不能になると1度だけ全快で蘇生する。ただし、蘇生は1度だけ。なので、本庄を完全に倒すには2回戦闘不能にしなければならない。
ちなみに、本庄がやられたら十二天星たちは回復ができなくなるため、本庄は十二天星の中では割と重要な人物。