木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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意思疎通

シュゥゥゥゥゥゥ…

光は現代に戻ってきた。

 

光「ふぅ……久しぶりだな…ここも」

 

光はある場所にいた。そこは周りを見渡せば木々しかない。 

  

光 (とりあえず、場所の把握だな) 

 

そう思い光は空を飛んだ。

  

光 (ここは…んーーーー…分からん)

  

光は周囲を見渡したが目立ったものはなかった。 

 

光 (はぁ…折角来れたのに…この水晶の転送場所はランダムだからな…)

 

光はライブラに場所を聞いた。

  

光「ライブラ。ここがどこかって分かる?」

 

ライブラ「…分かりませんね」

 

光「……じゃあ他の星座たちはどこにいる?」

 

ライブラ「……そうですねぇ……ここから右の方に飛べばいつもの駅に着きますね」

 

光「そうか。じゃあそこに行こう」

 

そう言って光は駅の方へ飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッ

光は駅に着いた。 

 

光 (ここから歩くか。人に見られると厄介だ)

 

スタスタスタ 

光は家に向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…駅

 

??? (熱い…お日様が出てる…ここ影じゃない…熱い)

 

今はお昼より少し前、もうそろそろ日が強くなる時間帯だ 

 

??? (影…探さないと…)

 

ペタペタペタ

私は手探りで影を探す。

  

??? (熱っ!)

  

私は何かに触れてしまったらしい。とても熱かった。 

  

??? (とにかく…影…)

 

私は影を求めて近くを手で探った。 

 

その時…

 

トントン 

 

??? (!!)

  

誰かに肩を叩かれた。

  

??? (誰だろ…あの時の人かな…また服を掴みに来たのかな…)

 

光「ねぇ君。ここで何してるの?」

 

??? (誰だろ…見えない…怖い…)

 

光 (もしかして…)

  

トントン 

光は再度肩を叩いた。 

 

??? (!!)ビクッ

 

その子は体を震わせた。

  

光 (耳が…聞こえないんじゃ…)

 

スッ

  

???(!!)

  

光はその子の手を優しく握った。

  

??? (え…手を握った…何してるんだろ…)

 

光「…」

 

スーッスーッ 

 

??? (!?)

 

光 (な・に・し・て・る・の・?)

 

??? (!!)

 

光はその子の手に文字を書いた。

  

??? (この人…何か書いてる…)

 

光 (これで…伝わるかな…)

 

光 (な・に・し・て・る・の・?)

 

??? (なにしてるの…もしかしてこの人…耳が聞こえないの分かるのかな…)

  

ガシッ!

  

光「!!」

 

その子は光の手を握り同じように文字を書いた。

  

??? (か・げ・を・さ・が・し・て・い・ま・し・た)

 

光 (影…そうか、暑いから涼みたかったのか)

 

スッ 

光は再度その子の手を握り、文字を書いた。

  

光 (ま・か・せ・て)

 

??? (任せて?何を?)

 

その子がそう思っていると…

  

ギュッ…

  

??? (!?)

  

スッ

光はその子を持ち上げた。

 

??? (!!)

 

??? (持ち上げられている…怖い…)

  

ギュッ 

その子は怖さのあまり光の服を握った。

  

光 (ごめんね。少しだけ我慢してね)

  

スタスタスタ 

光はそのまま涼しいところに連れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…幻想郷

 

  

魔理沙「霊夢ー!」

 

霊夢「あら魔理沙じゃない。どうしたのよ」

 

魔理沙「霊夢1人か?木葉はどこだ?」

 

霊夢「木葉なら向こうの世界に帰ったわよ」

 

魔理沙「え!?木葉帰っちゃったのか!?」

 

霊夢「どうしたのよ」

 

魔理沙「木葉はもうこっちには帰ってこないのか?」

 

霊夢「ただの里帰りよ」

 

魔理沙「な、なぁーんだ…里帰りか…良かった」

 

霊夢「で、どうしたのよ」

 

魔理沙「いやー弾幕ごっこしたいなって思っただけだぜ」

 

霊夢「じゃあ残念ね。木葉はいないわ」

 

魔理沙「木葉は何日くらいで戻ってくるんだ?」

 

