木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

156 / 296
光に異変!?

光は女の子に美羽と名付けた。美羽は喜び、その後もずっと上機嫌だった。

 

その夜… 

 

光「智志。俺たちはそろそろ寝るわ」

 

長津「早いな」

 

光「あぁ、この子の生活を乱すわけにはいかないしな。それに美羽は俺が離れると不安になるだろ?だから寝る時も一緒にいないとな」

 

長津「そうか。分かった」

 

光「じゃあお休み」

 

長津「あぁ、お休み」

 

スタスタスタ 

光は自室に戻った。 

 

早乙女「光。ずっと美羽ちゃんに付きっきりでしたね」

 

長津「あぁ、そうだな」

 

早乙女「光に子供が出来たらあんな感じになるのかな?」

 

長津「さぁ?どうだろうね」

 

 

ガチャ…

 

光(とりあえず寝かさないとな)

 

トサッ

光は美羽をベッド寝かせた。

 

美羽(え…ここはどこだろ…あの人は…いるのかな…) 

 

スッ 

美羽は起き上がった。

 

ペタペタペタ

そして周辺を手で探った。

 

光「?」

 

美羽(どこだろ…)

 

光(あ、俺がいなくて不安なのか)

  

スタスタスタ…スッ…

光はベッドに座った。そして手を伸ばし美羽が触るのを待った。

 

ペタペタ 

触っていると何やら柔らかい感触があった。 

 

美羽(あの人の手だ!)

 

美羽は光の手に文字を書いた。

 

美羽(こ・こ・は・ど・こ・で・す・か・?)

 

光(あ、そっか場所が分からなかったのか)

  

光は美羽の手に文字を書いた。

  

光(こ・こ・は・お・れ・の・へ・や・だ・よ)

 

美羽(この人の部屋…じゃあこれは…お布団?)

 

美羽はまたベッドを手で探った。 

ペタペタペタ

 

光(ベッドを確かめてるのかな?)

 

美羽(ふかふかしてる…ここで寝てもいいの?)

 

ガシッ 

美羽は光の手を取り文字を書いた。 

 

美羽(こ・こ・で・ね・る・ん・で・す・か・?) 

 

光は美羽の手を握り返事をした。 

 

光(そ・う・だ・よ)

 

美羽(!!)

 

美羽(初めてのお布団…ふかふか…)

  

スッ 

光は美羽の手を取り文字を書いた。

  

光(も・う・お・そ・い・か・ら・お・や・す・み)

 

美羽(!!)

 

スッ 

美羽は光の手を取り文字を書いた。

 

美羽(あ・な・た・も・い・っ・し・ょ・に)

 

光「!!」

 

美羽(ひ・と・り・だ・と・こ・わ・い・で・す)

 

光(あぁ、そっか) 

 

スッ 

光は美羽の手を取り文字を書いた。 

 

光(い・い・よ)

 

美羽(!!)

 

ギュッ

 

光「!!」

 

美羽は光に抱きついた。

 

光「それじゃあ…寝ますか」

 

その後、光と美羽は一緒に寝た。

 

 

ー翌日ー

 

ジリリリリリリリリ!

目覚まし時計が朝を知らせる。

  

光「ん…んー…もう朝か…」

  

カチッ 

光は目覚まし時計を止めた。

 

光「んー…」

  

光は目を擦り、しょぼしょぼした目を開いた。 

 

光「ん…?暗い…まだ夜中なのか?」

  

ペタペタペタ 

光は辺りを手で探る。

 

光(あれ?美羽がいない…どこ行ったんだろ…) 

 

光は辺りを見渡した。 

 

光(あれ…おかしい…何も見えない…真っ暗だ…でも目覚ましが鳴ったってことは朝なんだよな…?)

