木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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世界を支える三柱①

ある日の朝…

 

 

 

長津「みんなー起きてるー?」

 

本庄「どうしたんですか?長津さん」

 

条乃「俺たちは起きてるぞー!」

 

双葉「ん…ふぇ…?」

 

風和瀬「双葉さん…もう朝ですよ…起きてください」

 

双葉「んー…」

 

長津「今朝ポストを覗いたらこれが届いてたんだ」

 

倉本「これは…手紙ですか?」

 

 

 

長津が持ってきたものは誰かからの手紙だった。

 

その手紙は黒、青、ピンクの計3つだった。

 

 

 

条乃「おいおい…これって…」

 

三室「…見覚えあるな…」

 

矢巾「何故黒と青とピンクなんですかね?」

 

早乙女「恐らくあの人たちでしょうね」

 

矢巾「あの人たち?」

 

早乙女「えぇ」

 

佐野守「えー…私あの人たちからの手紙なんて見たくないですよ…」

 

立花「同じく…どうせまた喧嘩するんじゃない?あの人たち」

 

長津「まぁ、避けられないだろうね」

 

条乃「あ?俺あいつら嫌いなんだが?」

 

三室「珍しく気が合うな和人。俺もあいつら嫌いだわ」

 

条乃「だろ?ほらな、普段合わねぇ俺と晃大が団結できるほどだぜ?」

 

長津「まぁ…僕もあの人たちは苦手だな…」

 

矢巾「そんなにヤバい人たちなんですか?」

 

立花「よっしゃ!景気よく燃やそうぜ!」

 

佐野守「燃やすなら任せてください!派手にやってみせますよ!」

 

条乃「っしゃ!やったれ佐野守!」

 

長津「いやちょっと待って!ほんとに燃やそうとしないで!」

 

条乃「だってしゃーねーだろ?誰も読みたくねぇし会いたくねぇんならさ?こうやって…」

 

 

 

ボッ!

 

条乃は手紙に火を点けようとした。

 

 

 

条乃「燃やした方が気分晴れねぇか?」

 

長津「ちょ!ダメだって!」

 

条乃「なんでダメなんだよ…こんなもん置いてても仕方ねぇだろ?」

 

長津「いや…しかしだな…」

 

矢巾「何かあるんですか?」

 

長津「んー…」

 

 

 

長津は少し黙った。

 

 

 

条乃「もう燃やそうぜ。いらねぇもんだし。なぁ?佐野守」

 

佐野守「え?そこで私に振るんですか?」

 

条乃「当たり前だろ?燃やすのはお前なんだ」

 

佐野守「えー…」

 

長津「和人。やっぱり貸して」

 

条乃「まさか…読む気じゃねぇだろうな?」

 

長津「読む気だよ。だから貸して」

 

条乃「はぁ?やるなお前…ほらよ」

 

 

 

条乃は手紙を長津に渡した。

 

 

カサカサ…

 

 

そして長津は手紙を読み始めた。

 

 

 

条乃「なぁ晃大」

 

三室「ん?何だ?」

 

条乃「あの手紙の内容…なんだと思うよ」

 

三室「そりゃおめぇ…どうせあれだろ?」

 

条乃「だよな…それ以外じゃあいつら手紙すら寄越さねぇもんな」

 

三室「あぁ」

 

矢巾「あのー」

 

条乃「?」

 

矢巾「みなさんが言ってるあいつらって誰のことですか?」

 

倉本「あ、それ私も知りません」

 

条乃「なんだ?お前らはあいつらの事知らねぇのか?」

 

矢巾「?」

倉本「?」

 

三室「和人。この2人はまだ日が浅いから知らないんだろうよ」

 

条乃「ふーん。まぁひとつ言うなら…あいつらには深く関わらない方がいいって事だ」

 

矢巾「深く…?」

 

倉本「関わらない?」

 

条乃「あぁそうだ。あいつらには関わらない方がいいぜ?」

 

三室「あーやっぱ経験者は言葉の重みが違うなぁ」

 

条乃「あ?てめぇ喧嘩売ってんのか?」

 

三室「なんだ?恥ずかしい昔のことを思い出したか?」

 

条乃「思い出してねぇわ!」

 

矢巾「あの、条乃さん何かあったんですか?」

 

三室「あーこいつはなぁ…」

 

 

 

条乃は三室の口を塞いだ。

 

 

 

条乃「晃大てめぇ…言うんじゃねぇ」

 

三室「分かった分かった汗」

 

矢巾「?」

 

倉本「?」

 

長津「みんな、やっぱりいつもの内容だったよ」

 

