木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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霊夢の風邪②(終)

魔理沙「木葉ー!いるかー?」

 

 

 

魔理沙と早苗は買い物を済ませ、神社に来ていた。

 

 

 

ライブラ「主は今、霊夢さんの看病をしていますよ。何か御用ですか?私が承りますが」

 

魔理沙「あ、あんたは」

 

ライブラ「私は第七星座 天秤座のライブラと言います」

 

早苗「へーあなたが木葉さんの…」

 

ライブラ「はい。それで、何か御用ですか?」

 

魔理沙「あー霊夢が風邪引いてるから色々持ってきたんだ」

 

ライブラ「なるほど。差し入れですか?」

 

魔理沙「まーそんなところだな」

 

ライブラ「分かりました。私が受け取りますね」

 

魔理沙「あぁ頼む。それと…」

 

ライブラ「?」

 

魔理沙「霊夢の様子を見せて貰えないか?」

 

ライブラ「…」

 

魔理沙「少しだけ」

 

ライブラ「…構いませんよ。ただし、大きな声は出さないでくださいね」

 

魔理沙「分かったぜ」

 

ライブラ「では、こちらです」

 

 

 

ライブラは魔理沙と早苗を部屋へ案内した。

 

 

 

ライブラ「こちらが主と霊夢さんのいる部屋です。私はこれで失礼しますが、何かあったらお声かけください」

 

魔理沙「分かったぜ」

 

ライブラ「それでは」

 

 

 

スタスタスタ

 

ライブラはその場を離れた。

 

 

 

魔理沙「じゃあ入るぜ早苗」

 

早苗「はい」

 

魔理沙「木葉ー!入ってもいいか?」

 

 

 

魔理沙は木葉に聞こえるように声を出した。

 

 

 

木葉「いいよーでもあまり大きな声は出さないでねー」

 

 

 

中から木葉の声が聞こえた。

 

 

 

魔理沙「分かったぜー」

 

 

 

魔理沙と早苗はその部屋に入っていった。

 

 

 

木葉「やぁ、魔理沙…と、早苗さん?」

 

早苗「お久しぶりですね。木葉さん」

 

木葉「お久しぶりです。お変わりないようで」

 

早苗「はい。変わらず元気ですよ」

 

木葉「今日はどうしたんです?」

 

早苗「霊夢さんが風邪を引いたと聞いたので差し入れをお届けに来ました。あと様子を少し見たかったので」

 

木葉「そっか。霊夢は大丈夫だよ。俺がついてるから」

 

魔理沙「どうなんだ?霊夢は」

 

木葉「んー朝よりかは良くなってると思う」

 

魔理沙「あの医者から薬もらってこようか?」

 

木葉「ううん。大丈夫。これくらいなら」

 

魔理沙「そっか」

 

早苗「霊夢さん。寝ているんですか?」

 

木葉「あぁ、寝てるよ」

 

早苗「では起こすのは可哀想なので私たちは帰りましょうか」

 

魔理沙「そうだな。霊夢が良くなってるって聞けてよかった」

 

木葉「二人とも霊夢の事を心配してくれてありがとうね」

 

魔理沙「あぁ、いいぜ」

 

早苗「霊夢さんは私の大切な人ですので」

 

木葉「そっか」

 

早苗「では私たちはこれで…」

 

木葉「あぁ、気をつけて」

 

早苗「はい」

 

 

 

魔理沙と早苗は部屋を出た。

 

 

 

魔理沙「霊夢。良くなってて安心したぜ…」

 

早苗「明日には治ってそうですよね。霊夢さんは強いので」

 

魔理沙「確かに。それに今は木葉がついてるから大丈夫そうだな」

 

早苗「ですね」

 

 

 

魔理沙と早苗はそれぞれの家へ帰っていった。

 

 

 

木葉 (霊夢。魔理沙と早苗さんが心配してたよ。早く元気な姿、見せてあげて)

 

 

 

ライブラ (…主)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから少し時間が経った…

 

 

 

場所…白玉楼

 

 

 

幽々子「紫…」

 

紫「何?」

 

幽々子「久しぶりにあれ…お願い」

 

紫「あーあの時のやつね」

 

幽々子「そうそう」

 

紫「分かったわ。丁度光と霊夢は同じ部屋にいるようだし」

 

 

 

紫はスキマを作り、霊夢と木葉の部屋を覗いた。

 

 

 

紫「あら、どうしたのかしら?」

 

幽々子「何かあったの?」

 

紫「こっちに来て」

 

 

 

スタスタスタ

 

