その日は神社に泊まり明日皆に挨拶に行くことが決まった。
〜その夜〜
木葉「んー寝付けない。外の風に当たりに行こっと」
俺は襖を開け外に出た。外は少し風が吹いていて涼しかった。俺は神社を出て少し散歩しようと考えた。その時、目の前に知らない女性が立っているのに気づいた。その人は夜なのに何故か傘をさしている。ファッションかな?と思いつつ横を通り過ぎようとすると
紫「また会ったわね」
突然そんなことを言われた。そのまま無視しようと思ったらそれを遮るかのようにその人は続けて話をする。
紫「おかしいわね。あなたは私と一度会ったはずなんだけど、記憶が無いのかしら?」
木葉「あなたは誰ですか?俺はあなたに会ったこと無いんですが」
紫「私は八雲紫。妖怪よ」
木葉 (霊夢が言ってた人だ。この人が)
紫「あなたの名前は?」
木葉「博麗木葉です」
紫「…そう」
木葉「あなたは俺が誰なのか知っているんですか?俺は自分の名前すら分かりません。この名前も霊夢が付けてくれた名前です」
紫「えぇ。知っているわ。でも教えてあげられない」
木葉「それはなぜ?」
紫「まだ解決していないからよ」
木葉「それは…どう言う…」
俺がその人に問いかけようとした。だが、振り返るとその人はもうそこにはいなかった。
木葉「まだ、解決していない…それはどういう…」
結局その夜は少し歩いたおかげでぐっすり眠れた。
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ー翌日ー
霊夢「木葉ー!起きなさーい!木葉ー!」
霊夢が大声で呼びに来た。
木葉「うるさいなぁあと5分…」
俺は負けじと眠る。
霊夢「木葉!何してるのよ!朝ごはん冷めちゃうでしょ!早く起きて!」
木葉「ん〜いや〜」
霊夢「なら…」
霊夢は懐から御札を出してきた。
霊夢「夢想…」
木葉「!!」
霊夢はあろうことか攻撃しようとしてきた。
木葉「起きます!起きます!おはようございます!」
俺は危険を察知し、なんとか回避できた。
霊夢「早く!朝ごはん冷めちゃう!」
木葉「はいー!」
足早にその場を去り顔を洗いに行った。今日はなんだか体が重い。多分昨日夜遅くまで起きていてちゃんと寝れていなかったからだろう。重い体を動かして朝食を終え、魔理沙が来るのを待っていると魔理沙は来た。
魔理沙「よう!霊夢と木葉!」
霊夢「おはよう魔理沙」
木葉「おっす魔理沙!おら木葉!」
魔理沙「知ってるぜ。何言ってるんだぜ?」
木葉「俺、今、とても悲しいです」
魔理沙「そんなことよりほら!今日は色々回る予定だぜ!最初は紅魔館だぜ!」
木葉 (スルーされた)
霊夢「そうね。今日は忙しくなるだろうから早く出ましょ」
木葉「…あい」
そうして準備を終え、出発しようとした。
魔理沙「それじゃあ行くぜ!」
木葉「え、ちょ、え?」
2人はいきなり空を飛んだ。あまりの光景に言葉が出なかった。
霊夢「何してるのよ木葉。早くしてよ」
木葉「は、え、ちょ、え?何を?」
霊夢「何ってここから紅魔館まで結構距離あるから飛んでいくのよ。だから早くして」
木葉「は?何言ってんの?空飛べって言うの?この俺に?」
霊夢「あんた何様のつもりよ…」
魔理沙「なぁ木葉…お前もしかして…空、飛べないのか?」
木葉「その通りだよ!飛べるわけねぇだろ!何言ってるんだよ!俺は人間だぞ!俺からするとなぜ2人が飛べてるのか不思議で仕方ないわ!」
霊夢「何言ってるのよ。私も人間よ…全く」
魔理沙「仕方ない…私の箒の後ろに乗るんだぜ。乗せてってやるよ」
木葉「ほんと!?やったぜ!」
その時俺は後悔した。"空を飛ぶこと"自体に。
なぜなら俺は高所恐怖症だったからだ。
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場所…空
木葉「魔理沙!ゆっくり!ゆっくり飛んで!」
魔理沙「おい木葉!あんまり暴れるとバランスが!」
木葉「だって地に足ついてないって!落ちるって!落ちるって!落ちるの怖いって!」
魔理沙「だーもう!木葉は男だろ!それくらい我慢しろ!」
木葉「無理無理無理!絶対無理だって!だって足が…足が…足が地面に着いてないんだよー!」
魔理沙「うるせー!少しはじっとしてろよ!」
木葉「そんなこと言ったって!」
魔理沙「これ以上暴れるんだったらほんとに箒から落とすぜ!」
木葉 (もう…無理…)
ギュッ!
