木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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三柱の訪問⑤

???「おい!光!起きろ!おい!」

 

光 (うるせぇ…誰だよ)

 

???「起きろって!おい!」

 

 

 

光は目を開けた。

 

 

 

条乃「やっと起きたか」

 

光「…和人」

 

 

 

そこにいたのは条乃 和人だった。

 

 

 

光「なんでお前が…」

 

条乃「お前こそなんでこんな道端で寝てんだよ」

 

光「道端…お前何言ってんだ?」

 

条乃「何って見てみろよ」

 

 

 

光は当たりを見渡した。

 

 

 

光「…ここ…どこだ?」

 

条乃「どこって俺ん家の前だ」

 

光「お前の…家?」

 

 

 

光は再度辺りを見渡した。

 

すると、横に大きな建物がある。

 

 

 

光「お前の…家?」

 

条乃「あぁ。今は休暇だからな。他の奴らも家に帰ってるぞ」

 

光「休暇…そうか…え?」

 

条乃「あ?」

 

光「俺って今…元の世界にいたりする?」

 

条乃「当たり前だろ。何言ってんだ」

 

光「え…何で?」

 

 

 

光はボーガンとの事を思い出す。

 

 

 

光「あ、傷…」

 

 

 

光は傷を確認した。

 

 

 

光「!?」

 

 

 

ボーガンから受けた傷は何も無かったかのように回復していた。

 

 

 

光 (どうして…確かに俺は…)

 

条乃「おい光!」

 

光「え…何?」

 

条乃「何じゃねぇよ。いきなり自分の体見てどうしたよ」

 

光「いや…えっと…」

 

条乃「?」

 

光「…なぁ」

 

条乃「なんだ?」

 

光「俺がどうしてここにいるか分かるか?」

 

条乃「知るかよ。俺がここに来た時にお前が寝てたんだ」

 

光「…そうか」

 

条乃「おいほんとにどうしたんだよ。迷子か?」

 

光「…あぁ。そうかもしれねぇ」

 

 

 

スッ

 

光は立ち上がった。

 

 

 

光「すまねぇ。ちょっと本庄の所に行くわ」

 

条乃「そうか。気ぃつけろよ」

 

光「おう…」

 

 

 

スタスタスタ

 

光は本庄の家に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本庄の家に着いた光はインターホンを鳴らした。

 

 

 

ガチャ

 

 

 

中から出てきたのは本庄の付き人だった。

 

 

 

付き人「はい。どなたでしょうか」

 

光「俺は天野 光。第七星座 天秤座の十二天星」

 

付き人「天野様ですか。本日はどのようなご用件で来られたんですか?」

 

光「本庄に相談をしに来た」

 

付き人「お嬢様にですか?事前の連絡はされましたか?」

 

光「すまない。今さっき起きたことだから連絡はできてない」

 

付き人「?」

 

 

 

付き人は頭に「?」を浮かべた。

 

 

 

付き人「よく分かりませんがお嬢様なら自室におられますよ。ご案内致しましょうか?」

 

光「お願いします」

 

付き人「はい。分かりました。ではついてきてください」

 

光「はい。失礼します」

 

 

 

光は付き人に案内されて本庄の部屋に行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

付き人は本庄の部屋のドアをノックする。

 

 

 

付き人「お嬢様。天野様がお見えです」

 

本庄「光さんが?分かりました。入ってもいいですよ」

 

付き人「はい。天野様こちらへ」

 

光「あ、あぁ」

 

 

 

ギィィィィィィ…

 

付き人は本庄の部屋のドアを開けた。

 

 

 

本庄「!!」

 

光「すまない本庄。失礼する」

 

本庄「光さん?どうしたんですか?」

 

光「いやまぁ色々と相談したいことがあるんだ」

 

本庄「相談したいこと…ですか」

 

光「あぁ」

 

付き人「お嬢様。ご相談事であるなら私は席を空けます」

 

本庄「あ、はい。お願いします。また何かあったら呼びますね」

 

付き人「はい。いつでもどうぞ」

 

 

 

ギィィィィィィ…バタン

 

付き人は本庄の部屋を出た。

 

 

 

本庄「では光さん。こちらへどうぞ」

 