幽々子は紫の隣に座った。

 

 

 

紫「ほら、霊夢が寝込んでる」

 

幽々子「あらあら…風邪かしら?」

 

紫「じゃあ光が看病してるのね」

 

幽々子「そういう事になるわね」

 

 

 

紫はここである事を思いついた。

 

 

 

紫「ちょっとだけ意地悪しちゃお」

 

幽々子「え…やめなさいよ…」

 

紫「ちょっとだけだって」

 

幽々子「でも…」

 

紫「全く心配症ね幽々子は」

 

幽々子「…」

 

紫「まぁ見てなさい」

 

 

 

紫はスキマに手を入れた。

 

 

 

木葉 (ふぅ…やっとお昼…ご飯どうしようかな…)

 

 

 

ペシッ!

 

 

 

木葉「!?」

 

 

 

木葉は突然頭を叩かれた感覚があった。

 

 

 

木葉「え?あれ?ん?」

 

 

 

だがこの部屋には木葉と霊夢の二人しかいなかった。

 

 

 

すると…

 

 

 

ペシッ!

 

 

 

木葉「!!」

 

 

 

木葉はさっきと同じ感覚を感じた。

 

 

 

木葉 (…誰かいるのか?)

 

 

 

その頃ライブラは…

 

 

 

ライブラ (主…何かあったのかな)

 

 

 

ライブラと木葉はお互いの心の声が聞こえる。

 

 

 

その頃、紫は3回目のチャレンジのために手をスキマに入れた。

 

 

 

木葉 (…ライブラ)

 

ライブラ (はい。何でしょうか)

 

木葉 (さっきから頭叩かれてるんだが何か知らないか?)

 

ライブラ (え?知りませんよ?)

 

木葉 (んー…なら監視してくれない?誰がやってるのか知りたい)

 

ライブラ (分かりました)

 

 

 

ライブラは透視の能力を使った。

 

今ライブラは別の場所にいるが、透視の能力を使って木葉と霊夢の部屋を見ることができる。

 

 

 

ライブラ「!」

 

 

 

ライブラが見たのは、木葉の頭の上から誰かの手が出てきているところだった。

 

 

 

ライブラ (主。上から手が降りてきてますよ)

 

木葉 (え?手?)

 

 

 

木葉は上を見上げた。

 

 

 

木葉「!?」

 

 

 

すると、紫の手が木葉の頭の上にあった。

 

 

 

木葉「な…何だこれ…」

 

 

 

木葉が色々考えているとその手は動き出し、木葉の頭を叩いた。

 

 

 

ペシッ!

 

 

 

木葉「痛っ!…くっ」

 

 

 

ガシッ!

 

 

 

木葉は叩かれた痛みを我慢して紫の手を掴んだ。

 

 

 

紫「!?」

 

幽々子「どうしたのよ紫」

 

紫「幽々子…大変だわ…」

 

幽々子「どうしたのよ」

 

紫「腕…掴まれたわ」

 

幽々子「そう。良かったわね」

 

紫「…助けて」

 

幽々子「私は止めたわよ?やめなさいって」

 

紫「うっ…確かにそうだけど…」

 

幽々子「ほら、その腕どうするの?引っ張りあげるとなると中々辛いわよ?」

 

紫「うっ…」

 

 

 

グイッ!

 

 

 

紫「!?」

 

 

 

紫は突然腕を引っ張られた。

 

 

 

紫「あちょ…」

 

 

 

紫はそのまま抵抗できずにスキマに入っていった。

 

 

 

幽々子「…」ズズズ

 

 

 

幽々子はお茶を含む。

 

 

 

幽々子「紫。お疲れ様。お茶美味しいわね〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「わっ!」

 

 

 

紫はスキマから顔を出した。

 

 

 

木葉「…何やってるの?」

 

紫「あーいやーこれは…あはは…」

 

木葉「もうやめて。今日は霊夢についてなきゃいけないから。お願い」

 

紫「…はい。分かりました…すみません」

 

木葉「ならよし」

 

紫「…」

 

 

 

木葉は一向に手を離さない。

 

 

 

紫「ね、ねぇ光…そろそろ離して欲しいんだけど」

 

木葉「紫」

 

紫「なによ…」

 

木葉「腕…引っ張ってごめんね。痛かった?」

 

紫「うっ…大丈夫よこのくらい。私は大賢者よ」

 

木葉「そ…じゃあ一応…」

 

紫「?」

 

 

 

木葉は音の能力を使った。

 

 

 

木葉「紫。じっとしてて」

 

紫「え…うん」

 

 