木葉は魔理沙を強く抱きしめた。
魔理沙「ひゃっ!おい木葉!何してるんだぜ!?」
木葉「仕方ないだろ!怖いんだから!」
魔理沙「だからって…近すぎ…」
霊夢「あんたたち、仲良いわね」
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場所…紅魔館
道中色々あったが何とか紅魔館にたどり着けた3人。1人は平然として、1人は赤くなって、1人は死にかけていた。少しして木葉が落ち着いたので先に進むことにした。
木葉「なぁ、霊夢」
霊夢「なに?」
木葉「この人…寝てない?」
木葉は門の前で寝ている美鈴を指さした。
霊夢「えぇ、寝てるわよ」
木葉「やっぱり!すげぇ!立ったまま寝てる!初めて見た!すげぇ!」
霊夢「はぁ、さっさと行くわよ」
木葉「はいよー」
その時魔理沙は木にもたれかかっていた。
霊夢「魔理沙何してんのよ。早く行くわよ」
魔理沙「お、おう…」
そして3人は紅魔館に入った。玄関を開けると中はとても広かった。いかにもザ・屋敷みたいな感じだった。少ししたらメイドさんが現れた。俺は驚いた。さっきまで誰もいなかったのに急に現れたのだった。俺は驚いて尻もちをついた。
???「あら霊夢。今日はどうしたの?魔理沙と…誰かさんを連れて」
霊夢「昨日幻想入りした人を紹介しに来たのよ」
???「なるほどね。分かりました。では、お嬢様のお部屋に案内しましょう」
霊夢「話が早くて助かるわ〜」
木葉「なぁ霊夢!この人!この人瞬間移動した!さっきまでいなかったのに急に現れた!」
霊夢「うるさいわねー少し大人しくしてなさいよ」
木葉「だってだってすごいじゃん!瞬間移動できるって!俺も欲しい!」
霊夢「あのねぇ、咲夜は瞬間移動してる訳じゃないの」
木葉「え、じゃあどうやって?」
霊夢「時間を止めてるのよ」
木葉「時間を…止めてる…?いや尚更すげぇよ!」
霊夢「咲夜…早く案内して…こいつうるさいから…」
咲夜「そ、そうね…」
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レミリアの部屋
咲夜「お嬢様。客人をお連れしました」
???「いいわ。入って」
咲夜「失礼します」
???「久しぶりね霊夢」
霊夢「あんたこそ元気でなによりだわ」
部屋の扉を開けると目の前に羽の生えた人がいた。
木葉「広い部屋だな」
???「霊夢。その人は?」
霊夢「昨日幻想入りした子なの。今日はその紹介に来たのよ」
レミリア「なるほどね。私はレミリア・スカーレット。ここ紅魔館の主であり、吸血鬼でもある」
木葉「吸血鬼?」
レミリア「そう。吸血鬼よ」
木葉「へぇ〜吸血鬼なんて初めて見た!かっこいいな!」
レミリア「それは褒め言葉なのかしら」
木葉「おう!」
レミリア「それで?あなたは?」
木葉「俺は木葉。博麗木葉!よろしくな!」
レミリア「えぇ、よろしく」
霊夢「こんな感じでうるさいやつだから変なこと口走らない方がいいわよ」
木葉「霊夢。酷い」
霊夢「事実なんだから仕方ないでしょ。で、他のメンバーは?」
レミリア「他の子達なら今咲夜が…」
咲夜「お嬢様。皆さんをお連れしました」
レミリア「ありがとう咲夜」
咲夜と呼ばれている人が部屋に入ってきたと同時に何人かが部屋に入ってきた。