 

光はここで少し焦る。 

 

光(自分の手すら見えないってヤバくないか?俺そこまで目悪くないんだけど…) 

 

ペタペタペタ 

光は辺りを手で探った。 

 

光(とりあえず誰かに言わないと…)

  

スッ 

光はベッドから立ち上がった。

 

スタスタスタ…ガチャ… 

光は部屋を出てリビングに向かった。

  

 

本庄「それにしても光さん遅いですね?」

 

早乙女「確かに」

 

長津「光はいつも早いんだけどな」

 

佐野守「そうですよね」

 

風和瀬(美羽ちゃん…確か光さんと寝ていたはず…なのになんで美羽ちゃんはここにいるの?目が見えなかったんじゃないの?)

 

倉本「そういえば美羽ちゃんはここに1人で来たんですか?」

 

長津「あぁ、そうだよ」

 

倉本「美羽ちゃんって確か目が見えないんじゃ?」

 

長津「え…でも、1人でここに来たよ?耳が聞こえないし話すこともできないけどね」

 

倉本「…」

 

佐野守「なんか…嫌な予感がしますね」

 

早乙女「奇遇ね…私もよ」

 

本庄「私!光さんを見てきます!」

 

タッタッタッ 

本庄は光を見に行った。

 

 

光(ええっと確か…光輝の部屋があって…少し歩いたら階段だったはず…)

 

本庄「光さん!」

 

光「ん?本庄か?」

 

本庄は光の様子を見に来た。

 

本庄「光さん…良かった…起きてたんですね…」

 

光「ん?あぁ、そりゃ起きてるけど」

 

本庄(!!)

 

光はずっと同じ方向を見て本庄と話していた。 

 

本庄(光さん…こっちを見て話さない…いつも人の目を見て話す光さんが…) 

 

本庄は光に質問した。 

 

本庄「光さん…もしかして…目が見えないんですか?」

 

光「!!」 

 

光はピンポイントな質問が来て驚いた。

 

光「分かるのか?」

 

本庄「!!」 

 

本庄はその時確信した。

  

本庄(光さん…ほんとに目が見えないんだ…) 

 

本庄は光に伝えた。

 

本庄「実は今、美羽ちゃんが1人でリビングに来て朝食を食べているんです」

 

光「!!」

 

本庄「光さんは昨日、美羽ちゃんの目が見えていないっていうのを伝えてくれました。それに昨日は付きっきりでしたので今さっきみなさんと話してて疑問があったんです」

 

光「…」

 

本庄「目の見えないはずの子が光さんから離れて単独で行動しているなんて…」

 

光「…確かに疑問だな」

 

本庄「それで、心配になった私は光さんの様子を見に来たんです…そしたら案の定、光さんは目が見えていませんでした…」

 

光「…」

 

本庄「とにかく…みなさんにこの事を話しましょう」

 

光「あぁ、そうだな。本庄。肩貸してくれるか?」

 

本庄「はい。いいですよ」

  

光は本庄の肩を借り、リビングに向かった。

 

 

佐野守「姫乃ちゃん遅いですね…」

 

長津「あぁ、何かあったのかな」

 

条乃「あいつなら大丈夫だろ。あいつなら何でもできるしな」

 

長津「…まぁ、そうだが」

 

早乙女「嫌な予感が的中しそうだよ…麗奈ちゃん…」

 

佐野守「え…」

 

スタスタスタ

 

全員「!!」

  

その場の全員が息を飲んだ。光の様子を見に行った本庄が戻ってきた。でも、その隣を歩く光に異変があった。光は目を閉じている。そして本庄の肩を借りてゆっくり歩いている。

 

佐野守「まさか…」

 

長津「…」

 

倉本「目が…」

 

風和瀬(…やっぱり)

 

本庄と光がテーブルに着いた。

 

本庄「光さん。テーブルに着きましたよ」

 

全員「!!」

 

光「そっか…ありがとう本庄。助かったよ」

 

本庄「…いいえ、大丈夫ですよ」

 

本庄の顔が暗くなった。

 

ガタッ! 