 

〜♪〜♪〜♪

 

 

 

木葉は治癒の音を奏でた。

 

 

 

紫「!」

 

 

 

紫の腕から徐々に痛みが取れていく。

 

 

 

紫「…驚いた。痛みが消えたわ…」

 

木葉「…やっぱり。痛かったんだね」

 

紫「!」

 

木葉「嘘はダメだよ。大賢者さん」

 

紫「は、はい…」

 

木葉「さ、霊夢が起きちゃうから」

 

紫「そ、そうね…ごめんなさいね」

 

木葉「はいよ」

 

 

 

紫はスキマに戻っていった。

 

 

 

ライブラ「主。解決したようですね」

 

 

 

その頃幽々子は…

 

 

 

幽々子「紫遅いわね。こっぴどく怒られてないかしら」

 

 

 

すると、紫のスキマが開いた。

 

 

 

幽々子「あら、おかえり紫」

 

紫「え、えぇ」

 

幽々子「どうしたのよ」

 

紫「怒られるかと思った…」

 

幽々子「怒られなかったの?」

 

紫「えぇ。もうやめてって言われたわ」

 

幽々子「ほら見なさい。少しは反省した?」

 

紫「…したわよ。それに…」

 

幽々子「?」

 

紫「腕の心配されたわ」

 

幽々子「腕の心配?」

 

紫「えぇ。腕引っ張ってごめんねって。痛かった?って」

 

幽々子「そう。良かったわね。あの子が優しくて」

 

紫「…えぇ、そうね」

 

幽々子「優しくなかったら怪我してたかもしれないわよ?」

 

紫「…確かに」

 

 

 

スリスリ…

 

 

 

紫は自分の腕を撫でた。

 

 

 

幽々子「どうしたのよ」

 

紫「ううん。あの後痛くないって嘘ついたんだけど、見抜かれてたらしくてその時に腕の痛みを取ってくれたわ」

 

幽々子「そう。良かったわね」

 

紫「えぇ…ほんと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間が経った。

 

 

 

もう外は暗くなっている。

 

 

 

木葉「ねぇ霊夢」

 

霊夢「何?」

 

木葉「もう平気?」

 

霊夢「えぇ、平気よ。ありがとう木葉」

 

木葉「うん…いいよ」

 

 

 

霊夢は木葉の顔が少し曇っているのに気づいた。

 

 

 

霊夢「…ねぇ木葉」

 

木葉「何?」

 

霊夢「ごめんなさいね。ずっとそばにいさせて…疲れたでしょ?」

 

木葉「ううん。大丈夫だよ」

 

霊夢「…嘘。ついてるでしょ」

 

木葉「!」

 

霊夢「全く…あんたはそうやって相手に気を使わせないようにするんだから」

 

木葉「いやーあはは…」

 

霊夢「丁度いいわ。ご飯食べたら少し休んで」

 

木葉「え…でも…霊夢はまだ」

 

霊夢「私なら大丈夫よ。元気だから」

 

木葉「でも…」

 

 

 

スーッ

 

部屋の襖が開いた。

 

 

 

ライブラ「今日は私に任せてください。霊夢さんは主と一緒に休んでてください」

 

霊夢「いいわよ。私はもう元気だから」

 

ライブラ「なりません。霊夢さんは治ったとはいえ風邪を引いてたんですから今日は休んでください」

 

霊夢「でも…」

 

ライブラ「大丈夫です。私は家事は一通りできます。ですので、主との時間を過ごしてください」

 

霊夢「そう。じゃあお願いしてもいいかしら」

 

ライブラ「はい。任せてください」

 

 

 

その日はライブラが木葉と霊夢のために色々と家事をこなした。

 

他にも掃除や木葉と霊夢の監視、客人の対応など、普段霊夢と木葉がやってるような事をライブラ一人でこなした。

 

そのお陰で霊夢は少しずつ体調を取り戻し、木葉は霊夢の治療に専念することができた。

 

霊夢と木葉は今日一日ライブラに任せて休んだ。




〜物語メモ〜

木葉(光)とライブラ
木葉とライブラはお互いの心の声を聞くことができる。
もちろん会話することもできる。
これは木葉とライブラだけではなく、他の十二天星たちも同じことができる。
十二星座は普段、十二天星の体の中にいるので、十二天星が考えていることをすぐにキャッチすることができる。
ただし、心の声が聞けるのは各星座とその主だけ。
例で挙げると、ライブラは主である木葉の心の声は聞けるが、他の十二天星の心の声は聞くことができない。
もちろん会話することもできない。
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