霊夢「3日か4日って言ってたわ」

 

魔理沙「3日か4日か…長いなー…」

 

霊夢「文句言わないの。木葉だって帰りたい時があるわよ」

 

魔理沙「そうだな」

 

霊夢「さ、帰った帰った。私は忙しいの」

 

魔理沙「じゃあ木葉が帰ってきたらちゃんと言ってくれよ?」

 

霊夢「分かったわよ…」

 

魔理沙「じゃあな!」

 

ビューン

魔理沙は箒に乗って空を飛んだ。

 

霊夢 (私だって寂しいんだからそれくらい我慢してよ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…休憩スペース

 

光 (よいしょっと…)

 

トサッ

光はその子をイスに座らせた。

 

??? (ここ…どこだろ…)

 

ペタペタペタ 

その子は手探りで周りを確かめる。 

 

光「!」 

 

スッ

光はその子の手を取った。

 

光 (あ・ん・し・ん・し・て)

 

??? (?)

 

光 (こ・こ・は・ひ・と・が・い・な・い・か・ら) 

 

ガシッ! 

その子は光の手を握って文字を書いた。 

 

???(こ・こ・は・?)

 

光(あぁ、場所が分からないのか…) 

 

スッ

光はその子の手に文字を書いた。

 

光 (こ・こ・は・き・ゅ・う・け・い・ス・ペ・ー・ス・だ・よ)

 

??? (休憩スペース……)

  

スッ

その子も文字を書いた。

 

??? (あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す)

 

光 (ど・う・い・た・し・ま・し・て)

 

??? (…涼しい…この人…私を涼しいところに連れてきてくれた…優しく抱き上げてくれた…なにより…文字で伝えてくれた…この人なら…)

 

光 (ここなら涼めるよな…まぁ、何かあったらジュースでも…)

 

トントン

 

光「!!」

 

その子は指で光の腕をつついた。

 

スッ

光はその子に手を出した。

 

  

??? (!!)

 

??? (つついただけなのに…なんで分かったんだろ…)

 

光 (あれ?もしかして…手じゃなかった?)

 

スッ

その子は光の手を握り文字を書いた。

 

光 (あ…手だったみたい。良かった)

 

??? (わ・た・し・を・ひ・ろ・っ・て・く・れ・ま・せ・ん・か・?)

 

光「!?」

 

??? (わ・た・し・は・み・よ・り・が・あ・り・ま・せ・ん)

 

光「…」 

 

スッ 

光はその子の手を取り文字を書いた。 

 

光 (い・い・で・す・よ)

 

??? (!!)

 

光 (そ・の・か・わ・り)

 

??? (?)

 

光 (み・ん・な・に・お・は・な・し・し・な・け・れ・ば・な・ら・な・い・よ) 

 

するとその子は光の手を取り字を書いた。

  

??? (わ・か・り・ま・し・た)

 

光「よしっ」

  

ポンポン…なでなで…

  

??? (!!)

  

光はその子の頭を撫でた。

  

??? (優しい手…これ…いい…)

 

光 (身寄りがないのか…この子はいつからあそこにいたんだろ…何日もいたなら食べ物とかはどうしてたんだろ…)

  

ペタペタペタ

  

??? (これは…この人の体…かな…)

  

ギュゥゥゥゥゥゥゥ……

  

光「ん?」

 

その子は光に抱きついた。 

 

光 (どうしたんだ?)

 

光はその子の気持ちを汲み取るため、透視の能力を使った。

  

??? (ここを…離れたい…早く…連れてって欲しい)

 

光 (!!)

 

??? (この人なら…安心できる…ずっといたい…)

 

光 (そっか…怖い思いしたんだな)

  

トントン

 

??? (!!)

  

スッ 

光はその子の手に文字を書いた。 

 

光 (い・え・に・い・く・?)

 

??? (!!)

 

光 (い・ま・な・ら・み・ん・な・い・る・と・お・も・う・よ)

 

??? (…)コクコク

 

その子は頷いた。

 

光 (じ・ゃ・あ・つ・か・ま・っ・て・て・ね)

 

??? (…)コクコク

 

光「よいしょっと」

 

光はその子を抱え、家に連れていくことにした。

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