光「あぁ。ありがとう」

 

 

 

本庄と光はベッドに座った。

 

 

 

本庄「それで光さん。相談事とは…」

 

光「…実はな、少し前に三柱の太陽が幻想郷に来たんだ」

 

本庄「三柱の太陽…サン・ソレイユさん…でしたっけ」

 

光「そう。その人が幻想郷に来たんだが、まぁ別にこれはいいかな」

 

本庄「あ、いいんですね」

 

光「あぁ。あの人はただ幻想郷を見に来て紫と話をしただけらしいしな」

 

本庄「そうですか」

 

光「問題はその後なんだ」

 

本庄「その後…」

 

光「あぁ。俺があの人に幻想郷を案内したあとあの人は紫の所へ行ったんだ。そして数分後…また一人幻想郷に来たんだ」

 

本庄「また一人?」

 

光「あぁ」

 

本庄「誰なんですか?」

 

光「…三柱の三領保神 大陸 グランド・ボーガン」

 

本庄「ボーガン様…ですか」

 

光「あぁ。あいつは幻想郷に来て早々幻想郷の大地を吸収すると言った」

 

本庄「…それが問題なんですか?」

 

光「あぁ。あいつが吸収した大地はあいつの支配下に置かれる。この世界の大地もあいつの支配下だ。でも…幻想郷はこっちの世界とは関係ない。幻想郷の大地は幻想郷に住む人たちのもの。だから吸収させないように戦ったんだ」

 

本庄「!?」

 

 

 

本庄は言葉が出なかった。

 

 

 

本庄「え…でも三柱って…」

 

光「…あぁ。当然勝てなかったよ」

 

本庄「…光さんでも勝てない人だったんですね」

 

光「三柱に対抗できるのは三柱だけだよ。俺たち十二天星や十二星座は太刀打ちできない」

 

本庄「…それで…どうなったんですか?」

 

光「…分からない」

 

本庄「え…」

 

光「俺は戦ったが負けた。その後のことは覚えていない」

 

本庄「そうですか…あ、じゃあライブラさんに聞いてみてはどうですか?」

 

光「ライブラに?」

 

本庄「はい!アクエリアスさん!ライブラさんを呼べますか?」

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥ…

 

本庄の体からアクエリアスが出てきた。

 

 

 

アクエリアス「ライブラを呼ぶの?」

 

本庄「はい!お願いします!」

 

アクエリアス「分かったわ」

 

 

 

アクエリアスは光の前に立った。

 

 

 

アクエリアス (ライブラ。出てきて。ライブラ)

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥ…

 

すると、光の体からライブラが出てきた。

 

 

 

本庄「!?」

光「!?」

アクエリアス「!?」

 

 

 

だが、出てきたライブラは傷だらけだった。

 

 

 

アクエリアス「ライブラ!」

 

 

 

ライブラはふらふらで立つのがやっとだった。

 

アクエリアスはふらふらになったライブラを支えた。

 

 

 

アクエリアス「ちょっとどうしたのよ!」

 

ライブラ「…アク…エリアス…」

 

アクエリアス「そうよ!私よ!」

 

ライブラ「…良かった」

 

アクエリアス「ちょっと!何があったの!?」

 

ライブラ「…すみません主…少しだけ…休ませてください」

 

 

 

そしてライブラは力なく座り込んだ。

 

 

 

アクエリアス「ライブラ…」

 

本庄「光さん…ライブラさんが…」

 

光「なぜライブラは…傷だらけなんだ…」

 

 

 

光はあの日のことを思い出そうとしたが何も思い出せなかった。

 

 

 

光「あ、そうだ…」

 

本庄「なにか分かりましたか!?」

 

光「あいつらに…あいつらに聞けば…」

 

本庄「あいつらって…」

 

 

 

光は立ち上がった。

 

 

 

光「幻力(げんりき) 六門九門(ろくもんここのかど)

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥ…

 

ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!