早乙女が立ち上がった。

  

早乙女「光!どういう事!?」

 

光「ん?その声は…渚か?」

 

早乙女「そうよ!私よ!」

 

光「そうか…まぁ…見ての通りだ」

 

早乙女「…」

 

佐野守「光さん…目が…見えてないんですか?」

 

光「…あぁ」

 

佐野守「!!」

 

条乃「マジかよ…」

 

三室「まさか光が…ね」

 

長津「ねぇ、みんな」

 

全員「?」

 

長津「美羽ちゃんの目が見えるようになったのは今朝…そして光の目が見えなくなったのも恐らく今朝…これって…もしかしてだけど…」

 

風和瀬「…美羽ちゃんと光さんの目が…入れ替わった?」

 

長津「…どうだろうね…でも、その可能性もある」

 

条乃「だがよぉ?そんなこと出来るのか?目の移植じゃあるまいし」

 

長津「光。声は聞こえるんだよね?」

 

光「あぁ、聞こえるよ」

 

長津「ちょっと目を開けてみてくれないか?」

 

光「あぁ…」

 

光は目を開けた。 

 

長津「…いつもと変わらない目だね」

 

条乃「あぁ…そうだな」

 

長津「じゃあ美羽ちゃんの目は…」

 

みんなが美羽の目を見た。

  

美羽(え…どうしたんだろ…)

 

美羽の目は綺麗な紅色の目だった。

 

長津「綺麗な紅色だね…」

 

条乃「あぁ…」

 

長津「もしこの子の目が元々この色なら問題は別にある…」

 

条乃「…」

 

佐野守「なら今日は美羽ちゃんに面倒見てもらうっていうのはどうですか?」

 

長津「光がか?」

 

佐野守「はい!」

 

長津「光…それでも構わないか?」

 

光「あぁ…構わないよ」

 

長津「よしっ…」

  

長津は美羽の手を取り文字を書いた。 

 

長津(き・ょ・う・い・ち・に・ち・こ・う・の・め・ん・ど・う・を・み・て・く・れ・る・か・い・?)

 

美羽(こう…?こうって誰だろ…) 

 

美羽は首を傾げながら光を指さした。それを見た長津は頷いた。そして、文字を書いた。 

 

長津(そ・う・だ・よ)

 

美羽(…)

 

長津(お・ね・が・い・で・き・る・?)

 

美羽(あ・の・ひ・と・は・ど・こ・に・い・ま・す・か・?)

 

長津(き・み・が・さ・が・し・て・る・ひ・と・が・こ・う・だ・よ)

 

美羽(!!)

 

美羽(私に優しくしてくれた人…私に名前をつけてくれた人…この人が…)

  

美羽は席を立ち、光の手をつついた。

  

光「!!」

  

スッ 

光は手を出した。

  

美羽(!!)

  

次に美羽は光の手を握った。すると…

ポンポン…なでなで…

  

美羽(!!)

 

光が美羽の頭を撫でた。

 

美羽(あぁ…この手…あの人の手だ…じゃあこの人が…私を助けてくれた人…)

  

クルッコクコクコク

美羽は長津を見て頷いた。

 

長津「ふぅ…どうやら面倒見てくれるそうだよ」

 

佐野守「良かった…」

 

早乙女「まぁ、美羽ちゃんが適任よね」

 

条乃「じゃあ今殴れば俺は光に勝てるな」

 

ガシッ!

早乙女が条乃の胸ぐらを掴んだ。

 

早乙女「…そんな事するなら病院送りにしますよ」

 

条乃「冗談だっての…俺だってずるい勝ち方はしたくない」

 

早乙女「はぁ…」 

 

早乙女は条乃から手を離した。 

 

長津「じゃあお願いね美羽ちゃん」

  

長津がそうジェスチャーすると

 

コクコクコク 

美羽は頷いた。

 

美羽(今度は私がこの人を助ける番…絶対に離れない!)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。