里帰り
??? (見えない…聞こえない…話せない…でも…感覚だけはある…ここは…どこだろう…冷たい…硬い…風が吹いている…)
私は目が見えない、耳が聞こえない、声が出せない。でも手の感覚や味は分かる。でもその他が機能してないからどこにいるのかも分からない。
ペタペタペタ
私は手探りで壁を探す。
??? (あ、あった…とりあえず誰かに拾ってもらうまでここにいよ…)
その子が座っていると誰かが来た。
男1「おいこいつ見てみろよ!」
男2「なんだ?」
男1「こいつここで何やってんだ?」
男2「さぁな」
男1「おいお前。ここで何してんだ?」
???「…」
男1「おい。ここで何してんだ?」
???「…」
男1「チッ…」
ガシッ!
突然胸ぐらを掴まれた。
??? (!?)
男1「おい!何してんだって聞いてんだよ!」
??? (え…なに…誰?なんで…服を掴むの…)
男1「おい!聞いてんだよ!答えろよ!」
??? (え…怖い…誰…何で…服を…離して…)
男1「おい。返事も出来ねぇのか?」
男2「待て。この子、耳が聞こえないんじゃないのか?」
男1「だとしても喋れるだろうが」
男2「お前が怖くて話せないんじゃないか?」
男1「…」
男2「この子からするといきなり胸ぐらを掴まれてるってなるんじゃないか?」
男1「チッ…」
??? (怖い…怖い…誰か分からない…目の前にいる…離れて…離れて!)
ヒュォォォォォォォ…
男1「!!」
男2「!!」
??? (離れて…離れて…怖い…離れて!)
シュゥゥゥゥゥゥ…
その子の背中から黒い何かが出てきた。
男1「うわーバケモンだ!逃げるぞ!」
男2「お、おう!」
タッタッタッ
その人たちはその場を去った。
??? (……何もしてこない……どこか行っちゃったのかな)
シュゥゥゥゥゥゥ……
その黒い何かはその子の体に戻った。
??? (誰か…拾ってくれないかな…)
場所…博麗神社
霊夢「木葉ー!朝ごはんできてるわよー!」
木葉「はいよー!」
スタスタスタ
木葉は居間に向かった。
霊夢「今日はなにかする事あるの?」
木葉「そうだなー…久しぶりに智志たちの所に帰ろうかなって思ってるんだ」
霊夢「そうなの?」
木葉「あぁ…まぁ、里帰りみたいな感じだ」
霊夢「分かったわ。その代わり帰ってきたら構ってよ?」
木葉「はいよ」
木葉は朝食を終え、帰る準備をしていた。
木葉「霊夢ー!」
霊夢「何ー!」
木葉「渡したいものがあるんだー!ちょっと来てー!
霊夢「分かったわー!」
スタスタスタ
霊夢は木葉のいる所へ行った。
霊夢「何?渡したいものって」
木葉「はいこれ」
木葉は緑色に光る結晶を霊夢に渡した。
霊夢「これは?結晶?」
木葉「それは
霊夢「それなら私が管理するのに」
木葉「だから渡したんだよ」
霊夢「?」
木葉「霊夢1人だと負担が大きいからね。その祈石も使ってくれ」
霊夢「分かったわ。で、これどうやって使うの?」
木葉「前に
霊夢「えぇ、覚えてるわ。私は使わなかったけど」
木葉「それと同じようにその石に祈りを込めれば使うことができるよ。例えば、木葉の力を使えますようにって思えば俺の力を使うことができるよ」
霊夢「へぇーそうなの」
木葉「まぁ、その中には俺の力も入れてあるから何かあった時はそれを使って」
霊夢「分かったわ」
木葉「あ、ちなみになんだけど、それを持ってたら俺が近くにいる時に光って知らせてくれるよ」
霊夢「じゃあこれが光ったら木葉が近くにいるってことね」
木葉「あぁ、そうだよ」
霊夢「ありがと。何日くらい向こうにいるの?」
木葉「そうだなぁ…3日、4日くらいかな」
霊夢「分かったわ。行ってらっしゃい」
木葉「あぁ、行ってきます」
木葉はその後準備を済ませ、向こうの世界に帰ろうとした。
霊夢「木葉待って!」
木葉「ん?どした?」
霊夢「これ持って行って!」
そう言って霊夢は赤い勾玉を出した。
木葉「これは?」
霊夢「私の力を封じ込めた勾玉よ。これ持って行って」
木葉「これ何かあるのか?」
霊夢「これがあれば私の力を使うことが出来るわ」
木葉「そっか。ありがと霊夢」
霊夢「いいわよ。さ、屈んで」
木葉は少し屈んだ。霊夢は持ってきた勾玉に紐を通し、木葉の首に掛けた。
霊夢「これでよし」
木葉「ありがとう霊夢」
霊夢「いいわよ」
木葉「じゃ、行ってきます」
霊夢「えぇ、行ってらっしゃい」
シュゥゥゥゥゥゥ!
木葉は水晶を使い、現代に戻った。
霊夢 (3日か4日…寂しくなるわね…)