 

すると、光の体の中から六門九門たちが出てきた。

 

 

 

光「!?」

 

本庄「!?」

 

トガミヒメ「…主…様」

 

風神「主…」

 

光「え…お前ら…」

 

 

 

現れたのは傷だらけの六門九門たちだった。

 

 

 

光「なんで…」

 

炎天「主…すまねぇ…」

 

光「ど、どういう事だよ…」

 

銀神「勝てなかった…あいつには…」

 

光「あいつって…ボーガンの事か?」

 

銀神「…違う」

 

光「じゃあ…誰のことだよ」

 

ルグレ「…幻想郷を管理してるやつだよ」

 

光「それって…紫の事か?」

 

ルグレ「…あぁ」

 

光「な、なんで…紫と戦ったんだ…お前ら…」

 

ルグレ「すまねぇ…」

 

 

 

ヒュッヒュッヒュッ…

 

次々と六門九門たちは消えていった。

 

 

 

光「え、おい…ちょっと待てよ…」

 

 

 

光が声を出した時には全員消えていた。

 

 

 

光「な、なんで…紫…」

 

本庄「ライブラさんと六門九門さんたちが怪我をしていた…アクエリアスさん…何かわかりませんか?」

 

アクエリアス「残念だけど何も分からないわ。ライブラも傷が深くて話せる状況じゃないわ」

 

本庄「そう…ですか…」

 

光「本庄」

 

本庄「はい。何ですか?」

 

光「紫から貰ったあの結晶…持ってるか?」

 

本庄「あ、はい!持ってますよ!ちょっと待ってくださいね!」

 

 

 

本庄は自分の机の中から結晶を取り出した。

 

 

 

本庄「はい光さん!ありましたよ!」

 

 

 

光はそれを受け取った。

 

 

 

光「ありがとう本庄。これでなんとか…」

 

 

 

光はその結晶を作動させようとした。

 

だが…

 

 

 

光「!!」

 

本庄「どうしたんですか?」

 

光「作動しない…」

 

本庄「え…作動しないって…どういう…」

 

光「結晶が…反応しない…」

 

本庄「え、ちょっと待ってください!」

 

 

 

今度は本庄が結晶を使った。

 

だが、光と同じで反応しなかった。

 

 

 

本庄「そんな…どうして…」

 

光「マズイ…幻想郷に行く方法はこれしかない…」

 

本庄「という事は…」

 

光「これが反応しない以上、幻想郷に行く方法は…もう無い」

 

本庄「そんな…紫さんに聞けば何かわかると思ったんですが…」

 

光 (紫…どうしてだよ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃幻想郷では…

 

 

 

霊夢「どういう事よ紫…木葉が…」

 

紫「…仕方ないことよ。霊夢」

 

霊夢「何が仕方ないのよ…木葉は何もしてないじゃない」

 

紫「光が何もしていなくても光の関係者がしたじゃない」

 

霊夢「でも…」

 

紫「私が第一に考えるのはこの幻想郷なの。その幻想郷に危険が迫っているのならその因子を除去するのも私の仕事よ」

 

霊夢「除去って…木葉は…」

 

紫「霊夢。あなたはあの人たちにやられたばかりなのよ。それなのになぜ分からないの」

 

霊夢「でも…木葉は違う…」

 

紫「違わない。光が持っていたあの石からあの人たちが出てきた。なら、それを始末するのは当然でしょ」

 

霊夢「木葉は守ってくれたのよ!あの人たちからこの幻想郷を!」

 

紫「でもやられたでしょ」

 

霊夢「…」

 

紫「守ってくれたっていうのは実際に守ってから言うものよ。守ってもないならそれは守ったとは言わないわ」

 

霊夢「でも…木葉は違う…」

 

紫「違わない」

 

霊夢「違うわ!木葉は私たちのために戦ったのよ!それなのに…」

 

紫「…」

 

霊夢「…もういい」

 

紫「…霊夢」

 

霊夢「…木葉がいないならもういいわ」

 

 

 

スッ

 

霊夢は立ち上がって外に出た。

 

 

 

紫「霊夢!どこ行くつもり!」

 

霊夢「…分からないわよ。木葉がいないのに神社にいても仕方ないでしょ。これがあんたの取った選択の結果よ」

 

紫「…」

 

 

 

スタスタスタ

 

霊夢はそう言い残して神社を出た。

 

 

 

紫「…霊夢」

 

藍 (紫様…)




〜物語メモ〜

は、今回も新しい情報は無いので次回ですね。
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