???「お姉様。急にどうしたの?」
レミリア「霊夢達が昨日幻想入りした子を紹介しに来たのよ」
???「それってこの人?」
金髪の女の子が木葉を指さした。
レミリア「そうよ」
フラン「へぇ〜私はフランドール・スカーレット!フランって呼んで!」
すると急に挨拶された。急で驚いたが、とりあえず挨拶を
木葉「お、おう。俺は木葉。博麗木葉だ。よろしく」
フラン「うん!よろしく!」
パチェ「私はパチュリー・ノーレッジよ。呼び方は好きにして」
今度は紫色の髪の女性。なんだが近寄り難い雰囲気を放つ人だ。
こあ「私はパチュリー様の補佐をしています。小悪魔って言います。よろしくお願いします」
次に赤い髪で羽の生えた女性。なんだか真面目そうな人だなぁ。
美鈴「私は紅美鈴です!門番をしています!よろしくお願いします!」
次はさっき門の前で寝ていた女性だ。…結構背が高い…いいなぁ。
咲夜「私は紅魔館のメイド長十六夜咲夜と言います。以後お見知り置きを」
最後は瞬間移動メイドさん。メイドさんだからか言葉が綺麗だった。
木葉「お、おう。よろしく」
俺は初めて見る人が珍しい人たちで言葉が出なかった。
霊夢「さ、挨拶も終わったし次行くわよ」
木葉「お、おう」
霊夢「あんたさっきからそればっかね」
木葉「いやー色んなことをあって正直驚いてる」
霊夢「あらそ、それじゃあ行くわよ」
レミリア「待ちなさい霊夢」
部屋を出ようとした時、一番最初に自己紹介した吸血鬼さんが声をかけた。
霊夢「何?」
レミリア「木葉はどんな能力を持っているのかしら?」
霊夢「あーそういえばすっかり忘れてた」
木葉「ん?能力ってなんのこと?」
霊夢「木葉に言い忘れてたけどここ幻想郷に住んでる人ってほとんど能力を持っているのよ。私なら空を飛ぶ能力。咲夜なら時を止める能力」
木葉「ほぇーそんなのあるんだ」
レミリア「ちなみに私は運命を操る能力よ!」
木葉 (なんでそこでドヤ顔?)
フラン「私は破壊する能力!」
木葉「破壊!?」
フラン「そう!なんでも壊すことが出来るの!」
木葉「それ一番おっかない能力だなぁ…」
霊夢「とまぁ、こんな感じに色々な能力があるってわけ」
木葉「ふむふむ」
レミリア「それで、あなたの能力も見せて欲しいのよ」
木葉「俺の能力?」
レミリア「そう。あなたの能力」
俺は少し考えた。でも全然思い当たらなかった。
木葉「ごめん。分かんないや」
レミリア「そう。なら今晩泊まっていくといいわ。明日木葉の能力を見させてもらうわね」
木葉「え、あ、うん」
霊夢「それじゃあ行くわよ」
木葉「おう!」
魔理沙「なぁ、霊夢…また私が乗せていかないとダメか?」
何やらモジモジしている魔理沙が霊夢にそう言った。
霊夢「当たり前でしょ。他に誰がやるのよ」
魔理沙「そ、そうだよな…じゃあ早いとこ済ましちまおうぜ」
霊夢「はいはい」
それから紅魔館を出て白玉楼や守矢神社、地底や永遠亭など色々回った。
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そしてその夜
霊夢「はぁ〜疲れた」
木葉「俺も精神的に疲れた」
咲夜「さ、もうすぐ夕食できるから待ってて」
木葉「あ〜い」
その後料理ができると俺たちは夕食を食べた。その間幻想郷の事を色々聞き、明日に備えて寝ることにした。