条乃「はぁ…だろうな」

 

矢巾「?」

 

長津「ちょっと光に連絡入れるね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃木葉たちは…

 

 

 

木葉「んー…平和だねー…」

 

霊夢「ほんと…平和だわー…」

 

木葉「ねぇ霊夢〜」

 

霊夢「何?」

 

木葉「今日は何もしたくな〜い」

 

霊夢「じゃあ今日のご飯は全部抜きね」

 

木葉「ちょ…冗談だって…」

 

霊夢「知ってるわよ」

 

木葉「…驚かさないでよ」

 

霊夢「ちょっと意地悪したかっただけよ〜」

 

木葉「むー…」

 

 

 

ピピピ!ピピピ!ピピピ!

 

 

 

木葉「!」

 

霊夢「!」

 

 

 

突然、木葉の結晶が音を発した。

 

 

 

木葉「誰からだろう…」

 

 

 

ピッ!

 

木葉は応答した。

 

 

 

木葉「はい。第七星座 天秤座」

 

長津「やぁ光」

 

木葉「ん?智志?」

 

長津「そうだよ」

 

霊夢「…」

 

木葉「どうした?」

 

長津「いやね、先日面倒なことになったけど、今回も面倒なことになったよ」

 

木葉「…話が全く見えないんだが…」

 

長津「まぁなんだ…みんなが嫌ってるものといえば?」

 

木葉「…」

 

 

 

木葉は少し考えた。

 

 

 

木葉「…え、まさか…えー…」

 

長津「…多分考えてる通りだよ」

 

木葉「えー…」

 

長津「まぁ、今回は変なことしなかったらすぐ終わると思うよ」

 

木葉「少し前にも似たようなことしたのにまたかよ…」

 

長津「まぁ仕方ないね」

 

木葉「はぁ…マジかよ」

 

長津「それじゃあ準備ができたら来てね」

 

木葉「ん?いつあるんだ?」

 

長津「いつでもいいとは書かれてるよ。だから早い方がいいかなーって思って」

 

木葉「はいはい…」

 

長津「それじゃあよろしくね〜」

 

木葉「うい…」

 

 

 

ピッ!

 

木葉は長津との通信を切った。

 

 

 

木葉「…」

 

霊夢「ねぇ木葉」

 

木葉「ん?」

 

霊夢「何かあったの?」

 

木葉「あぁ。あった」

 

霊夢「どうしたの?」

 

木葉「んー…まぁ、簡単に言うと上司に呼ばれたってところだな」

 

霊夢「じょうし?何よそれ」

 

木葉「えーっと簡単に言えば偉い人ってところだ」

 

霊夢「ふーん」

 

魔理沙「おーい木葉ー!霊夢ー!」

 

木葉「あーまたこんな時に…」

 

魔理沙「よっと」

 

 

 

魔理沙は箒から飛び降りた。

 

 

 

魔理沙「なぁ木葉と霊夢!弾幕ごっこしようぜ!」

 

木葉「いやすまねぇ魔理沙。今日はできないよ」

 

魔理沙「え?何でだ?」

 

木葉「上司に呼ばれたんだ。こっちに来いって」

 

魔理沙「じょうし?」

 

木葉「いやお前も知らないんかーい…」

 

魔理沙「なんだ?それは」

 

木葉「んー簡単に言うと偉い人だよ」

 

魔理沙「ふーん…」

 

木葉「あいつらは厄介だから全員出席しないといけないんだわ」

 

魔理沙「厄介?」

 

霊夢「何が厄介なのよ…」

 

木葉「いやーあいつらが怒って暴れでもしたら俺たちじゃ止められないんだよ」

 

魔理沙「いやいや木葉は十分強いじゃないか」

 

木葉「いいや、あいつらの前だと何も出来ないよ」

 

魔理沙「勝てないのか?」

 

木葉「そりゃあ俺は1度もあいつらに勝ったことがないしな」

 

霊夢「そ、そんなに…」

 

魔理沙「そいつらはそんなに強いのか?」

 

木葉「あぁ。俺じゃあ太刀打ちできないくらいに」

 

魔理沙「な…」

 

木葉「だから行かねぇとな」

 

 

 

木葉は庭に出た。

 

 

 

木葉「そんじゃ、行ってくるわ」

 

霊夢「行ってらっしゃい」

 

 

 

パキン!

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

 

木葉は現代に向かった。

 

 

 

魔理沙「木葉が勝てない相手か…気になる」

 

霊夢「全く…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

 

光は現代に着いた。

 

 

光「はぁ…なんでこうも短期間で何度もここに来なきゃなんねぇんだよ…」

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ……

 

ギュオン!

 

 

 

光は家に向かって飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

光は家に着いた。

 

 

 

光「ただいまー…」

 

長津「やぁ光。すまないね。こんな短期間で呼び戻したりして」

 

光「いやもういいよ」

 

長津「…」

 

光「それより今から行くのか?」

 

長津「まぁ、そのつもりだよ」

 

光「分かった」

 

 

 

十二天星たちは準備をしてある場所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光「…はぁ、相変わらずだなここも」

 

長津「だね」

 

矢巾「ここは何処なんですか?」

 

条乃「ここはこの世界を支えている三柱がいるところだ」

 

矢巾「三柱?」

 

三室「そうだよ」

 

矢巾「三柱って何ですか?」

 

三室「三柱っていうのはこの世界を支えている3つの団体の総称なんだ」

 

矢巾「ふむふむ、じゃあ3つの団体って何ですか?」

 

三室「ひとつは時間、ひとつは領域、ひとつは四季を司っている団体だ」

 

矢巾「時間と領域と季節…」

 

三室「そうそう。その三柱がいるからこそ本当の意味でこの世界は平和でいられるんだ」

 

矢巾「なるほど。そうなんですね」

 

三室「ただし、ひとつ注意があるんだ」

 

矢巾「注意ですか?」

 

三室「あぁ、これだけは守ってた方がいいってやつだ」

 

矢巾「それは何ですか?」

 

三室「あいつらには戦いを申し込まないことだ」

 

矢巾「戦いを…申し込む…?」

 

条乃「!?」

 

矢巾「その人たちとは戦うことができるんですか?」

 

三室「あぁ、できるよ。ただし、勝てるとは思わないことだな」

 

矢巾「そんなに強いんですか?」

 

三室「あぁ。昔な、そんなことも知らずにあいつらに喧嘩ふっかけたやつがいるんだ。そいつは自分の力を過信してたのかは知らないが、9人相手しようとしてたんだ」

 

矢巾「9人?一体何人いるんですか?」

 

三室「3つの団体で合計9人だ」

 

矢巾「そんなに…」

 

三室「んでな?そいつが1人目のやつと戦ったわけよ」

 

矢巾「その結果は…」

 

三室「その結果、そいつは相手に1度も触れずに負けちまったよ」

 

矢巾「1度も触れずに!?」

 

条乃「…」

 

三室「ちなみにそいつはな…条乃っていう…」

 

条乃「晃大てめぇーー!」

 

三室「あっははは!すまねぇ和人!口が滑っちまった!」

 

条乃「てめぇー!あれほど言うなって言ったのによぉ!ふざけんじゃねぇ!」

 

三室「あっはははははは!」

 

矢巾「え…条乃さんが1度も触れずに負けたんですか?」

 

条乃「チッ…あぁそうだよ」

 

矢巾「え…条乃さんでさえ負けるんですか?」

 

条乃「あぁ。俺が深く関わらない方がいいって言ったのはそういう事なんだ」

 

矢巾「な、なるほど…」

 

長津「じゃあみんな、そろそろ行くよ」

 

条乃「おうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三室「なぁ光輝」

 

矢巾「何ですか?」

 

三室「ちなみに言うとな、和人のやつボコボコにされて泣いてたんだぜ?想像できるか?」

 

矢巾「え?条乃さんが泣いてたんですか?」

 

三室「あぁそうともよ!今の顔から想像できねぇほどに泣きべそかいてたぜ?」

 

矢巾「あはは…」

 

条乃「晃大てめぇ!早く来いよ!」

 

三室「はいよぉ」

 

矢巾 (条乃さんが簡単に負けるほどの実力…それほどの力があるからこそこの世界を支えられるんだ…)

 

長津「光輝ー!行くよー!」

 

矢巾「あ、はーい!」




〜物語メモ〜

三柱 (みはしら)
この世界を支えている三柱とは時間、領域、四季を司る団体のこと。
合わせて9人存在している。
十二天星からすれば上司にあたる存在で、この人たちがいるからこそ世界は本当の意味で均衡を保っていられる。
ただし、その人たちでも喧嘩はするため、その度に現代では色々な事件が起こる。
ちなみに三柱は十二天星たちを軽く捻り潰せるほどの力を持っている。
だがそれでも全力ではない。
十二天星が本気で戦っても三柱のうちの1人ですら倒すことができない。
それが9人存在しているため、下手に手を出すと簡単に逝ってしまう。
それを知らなかった当時の条乃は喧嘩を吹っ掛けて返り討ちにされた。
それからというもの条乃は三柱に対してトラウマを持っている。
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